2019年09月

巨大原発利権発覚!<本澤二郎の「日本の風景」(3450)

<高浜原発の関電還流金3億2000万円は氷山の一角>

 ついに表面化か。関電の高浜原発建設に対して、地元助役が3億2000万円の金品を、発注主の関電重役らに還流させていた事実が発覚、当事者が記者会見でそれを認め謝罪したものの、火は突風を受けて54基の原発にも波及する勢いである。


 「原発建設費の一部が賄賂として関係者の間で流れていたことから、これがいかにおいしいビジネスであるか、高浜原発事件が内外に証明して見せてくれた。311で廃炉を決めたドイツと、反対に再稼働に突き進んだ日本の落差を、利権面でも証明してくれたもの」と、関係者の間で興奮しながら語られているのも頷けよう。

 3億2000万円は氷山の一角である。


<保守点検に50億円にも疑惑>

 事情通は「メンテナンスだけでも年間、50億円もかけている。これだけでも大変な利権。六ケ所村でも莫大な金が動いている。警備費だけでもものすごい利権。そこに原子力ムラの政治屋など関係者が関与している。警備に関してだけでも、いま警察官僚も緊張している」と指摘している。この原発利権の大爆発で内閣は吹っ飛んでしまうだろう。


 原発建設事業者まで巻き込んだ、空前ともいえる莫大な利権の山は、すなわち電気利用者である国民が全額負担してることになるわけである。

 前代未聞の犯罪、巨大腐敗を隠しおおせるのか?


 売国の電力会社を暴くのはだれか。


<原発村の政治屋・官僚・学者ら54基原発にも>

 311を経験しても、再稼働を強行した安倍晋三の日本会議と、政府与党の自民公明党に対して、厳しい追及は必至だ。

 「国民の電気料金にも跳ね返っている、全国民を巻き込んだ、空前の腐敗事件であることを、今度の高浜原発事件は印象付けている」のだから。


 腐敗は、原発政治屋のみならず、原発官僚から、さらには原発再稼働に関与した学者らにも、魔手が伸びている、と事情通は決めつける。

 関電に限らず、54基の原発すべてに同じ腐敗の根は伸びているはずだ。国民は、10月1日の10%消費税実施による景気の底割れと共に、秋の臨時国会を寸分漏らさず監視する必要があろう。

 恐ろしい列島を核で沈没させる威力を有している。


<推進する新聞テレビにもおこぼれが>

 電力会社の広報宣伝費は、小さな紙の媒体にまで及んでいることを、ジャーナリストならみな知っている。マスコミ接待は底なしだった。この恩恵を受けた新聞テレビの記者は、内心、忸怩たる思いであろう。なぜならば、その接待資金の出所はすべて国民が負担したものだから。


 若い駆け出しの記者のころ、首都圏の東電支店の記者クラブを除いたことがある。そもそも記者クラブのための部屋を、役所並みにわざわざ用意していること自体が怪しかった。

 部屋には冷蔵庫もあり、ビールも冷えていた。そこまでしてブンヤを抱き込む必要を、当時は不思議な思いで眺めるだけだった。

 ことほど電力腐敗は、原発以前から社会に浸透していたことになる。無知なぼんくら記者は、その背景に目を向けようとしなかった。恥じ入るばかりだ。


<どう出る大阪地検特捜部>

 当面は関西電力事件に絞られる。捜査担当は大阪地検特捜部だ。

 森友事件では、検察が逃げてしまい、捜査をしなかった。安倍に忖度した女性特捜部長は、それ故に出世した。恥を知れ、といいたい。今何をしているか。


 今回は関電首脳部の犯罪である。

 韓国の検察であれば、喜んで飛びつく場面である。担当検事は、いち早く行動を起こしているのか。金沢国税局から資料を入手したかもしれない。国税と検察が連携すれば、金の流れを全て掌握できるはずだ。


 本来であれば、大阪地検特捜部検事が奮い立っている様子が、国民のだれもが目に浮かぶところであろう。他方、法務検察は官邸と協議を開始、どう食い止めるか?悪しき作戦を練っている場面も。


