2021年11月

言論の闇<本澤二郎の「日本の風景」(4275)

<日本を駄目にしている新聞テレビの裏側の真相>

現役政治部記者時代、読売新聞が改憲論をまとめたり、中曽根改憲新聞に変質したことで、読売記事の切り抜きを止めた。間もなく、いうところのナベツネ化が、日本記者クラブにも及んできて、記者クラブ会見にも興味を失ってしまった。今度は、朝日新聞が右傾化、朝日の購読をやめた。毎日新聞の内実は、親しいK記者の解説もあって大手の新聞崩壊を知ることになる。日本を代表する新聞、連動するテレビの劣化、ついにはNHKの安倍報道で、息子が持ち込んだ大型テレビを、廃棄物処理のおじさんに押し付けた。現在はパソコン1台で毎日「日本の風景」を書いて、それを公開している。ジャーナリストの意地・信念である。


 悲しいかな多くの国民は、日本のマスコミの内情にうとい。どっこい元自民党本部職員は、当方よりも詳しかった。「書け」と矢のような催促なので、彼の分析と共に言論の闇について、簡単に触れておきたい。


<国有地払い下げ=不動産で生き延びている大手の新聞>

 冒頭に我が職場だった「東京タイムズ」という首都圏紙について触れておきたい。徳間書店のオーナーである徳間康快が乗り込んできて、事態が変わるかに見えたが、メインバンクの興亡に左右されて、結局のところ、戦後誕生して唯一生き残っていた首都圏紙も廃刊に追い込まれた。


 徳間のメインバンクの平和相互銀行が、関西の住友銀行の東京進出の標的にされた。三井の東芝もそうだが、銀行屋に人材無しだ。住友は、反骨の東京タイムズ支援をやめた。無念の廃刊となった。それ以前に倒産した東京新聞は、名古屋の中日新聞が買収、現在は時に真っ当な記事を書いて、首都圏の人気新聞になっている。


 同じような経営悪化の毎日新聞は、それなりの価値があると判断した金満・創価学会がテコ入れして、かろうじて生き残りに賢明である。


 大手新聞は、都内の一等地(国有地)を、森友事件を彷彿とさせるような、超格安の払い下げを受けている。それが現在は数百、数千倍に跳ね上がって、結果的に家賃収入主体の財務体質で生き残っている。


 今の大手の新聞は、不動産屋と見られている。地価が暴落すれば、息の根を止められてしまうが、都心の一等地が高値を維持している限り、何とか持ちこたえることが出来る。


 国有地払い下げで社内の地位が急上昇した人物が、読売の渡辺恒雄・ナベツネ・ワタツネ。毎日は、安倍晋三の実父・晋太郎である。「毎日は晋太郎に謝礼6億円を支払った」とされる。清和会OBは「配下の安倍秘書が自宅奥の間の金庫で、古い1万円札6億円を確認している」と打ち明けている。


<広告の電通・博報堂にひれ伏す生まれつきの腐蝕体質>

 国会議事堂内の赤じゅうたんを、肩で風切る新聞記者の時代は、昔のことか。

 最近の新聞記者は、背後の国民のことを忘れて、政治屋を「総理」と呼んだり、「先生」と呼んで恥じない。我々の時代は、全て「さん」と呼んでいた。彼らは、決して偉い人物になることはなかった。


 安倍や菅が有頂天になったのも、政治記者の劣化による。


 東京タイムズでも編集幹部になると、広告部幹部の紙面に対する口利きを知り、それなりの影響力を感じ取れた。背後の電通や博報堂への気配りである。言い換えると、広告による編集権の侵害である。


 屋台骨がぐらついてくると、余計に広告サイドの影響力は強まる。そこでは、国民の立場は失われる。言論弾圧は日常茶飯事だ。憲法が保障する言論の自由は、あえなく潰え去るのである。


