2022年03月

公明元議員にヒラメ判決<本澤二郎の「日本の風景」(4401)

<遠山清彦に在宅起訴と執行猶予付は創価学会向けの大甘判決か>

 珍しく早朝の5時に起きた。寒くない。既に犬の散歩をさせる隣人がいるではないか。路上が犬の便所になっていることに苦情が多い、と回覧板で見たばかりだ。何気ない風景だが、衛生面で問題が少なくない。これもモラルの低下の一つだろうが、政治屋のそれは重い刑罰を科すべきだが、そうではない。公明党創価学会のエリートが、実は政治家ではなく、自民党以下の利権アサリの政治屋であることが判明、それでも裁判所は執行猶予をつけて放免した。これは創価学会公明党に対する判事の忖度判決と非難を浴びている。

 筆者は、一度だけ元法相と銀座の飲み屋に入った。確か水割りのような洋酒を少し飲んで、小一時間で席を立った。翌日、元法相の金庫番に「いくらぐらいかかったか」と聞いた。「10万円」という返事に腰を抜かした。誘いもなかったが、二度と行っていない。小泉純一郎の1秘書は、銀座の寿司屋に案内してくれたが、こちらは大したことはなかっただろう。一度森美秀秘書や渡辺一太郎秘書ら10人ほどで、銀座の寿司屋で宴会したことがある。そこは嘉悦女子短大の教え子が、その店の若旦那と結婚、彼女を激励するためだった。主役は元警視総監の秦野章さん。楽しい会だった。警察官僚でまともな政治家は、秦野さんと後藤田正晴さんくらいだ。彼らが中村格のことを知ったら、即首にしていたはずである。


 さて今回は悪役・公明党創価学会のエリートだったという遠山清彦の貸金業法という聞いたことのない重罪でも、執行猶予がついた。典型的なヒラメ判決の一つに違いない。体制側の人間をかばおうとする裁判所の良心に疑問符がつく。法の下の平等についての裁判所の裁量に問題アリである。 


<創価高校・創価大学法学部、参院法務委員長、安倍内閣財務副大臣>

 朱に交わったのか、生まれつきのDNAだったのか。ともかく遠山という人物は、国民の代表どころか、悪質な利権政治屋だったことになる。安倍にぶら下がった太田ショウコウらに染まってしまったのか?

 ネットでは、彼の出自がはっきりしない。創価高校から創価大学、そして法学部である。法的な善悪は、ある程度理解できる人間のはずだった?それとも創価学会の教えにおかしな点があって狂ったのか。

 参院法務委員長も歴任しているではないか。「高潔な人物」が違法行為をしていたわけだから、裁判所も困惑したはずだ。自民党に多くいる腐敗議員にそっくりだ。無登録でコロナ対策融資資金を、違法に仲介していた、それも法廷で分かっただけでも111件、たったの1年3か月の間に。やくざ顔負けの大胆すぎる犯罪手口に呆れる。日本政策金融公庫からの融資額は37億円、仲介の謝礼金が、分かっただけでも1010万円?もっともっとだろう。自民党議員顔負けである。


 この事件は、ひとり遠山に限ったことではない。清廉を吹聴しながら、その実は、公明党創価学会が不正腐敗まみれであることを物語っていないだろうか。


<池田大作と純朴な信仰者が泣いている?太田ショウコウ・山口那津男の時代に不正腐敗が、極端にはびこった!>

 池田大作については、人によって評価は様々である。日中友好をライフワークにして活動してきた憲法ジャーナリストの目線で評価すると、池田が自民党長老の松村謙三の手引きで、日中友好の橋をかけてきたことを、筆者は現在も評価している。確か「大中国の真実」(データハウス)で、そのくだりを取材して載せたはずである。笹川財団を取り上げたことは、間違いだったのだが。

 だが、安倍晋三内閣のもとで、太田が途方もない「戦争三法」を強行した時点で、信濃町と北京の深い友情は切れた。この憲法違反の悪法は、中国を敵視するものだから、当然のことである。日中対決は、歴史の教訓に反する。しかし、このころは池田も第一線を離れていた。太田・山口らの池田裏切り者が、信濃町の実権を握った瞬間と判断できる。