 国民の監視は、目下、大阪地検特捜部に向けられている。しばし、捜査当局の出方を監視する必要がある。関西方面のブンヤの力量が問われている。

2919年9月30日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

日本一の海苔と柚子<本澤二郎の「日本の風景」(3449)

<15号台風に泣く我が家の柚子の大木>

 久しぶりに閑話休題といこうか。とはいえ昨日の9月28日、凡人を惑わすためのような外遊から、安倍晋三夫妻が帰国した。ニューヨークの国連演説では、ほとんど聞いてる人がいなかった。会場はいつも通りガラガラだった。また、英語使いは、地球温暖化に関係した国連での、小泉進次郎が口走った”時間厳守”を「Japan keep time 」とやらかして、コロンビア大学と米謀略機関のCSISの語学力の正体をさらけ出した、と酷評している。


 我が家はというと、15号台風で根っこをえぐられた40年モノの柚子の大木が、いまも力不足で、手が付けられないために泣いている。太い枝も、途中からねじ切れているものもある。


 この我が家の柚子は、完ぺきな無農薬柚子が取柄である。不格好だが、太陽と雨水のみで成長したものだから、まさに自然が育んでくれた宝のような柚子なのだ。それが枯れるかもしれないという危機に瀕している。たくさんの柚子の実がすべて落下した。

 

<阿吽の呼吸か宇都宮夫妻が見舞いの高級海苔>

 この自然任せの柚子を、恩師の宇都宮徳馬さんの長男・恭三夫妻に送り届けてきた。きっかけがある。

 それは晋三の父・安倍晋太郎のライバルで知られた田中龍夫さんが、毎年山口県の自宅の庭でとれた夏みかんを贈ってくれた。決しておいしいものではなかったが、それでも彼の心を受け止めることができた。

 この方法を学んだのだ。自然そのものの柚子を贈ることで、大恩に少しでも報おうという柚子ゆえに、目下、泣けてくるのだ。


 今年も、来年も贈れない。どうしようか、小さな心を痛めた挙句、結局のところ、事情を説明するはがきを出した。


 昨日の昼過ぎに、宇都宮夫妻が毎年贈ってくれる日本一の高級焼きのり(林家海苔店)が自宅に届いたのだ。激励の夫人達筆の手紙を読む前に、密封されている缶を開けて、4,5枚口にいれた。パリッと音がした。最高級の焼きのりである。阿吽の呼吸なのか、夫妻の配慮に感謝した。


 日本人の食文化の香りを彷彿とさせてくれる海苔。大陸や半島のそれとは違う。ここ数年、北京滞在の際は、兄がついてくれた餅を焼いて、この林家海苔を巻き付けて食べると、もう頬がうれしくてこぼれ落ちそうになるのである。


<臼井荘一夫人が選んだ絶品だった!>

 直ちに電話機のダイヤルを回した。神奈川県大和市の宇都宮夫人に、御礼の言葉を繰り返した。


 筆者は若いころから、宇都宮邸での観桜会には、中国青年報の徐啓新記者と訪問したものだ。邸内には、三木武夫・鈴木善幸・河野洋平・鳩山邦夫らの政治家のほか、中国大使館からはバス一台を借り切って要人らが参加していた。

 そういう次第なので、恭三夫人と会ったのはこれまで一度きり、おしゃべりするのは初めてだが、まるで旧知の間柄のように話が進んだ。そしてついに、この日本一の海苔を、恭三さんが大好きだということ、そしてこの高級海苔を見つけた人物が、夫人の母親の春江子さんであることも判明した。


 宇都宮恭三夫人は、千葉・臼井家から嫁入りした。三木派に所属した臼井荘一さんが、彼女の父親である。徳馬さんも荘一さんも、共に護憲リベラル派。親同士の交流が子供の結婚にも影響するが、政界ではこのほか竹下登と金丸信も同様である。政治後継者となった日出男さんは、防衛庁長官や法務大臣を歴任、すでに引退しているが、彼は彼女のお兄さんだ。