 「国民のための正義の言論」は、言葉として存在しても、実際は幻なのだ。民主主義は、言論機関から崩壊する。ネット新聞が期待されるのだが、そこにも広告が紛れ込んできて、横やりを受ける。最近は何度も体験させられた。


 真実を伝える努力よりも、これを押しつぶす力は、財力を有する側に軍配が上がる。日本の民主主義は未だしの感がする。


<格安の電波料金+高い広告料金=NHKと肩を並べる高額給与>

 テレビはというと、これが新聞に連動しているのだが、全くと言っていいほど、いい加減なのである。「子供にテレビを見せない」は正論である。ニュースでも、油断をしていると、誤報に近い情報を信じ込まされる。


 悪意を持っている国々のニュースには、特に注意が必要である。為にする情報、出鱈目報道が少なくない。もちろん、大事なものもあるが、ニュースソースがどこか、ここがポイントである。悪政は日本に限らず、どこの国でも起きている。そこを適切に報道することが、憲法が求めている点である。


 元自民党本部職員は、国民の財産であるテレビ電波が、新聞の国有地払い下げと同様に、破格の安い料金で認可させていると決めつけている。「欧米と比べると、べら棒に安い」という。他方で、テレビ広告は「べら棒に高い」ため、テレビ局は昼寝をしながら、暴利を得ることが出来る。


 テレビ事情に疎かったのだが、彼らテレビ局の給与は、べら棒に高い。それこそ東京タイムズの10倍の給与だったろう。あるいはもっとかもしれない。ことほど東京タイムズの賃金は低かった。その分、思い切り政権批判をすることが出来た。いまも感謝の念が強い。いい新聞だった。


 NHKの給与もまた、べら棒に高い。最近まで知らなかったことだが、彼らは国民からほぼ強制的にカネを集める。不払い者に対しては、味方である司法で決着をつけるという、独裁者として君臨している。


 莫大な予算の多くは、数万人社員に高額賃金、それでいて公共放送の立場を放棄して、政府よりの報道を流している。公共財の電波を悪用しているとの批判は、当然のことであろう。


<言論の自由を生かせない国民の財産=政府批判が出来ない電波>

 電波は国民のものである。それでいて電波を悪用して、一部の利益に奉仕している。善良な国民にとって許容できない。国民奉仕が原則だ。

 これを野党も批判できない。議会の体たらくに司法は沈黙している。人々の精神を狂わせる武器としては、新聞よりも電波だ。NHKの影響力は、余りにも大きすぎる。それが権力の広報宣伝では、お話にならない。


<政府批判は文春と赤旗任せの反ジャーナリズムの言論界>

 結局のところ、一部の庶民は「政府批判は文春と赤旗任せ」と思い込み始めている。悲しい日本の言論界が、覚醒する日が来るのであろうか。ジャーナリズム不存在の日本でいいわけがない。

2021年11月25日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

韓国言論界はまとも!以下のURLを開いてみる価値絶大‼

本澤先生、今晩は、

韓国でコロナワクチン被害のニュースです。三井さんのグループからです。

     八千代、青柳

https://www.bitchute.com/video/POBez3THBCpd/


自民の犯罪的集票組織<本澤二郎の「日本の風景」(4274)

<「特定郵便局」が自民党職域支部で集票集金組織>

 11月23日の昨日は、肺腺癌で非業の死を遂げた妻の命日。息子二人が数年ぶりに帰宅したので、埃をかぶっていた仏壇を清掃して出迎えた。311直後の315に茨城・埼玉・千葉を経由して東京上空を通過した放射能の流れを、初めて聞かせた。風向予測機器のスピーディーと、東京都の世田谷に設置されている測定器によって実際に証明されている。同日午前10時から11時の間、外にいた都民の多くが被ばくしている。


