2019年06月

大阪G20と壮大なる国費投入の野党壊滅作戦<本澤二郎の「日本の風景」(3360)

<電通・新聞テレビを巻き込んだあっぱれ安倍晋三ショー!>

 この二日間は、梅雨の真っ最中で自宅から外に出ることもできない。仕方なく、目に悪いパソコンと生活しなければならなかったのだが、比例してインターネット上の報道記事と接触することになった。その結果、大阪G20が、巨額の国費投入の参院選向けの大掛かりな事前運動・安倍ショーであったことが判明した。枝野野党は、どこかに弾き飛ばされるかもしれない。あたかもそれは、電通と新聞テレビを動員した官邸による野党壊滅作戦そのものだった。深刻重大なことは、そのことに主権者が気づかない点にある。


<311の福島でなくて、大阪を選択した理由も判明>

 改めて311の東北・福島を念頭に、G20の開催地を考えてみると、日本政府の東北・福島復興が事実であれば、福島こそが日本で初めてのG20の開催地でなければならなかった。悲しいかな、放射能の福島を回避しなければなかった。


 想起するまでもなく、2020東京五輪は、放射能は解消したという大嘘とIOC委員買収で実現した。すなわち、放射能汚染を隠ぺいし、IOC国際五輪委員会を買収することで獲得したものであるが、それでも真実を隠ぺいするためにも、福島G20でなければならなかった。


 しかし、それは不可能だった。G20の参加者がそろわないという不安があった。仮に福島開催ともなれば、数千人の取材陣の一部は、東電福島の現場へと駆け込むだろう。そうなれば、第二のチェルノブイリ発覚である。

 かくして関東を通り越して、関西大阪での開催となったものであろうと推認できる。悪人はワル知恵が働くものである。悪く言うと、売国奴レベルの大阪G20であって、それはまじかの参院選での、自公3分の2議席確保作戦、すなわち改憲軍拡を目的とした日本大改造なのだ、ということが、くっきりと見えてくる。


<2020東京五輪の仏司法当局を完ぺきに封じ込める!>

 思い出すと、安倍のG20工作の最初の訪問先は、フランスはパリだった。王室をギロチンにかけたフランス革命の国である。誇り高いフランス人ゆえに、1%派のマクロン人気は低下している。


 なぜフランスだったのか。フランスの司法当局は、東京五輪の腐敗を徹底捜査している。やむなく買収の張本人の一人である日本IOC会長・竹田を更迭するしかなかった。したがって、これ以上の波及は、東京五輪返上しかない。


 筆者は、3月25日に十数年活用して、読者が数千人も見てくれているライブドアブログ「ジャーナリスト同盟」通信で、大義のない五輪を潔く返上すべきであると訴えた。すると、翌日から、このブログが何者かによって、使えなくさせられた。

 アベ官邸による初めてのネット言論弾圧に相違ない。


 今回のG20にマクロンは早々に東京入りした。政府は、天皇とも昼食をとるという破格の待遇を用意した。お分かりか、フランス大統領も買収した?のであろうか。これで森喜朗や石原慎太郎、安倍晋三への捜査は止まってしまった、と分析できるだろう。


IOC会長も買収していた?>

 いや、腐敗はIOC会長の周辺にも及んでいた、との疑惑も持ち上がっている。なんとなんとG20に、ドイツからバッハ会長が姿を見せていたのだ。そのことをNHKネットが報じていた。

 念のため、共同通信と時事通信と朝日新聞のネット記事をチェックしたが、バッハの姿はない。


 昨日の首脳昼食会の場で、バッハが発言していたのである。東京五輪の宣伝である。不正腐敗の東京五輪を、これもいうなれば正当化させるための布石だったのだ。

 「バッハ工作は電通か。経費は五輪予算からでたものか。謝礼はモノか金か」と事情通は注目している。不正と腐敗がどこまでもまとわりつくアベ官邸であろうか。

 NHKは、G20の会場に東京五輪の最高責任者で安倍の後見人の森喜朗も姿を見せて、プーチンに何かの招待状を手渡していた、とも報じた。うさんくさいIOCである。


<欧州メディアにおもてなし記事を書かせ、即時事通信で宣伝>

 おそらく電通の仕業に相違ないだろうが、欧州の一部の新聞がG20のおもてなしを宣伝する記事を書かせると、それを鬼の首を取ったかのように、時事通信が昨日転載したのだ。