 荘一さんの参院議員時代に国会事務所をよく訪ねた。美男子とうよりも古武士が似合う堂々たる風貌の持ち主だった。娘の教育はどうだったか、しっかり者に違いない。体調を崩した恭三さんの介護に徹していて心強い。夫は幸せ者である。


 徳馬さんが創立したミノファーゲン製薬は、肝臓の特効薬で有名だが、いまは孫の徳一郎君が、徳馬さんが支えた日中友好協会の面倒を見ながら、さらなる発展に奔走している。


 佐賀・鍋島藩の傑物・宇都宮太郎大将は、長州の山形有朋に対抗した陸軍の開明派で鳴らした。その血脈は、臼井家と合体して、依然として時代を先導しているように思える。

 「権力に屈するな」という徳馬さんの遺言が、現在とこれからの筆者のペンの支えである。勇気をくれた日本一の海苔に感謝したい。

2019年9月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


森田健作は何者か?<本澤二郎の「日本の風景」(3448)

<15号台風が去っても知事公舎に雲隠れした千葉県知事>

 千葉県民でありながら、森田健作について無関心を決め込んできた政治評論家も、目下、反省しきりである。こんな屑物を拾い上げて、知事に押し上げた人物を知りたい、が今の県民の声のようだ。


 県庁詰めブンヤの実績?でもある。彼ら彼女らには、森田同様に恥の文化がないのが、情けなくて泣いてしまう。筆者が東京タイムズ千葉支局長のころは、わりあいしっかりとした支局長会が存在した。暴力団追放県民会議も多少は、機能していた。


 すでに森田の一存で、東電福島放射能汚染物資が1万トン以上も、こともあろうに房総半島の水源地の産廃場に投機した。この事実を記事にしたのは、毎日新聞千葉版だけだった。それも小さかった。


 過去に「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)を執筆したが、いまや県庁もマスコミも腐りきってしまっていたのだ。そんなあだ花が、森田健作知事だったことになる。

 安倍が安倍なら、森田も森田なのだ。そこに史上最大の風速70メートルの台風15号が襲来して、住宅を破壊、農林漁業を崩壊させた。


<1年に150日しか登庁しない千葉県知事>

 週刊誌を見て驚いたのは、東京在住の清和会OBである。彼は毎日のように千葉県知事の正体を、怒りでもって告発してくる。


 その一つが、1年に150日にしか登庁しない、という明らかな税金泥棒についてだ。三文作家の極右・東京知事だった石原慎太郎をまねたのだろうか。

 「登庁しても10分か15分で姿を消して、その後は、何をしているのか役人も知らない」というありさまでは、もう言葉も出ない。


 やくざが跋扈する房総半島だからであろうが、それにしても、小原庄助さんのように「朝寝朝酒の日常」ということになろうか。事実なら税金泥棒である。公金横領で告訴に値するだろうが、こんな屑が千葉県知事だったとは、木更津市の与三郎お富さんも知らなかった!


<防災対策本部はいつからか、市町村も右ナラエ>

 なんとか命とあばら家の瓦の被害を回避した9月9日の筆者は、続いて停電による情報遮断の危機に泣いてしまった。少しでも情報を得ようとして、富来田出張所に午後3時ごろ押しかけた。3人の職員はいつも通りだった。


 周囲の壁などに被害状況が出ていないか、念入りに確かめたが、何もなかった。電灯もついていて、パソコンもいつも通りだったので、彼らに「本庁に災害対策本部があるはず。そこから情報は取れないのか。停電はいつまでか、朝から東電に携帯で連絡しているが、つながらないので、何もわからないので」といった趣旨を伝えたのだが、3人ともうんともすんともない。


 今はわかる。木更津市役所もなんら対応策を講じていなかったのだ。防災対策本部設置さえも、被害状況を掌握する行政責任さえも、果たそうとさえしていなかったのだ。


 そのことを新聞テレビさえも、報道しなかった!15号台風に知事以下市町村も、茫然自失の体だったことになろうか。千葉県の行政が知事以下100%止まってしまっていたのである。

