2019年12月

2019年危機脱出か<本澤二郎の「日本の風景」(3541)

<安倍・日本会議の憲法改悪は回避、アジア諸国民の勝利!>

 日本とアジアの人々にとっての最大の価値は、日本政府による戦争行為を禁じている日本国憲法である。二度と戦争を繰り返すことができない平和憲法は、他の価値に比べて突出して高いものである。一部の研究者は忘れがちだが、この真実から目を背けてほしくない。2019年は、これまでで一番厳しい年だった。2019年危機そのものだった。

 しかし、結果は日本国民とアジア諸国民に軍配を上げた。心底から喜び合いたい。日本の公共放送や新聞テレビが、人々を煽り立てても無駄なことだった。このことに感謝したい。2019年危機は脱出したかに見える。


<日本の平和国民の声なき声は護憲平和>

 全般的に見て、東洋の文化はレイプ文化が定着しているように、沈黙の文化にさいなまれて久しい。


 「声を上げることがはしたない」という悲しい価値観が癒着している。よく日本に滞在している外国人に叱られる。それは「日本国民は辛抱強い。なぜ街頭に出て声を上げないのか」と。その通りである。

 与えられた民主主義を活用する力が、著しく不足している。それは言論人にも及んでいる。政治家や学者・文化人もしかりである。逆に、声を上げる識者らを白い目で見下す者もいる。


 そうだからと言って、日本人の平和主義はいい加減なものではない。宇都宮徳馬の断固たる確信だった。平和国民の声なき声は、護憲平和そのものである。


 たとえ首相らが戦争神社に参拝しようがしまいが、護憲平和が揺らぐことはない。最近の例では、国家主義政権が歴史認識の変更を強行するために、韓国批判を笛と太鼓でガンガン打ち鳴らしても、日本政府に軍事的役割を期待する空気はゼロだ。

 声なき声は護憲平和で健全である。A級戦犯の孫は、ひたすら憲法改悪を7年以上わめいても、新聞テレビが煽り立てても、国民の平和主義に揺るぎはなかった。

 安倍は「2020年改憲施行」とラッパを吹きまくったが、一歩も前進しなかった背景は、国民の声なき声だった。外国の研究者は、この点をしっかりと見極めてほしい。


<野党の執拗な抵抗>

 野党の執拗な議会での抵抗運動も重要だった。特に日本共産党や社会民主党は、護憲の政党として今日がある。二つの民主党も、護憲を共有する勢力が存在する。


 例外は維新である。維新は安倍・日本会議の別動隊である。野党分断のために、政府が飼いならしている危ない政党だ。自民党と民主党内に所属している松下政経塾議員も、極右・国家主義に偏っていて改憲派そのものである。


 財閥と日本会議の傀儡政権としての安倍・自公内閣は、戦後内閣最大の改憲勢力であることに、誰も異論はないだろう。1%支援勢力であって、99%の民意を代表してはいない。


 この当たり前の事実を、研究者は共有すべきだろう。その中での野党の反改憲運動は、高く評価される。アジア諸国民の期待を担っている。


<相次ぐ安倍スキャンダル発覚で自滅>

 政府の不正について、このところの共産党の議会活動は注目に値する。全野党がチームを編成して、安倍スキャンダルを追及している。目下の閉会中審査にも、徹底して安倍追及を続行している。

 これも民意に沿ったもので、評価できる。教育勅語の森友事件、安倍特区における加計事件も、忘れてはならない。チームXで腐敗追及を徹底するのである。


 最近の「桜を見る会」だけでなく、TBS山口強姦魔の事件追及を国民と全女性が注目している。レイプ文化追放は、日本の最悪の恥部として取り組まねばならない。強姦に手を染めた人間は、たとえジャーナリストや政治家でも、人間失格として排除するしかない。


 それにしても、政府主催の「国の功労者」として、安倍選挙組織を丸ごと招待してきた安倍晋三の度胸に、全国民は驚愕して、開いた口が塞がらない。その中には、「現代の慰安婦」を強要して生きる入れ墨やくざや、お年寄りを巻き込んだ大掛かりな詐欺商法の主役・ジャパンライフの山口まで招待していた。

 腰を抜かすような重大事件である。


 追い打ちをかけるようにカジノ賄賂事件が発覚して、すでに一人が逮捕された。カジノ法を強行した安倍・自公内閣の正体を、これほど明らかにした腐敗も珍しい。安倍は大丈夫か、菅や二階にも疑惑が持ち上がっている。