 こうした芸の細かさも、アベの野党壊滅作戦の一部を形成していたように分析できるのだが。

 そういえば、全体会合や個別の会合の冒頭部分をテレビで大写しさせていたのだが、冒頭発言は外交辞令だから、無知な国民にとって、貴重な安倍の宣伝ともなる。アベ礼賛の様子を2日間、茶の間に流し続けた。


<茶の間の日本人を狂わせる報道乱舞>

 この数日間で、国民は深刻すぎる年金や消費税10%のことを、すっかり忘れてしまった。偉大な自立できない日本の言論の成果である。「独立していない日本の言論」という国連の警鐘も、茶の間に届こうとしなかった。


 翻って、どうする枝野?責任は重い。複数区での野党共闘を実現すれば、大勝できる参院選挙であることは、わかりきっている。

 こんごも連合の1%派に操られてしまうのかどうか。もう一つは、選挙屋「ムサシ」による不正選挙の行方である。愚かすぎる枝野が、無党派の山を動かせることができるのか。

 杞憂であればいいのだが?

2019年6月30日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

おかしいよ大阪G20<本澤二郎の「日本の風景」(3359)

<やはりアベの3分の2議席確保のための政治ショー>

 友人からの電話が切れた。あきれた大阪G20について、何かを論評する気が起きないからだ。ぶっちゃけて言うと、166億円投入の皇位継承劇とG20は、目前の参院選向けの国費投入の大掛かりな事前運動なのだ。そのための6月27,28,29日の国際的規模の大盤振る舞いなのである。

 他方で、正体不明の人物の「厳しい参院選挙」情報を流して、陣営の引き締めをしている。野党壊滅作戦を裏付けていようか。


<ワシントンの暴れ馬を乗りこなせる人物ゼロ>

 現在の政治と経済の危機の元凶は、ワシントンの暴れ馬である。どう乗りこなせるか、19か国のリーダーが寄ってたかって暴れ馬の手綱を引いて抑え込むことが求められているが、誰一人そんな人物はいない。

 暴れ馬は自国の金儲けのために武器弾薬から農産物に至るまで押し売りする場ともなっている。日本も参院選後にどえらい買い物をさせられることが分かっている。

 安倍はワシントンの意向に沿って手綱を引いているだけで、あとは政治に無知な選挙民に対して「世界のアベ」を売り込むのに必死だ。


<金持ちクラブの息抜きの場に日本は巨額出費>

 本来であれば、昼間はゴルフ、夜は大宴会なのだが、天文学的な血税を出費するためのアリバイ工作として、国際会議を行って、頭脳明晰な新聞とテレビの記者にあれこれ解説させている。

 彼らのためのおいしい食事など、これまた日本的おもてなしで至れり尽くせりだ。余計に支出が増えるのだが、日銀の黒田に福沢諭吉を刷らせて平然としたものだから、年収200万円、150万円の貧困層は頭にくる。

 G20は、国連の加盟国である。ニューヨークでやれる仕事である。特定国でクラブを作っての、いうなれば息抜きの機会でしかないことが理解できるだろう。だが、改憲軍拡に執念をたぎらせるアベ・自公内閣にとって、大阪G20は参院選圧勝のための大事な、大事な布石なのである。


NHKでも報道する日本の言論の自由の深刻さ>

 日本にとっての本当に大変なことは、国連の人権理事会から発信させられた

メディアの独立性が揺らいでいる、との報告書である。これをNHKまでも報道したので、転載しようと思う。

 国連の報告書を没にはできないので記事にしたのであろうが、やはりというべきか、これがいまの日本の最大の危機である。そのための極右政権の長期政権化なのだから、断じていい加減に揺るがせにすることはできない。


 日本のテレビに公共性はないに等しい。政府を監視するという当たり前の責務がない。政府の監視どころか、政府の宣伝を強いられている。独立していない。そのテレビと新聞が同一だから、新聞もまた独立できていない。