 2012年に発病、もはや手遅れで、ステージ3Bで翌年の11月23日に亡くなった。夫は房総半島の埴生の宿の様子を見に来ていて、被ばくを免れた。

 今年の23日は、勤労感謝の日で休日、それでも東京からの定期便ならぬ永田町から電話が入った。話を聞いてみて、20年も官邸と自民党本部の記者クラブに籍を置きながら、旧特定郵便局の正体について、全く気付いていなかったことにがっくりした。


 電話の主は、自ら総選挙に自民非公認で、2度出馬したことがある。仕えた代議士の下での選挙を何度も経験している。自民党の職域支部についての実態に詳しい。無所属出馬だと、よほどの大金を使わないと、公認候補に太刀打ちできない。


 その一つが伏魔殿の特定郵便局なのである。地方の名士が支配する郵便局長利権はすごい。私財を山のように蓄え、自ら豪邸に住んで、局員を顎で使っている。昔の悪代官か大地主と思えばいい。それが郵政民営化で、多少の変化はあっても、自民党組織の集票と集金システムとして君臨・存在している。


<民営化後も変わらない「カルト創価学会の自民党版か」の声も>

 彼によれば、カルト創価学会の集票集金システムの自民党版というのである。


 元自民党派閥記者最長記録保持者も、知りえなかった真実である。新聞も書かない、テレビも報道しない、よって野党も批判しない、のだろう。

 ことによると、これは本邦初の特ダネかもしれない。


 郵便局長は自民党員に限る、さらに神社神道の氏子総代でもあるため、その集票力は抜群となろう。我が屋の近くの郵便局の局長について、もうだいぶ前になるが「売りに出される土地の多くを郵便局長が買い占めている」という話を聞いた。汗水たらしての土地買いと異なる。

 地域社会に潜り込むと、知らない不正腐敗現象がたくさん転がっている。その最たる問題市民が、旧特定郵便局長ということになるのであろう。この問題を放置してきた郵政当局と議会・司法のイカサマによって、日本の地盤沈下は急落していることになる、と言えるかもしれない。

 千葉県庁など地方公務員の利権職員は、その多くが自宅を豪邸化する程度のようだが、どうやら郵便局長には、集金・蓄財力で手が届かないのだろう。


 不正腐敗を追及しない、追及できない体質も見て取れる。しんぶん赤旗の出番かもしれない。


<不正腐敗は山ほど、内部告発も抑え込まれる疑惑の伏魔殿>

 郵便局の大半は、地方の資産家によって牛耳られ、支配・機能してきた。その建物や土地代は、買い上げや借り上げられるという。その値段は「べら棒に高い」、もうそれだけでも、彼らは優雅な生活を保障されている。いうところの一等国民なのである。


 ご存知、アベノミクスで日本は先進国の中で劣等生に落ち込んで、国民の収入は平均すると、お隣の韓国民に劣る。だが、その一方では、超格差社会が確立している。貧富の差は歴然である。

 「彼らは権力の末端で違法行為をして止まらない。何事もやりたい放題。自民党支部としての防護服を着ているため、ともかくあくどい連中である。このことを国民が問題にしないようでは、この国は終わりだ」という。


 参考までに資料を開くと、民営化するまでの郵便局は、全国に2万4000、そのうちの4分の3が、ざっと2万が特定郵便局。

 横暴な局長による手口が、乱暴すぎて不祥事が相次いでいる、とも指摘されている。詐取や顧客情報漏れ、かばい合いなど悪の温床となっている。パワハラは日常茶飯事、内部告発をしようものなら、正義の人に脅迫まがいのことが。まるでやくざの組織そのものなのだ。

 かんぽ生命の不正販売は、起きるべくして起きた事件なのだ。野党議員が割り込む余地がないのも理解できそうだ。


 自民党の正体を知る人物は「特定郵便局が不正腐敗の元凶。国民が立ち上がらないと、日本沈没は本当になる」と決めつけた。

2021年11月24日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

twitter.com/RadioGenova/st…


友遠方より来る<本澤二郎の「日本風景」(4273)