 安倍と太田、菅と佐藤(学会副会長)という悪党人脈が、官邸と信濃町の太いパイプとなった。遠山が狂うのもこのころからではないか。頭が腐ると、体全体が腐る。安倍が自民党を、太田と山口が公明党を、とことん腐っていく。違うだろうか。創価学会でも、池田側近の理事長が外されるという事態が起きていた。


<「やくざの女」に手を出したのか、党内の意向の反映か、選挙は学会員>

 普通の日本人は銀座では遊べない。第一、昼はともかく夜足を踏み入れることなど出来ない。遠山を銀座に引きずり込んだワルが誰なのか。太田なのか山口なのか。想定されることは、彼が「やくざの女」に手を出した可能性を否定出来ない。銀座で活躍する女の背後には、まずやくざが控えていて「俺の女と関係したな」という脅しで、普通の男は一巻の終わりだ。

 銀座での飲み食いと、カネのやり取りと酒池肉林の世界にのめり込んだ創価学会エリートで池田の弟子のご乱交の後に、宗教政党の指導者になっていたとすると、空恐ろしい。

 犯罪件数が多い。党内の要求を遠山が、二人の秘書を動員して処理していたのかも。そうだと仮定すると、公明党創価学会の犯罪だったことにもなりかねないが、どうだろうか。

 他党の議員との違いは、彼らは党から公認されると、一銭もかからないで国会議員になれる。何者か不明な人物が、このレールに乗ると、立派過ぎる議員候補になるのである。純朴過ぎるカルト信者が、信濃町の指令に従がってくれるからだ。こんな楽なおいしい商売はない。苦労知らずで偉くなったと勘違いする人間は、まず100%正道を踏み外すことになる。誘惑に負ける。

 遠山の親たちも、道を外したのであろうか。肩書さえつければ、創価学会のエリートになれる?人間の内面を見抜けない池田の過ちの一つかもしれない。太田ショウコウこそが、その道の先輩だったのだろう。

 こんな宗教政党でも、夏の参院選はほどほどに勝つだろう。野党がお粗末すぎて、お話にならないためだ。悔しいが、とことん沈没するまで、この国の無党派は動かないのだから。

2022年4月1日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


日本政策金融公庫の新型コロナウイルス対策融資を違法に仲介したとして、貸金業法違反(無登録)罪に問われた元公明党衆院議員で元財務副大臣の遠山清彦被告(52)の判決が29日、東京地裁であった。丹羽敏彦裁判長は「法の趣旨にもとる犯行だ」として懲役2年、執行猶予3年、罰金100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)を言い渡した。 (時事)

春爛漫と北の戦争<本澤二郎の「日本の風景」(4400)

<小さな庭にも花、花が咲いて自然は幸せいっぱい!>

 近くに二人の息子を亡くした老婦人がいる。自宅脇のひと区画を草花で飾って、通りすがりの人たちの目の保養の助けにもなって、散歩する人たちと交流を深めている。うちも同じような不運に泣かされている。したがって、数年前から彼女が「これを持って行って植えなさい」という言葉に甘えてしまい、小さな庭にも千草が賑わいだして、目下、寒さで遅れた春を取り戻したところだ。

 亡き妻がプランターで楽しんでいた淡い紫の花を咲かせる千草も、今では次男正文の記念に植えた岩つつじの周囲を取り囲むようにして、沢山咲いている。無神論者も、故人を花で癒している?しかし、他方で、北国の硝煙が気になる。コロナ禍の日本経済に破局的な影響を与えて、自然の幸せをぶち壊している。日本の将来にも、無茶なアベノミクスによる円安政策が大きく外れてしまった。黒田・日銀も崩壊過程に突っ込んで危うい。


<梅も椿も散って水仙、すみれなど庭の千草やボケ、桃、桜など満開>

 庭先のフキノトウは、花が咲いて食卓から消えてしまった。梅の花も、間もなく満開だった赤色の花を咲かせてくれた椿も散る。代わっていろいろな花を咲かせる水仙が、今春、初めて小庭に彩を添えている。冬場でも咲いてくれたすみれは、今も咲いている。