 政策と利権の結びつきが、安倍・自公の政策実態である。これが明日の1月から、追及が始まる。安倍の年頭会見は、靖国と連動する伊勢神宮という、神社神道の本陣で予定されている。憲法の政教分離に違反する参拝に対して、裁判も予想されている。

 内閣記者会の質問がどのようなものか、今から注目を集めている。


<油断は禁物だが、まずは乾杯!>

 2019年危機は去った!しかし、死に体内閣は、ゴルフ三昧で立ち上がろうとしている。相手は大阪の極右・維新である。


 たかが知れているが、公明党創価学会が安倍に服従したままである。かつての力は無くなってしまったが、信仰団体に思考能力はない。衆院では、改憲に必要な3分の2議席を確保している。

 昨年7月の参院選で、3分の2議席確保に失敗したものの、金で動く国会議員はいくらでもいる。松下政経塾や財閥労組の議員は要注意だ。

 油断は禁物である。


 今日は2019年の大みそか、まずは乾杯といきたい。日本国民とアジア諸国民に感謝したい。

20191231日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

東芝の死期!?<本澤二郎の「日本の風景」(3540)

<西室泰三の清和会小泉接近・原発・郵政民営化に突っ込んで>

 よたよたの安倍晋三が正月休みで健康を回復できるだろうか?1228日の日刊ゲンダイの特報記事が話題を集めている。200人ほどの内閣記者会との、恒例の餌まき行事の忘年会を、やや強引に計画(27日)、そこでマイクを握った安倍が、つい本音を漏らした一言、それは「死期が迫っている」!


 東芝はどうか?西室泰三が清和会・小泉内閣と癒着、郵政民営化や原発に突進したころから、因果応報よろしく沈没が始まった。三井財閥の代表製造企業の東芝が、かじ取りを権力に委ねた途端、坂道を転げ落ちるように沈んでいった。そこには、人間の命を軽視する東芝経営陣が、自らの死期を早めているように感じてならない。


<人間の命の尊さが理解できない経営陣>

 次男正文が東芝病院に、誤嚥性肺炎で201047日午後、緊急入院、内科医の診断の結果、同日夕刻時に1週間の予定で入院したのだが、その数時間後に突然、呼吸が止まった。


 カルテは、息子を個室に入れられたまま、実に100分も放置していた。タンが喉に詰まっての、非業の窒息死である。東芝病院は警察に通報し、死体解剖をしないまま、遺族に放り投げた。ありえない医療事故死だった。文句なしの業務上重過失事件だった。


 個室には警報装置さえも設置していなかった。看護師センターからも離れた二重扉の個室だった。明々白々たる殺人に相当する事故死である。この10年、息子の無念すぎる死が脳裏から離れることはない。


 それから10年の歳月を迎えるが、東芝はいまだに反省も謝罪もしない。東芝経営陣の異様・異常な対応に、この10年間、付き合わされている精神の疲労はただ事ではない。人間の命の尊さを理解できない無責任経営の東芝から、再建の兆しは見えてこない。


<リストラで帳尻合わせは無能経営の証拠>

 このほど法政大学院の真壁教授は、ビジネスジャーナル誌で、東芝の現状と今後について書いた。さすがに浮いた楽観論はない。

 宝の山であるはずの従業員の首切り、リストラで帳尻合わせをしている、と指摘した。これは日産再建にかけたカルロス・ゴーンの手口と同じだ。誰もができる経営手法である。


 企業にとって人材が宝・城である。人間が、現在と将来の発展を約束するものである。だが、東芝の無能経営陣は、人材の放出で今もやりくりしている。


 ご存知、経済産業省の役人に実態経済はわからない。彼らの言いなりになって、原発事業に特化したことで、底なし沼に落ち込んでしまった。多少英語ができるという西室に過大な期待をかけた。米英が時代遅れとして放り投げたWH買収で、ババ抜きのババをつかまされた。以来、粉飾決算でやりくり、株主を欺いた。


 息子が事故死した翌年の20113月11日に、福島東電原発が爆発炎上した。3号機は東芝製である。12号機は水素爆発だったが、東芝製の3号機は間違いなく核爆発。息子正文の怨念がそうさせたものか、父親はふと年甲斐もなく想像してしまった。