<赤旗日曜版田中倫夫副編集長と馬来田駅構内で談笑>

楽しからずやー。日本共産党機関紙記者の田中倫夫君が、遠路はるばると木更津市の片田舎に押しかけるという!東京の代々木からだと、なかなか大変である。コロナ禍だから、応対する方も気が引けてしまう。しかし、そこは日本を代表する政党機関紙のベテラン記者、再会して確かめると、62歳という。


 名刺を見て彼は現在、しんぶん赤旗日曜版の副編集長。頭髪は自然任せ、無精ひげも見えた。正に旧来の新聞記者風情である。凡人ジャーナリストとは違う。駅近くの公民館で取材を受けようと考えたが、あいにくの休刊日、同居している市役所職員の反応がよくない、どうすべきか?このあたりには、喫茶店どころか店がない。スーパーマーケットもない。JR久留里線のど田舎なのだ。


 無い知恵を働かせるしかなかった。周囲にブルーベリーのある無人駅・馬来田駅舎内の椅子を利用することにした。ベテラン記者は、背中に大きなリュック、カメラ持参でレンズを向けてきた。記憶が薄れていたが穏健・穏やかな人柄が、彼の特徴だと思い出した。最近、赤旗の特ダネが朝毎読を抜いている理由が、自然に伝わってきた。


<恥ずかしながら初めて日曜版を開いてみた=野党共闘は歴史の必然>

 当方は反骨のジャーナリストを自負している。それが生涯のライフワークであるが、根っこは自民党派閥記者の生き残りだ。無党派の代表記者でもある。


 20年の政治記者人生は、官邸の永田クラブ、自民党の平河クラブに籍を置いた記録保持者。したがって野党には、目もくれなかったし、関心も薄かった。正確に言うと、野党はよくわからないジャーナリストだった。


 そんな中で、数年に一度ほど赤旗記者が電話してきた。その一人が田中君だったと記憶している。当方も医療事故死や妻の放射能被害死?もあったりで、腐るほどの人脈も消えた。数十年ぶりの再会か。ともかく歓迎したいが、結果は無人駅の椅子となってしまった。


 恥ずかしながら、これまで代々木の新聞を開いたことがない。彼は知ってか、日曜版の最新号を4部持参してくれた。この世に生まれて初めて開いてみた。こんなわけで、新聞を読まない化石のようなジャーナリストと非難されても文句一つ言えない。


 紙面を開いて感じた。独善を排して国民の常識が、見出しに踊っている。新聞を読まない言論人も、この赤旗日曜版を見ていると、国民の常識が伝わってくる印象を受ける。原因は慎重・沈着なベテラン記者が采配を振るう代々木の機関紙体制にあるのだろう。

 同紙の永田町名物記者・井上協記者の近況も分かった。国会の階段を転げて頭部を打つという悲劇に見舞われながら、奇跡的に助かったという。田中君に言われて思い出した。森ちか記者のことも。彼も病に倒れたというが、今は元気でいるらしい。筆者の知る3人の記者の所属は変わっていなかった。


 言及するまでもなく、極右化した自公体制のもとで、野党共闘は歴史の必然である。足腰の強い共産党と連携しない限り、日本の政権交代は起きない。政治改革もない。護憲リベラルの旗手は、いまや代々木であって、平河町や信濃町にはない。平和の旗手でもある。


 小泉の靖国参拝外交や安倍の戦争三法・改憲軍拡の自公体制では、日本の平和を維持することは困難どころか不可能だ。先の総選挙では共産党に投票する選択肢しかなかった。識者の多くもそうだったろう。


COP26の脱石炭後進国日本は脱原発に目もくれないお粗末>

 11月21日付の1面は、COP26における日本政府の気候変動対策批判。財閥向けの「脱石炭」どころではない。「逆行”石炭固執”日本」の大見出しが踊っていた。依然として、改憲軍拡の安倍の妄執に取りつかれたままだ。恐ろしく欲深いのだ。「脱原発」には程遠く、原発推進の核武装日本を目指している。日本列島の自然と人を死滅させようとしている、と指弾できる。