 森田健作に右ナラエしていたのだ。税金泥棒は、末端の小役人までも?自衛隊に支援要請さえもしなかった森田の千葉県庁だった。


<「森田罷免論」が房総半島から東京でも>

 かくして現在、森田を首にしろ、という怒りの叫びが、ネットで炎上している。


 自業自得なのだが、千葉県も民主主義が機能していなかったことになろう。千葉県民は、森田追放に立ち上がるしかない。


 国連で地球温暖化阻止に立ち上がった16歳の女性を見習って「声を上げよう」である。森田罷免論は、ワシントンでのトランプ弾劾運動と時期的に合致しているというのも、興味深い。房総半島のみならず、森田の出身地の東京からも怒りの声が噴出している。


<書いたのを読むだけの俳優崩れを首長にするな!重い自公責任>

 安倍晋三と似ている点は、役人が書いた原稿を読むだけというから、これはもう知事失格もいいところだろう。「俳優崩れを行政に引きずり出すな」の教訓でもあるが、本当に誰もがそう感じている。


 こんな人物を知事に擁立した、自民党と公明党の政治責任も問われている。腐敗政党の自民党と公明党を印象付けて余りあるが、根本的には千葉県民の責任でもある。


 二度と俳優崩れを首長に担ぐなかれ、である。芸能人の多くは、やくざと関係している。まっとうな人間ではないものが多い。最近では吉本興業事件でも証明されている。


 やくざ・暴力団に屈しない、見識のある本物の政治家でなければ、首長失格である。台風15号は、またいずれ襲来する。防災大国の日本では、どこでも今回の千葉県の教訓を学ばなければ、罷免の対象となろう。


<菅義偉の子分として首つなぐ愚か者>

 こんな人物が、なぜ千葉県知事なのか。

 清和会OBがヒントをくれた。「菅の子分」という。どの程度の関係があるのか、目下のところ、はっきりしないが、千葉県と神奈川県は、東京都を挟んでいるが、近い関係にある。

 これにやくざを掛けると、一体かもしれない。


 日本政治は、政治屋とやくざを掛け合わせると、真の正体が見えてくるということを、筆者は「木更津レイプ殺人事件」で学んでしまったジャーナリスト・政治評論家である。


 「千葉と神奈川に倶利伽羅紋々の入れ墨やくざが、金バッジをつけていることを、この機会に認識すべきだ」とは、やくざ事情にも通じている清和会OBの鋭い指摘なのだ。彼に教えられた言葉が、この倶利伽羅紋々である。関心があれば辞書を引くといい。

 昔は「凶状持ち」(犯罪者・前科者)ともいわれてきた。


 「森田の身体検査が期待される」との県民の声も届いてきた、今回の15号台風の意外な成果である。森田を擁護する勢力の反論を聞きたい。

2019年9月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員・元武漢大学客員教授)


信濃町の新異変<本澤二郎の「日本の風景」(3447)

<日蓮正宗前法主・阿部日顕死去に静観?>

 信濃町の事情通が「阿部日顕が死んだ」と伝えてきた。9月20日という。念のため、ネットで確認すると、確かに亡くなっていた。96歳である。坊さんは長生きする人たちに違いない。俗世間とのかかわりあいが少ない分、ストレスがたまらない、そのせいかもしれない。

 ところで、日顕といっても、一般人になじみはない。肩書を調べると、日蓮正宗前法主という。かつて創価学会は、この宗派の信徒団体の一つだった。学会とは近親憎悪の間柄である。


 事情通が言うのに、「仇敵が死んだというのに、創価学会機関紙は静観している。このことが、いまの信濃町異変を象徴している」のだ。創価学会名誉会長・池田大作と日顕の攻防戦は、関係者の間ではよく知られていた。それでいて静観?このことから学会の実権が、すでに池田から別の勢力に移動していることを裏付けている。