 仏教は因果応報を説くと教えられた。西室は郵政社長になって、そこでも大きな失敗をしでかした。西室と清和会の罠にはまった東芝ということになろう。


<息子の命を奪いながら反省謝罪なしからの沈没>

 あらゆる事象の結果は、ことごとくそれまでの過程の原因の積み重ねによる。

 科学もしかりである。目には見えないが、悪事を働く人間もまた、いずれ発覚して、その責めを受けるだろう。現在の安倍晋三その人である。


 目下の安倍晋三の精神や持病もまた、この法則から逃れることはできない。神社神道や統一教会、その他不可思議な信仰をもってしても、彼の現在の化石化する皮膚から、すっきりとしたさわやかな表情を見つけることはできない。多くの政治スキャンダルを隠ぺいするために嘘をつく。証拠品を焼却したりと、切れ目のない犯罪行為が、安倍の精神を暗く、悪化させる。


 そのことが持病をも、悪化させている。「死期が迫っている」という安倍発言は本心と見たい。


 正文の命を奪った東芝である。それでいて一度も反省しない。謝罪もしない。それを10年も続けている。東芝経営陣に改革・再生の気力を見て取ることは不可能だ。人間失格経営陣の東芝は、ブラック企業に相違ない。


 息子を地獄に落としたまま、健全な再生は困難であろう。因果応報は東芝経営陣にも襲い掛かっている。


<稼ぎ頭の半導体も手放して前途は暗い>

 東芝の稼ぎ頭は半導体事業である。これを昨年6月に手放した。現在は社会インフラ事業に特化して再生を図ろうとしているというが、肝心の人材が不足している。この10年余の、追い立てられてきた企業スキャンダルに、生き残った東芝従業員に覇気が見られない。


 半壊した空母のような東芝である。そこへと内外の経済環境は悪化している。

ひところ、北京の繁華街、王府井入り口の東芝の広告は、もう取り外されて10年近くになろうか。


 ワシントンに盲従した東芝に対して、現在のトランプ政権は、世界経済を自国向けに改編しようと、力づくで押し切ろうとして、世界経済を混乱に陥れている。2020年の世界経済は、そう明るいものではない。むしろ厳しい。


 「新たな収益の柱になる事業を育成することができるのか」が現経営陣に課せられているが、人間性のひとかけらもないような経営陣にとって容易ではないだろう。


 過去の膿を吐き出してこそ、再建の手掛かりをつかむことができる、と2019年の終わりに、あえて経営陣に訴えたい。人間尊重・生命の尊厳にこそ、企業の再建は掛かっている。

20191230日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

破憲の国家主義政権<本澤二郎の「日本の風景」(3539)

<中東自衛艦派兵(閣議決定)は間違い>

 覇権国家・トランプのアメリカに、世界は翻弄されて危うい。「まるで海賊船の船長」という表現が似合いそうなトランプだが、唯一、朝鮮半島での和平工作に期待したものの、前進が見られない。中東の紛争海域にも各国に対して、艦船派兵を要請、安倍晋三は喜んで応じた。年末のどさくさに紛れて、閣議決定で強行した。中東派兵は、9条に違反して間違いである。破憲の国家主義政権の、これも暴政の一つである。


 まともな政権は、安倍路線をことごとく破壊する使命を帯びている。


<トランプ指令に服従する国粋主義者は売国奴>

 トランプの暴政に屈して、仕方なく、と演技しているようなのだが、実際はその逆である。安倍という国粋主義者は、喜んで悪乗りしているのである。


 日本国憲法は、安倍の破憲行為に怒りの声を上げている。軍拡と破憲を喜んでいるのは、日本の1%、財閥である。財閥の意向を、トランプの力を借りて実現するというストロング・ナショナリストは、売国奴そのものであろう。


 ワシントンにひれ伏す日本政府は、安倍が最初ではないが、安倍と1%がやりたいことを、ワシントンから声を上げさせるという悪質な手口は、安倍・自公・日本会議の政権が、一番抜きんでている。


 そこには、国民の姿が全然見えない。民意が反映されない政治が7年間も継続した。その原動力は、悲しいことだが、この国の民である。


 韓国に真逆の例を見ることができる。日本と比較すると、苦節の歴史を耐えてきた期間が長かったせいなのか、民主主義の質はすこぶる高い。

 現在、経済で困窮しているが、必ずや希望の光が差すだろう。なぜなら、朝鮮族は清潔で教育に力を入れるという民族的特徴がみられる。南北統一は、予想されるよりも早いのではないだろうか。