 脱原発世論を沸騰させる機関紙を期待したい。放射能被害に気候変動の主たる犯人の原発を止めることが、最優先で不可欠だ。ともあれ平河町の「自由新報」、信濃町の「公明新聞」を突き放して小気味いい。


 田中記者に注文を出した。10年前と変わらないフクシマのことである。311のさいの30万人の子供たちの健康問題である。原子力ムラが制圧、真実を蓋しているフクシマだ。それに共産党系の「民医連」も同調している点である。


 原発研究ジャーナリストの指摘で認知したばかりだが、ここは何としても民医連の覚醒が求められている。30万人の健康診断だ。代々木の真価が問われている。

 さらに「房総半島水源地の放射能汚染土壌などの不法投棄にも目を向けるべきだ」とも強く要請した。そして警察が捜査しない、巨大な地雷である「レイプ殺人事件」の資料を手渡した。


<最近は特ダネを乱発、気合が入ってきた!>

 往年の赤旗が蘇ってきた、誰もがそう感じているだろう。

 同じ紙面に「農林水産省に官製談合疑惑」というスクープ記事が掲載されていた。元農水相の違法資金疑惑も。腐敗だらけの自公体制化の膿を取り上げている。今の電通支配の新聞テレビとは、全く違う。


 日本国憲法の良さを書いている途中、またしても文字が消えた。電通の仕業なのか。満洲傀儡政権時の国策会社の体質は、21世紀の今も変わっていないのであろう。この恐ろしい日本の悪魔性にメスを入れられる共産党への期待は、今後とも強まるに違いない。


<立憲民主党の原発・軍拡派労組と手を切れ!>

 立憲民主党への期待が、目下の代表選挙で薄れてきている。悲しい事実である。時勢を読めない、不勉強な立民に言いたい。

 原発・軍拡派労組と手を切れ、と進言したい。そうすれば、野党共闘による与野党伯仲、ついで政権交代となる。


 自民党に期待する点はない。いわんや公明党の腐敗には反吐が出る。

 

 枝野レベル以下の立民党首選挙の暗すぎる前途から、離脱できないのかどうか。憲法破壊の連合との決別を考える時かもしれない。田中副編集長の再会が、自身の自覚を呼び起こしてくれたらしい。

2021年11月23日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

(朝日)立憲民主党の代表選(30日投開票)に立候補した逢坂誠二元政調会長(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4氏が22日、日本記者クラブ主催の討論会に臨んだ。枝野幸男前代表が衆院選で結んだ共産党との政権枠組みの合意について、4氏は見直しの必要性に言及した

本澤先生、おはようございます。

阿修羅の記事で植草一秀さんが明確に立憲のコウモリぶりを指摘されています。

  八千代、青柳http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/217.html

警鐘乱打!ワクチンSOS!打つと危険!

https://www.youtube.com/watch?v=M3Jn_8Dg5qM


安倍の大嘘制御発言と房総半島<本澤二郎の「日本の風景」(4272)

<安倍腐敗が地方自治体(房総半島)の腐敗にも蔓延している!>

 頭が腐ると、手も足も胴体も腐蝕する。安倍官邸に右ナラエする地方自治体が、目下問われ始めている。フクシマ隠しの4兆円五輪賭博強行のための、安倍の東電原発制御論が、真っ赤な嘘であることは、もはや世界共通の認識になっているが、それが首都圏は房総半島で表面化している。


 信じがたいことだが、フクシマの放射能汚染土壌が、千葉県袖ヶ浦市の山間部・林地区の山林に埋められている疑惑が、地元住民の放射能測定で発覚、同市や千葉県に衝撃が走っている。