<特定秘密保護法は創価学会の実績・太田ショウコウの大手柄>

 報告書の全文が欲しいところだが、NHKでもそこで特定秘密保護法が、言論の自由を封じ込めているという内容の一部を紹介している。

 この憲法違反法は、自公による強行によって成立したものだ。当時、国交相の太田ショウコウの大手柄である。ちなみにショウコウとは、創価学会の池田側近が、太田のことをオウム事件の麻原にかこつけてショウコウと呼んでいる。

 「木更津レイプ殺人事件」の被害者のKT子さんは、この悪法が強行可決した2013年12月の時点で、太田を「裏切り者」と断じたことから、筆者も太田に注目するようになった。彼女の言葉を借りると、それは「池田先生は太田を決して許さない」である。

 太田の動向が、今後とも注目されるところである。

 この悪法を国連の専門官は、しっかりとマークしている。日本国憲法によって安全を保障されてきた主権者は、この事実から目を離してはなるまい。以下にNHKの記事を添付する。うまくいくかどうか?






日本メディア 独立性に懸念” 国連特別報告者 日本は反論

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世界の表現の自由の状況を監視する国連の特別報告者が、スイスで開かれている国連人権理事会で、日本のメディアの独立性に懸念を示す報告書を提出しました。これに対して日本政府は「表現の自由は憲法で最大限に保障されている」と反論しました。

国連の特別報告者でアメリカ・カリフォルニア大学教授のデービッド・ケイ氏は26日、スイスのジュネーブで開かれている国連人権理事会に出席し、日本のメディアの独立性に懸念を示す報告書を提出しました。
報告書の中でケイ氏は、日本では政府当局者が記者に直接・間接的な圧力をかけたという報告があったとしたうえで、特定秘密保護法などの影響で、政府を批判する報道や調査報道が萎縮してしまっていると指摘しています。
ケイ氏は2年前にも日本政府に対し、法律を改正するなどしてメディアの独立性を強化するよう勧告する報告書を国連人権理事会に提出していますが、「改善に向けた進展は見られない」と指摘しています。
これに対し、理事会に出席した在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の岡庭健大使は「表現の自由は憲法で最大限に保障されている。日本政府は民主主義や自由といった基本的価値観を守るための取り組みを進めている」と反論しました。ケイ氏はトルコやイスラエルなどの表現の自由の現状についても報告書をまとめていて、国連人権理事会で合わせて議論さ

2019年6月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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暴力団に大甘?司法・言論<本澤二郎の「日本の風景」(3358)

<「木更津レイプ殺人事件」被害者のKT子さん月命日>

28日は、やくざ浜名に殺害された「木更津レイプ殺人事件」の被害者、KT子さん(戦争遺児)の月命日である。近くの戦争未亡人が購入した立派な墓所は、何者かによって掘り返されてしまってない。KT子さんの家から100メートル離れた親類の伊藤さんは「どこに行ってしまったものやら。もう数年になるのに」とやくざ事件の恐怖を語っている。

 ところでここ数日、大阪はまるで戒厳令下そのものの3万人警備体制で、政府は贅を尽くしたG20会議を演出、市民生活を押しつぶしている。166億円投入の皇室前近代的な祭祀に連動する、おおがかりな参院圧勝体制に向けた政治ショーである。他方、こちらやくざの街・木更津市は、戦争遺児に両手を合わせる神妙な日なのだ。

 そのことを、昨日の埼玉新聞報道で気づかされた。やくざ事件に対する大甘すぎる司法を見つけたので、そっくり掲載する。司法も報道する言論も、やくざにひれ伏している日本なのだ。

 

<やくざがらみの殺人事件の恐怖>

 やくざにレイプされると、即座に性奴隷を強いられて、夜の水商売を強いられる。断れないのだ。まさに奴隷である。逃げ出すことなど不可能である。

 家も財産すべてを奪われるのである。

 悲惨すぎる運命を2014年4月28日まで、全く知らなかったジャーナリストである。「血も涙もない」という現実に怒りを覚えるのだが、それでいて凶悪犯罪者は完全犯罪よろしく、その後ものうのうと生きている。

 警察が逃げてしまう日本なのだ、という現実を思い知らされている昨今である。犯人も共犯者も分かっている。うそ発見器にかければ、即座に真相が見えてくるのだが、相手がやくざだと逃げる警察、特に千葉県警なのである。

 