 伐採してさえない桜に対抗するかのように、ボケや花桃の蕾が勢いよく膨らんで頼もしいし、美しい。心配するフクシマも、表の表情は房総半島と変わらないだろうが、臭いもしない、見ることもできない放射能が、大地に付着して痛々しい気分にさせられる。それはウクライナのチェルノブイリも同様であろう。

 気が付くと、両隣の君津市と袖ヶ浦市の産廃場や不法投棄の埋立地などにも、フクシマの放射能が持ち込まれていることが、ほぼ明らかになってきた。地元の住民の成果に感謝するばかりだが、肝心の市や県の役所の役人が、必死で蓋をかけている。この国の民度の低さには、いつもながら驚愕するばかりだ。


<戦後の平和体制封じ込めて戦争体制強行の危機迫る日本列島>

 フクシマもチェルノブイリも、確実に身近に押し寄せている。日本列島も危機がいっぱいだ。政府と東電は猛毒トリチウム汚染水を、太平洋に垂れ流す準備が本格化している。魚も食べられない時代を想定するほかない。

 戦後最大の恐ろしい時代の到来を予感させる2022年である。7月参院選で野党が衰退することは、分かりきっている。となると、民衆の平和悲願の声は掃き消されていくだろう。いまロシアやウクライナから何を学ぶべきか。

 平和憲法が風前の灯に晒される確立が高まってきた。改憲の嵐が吹きすさぶのだろう。今年の防衛大学校の卒業生の中から、任官を拒否する動きが表面化して当然であろう。カンボジアPKO活動においても、自衛隊員や家族から「行かせないで」という猛烈な運動に心動かされたことを思い出す。

 ウクライナ・ロシアの仲間内の戦争の真犯人は誰か、利口ものでなくても誰も分かっている。それが東アジアでも。死の商人は、改憲を不可欠としている。危機迫る日本を、春爛漫の中で、何人の日本人が認識できるのであろうか。

 月刊誌「月刊タイムス」の裏面の広告がなんと「日本会議肯定論」という、世論操作本の1ページ広告で埋まっていた。


<悲劇を通り越したウクライナとロシア市民に襲い掛かる悪魔>

 世界をナショナリズムが徘徊している!このことに気付いている日本人がいるに違いない。戦場で泣いている人たちは、決まって女性や子供たちである。「祖国防衛」というスローガンに屈して、二つとない命をミサイル攻撃に体当たりする、ドン・キホーテのような18歳から60歳の男たちも、悲劇を通り越して哀れである。

 ナショナリストは、人類にとって悪魔である。日本にもいっぱい出てきている。本人が気づいていないだけだ。戦争に善悪の物差しなどあろうはずがない。

 ナショナリストに人道主義者はいない。ウクライナの廃墟と化した都市の残骸は、Youtubeでも確認できる。しかし、プーチンもゼレンスキーの心は痛まない?違うだろうか。


<ウクライナ政府支援の日本政府の大義ありやなしや>

 岸田文雄も宏池会の伝統を放り投げて、安倍ストロング・ナショナリスト(国粋主義者)の軍門に降って恥じない。言論界から憲法ジャーナリストが姿を消してしまって久しいが、この期に及んでも目を覚まさない。戦争の片方にテコ入れすることの非を、忘却する政治屋と言論界の不条理にどうしていいのかわからない。

 庭の千草の幸せそうな姿も、大義のない片方の支援に呑み込まれ、戦争を止めようとしない日本政府と現実の地球の争いごとに、本当は嘆き悲しんでいるのであろう。

2022年3月30日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

石原慎太郎の貪欲<本澤二郎の「日本の風景」(4399)

<「都知事で数千億円もうけた」と黒幕・朝堂院暴露=月刊タイムス4月号>

パトロンかタニマチか、大金を政治屋に貢いでいる人物か。日本の三文作家にして、反共ナショナリスト・石原慎太郎に10億円を献金したという朝堂院大覚なる怪人物が、月刊タイムス4月号で、知られざる慎太郎の不正腐敗ぶりを暴露している。伏魔殿・石原都政は本当だった。都民はとことんコケにされたのだが、大阪同様に政治の浄化はいまだ成果を収めていない。