<千葉県袖ヶ浦市の水源地に不法投棄された放射能汚染土の衝撃>

 安倍の大嘘の一環なのであろう、汚染物資・汚染土壌が、列島の水源地に不法投棄されているとみて、ほぼ間違いない。

 11月22日の関東は、雨が降っているが、これが地下水や河川に流れて、水田や畑を放射能まみれにする。科学的な測定が不可欠となろう。


 環境省の担当者は、市民運動家の指摘に対して「事実なら大変なことだ」とうろたえて当然だった。


 君津市の産廃場には、繰り返し指摘してることだが、1万トン以上の放射能汚染物資が投棄された。目下、対応遅れの君津市が、裁判で現状回復を求めているらしい。ヒラメ判事だとどうなることか。

 

<住民の測定で基準3倍の0・13マイクロシーベルト、年間600ベクレル/kg>

 日本では、原子力ムラによって、放射能汚染を軽微に印象付けるため、ガンマ線のみの測定をして、アルファ線やベータ線の測定をしていない。原子力ムラの悪しき、なせる業という。


 問題の有限会社「ワコーエコテック」という産廃業者が、森林法・残土条例・開発行為・産業廃棄物法・生活環境保全法に違反した、盛土の上で測定したところ、何と0・130という高い数値が出た。専門家による解説だと、毎時0・130マイクロシーベルト、したがって1日24時間掛け、次に365日かけると、およそ年間1ミリシーベルト。


 1ミリシーベルトは600ベクレル/kg。かつて100ベクレル以上だと、ドラム缶に密封保存が義務づけられていた値。「6倍だから相当高い数値。表土測定も正しい。さらに穴を掘って地下の測定が不可欠」とも指摘した。


<アルファ線とベータ線の測定をしない原子力ムラの異常>

 念のために、繰り返すことになるが、測定器はガンマ線測定器。正確には、アルファ線とベータ線も測定しなければならない。


 林地区の住民は、袖ヶ浦市から借りてきたガンマ線測定器で測定した。原子力ムラに制圧されたままの、政府と自治体ということになる。


<恐ろしや千葉県と袖ヶ浦市は8年前から知っていて放置か>

 問題の深刻さは、この不法投棄事件は8年前のことであることを、袖ヶ浦市は認めている。千葉県も同市も8年前から知っていた。

 知っていて黙認していたのだ。役人は安倍官邸に比例して、腐っていたのである。

 業者と市担当者の癒着という、新たな腐敗疑惑が浮上している。


 余談だが、偶然地方公務員OBの邸宅を除いて仰天してしまった。庭木の見事さは言うまでもなく、玄関先から居間に続くたたずまいは、まるで豪邸そのものだった。腐敗官僚は国も地方も同類なのか。こうした事態は、警察力の劣化の証でもある。警察・自治体職員・国税の癒着にある。

 官尊民卑は今も生きている。


<「付近の住民13軒のうち7軒から健康被害が起きている」と地元住民!>

 住民代表の林地区の吉村区長、御園区長代理らの、問題の埋立地近くの南側13軒の住民のうち、7軒の家族から健康被害が出ているという。

 放射能との関係は不明だが、一応は疑ってみる必要があろう。


 北風が吹くと、放射能は微粒子に付着して空気中を舞う。それを人間が吸い込むと、内部被ばくとなる。外部被ばくと内部被ばくは、その健康被害の度合いは大きく異なる。


 次なる問題は、正確な医学者の診断を、当局が阻害する可能性である。311のさい、自ら被ばくした反原発ジャーナリスト・竹野内真理さんは、30万人の福島の子供たちの遠隔地への避難を叫んで、政府・自治体・医師会などと対立した。


 それへの仕打ちが、侮辱罪という捏造刑事告訴事件だった。危うく起訴されそうになったが、国際的な言論自由を叫ぶ「国境なき記者団」が立ち上がってくれた。二度も声明を発して、彼女への言論弾圧は阻止された。これは日本人ジャーナリストにとっての初めての快挙となった。

