2019年09月

やくざ内閣とやくざ千葉県<本澤二郎の「日本の風景」(3445)

<史上最大の暴風雨被害に自衛隊支援を要請しなかった森田健作>

 知らなかった!首都圏では、史上最大の暴風雨被害に、特に台風の目の右側の房総半島で、無数の瓦が飛び散った。我が家は、築50年にして、初めて風で揺れた。その時は、アメリカで吹き荒れるハリケーンを予想、覚悟を決めるしかなかった。幸い、家は残ったが、周囲の家庭菜園は壊滅、樹木も倒れ、その一本は電線に倒れた。


 おそらく南側の森が住宅を救ってくれたものだろう。恐怖の三時間は体験者でないとわからない。場所によっては、屋根が損壊している、その恐怖は如何ばかりであったろう。その後の停電と、水道使用不能という生活基盤の崩壊が半月もかかった。


 この惨状は、防災対応の自衛隊の出番であった。5000人、1万人を9月9日に動員すれば、せいぜい7日もあれば、解消できたろう。昨日、読売新聞読者の清和会OBが「森田の馬鹿垂れは、自衛隊に支援要請をしていなかった。悪辣な巡査部長の倅だ。辞めさせる責任が千葉県民にある」と連絡してきた。(訂正・森田の父親は自衛隊員記述は間違い)


 情報を遮断されていた千葉県民の多くは、まさか、と驚愕している。無数の倒木で、東電を責め立てても仕方なかった。

 「千葉県には、習志野に特殊部隊、木更津にヘリコプター基地がある。館山にも。見識不足の俳優崩れに知事は務まらない。千葉県のやくざ民度と無関係ではない」とも指摘した。


<自民党やくざ県連と俳優崩れの知事の自業自得>

 「木更津レイプ殺人事件」取材で、俄然、やくざの正体を洗っていくと、この国も地方もやくざが跋扈する社会であることが理解できる。


 無数のやくざ被害を、ただ泣き寝入りするだけの、国民と県民、市民である。警察に駆けこむ、勇気ある市民は1%前後であろう。強姦・性奴隷の「木更津レイプ殺人事件」の被害者は、とうとう警察に駆けこもうとしなかった。

 ゆえに「暴露する」という脅しは、殺人そのものだった。そうして美人栄養士は殺害された。加害者は、介護施設のオーナーに身を隠した、三本指の入れ墨やくざ浜名。ハマコーと同じ富津市出身。被害者同様、創価学会員であることが判明してきた。したがって、信濃町の道義的責任もある、事件史上最悪の性凶悪殺人事件である。


 かくして、やくざまがいの政治屋が跋扈する、恐ろしい房総半島ということになる。木更津市には、やくざ関連の市議がいっぱいいる。この恐ろしい事態を、警察は無関心を装っている。あたかもやくざと警察は「お仲間」と見られがちだ。

 そうした土壌で、俳優崩れの知事が誕生したものだ。自民党と公明党創価学会、さらには選挙違反事件で捜査を受けた徳洲会グループも、森田を選挙応援していている。

 反吐が出るような腐臭の半島・千葉県なのだ。史上最大の狂風雨被害にも無関心、自衛隊に支援要請もしなかった森田の精神鑑定が必要ではないか。まともな県民なら、即座に罷免する場面であろう。


<刺客・青木愛がやくざの倅を叩き落とす!>

 房総半島には、ハマコーの倅やハマコーの運転手が、信じがたいことだが、衆参の国会議員となって、金バッジをつけている。

 安倍との関係は深い。


 今回の台風15号関連で判明したことは、同じ富津生まれの青木愛が、ハマコーの倅の刺客として出馬する。これは面白い。応援団の一員に加えてもらおう。

 かつてこの地区には、水田三喜男、千葉三郎、森美秀、中村正三郎の反ハマコー地盤でも知られてきた。まともな創価学会員は、愚かな金で動く上部の指令にもかかわらず、浜田に投票しなかった。「木更津レイプ殺人事件」の被害者も、である。


<閣僚のやくざ癒着議員は三人だけか、他にもいる!>

 新閣僚の中には、すでに警察を統括する国家公安委員長など三人がやくざと癒着していたことが分かっている。


 三人だけだろうか。間違いなく他にもいる。断言できる。やくざが跋扈できる永田町・平河町・信濃町ということだろう。


 次は野党が、どう対応するのか。徹底して追及するだろうか。ここを主権者は注目している。そして新聞テレビである。やくざに屈する新聞記者ばかりなのが、とても気になって仕方ない。