<カジノ法も証明した安倍利権政策=底なしの不正腐敗政治>

 安倍スキャンダルは、紛争地の地雷のように次々と炸裂して、その都度、国民に衝撃を与えている。

 大阪の森友学園は、戦前の教育勅語を幼児に教えていた。安倍夫妻が気づくと、とことんテコ入れする。大阪は昭恵の故郷だ。森友夫妻の支援に奔走するのだが、その一つが、国有地の払い下げだった。

 

 国交省と財務省を動かした。結果、タダ同然に国有地払い下げを強行した。夫妻にとって、教育勅語は信仰の対象のような存在だった。だが、周囲の目は不正を見逃さなかった。夫妻の権力乱用事件は発覚した。その過程で、財務省のまじめな役人が自殺した。

 この事件は、まだ終わっていない。


 加計事件は、カジノ法利権とダブる。すなわち、政策以前に利権が先行するのである。

 獣医学部新設の場面で、すでに安倍の親類とみられる安倍スポンサーの加計が、全体を牛耳っていて、他者の割り込みを許さなかった。不正を前提とした特区制度だった。


 今回のカジノ法には、まずはトランプのスポンサー企業であるカジノ企業大手が動いた。トランプが安倍を突き上げると、喜んで安倍の経済成長戦略に組み込んだ。

 この場面で、カジノ法を強行する公明党の石井国交相と何があったのか。教育を重視する公明党の路線とは、正反対のやくざのためのカジノ法である。


 カジノ法に具体的に動き出したのは、菅と大阪の維新の会と見られる。幹事長の二階も先行している。そこへと降ってわいた贈収賄事件は、中国企業だった。


 秋元という自民党二階派議員が逮捕者一号となった。羊羹に包んだ300万円が発覚した。中国元からすると、10万元から20万元だろうから、中国人の視点だと、はした金であろう。日本と中国の逆転は、賄賂金からも測定できるだろう。カジノ法によって横浜、大阪、沖縄、北海道などにカジノが実現すると、官邸の利権総額はただ事ではないだろう。


 検察がまともに対応すると、もうカジノ関連捜査だけで1年はたっぷり仕事があることになる。したがって、安倍の他の事件捜査をしなくて済むということか。


<歴史の教訓を蹴飛ばした隣国外交は荒れる!>

 国家主義・国粋主義の政府は、歴史認識に蓋をするという使命を帯びている。破憲は皇国史観の正当化である。そのための平成に幕を閉め、令和へと昇華させた、と当事者は信じ込んでいる。


 かくして従軍慰安婦問題は、村山内閣で済んでいたのだが、安倍はそれを開けてしまった。韓国の朴前政権と政治的合意にこぎつけたものの、新たに発足した文在寅政権は、国民に寄り添うリベラルな政権である。憲法裁判所も健全である。

 従軍慰安婦問題は、きわめて深刻な重大な案件である。安倍・強権路線に被害者が強く反発した。裁判所も同様である。

 新たに徴用工問題へと転化した。徴用工問題は、財閥1%問題である。裁判所は訴えを認め、戦前の財閥そのものである安倍スポンサーに襲い掛かった。


 1%の恩恵を受けている新聞テレビが、一斉に韓国批判を繰り広げた。途端に韓国人の旅行者が日本列島から姿を消してしまった。

 7年前から財閥が支配するNHKも、韓国批判報道に徹して、日韓関係は破綻寸前である。


 北朝鮮外交は、この7年間、止まったままだった。北の脅威論を利用しての、超がつく軍拡路線を踏襲してきたためである。拉致問題を国際宣伝にも悪用してきた不条理外交である。


 中国とはどうか?悲しいかな小泉と安倍の靖国参拝の後遺症は重く大きい。

中国での日本人の評判は良くない。

 友人は、偶然出会った中国人に対して、筆者を日本人と正直に紹介出来ないでいるほどだ。


 先般、安倍が訪中してから、不思議なことに北京の天候は、すっきりと晴れない。天は、安倍の下心を知っているかのようだ。まずは台湾やチベットなど、少数民族問題にテコ入れしてきた反共の過去を、しっかりと清算したほうがいい。