  30万人のその後の10年はどうなっているのか。政府・自治体とも原子力ムラに制圧されてしまっていて、10年後の健康調査結果が依然として蓋をかけられている。棄民の東北と福島、特に放射能被ばくに弱い子供たちの健康被害は、今も気になる点である。

 日本医師会も共産党系の民医連も手が出ないらしい。悲劇である。 


<表土を掘り起こした勇気あるテレ朝ディレクターはいないか>

 いかがわしい原子力ムラの放射能測定に対抗したジャーナリストが、テレビ朝日にはいた。

 「彼は産廃業者が除染した土壌などを掘り起こして、正確な汚染度を測定した。同じようなことを、林地区でも実施すべきだろう。警察が動かない、行政が動かないということは、かなり深刻な事態と受け止める必要がある」とも原発事情に一番詳しい竹野内さんの指摘である。


 彼女が最近、日記を書き始めた。拙著「医師失格」(長崎出版)を読んでくれた。末尾に貼り付ける。 


<放射能汚染がれき搬入を阻止した沖縄県民の意地>

 東北から311の地震津波のがれきの山が、全国各地の水源地などに投棄されたことを知っているだろうか。

 「沖縄にも、悪党が船に積んで持ち込もうとした。しかし、県民は阻止した。汚染がれきも混じっていることを察知したからだ」と事情通は語っている。


公開!話題のまり日記 7年ぶりの快挙!

https://diaryofmaritakenouchi.blogspot.com/


2021年11月22日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

岸田内閣しばし安泰!?<本澤二郎の「日本の風景」(4271)

<清和会の檻に閉じ込められた、犯罪まみれの安倍晋三か>

 政界一寸先は闇である。政権維持困難と見られた自公連立政権が、何とか持ちこたえている。犯罪まみれの安倍晋三は、自ら清和会の檻に入ったものの、痩せてしまっていて現役時代の面影がない。


 原子力ムラの細田派の看板を替えただけで、安倍派は船頭多しで前に進まない。反安倍の福田達夫が台頭して、事実上、かじ取りが不在で、舟の漕ぎ手が安倍離れしている。結果、菅義偉からバトンタッチした岸田文雄は、ほぼ安倍離れの方向に舵を切っている。存外、長期政権の可能性も出てきた、との観測も。


<安倍・高市に振り回されない限り参院選挙も乗り切れる!>

 短期決戦の総選挙戦術と低投票率のお陰で、準備不足の野党共闘を抑え込むことに成功した岸田体制である。岸田体制の目下の不安材料は、極右日本会議の思惑とは異なり、残念ながら彼方にかすんでしまったかのようである。問題は、そのことが新たな不安材料なのだが、当面は野党攻勢は姿を消すことになろう。岸田も幸運児なのか。


 近く赤旗記者が30年ぶりに会いに来てくれるという。当方は、幸い共産党の様子を聞くことが出来るのだが。


 見通しが甘いといわれるかもしれないが、岸田体制は参院選を乗り切るだろう。護憲リベラル路線をじんわり浮上させていけば、まずまずの60点政治で、いい線いくかもしれない。


<安倍・高市封じに反安倍・福田康夫の倅の達夫総務会長の活躍>

 岸田の難問は、繰り返すと、日本会議という神社神道極右勢力を代表する安倍からの揺さぶりであるが、ここにきて達夫の自民党総務会体制が確立、そんなに心配することがないのかもしれない。


 極右安倍を、安倍の足元から、安倍を揺さぶる動きが表面化したからである。清和会創立者の福田赳夫は、岸信介の娘婿の安倍晋太郎を好まず、嫌っていた。現役記者の知らないことである。