 

<やくざがまとわりつく安倍晋三>

 振り返れば、アベとやくざの関係は長くて深い。地元の首長選挙で、安倍は強敵のライバルを叩くのにやくざを利用した。これはすでに、大きく報じられている。ところが、安倍が約束を破ったことで、内幕を当事者が暴露した。


 ライバル叩きにやくざを悪用する首相に驚かされるばかりだが、これでは国際社会で馬鹿にされて当然だろう。

 トランプやプーチンなど、いいように利用されている。


 憲法違反の戦争法制を強行する予算委員会に、こわもてのやくざ関連の人物を委員長に起用している。

 トランプとゴルフに興じた茂原カントリークラブは、むろんのこと千葉県にある。

父親の安倍晋太郎や後見人の森喜朗は、千葉県内のゴルフ場会員権を保有している、と見られている。息子の心臓は、それを相続しているはずだ。


 安倍は、内閣改造で、夫が入れ墨やくざだったという女性議員を入閣させて、国民を驚かせた。


 かくしてやくざ跋扈の千葉県で、史上最大風速70メートルの15号台風が襲来した。首都圏が亜熱帯に移行した証拠であろう。地球温暖化の進行が原因に相違ないので、これからも発生する。


 すでに房総半島には、水源地に福島の放射能汚染物資が、実に1万トン以上も投機されている。これもやくざ利権に間違いはないだろう。やくざが肥えて、県民が落ちぶれていく房総半島に、いずれ人間が住めなくなる!

2019年9月25日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

挑発人事<本澤二郎の「日本の風景」(3444)

<安倍の子守り役が外交・安保を仕切る北村滋の手に?!>

 15号台風の後遺症のせいで、内調のボスが、日本の外交・安保を仕切る重要ポストの地位に就いたことを、軽く見ていた。昨夜、日刊ゲンダイの有能な記者の指摘を受けて、この途方もない、信じがたい人事についての感想を述べなければならなくなった。


 彼の経歴を見てみると、警察出向の秘書官として安倍の信認を得て、内調のボスに出世した。安倍の論功人事のはしりであろう。警察畑での外事関係の仕事を生かして、安倍犯罪のもみ消しで、悪の実績を上げたようだ。


 現に憲法違反の疑いのある特定秘密保護法や共謀罪、さらには自衛隊参戦法強行の場面で八面六臂の大活躍をしたらしい。安倍事件のガード役となって、霞が関の要人や与野党議員の醜聞を露見させて、これまた戦果をあげた。


<霞が関の下っ端官僚を大抜擢した理由が気持ち悪い>

 とはいえ、警察官僚は戦前の内務官僚解体により、悪しき実権を奪われてしまい、戦後の霞が関では格下官僚に甘んじてきた。


 それが、官邸の大腐敗が幸いしてか、その処理に成果を上げたことで、破格のポストに就くことができた。「トランプのボルトンか、はたまたヒトラーのアイヒマンか」と周辺では、恐れられているという。


 正直なところ、気持ちの悪い安倍人事である。いうなれば、悪しき暴政首相の行き着く先人事と言えなくもない。新聞テレビがまともであれば「やめなさい」と注意勧告する場面であろう。

 論功人事とはいえ、論功は国民のためのものではない。その反対である。

 外務省不要人事でもある。谷内が悪すぎたのも原因といえる。


<モリカケからTBS山口強姦魔救済など安倍史を彩る戦果>

 そもそも、警察は、本来の中立・公正・正義という根源的な枕詞が、薄れて居るどころか、消えてしまっている。


 まともな警察官僚であれば、特定秘密保護法などの危険な安倍法制に「やめなさい」と忠告する立場にあったのだが、北村には、こうした観念がゼロであると国民は考えて非難してきている。