 安倍晋三に比肩される石原慎太郎とオウム事件の関連は、残念ながらコメントしていないが、それ以外の石原都政の裏側をかなり暴いていて興味深い。

 石原も安倍も金に貪欲な点はそっくりだが、都知事時代に限ってみても懐に入れた金額は数千億円?隣国の腐敗官僚と肩を並べる。かの有名な政界のフィクサー・ナベツネの数百億円報道を軽く上回っている。

 このカネは無論、脱税されて海外の秘密口座に秘匿されているだろう。かのゼレンスキーでさえも、租税回避地に秘密口座があると同誌1月号で紹介されている。どこの国も、政治屋・官僚の多くが脱税魔なのだ。一銭一円を納税している民衆は、常に馬鹿にされている。

 羽田空港拡張工事利権や秋葉原再開発利権も、数千億円の中の一部に過ぎないだろう。石原家の遺産相続の行方が、注目を集めるゆえんである。悲憤にかられた東京都民の中には、なんらかの行動を起こすだろう。この機会に政治屋や腐敗官僚、そして財閥関係者らの秘密口座を徹底して洗う必要がある。


<産廃の捨て場の豊洲に魚市場移転=鹿島に頼まれて>

 一度徳洲会事件で、フジテレビの取材を受けたことがある。その時、石原のことは排除、触れないでください、と頼まれたものだが、石原は徳洲会からもかなりの金を献金させている。「都立病院の民営化」が徳田虎雄の要望だったという。むろん、闇献金として処理しているので、国税の網に引っかかることはなかった。

 築地市場を豊洲に移転させた黒幕は、何と鹿島建設だったという。鹿島というと、中曽根康弘の親類である。原発の建屋はほとんど鹿島が受注している。政商・鹿島も中曽根と石原を足場にして、莫大な利益を上げていたのだ。

 「鹿島が築地市場を追い出して、そのあとにマンション建設で大儲け」という図面を書いた。それに石原が応じて、豊洲への移転が決まってゆく。小池百合子が暴露するという公約に期待したが、小池も都民を裏切った。

 「豊洲の東京ガスの用地は、ドブの上に廃棄物を投棄した有害物資のところだった」と暴露している。驚いた。都民は知っていたのであろうか。もっとも衛生的な魚市場を、有害物資の山のような泥地に現在の魚市場が移転したことになる。なんとも恐ろしい。ナショナリスト・三文作家の正体が見て取れるだろう。自身の金儲けのためには、手段を選ばないナショナリストの恐怖を知らしめているのではないか。


<覚醒剤中毒の浜渦を副知事に起用の仰天!>

 この不正を強行するために起用した人物が、確か浜渦というイカサマ人物だった。秘書から副知事に起用したことにも、都議会が屈服したことも仰天するばかりだ。工作資金はいかほどだったのか。鹿島は知っている!

 朝堂院の浜渦評が衝撃的である。「覚醒剤中毒」だったという。元巨人軍の清原と同じ病ではないか。覚醒剤使用者はセックス魔と知ったのだが、浜渦もそんな人物だったのか。小池は知っていたのか?

 石原に10億円も貢いできた人物の指摘である。事実に相違ない。警視庁や厚労省の麻薬捜査官は、昼寝でもしていたのか。石原はそのことを承知で、浜渦なる人物を副知事に起用していたことになろう。首都での大事件である。

 警視庁は今からでも遅くない。捜査を開始する義務がある。 


<「新銀行東京では都民の金2000億円をすった」疑惑などいっぱい>

 新銀行東京という石原が立ち上げた都民銀行のことを、都民はすっかり忘れている。この負債はどうなっているのか。朝堂院大覚は「都民の金2000億円をすった」と決めつけている。

 自身の金儲けと、選挙買収に使用したものであろうか。ナショナリストの正体についての研究が、今後とも不可欠だろう。憲法が容認しないナショナリズムに心酔する人物は、やはり警戒すべきだろう。議会の怠慢も大きい。