 結果、池田親衛隊の怒りと反発は想像以上なのだ。先の参院選で、山本太郎の「れいわ新選組」が、沖縄の野原善正を擁立、大善戦した理由でもある。「池田先生をないがしろにした裏切り者を許さない」と叫ぶ彼らに大義がある。


 その先鞭をつけたのが、やくざに強姦・性奴隷の挙句、ドーカツ殺害された「木更津レイプ殺人事件」の被害者で、戦争遺児のKT子さん。彼女は特定秘密保護法を強行成立させた場面で、安倍晋三のわき役となった太田ショウコウ(当時・国交大臣)を「裏切り者」と断罪した。


 創価学会内部の平和主義者が、池田親衛隊の核となっている。日顕問題の対応をめぐっても、信濃町の異変を伝えている。


<廃刊「財界にっぽん」と日顕批判>

 ご存じないかもしれないが、公明党創価学会の幹部連が読んでいた雑誌が、月刊誌「財界にっぽん」である。

 筆者は、最愛の息子の命を奪いながら、反省も謝罪もしない東芝経営の東芝病院の悪逆非道ぶりを、この雑誌で大連載しながら、告発を継続した。次いでやくざ報道から逃げる新聞テレビに代わって、実に20回にわたって「木更津レイプ殺人事件」を連載して、木更津の暴力団・浜名を同じく告発した。

 したがって、同誌には今も感謝している。


 この雑誌には、もう一つの特徴があった。表紙には、毎回「日顕」という活字が躍っていた。学会ライターが毎回、日顕批判を記事にしていた。その代わりに信濃町は、数千部購入して幹部に配布していた。

 だが、数年前に批判を止めた。結果、雑誌は経営に行き詰まって廃刊を余儀なくされた。最後は税務署までが、権力を傘に着て踏み込んできている。


 つまりは、この時点から、池田の神通力は消滅していたことになる。他方で、現会長の原田や公明党の太田や山口が、驚くなかれ、安倍の腰ぎんちゃくとなって、一連の戦争法制強行にのめりこんだ。公明党が戦争党に変質したわけで、池田の平和主義を完ぺきに放棄した。内紛の表面化は必然といえる。


 憲法の政教分離に違反して、教団が権力に与して、安倍暴政の一翼を担うという憲法破壊行為に対して、心ある池田親衛隊が全国で決起している。


 世上、こうした信濃町執行部の権力との癒着を「毒饅頭組」と呼んでいる。豚のように肥え太り、最近では「豚コレラ」に感染したため、殺処分するしかない、という池田親衛隊の言い分を正当化させることになる。


<ポスト山口で暗闘表面化>

 世論は、平和主義を放棄して、極右政権に癒着している現執行部を厳しく見つめている。ここは安倍ではないが、狐や狸になって「化ける」ことで、国民を騙すしかなくなる。


 案の定、信濃町の監視人から、早くもポスト山口が浮上していると連絡してきた。このことで新たな暗闘が起きている。現実は、腐ったリンゴなのか、玉ねぎ政党なのか、でしかないのだが。


 監視人は「太田や山口は前国交大臣で、カジノ法を強行した石井を推している。対して原田は、安倍の同期生で、側近を任じる高木に執着している」と内部の陰湿な暗闘の様子を語ってくれた。

 以前、JR総連での高木講演録を読んだことがある。自ら安倍側近を吹聴している。創価大学の枠で、毎日新聞に所属した後、政治屋になったような人物である。


 双方とも、中立・公正・正義・平和の基準から逸脱している?山本太郎や野原善正に打ち勝つ人材は見当たらない、現在の信濃町である。

2019年9月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

15号台風後遺症<本澤二郎の「日本の風景」(3446)

<菅よ!なんとかしろ!木更津市の行政機能喪失地区が今も!>

 もう2年前になるだろうか、中国地方を襲った大豪雨をよそに、宴会にうつつを抜かしていた安倍晋三の写真を見た。たしかオウム事件の大量死刑執行日の直後だった。問題の法務大臣も参加していた。今回の99のハリケーン並み台風15号にも、無関心を決め込んだ首相は、党と内閣の人事を強行、とうとう房総半島の被災地視察さえしなかった。トランプとのお遊びでは、千葉県を利用していたのだが。