 先日の金曜日に義母の介護に頑張った。帰宅する時に、義母のうれしそうな笑顔が印象的だった。何事も誠意、誠意である。

 朝鮮半島の人たちにも、誠意を示す政権の誕生を心待ちにしたい。

20191229日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

「現代の慰安婦」<本澤二郎の「日本の風景」(3538)

<入れ墨やくざの格子無き牢獄をご存知か>

 今日は師走の28日、28日は「木更津レイプ殺人事件」被害者の戦争遺児の月命日である。多くの国民は従軍慰安婦を、安倍・自公・日本会議の政権で学ばされて知ったが、現代に存在する「現代の慰安婦」について全くと言っていいほど無知である。


 「格子無き牢獄」といっても、ピンとこない女性も少なくないだろう。ことほど日本女性は、入れ墨やくざの脅威について無頓着で無関心だ。2014年までは、ジャーナリストの筆者もそうだった。

 「木更津レイプ殺人事件」を徹底取材することで見えてきた。戦争遺児は、いまも地獄で呻吟している。入れ墨・凶器・麻薬・盗撮という武器で強姦された女性は、文字通り、格子無き牢獄に押し込められて逃げられない。逃げようとすれば、戦争遺児のように死が待ち構えている。


 入れ墨やくざによる強姦は、被害者の人格・人生のすべてを奪いつくすものである。日本全国の繁華街で、性ビジネスを強要されている女性のほとんどが「現代の慰安婦」といってもいいくらいなのだ。誰も書かない日本の真実である。気づくのがいかにも遅かった。日本の新聞テレビ、雑誌は、こと「現代の慰安婦」について依然として沈黙している。


 日本はやくざが跋扈する、いまだ民主主義が確立していない国である。そこに、不正と腐敗の政府の存在をも裏付けている。権力者・為政者が一番嫌う指摘でもある。


<入れ墨やくざの強姦の先に100%性奴隷>

 TBS山口強姦魔の被害者となった伊藤詩織さんは、恐ろしい悲劇にもかかわらず立ち上がった本当に素晴らしい女性である。日本女性の誰よりも立派である。

 地獄に突き落とされた戦争遺児も、そう叫んでいるのがわかる。自ら顔を出して強姦魔を告訴したのだから。その被害者に対して「虚言癖がある」と断罪した山口強姦魔は、本当の悪党である。安倍の身内である証拠であろう。善良な日本人は、決して許さないだろう。ここにきて彼が、アメリカに逃げ出そうとしていたことも発覚した。

 このことを日本どころか、世界が知ってしまった。どこに逃亡しようとしても安楽な椅子はないだろう。反省し謝罪することが先決である。刑に服することしか、彼は生きられない。腐っていても、日本は政権交代で安倍は消えるのだから。


 入れ墨やくざに強姦されると、その先が延々と続く。性奴隷である。抵抗すれば、「家族縁者をぶっ殺す」「やくざの女だと世間にまき散らしてやる」という被害者が、到底耐えることのできない殺人的脅しを繰り返してくる。


 美人栄養士でもあった戦争遺児は、富津生まれのやくざ浜名の餌食にされ、戦後70年を生きて迎えることができなかった。彼女はそれに加えて、戦争未亡人が遺してくれた家も宅地も取られてしまった。


 「現代の慰安婦」は、従軍慰安婦に比べて、表向きは自由に生活をしているようだが、精神の自由は完全に奪われ、携帯電話の指令一つで、何でもしなければならない。格子無き監獄で生きている、ただそれだけだ。血も涙もない入れ墨やくざについて、新聞も沈黙している。


 この深刻重大な事件について、朝日新聞と東京新聞に取材を要請したが、双方ともひるんでしまい、動こうともしなかった。現在の新聞記者の無能と不正義に驚かされてしまった。


 元法務大臣秘書官から木更津署に捜査を要請、刑事二課長が来訪してくれたが、その後の捜査の行く方を、いまだに報告してくれない。


 この事件は、創価学会員同士の間で起きたものである。やくざがたむろする宗教団体に驚愕するばかりだ。取材していて仰天するしかない。捜査権を用いれば、1日で解決する事案であるのだが。