 安倍内閣をヒトラー政権になぞらえる大衆の反発は、多分に警察官僚のやりすぎと関係している、そのためである。


 悪徳の首相は、年中、北村情報を聞かないと、床につけない有様だった。毒饅頭をたらふく食べて満足する北村だった、と官邸内でもささやかれていたらしい。

 それにしても、モリカケ事件の安倍、TBS山口強姦魔救済の安倍を、無事?に乗り越えて、長期政権の記録をつくれたのも、北村の成果なのであろう。TBS山口強姦魔救済の場面では、北村と強姦魔のメールの往来も発覚した。


 健全な野党の追及が期待されるところである。

 

<旧内務官僚が実権を握って財務・外務形無し>

 人は、戦前の権力を欲しいままにして、自由主義者や共産主義者を拘束・弾圧した旧内務官僚の横暴を記憶している。警察天国の日本だった。

 したがってGHQは、人権弾圧組織の内務省を解体して、警察と自治に分断、民主的な組織として、国民の人権擁護組織に切り替えた。だが、いまの現実は?誰が見ても、まともな警察官、公正・中立・正義の人は、上層部にいない。


 旧大蔵省の財務省も、外務省も存在感が薄い。無用官庁の代名詞となっている。霞が関に覚せい剤が使用されるわけである。 


<霞が関の暗闘>

 一見して平穏すぎる霞が関の官庁街だが、役人の精神は破壊されて久しい。この7年間で、役人の精神は壊れかけている、と事情通は明かしている。


 出世とメンツの日本エリート世界で、何が起きてくるのか。

 フランス大使館の一等書記官時代、北村は東京からやってきた新聞記者の接待をしていた、という話を自民党秘書から聞いた程度で、あとはわからない。その人物が、ロシアとの領土問題と南北朝鮮との外交破綻へと追い込んだ前任者の谷内の後釜となるアベの挑戦的人事を、日本国民は注意深く監視していくしかない。

 霞が関の暗闘から、国民のための情報が洩れてくるかもしれない。

2019年9月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

官邸異変!<本澤二郎の「日本の風景」(3443)

<家庭騒動?持病再発と菅・二階クーデターの因果関係>

 「安倍と安倍家に暗雲が垂れこめている」と推測する見方が、永田町から届いてきた。日曜日の22日深夜には、妻昭恵の実弟・森永商事社長の松崎勲が安倍家に駆け込んでいる。「家庭騒動再燃か」との憶測を呼んでいる。土曜日にはゴルフ友達と食事して、慰労会をしてもらっている?


 ここ数週間前から「持病の再発」も一部でささやかれていた。ラグビー観戦しながら、15号台風大被害の房総半島に姿を見せなかった。911人事では、菅と二階の共闘に屈してしまった。

 官邸異変は事実に違いない。


7年かけて1ミリも前進しなかった領土問題と拉致問題>

 外交問題がひどすぎる。7年もかけて、北方領土問題は1ミリも前進していない。日本が要求する4島に、ロシアの軍事基地が構築されている。これはもう、日本に外交が存在していないことを裏付けたことになる。

 「プーチンに手玉に取られている。にもかかわらず、宗男の馬鹿に踊らされて反省なし。金だけとられている。安倍晋三は政府専用機に乗って喜んでいるだけの子供というよりも、小僧だよ」とは清和会OBの辛辣な採点だが、確かにその通りだ。


 外交無知の大衆でも「おかしい」と感じている。さしもの谷内という元外交官を、今回の人事で更迭するしかなかった。外務省解体論を本気で考える時であろう。韓国との対決は、愚の骨頂であろう。

 いくら新聞テレビで宣伝しても、日本に大義などあろうはずがない。日本外交は、国連の場で、WTOIAEOなどあらゆる国際舞台で、侵略を総括できない安倍・自公の日本会議に、釘を刺されて満身創痍なのだ。


 「拉致問題は私が解決する」と大見えを切って、拉致被害者に十分すぎる運動資金を与えて、その実、北脅威論を国際社会で宣伝、悪用していただけだった。「平壌は安倍を信頼していない。相手にしていない」のも当然であろう。


 次は訪米すると、トランプの拳骨が待ち構えている。農業を犠牲にする安倍・自公内閣にこれまた大義はない。


 以上から襲うストレスは、101日からの消費の沈没で、さらに増大する。「いずれも安倍の持病再発原因である。それは高齢の母親を巻き込んでの家庭騒動へと発展する」とは、事情通の指摘である。

 