<愛人の5万円家賃けちる、金集めに執着した三文作家=国税の出番>

 石原の愛人がどこにいるのか?「安倍の愛人は麻生太郎が面倒を見ていた」とする情報が、以前から永田町でくすぶっている。筆者も麻生周辺の人物から聞いている。

 さて石原はというと「愛人の家賃5万円も払わない。愛人の子供の面倒も見ない」という。本人が名乗りを上げると、石原家の4人の息子たちも、遺産相続の場面で戸惑うことになるだろう。既に動きがあるのかどうか。


<中曽根も汚い、後藤田とは天と地の違い>

 朝堂院大覚のまともな点は、彼が師事した人物が警察官僚の後藤田正晴だったことである。「5000万円包んで自由にお使いください」といって運んだが、本人は受け取らなかった。後藤田の潔癖な性格を裏付けている。

 彼が中曽根内閣の官房長官に就任したのは、田中角栄が中曽根の監視役として官邸に送り込んだのだが、当時、こんなことがあった。在京政治部長会が、江東区の料亭に中曽根と後藤田を招いた時のことである。宴たけなわの場面で、中曽根と後藤田が政治部長の席に割り込んできた。たまたま後藤田が酒をついできたので、咄嗟に大事な質問を投げた。「中曽根に仕えるのもいいけれど、自ら政権を担ってはどうか」との直球に、彼の反応を試してみた。

 「少し歳をとりすぎたよ」が後藤田の本心だった。筆者は護憲リベラルである。ナショナリストには屈しない。後藤田もそうだった。「ワシが目の黒い間は、断じて改憲はさせない」という彼の信念を知っていて質問したものだ。

 彼は宏池会の宮澤喜一内閣の時に法相としても、宮澤に仕えた。共に護憲リベラルだ。護憲リベラルは戦争しない。戦争を阻止する憲法政治家だ。岸田文雄は宮澤の薫陶を受けていたのだが、いま安倍に屈して恥ずかしい。隣国との関係を重視する政治である。戦争ほど残酷なことはない。


<代議士を辞めた原因はオウムについて、なぜかコメントなし?>

 石原慎太郎の面倒を見ていた朝堂院大覚は、安倍や石原のオウム真理教との関係について知っている?しかし、これについての発言はなかった。臥龍点睛を欠いている。いつかおしゃべりする機会があれば、真相を聞いてみたい。石原の4男は麻原彰晃の側近だった。また安倍の神戸製鋼時代の部下が麻原側近だった。オウムの黒幕追及とこれを暴いた島津洋一レポートは、さらなる続報を期待したい。

2022年3月29日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

サハリン2巨大利権<本澤二郎の「日本の風景」(4398)

<「安倍・森利権水先案内人鈴木宗男にも」と清和会OB断罪>

 世間では、プーチンの悪口が一般化している。日本にもナショナリズムがこの10年の間に、深く浸透していたことを物語っている。ゼレンスキーの日本の国会議員向けの演説のさい、原子力ムラの衆院議長・細田博之は、ウクライナ大統領を普段使ったことのない「閣下」という別格の敬語で持ち上げた。ナショナリスト・山東昭子の挨拶も話題となったが、閣下に対して国会議員全員が二度も起立して拍手していた。こうした仕草は、しばしば戦前回帰を印象付けるだろう。歴史の教訓を学んできた日本人には、ナショナリストは怒るだろうが、物事を公正に見ようと努めているリベラルな日本人には、残念ながら違和感を覚えるものである。


 ナショナリストの行動は、寄らば大樹で身の安全をはかろうとする。時には卑怯者であって、見方を変えると本来の小心者との評価を受ける。そこで日本的ナショナリズムをどっぷりつかってきた清和会OBは「プーチンは終わった」といいつつも「ゼレンスキーはプーチンを倒して自分一人英雄になろうとしている。自分のことばかりで、市民の死は考えようとしない。尊敬などできるものか」と喝破した。筆者は「戦え」と堅固な官邸でハッパをかけるゼレンスキーよりも、女子供の命を守ろうとしないことに怒る。


 首相官邸や自民党本部で働いてきた、怖いもの知らずの清和会OBは「清和会を潰さないと日本は本当につぶれる」とも嘆いた。読者諸兄姉はどうだろうか。リベラル・自由主義は、寛容を大事にするが、皮肉や嫌みに付き合っている暇はない。安倍がまとわりつくナショナリストの官邸は、危険極まりないと思うばかりだ。