 地元の創価学会の元幹部にも声をかけたが、結局のところ、すごすごと逃げてしまった。教団に正義も倫理も存在していない。恐ろしい教団である。公明党認識も変化した。筆者への何者かの圧力も見受けられる。ネット言論も危ういのだ。


<性ビジネスを強要されても逃げ出せない>

 事件は2013年夏であることも判明した。戦争遺児を誘拐したような人物は、これまた学会員の吉田というヘルパーであることも。彼女は事件の全容を知る人物、犯人の共犯者だ。もう一人は大工の佐久間清なる人物である。


 この事件は極刑に相当する事案である。

 犯人は、厚労省認可の介護施設を開業、そこへと美人栄養士を誘い込んで、性凶悪殺人事件は発生した。殺害までの6か月から8か月にかけて、彼女の足取りを取材すると、この間、地元の学会員との交流が切れていた。「忙しいの連発で、学会活動もしなかった」と被害者の仲間は証言した。



 栄養士の隣家のお年寄りは「いつも夜中に車で出かけていた」といい、車検やオイル交換を頼まれていた近くの自動車屋の主人も「3000キロでいつもオイル交換していた」といって請求書を見せてくれた。2013年の夏からの学会行事は少なく、本来であれば、車の運転はないか、少ない時期だったが、毎夜市内の水商売に狩り出されていたのだ。


 暮れには、必ずあいさつに出かける友人に対して、2013年暮れに限って「子供が来るので忙しい」と嘘をついて断っていた。年末は水商売の稼ぎ時である。

 過労も重なって、2014年の正月から2月、3月にかけて「風邪が治らない」とこぼしていたことも。まさに奴隷のように働かされていたのだろう。


 化粧品販売をしていた友人は、2013年の夏ごろ、彼女の異変に気付いていた。「高級品のパックを注文してきたので、止めなさいと注意したが、本人は聞かなかった」という。水商売と高級化粧品は不可欠の関係がある。


 「戦争未亡人と親しかった近所のお年寄りのところには、週に3回ほど立ち寄っていたのだが、この間、姿を見せなかった」という有力証言も得ている。


 「現代の慰安婦」は、多忙を極めるまさに性の奴隷なのだ。日本女性のみならず、日本を訪れる外国の女性も注意が必要である。警鐘を鳴らしたい。繁華街の


<被害者は銀座の女性ばかりではない、全国に10万人以上>

 東京の銀座に限らないが、そこで働いている女性の多くは、やくざの性奴隷である場合が少なくないようだ。

 繁華街で働いている女性と親しくなると、そこに突然、入れ墨やくざが現れて、大金を脅し取られる。件数は無数だが、誰も110通報しない。家族に知れ渡ると、離婚騒動へと発展するためだ。


 自民党の若手の国会議員は、これにほとほと参ってしまった。派閥の親分が右翼暴力団のドンである児玉と親しいことから、泣きついたのだが、すると児玉が動くとピタリと止まった。笑えない真実である。


 同じような事例が、大学病院の医師である。やくざに脅されて児玉の元に逃げ込んだ。それで助かった。今度は、例のロッキード事件で、児玉が危なくなるや、彼の注射で児玉は命拾いした。


 ともかく、全国の魅力的な女性が、次々と入れ墨やくざにかみつかれて性奴隷、すなわち「現代の慰安婦」を強いられている。その数はやくざの数倍以上だから、10万人は下らないと推測できる。


 太陽を拝むことができない魅力的な女性の悲劇を放置する日本政府、その一角が「桜を見る会」で発覚した。したがって、山口強姦魔を不起訴にした警察の不正など、けだし当たり前なのであろう。


<「木更津レイプ殺人事件」で分かったこと>

 「木更津レイプ殺人事件」で判明したことの一番の重要なポイントは、被害者が決して警察に駆けこむことはない、という事実である。強姦による妊娠の恐怖も想像を絶するものだが、やくざのための「現代の慰安婦」は、もっともっと深刻である。


 人格・生活のすべてを奪われてしまう。生きた屍といっていい。


 警察に親切なベテラン婦警がいればいいが、そうした配慮など日本警察にはない。それこそ警察内が男尊女卑ときている。


 伊藤詩織さんが警視庁高輪署に告訴した時も、本人は第三者が想像する以上に人格を傷つけられたことが分かっている。肝心なところで、日本警察は庶民や女性の敵とみなされている。