 房総半島からの、避難ごうごうの怒りの声を後にして、大好きな専用機でニューヨークに飛んだが、そこで最も人類に影響を与える地球温暖化サミットには欠席、パリ協定離脱の米トランプとの、日本の農産物を切り捨てる日米交渉決着に狂奔したシンゾウである。国連本部前では、二酸化炭素を放出する安倍晋三を、こっぴどく批判する市民デモが繰り広げられていた。


 環境大臣の小泉進次郎にとっても、そこは初の外交デビューとなったが、なんとそこでの深刻重大な記者会見で「セクシー」という意味不明の言葉を発した。国際社会の物笑いの対象となって当然だった。「親分が親分なら、子分も子分」というわけである。


 問題児は千葉県にもいた。史上空前の15号台風被害に対して、知事が自衛隊の出動を要請しなかった。この恐ろしくも無能無責任な、俳優崩れの森田健作という知事は、巡査部長の息子だったことが判明したため、さもありなんと県民は、今もため息をついて、森田支援勢力の自民党と公明党と徳洲会に怒りをぶちまけている。


 森田がこの体たらくである。傘下の市町村の対応もユルフンもいいところだろう。昨日9月25日の午後、戸籍謄本と住民票を取るため、木更津市富来田出張所に押しかけた。市の本庁舎から車で30分の距離にある。


 そこでまた驚かされた。本庁からのオンライン故障が、99から継続していたようなのである。つまり証明書類の発行ができない。役所として機能不全に陥っていたのだ。ここは出張所とはいえ、旧馬来田村と旧富岡村の二つの村を管轄している大事な拠点である。


<素人のパソコンみ1日で回復したのに>

 技術的なことは、筆者はわからない。しかし、99から半月も経っている。停電はようやく収まったが、肝心かなめの行政が止まったままなのである。


 99台風が通過した午後3時ごろ、停電の様子を聞くため、出張所に立ち寄ったのだが、3人の職員は途方に暮れているだけで、市の対策本部の様子にも頬かむりしていた。

 自家発電のお陰で電灯はついていて、それぞれのパソコンも開いていたが、本庁との連絡は壊れていた。それが9月25日の時点でも。「いつ開通するのか」と問いかけても「わからない」という返事である。


 市民にとって、最も身近な役所が機能していない。ここは北海道や沖縄の離島ではない。首都圏である。1時間もかけなくても、バスで東京の品川や東京駅につけるのだが?

 筆者のパソコンも、電灯がついたものの、しばらく使えないため、青くなったのだが、不思議も1日もすると、元に戻ってくれた安堵したものだ。だが、役所はもう半月を過ぎているではないか。


<逃げる東電の日本杉伐採要請>

 今度の台風15号の風速は70メートル前後の、首都圏で初めての狂風・強風である。もしも、少しでも北側を通過していれば、東京を直撃して、その被害は房総半島の100倍以上となったであろう。


 電線のある道路沿いに、我が家のヒノキが電線に倒れた。そばの枯れた杉ともう一本も虫食い状態だ。次が危ない。これまで何度も東電に掛け合っているが、逃げている。プロの業者も逃げる。理由は「電線に引っかかる」ためである。


 当方が繰り返す要請に、やっと昨日午前に担当者が来たが、検討するといって、事実上、逃げた。近隣の住民は「東電に任せるほかない」という声に納得するばかりだが、今回の狂風という事情変更という新事態を考慮すれば、東電の出番としか言いようがない。


 実は、今年の冬にも来てくれたが、杉の枝をはらうだけで止めた。合点がいかなかった。弱者いじめだ。枯れた杉と虫食いの杉は、間違いなく倒れる。東電は伐採できる!それでも逃げる!


 政府批判と東電福島原発批判と関係があるのかどうか?今しばらく様子を見るしかないのが、残念至極である。

2019年9月26日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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