 彼は、ついで「なぜ新聞はサハリンの莫大な石油天然ガス利権のことについて報道しようとしないのか」と怒り出した。石油・天然ガスの推進に3000億円も拠出した安倍利権を、国民にしっかりと伝えない新聞テレビをぼろくそに叩いた。

 確かにネットを開くと、サハリン2プロジェクトについての説明が出ている。安倍の27回のプーチンとの会談で「前進した」と息巻く理由が、ここにあった。島津レポートから類推すると、核兵器開発も、ということになろうか。


 永田町を知らない日本人は多い、というよりもほとんどである。政治屋はカネと票で動く。財閥はよく理解している。安倍のプーチンへの徹底した入れ込みは、父親の晋太郎の時代からだが、その前に森喜朗がいた。彼によると「サハリン・ロシア利権が森と安倍の巨大利権である。水先案内人が鈴木宗男だ。特に安倍の利権獲得の成果は大きい。必ず露見する。プーチン後に発覚するだろう」と決めつけた。なるほどそうか、と頷ける。


 ちなみに言論人は、すべからく日本国憲法を重視する憲法ジャーナリストでなければならない。それゆえにA級戦犯の岸信介を源流とする保守傍流・清和会の取材は苦手だった。もっぱら反安倍で、福田赳夫側近の田中龍夫(田中義一の息子)の胸を借りて、清和会を取材してきたが、まさか安倍晋三が出てくるとは思わなかった。その点で、小泉純一郎の罪は重い。


<「実力者Kのコカ・コーラ利権は、1本いくらの収入が懐に」>

 清和会OBは、元農林大臣の自民党実力者Kについての利権話をしてくれた。「コカ・コーラを日本で販売する利権を、Kが握っていた。その利権はコーラ1本について、いくらという約束になっていた。それは莫大なものだった。現に知り合いが、彼の目黒の豪邸で結婚式を挙げたとき、K豪邸を見たがすごかった」と述懐したものだ。


 サハリン2巨大利権の行方は、目下の安部も森も気が気ではないだろう。欧米の石油会社は、撤退してしまった。残る三菱商事と三井物産は、どう始末をつけるのか。三菱商事は、安倍家とは格別の関係がある。安倍の実兄が勤務した会社ではないか。


 「石油天然ガスの4割を日本に持ち込んでいるサハリン2の利権が、安倍が清和会に復帰する資金に化けたものかもしれない」と清和会OBは推測している。この時を予想していたのか?安倍は側近の萩生田を経産省に送り込んでいる。鈴木は娘を外務省に。

 人事とは、利権で動くものなのだ。注目したい。

2022年3月28日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(追記)我が家のソメイヨシノが咲き始めた。電線に引っかかるとの不安から、太い桜の木を随分切ったので、さえなくなってしまった。しかし、桜前線の様子を伝えてくれる。梅もそうだったが、寒さで遅れた。異常気象は常態化している。ウクライナの原発を含めて、原発の廃炉は不可欠だ。地球を子孫に残すことから逃げるな。サハリン2の環境被害も心配だ。貪欲人間を一掃する社会にする責任が、人間誰にもある。

安倍打倒の声やまず<本澤二郎の「日本の風景」(4397)

<不正腐敗の権化の議員辞職を迫る市民グループが次々と攻勢かける!>

 早くも春霞の季節か。近くの山の木々が霞んでいるが、永田町も同様に黒い霧で覆われている。日本の国会議員向けのウクライナ大統領の演説では、会場の後方で隠れるようにしていた安倍晋三が、プーチンとの一件を伏せてくれると、俄然「ウクライナと共に」とぶちまけて失笑を買っている。プーチンとの27回に及ぶ血税を使っての日露交渉を「前進した」と自画自賛したりと、心臓の心臓は高ぶっている。


 他方で、議会人は忘れようとしているが、安倍の犯罪を追及する市民活動家の攻勢は、一段と激しさを増していて小気味いい。我が家にも「安倍晋三議員辞職勧告決議」を求める資料が郵送されてきた。これは自民党や立憲民主党など各党党首にも届いているといい、世界一高給取りの昼寝を許さない、とハッパをかけている。