<幹事長交代に失敗>

 今回の人事では「安倍に裏切られた」と怒り狂う宏池会の岸田文雄以上に衝撃を受けた人物は、ほかならぬ官邸の主であろう。


 「息子に後継させたい、という信念に駆られている大馬鹿三太郎」と決めつけられている自民党幹事長を、官房長官の菅が抱き込んで、クーデターを強行した。

 「二階を辞めさせるのであれば、私も辞める」と安倍にかみついたという菅が、初めて牙を抜いたのだ。連携する二階も「私を辞めさせると改憲は無理だ」と押し切った。


 かくして「二階では選挙はできないというものの、稲田という女性の監視役も、老練な二階に操られるだけだ」との観測が優先する。「党を稲田、内閣を高市、モリカケを萩生田で乗り切れるか」との不安が、早くも周辺から漏れてくる。

 「反やくざ・暴力団の世論を押し切るのは無理だろう」との声も。「やくざを抱え込んでいる議員を叩き落とせ」の合唱が、ようやく声になって、筆者の耳にも届いてきている。「木更津レイプ殺人事件」の効果だろう。


<開き直った菅と二階に主導権が移行>

 それにしても、安倍一強と吹聴されるムードの中での、事実上の菅クーデターをどう見るか、である。


 永田町と平河町の住人は、安倍の健康状態から家庭の内紛、それに失政の数々を知っている。そのうえでの「決起」なのだ。


 自民党内には、この7年間の間にマグマが溜まり続けてきた。安倍の足元の細田派の中にも、安倍憎しの議員が沢山いる。穏健な細田ではコントロールできない。そもそもは、会長の細田が内心、怒り狂ってきた、と清和会OBは語気を強めて指摘する。

 反乱軍は石破だけではない。安倍にとことん干され続けてきた平沢も、ついに鎌首をもたげた。人事の後は、すぐにも臨時国会で改憲ムード?とんでもない、10%消費税で今度は庶民大衆が怒り狂うだろう。

 確実に政局秋本番を迎えてきている!

2019923日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

官邸に亀裂<本澤二郎の「日本の風景」(3442)

<911やくざカジノ人事で安倍にかみついた菅義偉>

 99の台風15号そっちのけで強行された、911の自民党と内閣の人事の真相が、明らかとなってきた。安倍晋三の憔悴した最近の表情は、側近のはずだった菅義偉が、牙を向いて強行したカジノ人事に屈したことがその理由だった。鎌首をもたげて、安倍に襲い掛かる菅を想定する向きもある。


 人間を堕落させ、不幸に陥れるギャンブル施設を、首都圏・国際都市に強行するという、そのためのカジノ人事に驚愕するばかりだが、驚くことはない、これこそが財閥+日本会議(神社本庁と生長の家)+神道政治連盟+公明党創価学会=カジノ利権なのであろう。人はカルト集団と呼んでいる。


 民主主義化した韓国とは、相いれない体質であることも理解できるだろう。これに追従する新聞テレビには、いつもながら吐き気がしてしまう。


<とばっちり受けた横浜市もやくざ暴力団の巣>

 東京と一番近い国際都市ヨコハマに、世界最大級の巨大なギャンブル施設を強行する!横浜市長は、一見して真面目そうな女性である。彼女の夫がやくざであると聞いたことがないのだが。

 トランプの子分で知られる安倍に、彼女は借りがあるのだろうか。ないはずだ。それでいて、一転してカジノ建設に方針転換、横浜市民を裏切った。市議会の自民党と公明党は、その推進役となって条例を強行したばかりだ。


 ワシントン近郊にカジノはない。アメリカでも砂漠地帯のラスベガスだ。日本は、東京に設置するようなものである。この国の民度は、とことん落ちてしまったことの証明である。世界は笑っている。911はそのための人事だった。


 第一、警察を統括する国家公安委員長には、ひごろからやくざ暴力団がまとわりついている、との報道である。本人は否定していないのだから、まずは間違いないであろう。

 ついでに、やくざ暴力団と無関係な自民党議員がいたら、手を挙げてもらいたい。いないかもしれない。やくざ国家・やくざが跋扈する日本なのだ。取り締まろうとするどころか、やくざのためのギャンブル場を、政府与党の自公が強行するのだから。