 晋太郎の仇敵・田中龍夫(田中義一の倅)を、とことん信頼していたからだ。現に福田側近の塩川正十郎などは存命中「晋太郎は清和会の人間ではない」と豪語していたほどだ。小泉純一郎内閣で登用する晋三を、福田の長男・康夫も、岸の色に染まっているため大嫌いだった。第一、小泉の官房長官時代は、宏池会の宮澤喜一の薫陶を受けて仕事をこなしていた。小泉の靖国参拝に対して、強く抵抗していた。


 事程左様に、達夫を党三役の総務会長に抜擢した岸田人事は、安倍の封じ込めを狙ったものだ。この点は誰が知恵をつけたのか、お見事である。

 総務会は、自民党の最高意思決定機関である。総務会の壁をよじ登れない限り、政調会長の極右・高市早苗の安倍忠勤も、成果を出すことが出来ない。その福田・総務会が、反安倍で再編成されたのだ。


 安倍の心臓もこれには歯が立たない。いくら極右の言動を吐いても、党の総務会の壁を通過することは出来ない。安倍が地団太を踏んだ場面が、福田・総務会の新体制なのである。ここでは口八丁の小泉進次郎も、反安倍親河野太郎で動く。反安倍の菅チームも割り込んできている。岸田は、反安倍自民党全員野球チーム編成に、見事成功してしまったと言い切ってもおかしくない。


 これでは高市の戦争・戦闘発言も通用しない。


<林芳正外相は安倍・岸の台湾介入に水を差す!>

 長州は田布施を代表してきた安倍も、今回の総選挙で、参院から鞍替えしてきた林芳正に取って代わられた。山口県を代表する政治家は、安倍ではなく、林芳正である。


 反中一色の安倍外交から、日中友好派の林へと、黒潮の流れは、すっきりと切り替わってしまった。中国との交易に期待をかける経済界は、林登板を歓迎している。中国政府には、是々非々の立場を貫くだろう。ワシントンに対しても、唯々諾々追従することはないはずだ。鳩山由紀夫が意図したが成功しなかった、日本自立外交にやんやりと舵を切るだろう。


 総裁選中は、安倍向けの発言をしてきた岸田文雄の本心は、もともと宮澤の護憲リベラルである。そのための福田の総務会長、外相の林起用なのだ。


 ひとり防衛相の岸信夫が、杖を突いて駆けずり回っても、林外交が頭から水をぶっかける。台湾は中国の内政問題である。内政干渉は外交の原則に反する。外務省はようやくにして、本来の日本外交に戻るかもしれない。


<死の商人向けの改憲軍拡に突っ込まない限り、長期政権の芽も>

 改憲軍拡の安倍路線は、死の商人向けの、典型的な火遊びで、断じて許容できるものではない。  

 安倍と高市が揃って改憲軍拡を合唱する様子は、国際的にも日本の異様さを吹聴するだけであろう。フジサンケイの久枝が支援するだろうが、読売のナベツネが同調するのかどうか。


 経済重視の軽武装国家論は、いまこそ現実味を帯びている。安倍の火遊びに振り回されない限り、来年の参院選に敗北しないだろう。維新と国民民主党が改憲軍拡をがなり立てているが、平和憲法を信じている国民が雪崩を打つことはない。


<北朝鮮への人道支援で朝鮮半島情勢は一変する>

 拉致問題の解決は、これまでのところ、解決するどころか、日本の改憲軍拡のための策略だった。日本国民のナショナリズム化作戦だった。


 同じ手法を取るのかどうか。林外交の力量が問われるだろう。2,3兆円の人道支援で、朝鮮半島問題は全て解消、解決する。成り行きを注目したい。


 岸田訪朝は、参院選前にも具体化するかもしれない。安倍・日本会議の極右との対決となるのか。それとも安倍犯罪の事件処理に法務検察を始動させるのか、これらに安倍と岸の健康が持つのかどうか。岸田の大宏池会構想も始動している。野党の無力化との関係で、自民党の派閥抗争は新たな展開を始めてきている。

2021年11月21日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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