 資料の中には「違法行為を働く首相を認めていいのか」とのテーマで泉澤章弁護士発言の「週刊金曜日」1351号もあった。彼の経歴を見ると、自由法曹団の元幹事長という。久しぶりに自由法曹団の名前を聞いた。金儲けに熱中する日弁連の中にあって、正道を歩んできているという自由法曹団が健在であることに安堵した。


 プーチンやゼレンスキーに負けず劣らずの国家主義者(ナショナリスト)・安倍晋三の暴政が災いして、いまの日本は危急存亡の危機に立たされている。その一つ日銀総裁の黒田の、ひどすぎる金融政策で、日本の価値は激減、超円安政策によるインフレで、僅かな大衆のタンス預金も羽が生えて、著しく軽くなっている。アベノミクスの正体極まれり、を裏付けている。


 危機的な日本を背景にして、各党の党首に議員辞職を求めるまともな市民活動家の代表は、仲村正昭・石垣敏夫・秋山信孝の三氏。週刊金曜日さいたま読者会の面々だ。彼らは、岸田首相にも要望書を提出している。国賠訴訟認諾の1億円を、血税から出すのは問題で、公文書改ざんを求めた佐川宣寿元理財局長に求償すべきだと、国民の意向を率直にぶつけて注目を集めている。


<「日露交渉は前進した」と国民を侮辱した史上最大の腐敗人物打倒>

 国会で嘘を連発して国権の最高機関の品位を貶めた安倍の罪は重い。血税を使っての公選法違反事件(桜事件)、河井買収事件では、これまた血税である政党助成金を流用した安倍晋三と理解されている。森友事件での公文書改ざん事件では、実直な公務員を自殺に追い込んでいる。

(注、この記事を書いていると、途端に消える。怪しい安倍派の工作員のせいなのか。しかし、当方はやめない)


 「安倍は右翼雑誌で27回に及ぶプーチン会談で、深刻かつ重大な領土問題が前進したと自画自賛している。とんでもない、まるっきり反対のことをほざいている。こうしたナショナリストは、過去に存在しなかった。それこそロシアなら病院に押し込められる。そんな人物が清和会の代表?もはや清和会を潰さないと、日本は変わらない」と清和会OBも本気で怒っている。

 確かに日本のナショナリストの本拠地は、清和会と断言できる。保守本流の宏池会と保守傍流(戦前派)の清和会は、思想的に対極に位置しているプーチンとは、相性の良かった安倍という事情も理解できるだろう。


<安倍を支援する公明党創価学会の政教分離違反追及も>

 この安倍と深く結びついた公明党創価学会によって、自公勢力は3分の2議席を占めることになる。清潔・平和を武器にして政界に進出した公明党創価学会が、自衛隊参戦法や特定秘密保護法・共謀罪、さらにはカジノ法を強行することに貢献したことで、信濃町はそっくり戦前派の安倍ナショナリズムに染まってしまった。

 筆者らが信濃町を警戒するようになった原因は、ここにある。そのためでもあるが、そろそろ政教分離問題について、法曹界の真摯な研究が不可欠であろう。同じく自民党に巣食う神道議員連盟にもいえる。憲法の政教分離規定は、歴史の教訓を踏まえた大事な憲法原則である。


<安倍を落選させる会を立ち上げる時=市民運動の核心>

 憲法は、公務員の罷免権を主権者に付与している。これの最終決着は選挙である。長州・山口県から、不正腐敗の議員を落選させる運動体を立ち上げることが、本気の第一歩である。市民が総がかりで、安倍を落選させる日常活動が、何としても不可欠であろう。 

 幸い、ブロック紙の中国新聞、ローカルの長周新聞も前向きに報道するだろう。インターネットを駆使すれば、安倍の牙城を破壊できる。反安倍の林芳正陣営とも連携できる。やればできる!

2022年3月27日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


参院広島買収事件 検察審査会は安倍晋三元首相を「不起訴」にしていた!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303045

佐川は支払いせず⁉️を貼り付けます。
八千代、青柳

https://yuruneto.com/sagawa-hutansezu/ 

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