 この国に恥の文化はない。ギャンブル=やくざ=レイプ文化という日本の恥部に、当事者のはずの日本人女性が、いまだに無関心派が多数というのが理解できない。

 木更津レイプ殺人事件は、創価学会の美人栄養士を、同じく介護施設経営者に身を隠した創価学会やくざが、強姦・性奴隷の挙句に殺害した悲劇的事件である。千葉県警は2014428日に命を奪われた性凶悪犯を、いまだに放任している。筆者は、この事件取材で、強姦文化の日本を悟らされてしまったものだ。


 やくざの千葉県は、今度はやくざの神奈川県になるのであろう。


<神奈川県から4人の閣僚の異常さ>

 911人事の注目点は、そのための菅の布石である。特に念がいっている。神奈川県から実に4人もの閣僚が誕生した。


 「一つの県から4人そろっての入閣事例は、過去になかった」と清和会OBもいう。カジノ建設を後押しする布陣なのだ。

 ギヤンブルで金儲けして、それを不足する税収にするというのだが、その金で多くの不幸な家庭が続出することに対して、カジノ派は無関心である。そのための二階老人の幹事長留任でもあった。


 健全な野党であれば、このカジノ体制の下で解散に追い込めば勝てる!枝野と志位が手を握れるかどうか。枝野の責任は重い。この国を崩壊させてしまうのか、その瀬戸際の日本である。


<根っこはトランプに振り回される自公内閣>

 それにしても安倍の暴政には、天を仰ぐしかない。

 トランプに言い値で武器弾薬の爆買い、遺伝子組み換えの危ない大豆の大量購入、財閥の車を保護するための生贄に、農産物・日本農業切り捨てである。さらには、トランプのスポンサーのために、カジノを国際都市ヨコハマに建設するという、この民意に反した暴政に、ひたすらたじろぐばかりである。


 この国の主権者は、それでも声を上げない。

 戦後教育の成果なのか、はたまた戦前の国家主義・天皇制国家主義の実績なのか。

 当面の政局は、菅と二階を軸に動く?健康不安の安倍との激突の行方に注目したい。

2019922日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

記録15号台風と防災ゼロM地帯(下)<本澤二郎の「日本の風景」(3441)

<自衛隊活用を忘れた極右政権>

 突風70メートルを、日本の気象庁は全く想定できなかったようだ。台風15号の進路でさえも。たとえ分かったとしても、70メートルに耐えられる住宅は少なかった。幸いなことは、それが深夜であったことで、人命の被害は少なくて済んだ。


 問題点は二つ、一つは安倍・自公内閣は、9・9を軽く見ていた。今でも、である。予定していた9・11の、党内閣の人事に暗闘を繰り広げていた。近く公表するが、安倍と側近の官房長官・菅義偉の死闘で、巨大な自然災害に対して、ほとんど無関心を決め込んでいた。政府の怠慢と無能・無責任にある。


 二つ目は、国土防衛に特化すべき自衛隊の有効・適切な活用を、ないがしろにしたことだ。自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣である。安倍は、この重大な任務を、適切に果たさなかった。それゆえに、台風が去った10日以上たっても、停電や水道被害が続いている。これは311の東北大災害における政府の棄民政策の連鎖である。


 大災害地の木更津市の自衛隊基地は、ヘリコプター基地で知られる。最近は危険な欠陥機・オスプレイ襲来で、房総半島に緊張を招来させている。

 たくさんあるヘリコプターを飛ばすことで、房総半島の倒木・停電現場を掌握、陸上の倒木処理隊に指示を出せば、数日で停電を解消することができた。筆者がパソコンの映像で確認したところでは、20人の自衛隊員が給水作業をしている現場だった。


 千葉県には、習志野や館山にも自衛隊の基地がある。有能な指揮官がいれば、直後から5000人、1万人を軽く動員できる。最大10万人も可能だろう。電力会社にその能力はなかった。こうした判断ができなかった、安倍・日本会議の、自公内閣の防災対応の無責任・無能力にあきれるばかりである。


 政府が政府なら、自治体も右に倣う。極右政権の恥部は「民に寄り添うことがない」という点で、古い歴史上存在した王政にも劣る。


 311で東電の無責任は、すでに判明しているではないか。東電を非難しても始まらない。


 自衛隊の適切な活用を阻害している要因もまた、極右政権ゆえである。彼らは、武器弾薬でもって、人殺しを強いる戦争する自衛隊という認識である。この7年、安倍は自衛隊の儀式には、必ず出席して、危機を吹聴して、戦う自衛隊に改編することに狂奔している。狂っている。まともな民意を体現する為政者では全くない。