 つまりは入れ墨やくざの強姦事件は、やり得なのだ。警察は有益どころか無益そのものなのだ。強姦された女性は知っている。


 安倍晋三は、御用納めの27日、よたよたする体を引きずって、それでも警察庁長官や警視総監を公邸に呼んで慰労会をしている。本末転倒であろう。

 「木更津レイプ殺人事件」を検証すると、この国の警察改革が見えてくる。昔書いた「秦野章の日本警察改革論」(エール出版)の改訂版を出したくなった。ジャーナリストも人間、事件の渦中か周辺に身を置いて初めて真実と出会うことができる。

20191228日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

安倍・死に体内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3537)

<野党は通常国会冒頭解散に備えて万全を期せ!>

 安倍という人間は、普通の政治屋ではない。平気で犯罪行為を強行してしまう、発覚すれば嘘と隠ぺいでごまかす能力を備えている。決して非を認めて責任を取るという、人間本来の道義に欠けている。

 臨時国会を終えた時点で、もう死に体政権である。党内や野党から本気の攻勢をかければ、もはやどうにもならない。かつての派閥政治であれば、党内からの倒閣運動でおしまいになる。

 解散覚悟の野党攻勢でも倒れるだろう。いまは100年に一度やってくる野党の出番である。しかし、傷ついた狼はそれでも立ち上がろうとする。1月の通常国会冒頭の解散だ。野党は、備えて大攻勢をかける好機である。

 

<安倍は、逆風どころか確実に死に体>

 新聞などは、安倍に逆風などと甘い報道をしているが、もうそれどころではない。モリカケもくすぶっている。山口強姦魔救済の強権政治も露見している。桜を見る会では、国費を使っての一大選挙運動である。

 地元の運動員をだれ構わずにかき集めての、高級ホテルでの晩さん会と買収供応を底知れずに演じてきた。


 その中には入れ墨やくざから、お年寄りの財布から数千億円も巻き上げたジャパンライフの山口という詐欺グループの大将まで招待していた。いずれも「国家への貢献者」という驚くべき条件で。


 安倍と山口は35年来の深い仲で、安倍のスポンサーだった。

 同じく強姦魔の山口敬夫を不起訴にしたものの、民事裁判では伊藤詩織さんが勝訴、山口の出まかせ主張が裁判所に蹴飛ばされてしまった。山口援護の首相官邸は、日本人女性の敵であることが、改めて証明されてしまった。


 「桜」と強姦事件の大爆発は、平凡な庶民の感度を大きく揺るがしてしまった。内閣支持率は、不支持が上回ってしまった。仮に安倍支持を有権者に問うといいだろう。支持率数%のはずだ。

 間違いなく死に体首相である。


<安倍自滅スキャンダルで2019年危機消えた!>

 多くの国民は、憲法が保障する「法の下の平等」を貫いて、民主主義国の約束事である「法の裁きを受けよ」と叫んでいる。

 例を挙げると、韓国の前大統領を想像するとわかりやすい。神社の賽銭箱から10円でも盗むと、犯人は逮捕される。首相も同じルールで裁かれるときに、日本は真っ当な国となる。


 筆者は今年冒頭から2019年危機を繰り返し叫んで、憲法改悪の強行に釘を刺してきた。結果は、危ういところで回避した。理由は一連の安倍犯罪スキャンダルによる。


 犯罪を隠ぺいすることに専念して、改憲強行のタイミングを失してしまったのだから、これは天命といえるかもしれない。

 悪行の山を築きながらの戦争国家に、天地も怒って阻止してくれたのかもしれない。「日本人の平和主義はいい加減なものではないよ」と生前語っていた宇都宮徳馬さんの笑顔が現れた。


<野党は堂々の前進、前進>

 野党合流の動きは、猫がじゃれついている様子を見せつけて、官邸と自公を欺いているようだが、大局的に見ると、徐々に前進している。


 かつて想像できないほどの出来栄えである。与党を欺きながらも、臨時国会冒頭解散の布石を着実に前進せることだ。


 「ネズミを捉まえない猫はいらない」わけだから、もう国民を失望させてはならない。解散に追い込めれば、自公を壊滅させる成果を収めることができるだろう。野党一本化で安倍内閣を打倒し、政権の交代も実現する。

 兜の緒を締めよ、である。


 安倍暴政に、終止符を打つ2020年であることを忘れてほしくない。

20191227日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

↑このページのトップヘ