 国民は、安倍・日本会議や財閥の思考と異なる。自衛隊を国土防衛隊・災害支援・救助隊として評価している。殺し合いの世界に追いやろうとする自公の認識と異なる。今回の15号台風での自衛隊は、持てる力の数パーセントしか発揮しなかった。このことを、声を大にして叫ぶ必要がある。


 戦闘する米国の艦船と共に戦争させる自衛隊参戦法制は、すなわち集団的自衛権行使は、憲法違反ゆえに廃止しなければならない。


 言及するまでもなく、安倍・自公内閣は、この7年有余、中国と北朝鮮の脅威論をわめき散らし、周辺国に60兆円の血税をばらまいてきた。ひとえに9条改憲のための環境づくりだった。どのような屁理屈を用いようとしても、日本列島に侵略するような国も地域も、想定さえできないにもかかわらず、である。


 戦前の日本は、軍国主義・侵略主義で破綻した。ソ連もほぼ同じ理由で崩壊した。次はアメリカの番かもしれない。武器弾薬で国民を幸せにすることはできない。財閥のみのための政府も、そう長くは継続しない。現に、安倍の疲労は、顔面で確かめることができる。


 今回の首都圏に襲来した、風力では、伊勢湾台風以上の超ド級の15号は、首都圏史上最大の家屋被害は、311の東電経営陣と同様に人災と弾劾できるだろう。


 吹き飛んだ屋根を5000人の自衛隊員が担当すれば、罹災者は感動して勇気をもって、再建に当たるだろう。やくざまがいの業者介入で、これができなかった日本政府だった。


 自衛隊員の息子という千葉県知事の森田健作も、10日ほどじっとして動かなかった。小屋を吹き飛ばされた筆者は、昨日の920日の時点で、ラジオニュースが、シートを公民館で配布しているとの報に接して、念のため富来田出張所に電話確認したうえで、無事に確保した。まずは小屋を建てる前に、丸裸になって雨水被害を受けていた中古の小型耕運機にかぶせることにした。

 感謝したい。農業と漁業の被害は、かなりあるだろう。

 なお、同日午前720分にも停電したので、再び電話とパソコンが使えなくなった。10時ごろ、木更津市災害対策本部に携帯電話をかけてみたものの、担当者は「東電に確認します」といったものの回答なし。午後1時過ぎに東電関係者から「ついた」との連絡が入った。


 今回の倒木で判明したことは、杉の倒木が多かったことである。その理由も判明した。我が家にも枯れた杉と虫に食われている杉が、電柱近くにある。東電に何度も催促したが、相手にしてくれなかったが、今回の大量の倒木杉ゆえに、事情変更の原則を理由に、再度要請した。916日にフルサワさんが「担当者から連絡させる」との約束を取り付けた。


 920日午後1時過ぎに東電から「復旧した」という連絡が入った際、この杉の伐採の件を伝えた。本日21日午前930分ごろ、応援部隊の方からは「電気はつきましたか」と問い合わせがあった。ということは、東電の内部混乱を印象付けていた。この時も杉の伐採を要請した。というのも、業者に依頼しても「電柱に触ると怖い」といって逃げてしまう。東電に頼るほかないのだが、果たしてどうなるか。

 近くの寺の杉の大木が、根こそぎ倒れている。夫が危ない屋根にのぼって瓦の入れ替えをしている家も。無事を祈るばかりだ。


 こうしたこまごまとした課題は、どこの家庭でも地域でも、まだまだ先延ばしされているのであろう。指揮官が無能だと、国民は安心できない。地球温暖化で、亜熱帯に入り込んでしまった首都圏には、第二の15号台風が襲来する確率は高い。


 繰り返す。国民は戦闘部隊としての自衛隊を望んでいない。防災の先兵としての自衛隊に期待している!目下、それが正常に機能していない。そのことが、日本の防災ゼロメートル地帯を裏付けているのである。日本は何よりも防災に目を向ける必要がある。そうする政府の樹立が優先されよう。国民の覚醒で可能である。

2019921日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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