<瀟洒な住宅は人手に渡り、夏草とごみの山>

 今のKT子さんの中学校前の瀟洒な住宅は、数年前に人手に渡って、見る影もないほど朽ち果てている。人間が住まないからではない。人間は住んでいるらしい。

 週末に袖ヶ浦ナンバーの軽自動車が駐車場に止まっている。それ以前は柏ナンバーだった。

 いつも不気味なキャンピングカーと軽自動車、軽トラックの3台が止まっている。キャンピングカーは警備用なのか。普通の人間ではないらしい。近所との交流はない。不気味で、伊藤さんも「こわい」といって近寄らない。

 やくざ事件の恐怖は、被害者の足跡をすべて消し去るのである。

 戦争未亡人の助産婦も戦争遺児も花が大好きで、庭を美しく飾っていた。現役時代の松崎先生は、前を通り過ぎるときに必ずK宅の庭に目が向いた。主がいれば声をかけた。

 そんな関係で、KT子さんとも仲良しになった。元教師の松崎さんは、現役引退後も平和運動に飛び込んで、活動を展開していた。その関係で、戦争遺児とも親しくなった。

 

 かつての庭には、バラが咲いていた。KT子さんは毎日のようにバラの手入れと草取りで忙しかった。いまそこに夏草が生い茂っているのだが、一角に野菜が植えてある。茄子と唐辛子だ。唐辛子は、半島や大陸の人たちにとって大事な食材である。

 やくざが奪い取った住宅の現在の主は?警察力を行使できないのが残念である。千葉県警の無能・無責任に怒りを覚える。創価学会が協力してくれれば、やくざ浜名は即逮捕することができるのだが。

 軒先にはごみの山である。

 

<遺族は墓地も掘り返し、戦争未亡人の遺産も消えて>

 数年前だった。「お墓が消えた」と大騒ぎになった。KT子さんの親類と創価学会関係者が驚いていた様子を、あとで聞いた。

 近くの郵便局裏手の数十の墓石の一つが、戦争未亡人が建立した立派なK家の墓地だった。ここに戦場で輸送船もろとも沈没して、たった一粒種の娘とも会えずに、海の藻屑を強いられた芸術家志望の父親の無念と、遺児を母一人で育てた未亡人の苦悩の人生、そして房総半島と比べると、厳しすぎる気候の中での子育てを達成、いよいよ希望の再スタートを切るはずだった戦争遺児の眠る墓地が、掘り返され、消えてしまった。

 これまた悲惨すぎる仕打ちもやくざのせいなのか。

 富津市出身のやくざ浜名と、共犯者のヘルパー吉田、事情を知る大工佐久間、むろん浜名の妻も。デーサービス「かけはし」という厚労省認可の介護施設を起点にした、やくざ強姦魔事件を放置する千葉県警なのか。

 因果応報は宗教の世界に限らない。

 

<やくざを退治しないと国滅ぶ>

 G20に来日したブラジル大統領の護衛が、覚せい剤を所持していて逮捕された。米CNNの昨日の報道で知った。

 覚せい剤は、やくざの独占物である。強姦事件には、必ずこの覚せい剤が使用される。元巨人軍選手の清原事件で、この薬物のことを初めて知ったのだが、まだ知らない日本人は少なくない。

 覚せい剤やくざに捕まってしまったKT子さんの悲劇を、人はどう認識したらいいのか。この世に神も仏もいないだろうが、そうだとしても法律が裁いてくれる。司法とそのことを伝えるマスコミであるが、以下に埼玉新聞の昨日の記事を添付する。繰り返し読んでほしい。おかしい、狂っているのである。日本滅ぶを印象付けている。

 

 埼玉県川口市内の暴力団事務所で覚醒剤を所持したとして、指定暴力団住吉会系2次団体の総長らが逮捕された事件で、さいたま地検は25日、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の容疑で逮捕されていた総長の無職男性(52)を不起訴処分にした。裁定主文や処分理由は明らかにしていない。

 男性は今年5月、氏名不詳者と共謀して、営利目的で川口市内の暴力団事務所で、覚醒剤約112グラム(末端価格約670万円相当)を所持したとして、県警に逮捕されていた。

2019年6月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員会員)

野党分断の犯人<本澤二郎の「日本の風景」(3357)

<連合の武器労組+原発労組=反共財閥1%の操作>

 国会は、150日間の会期を終えて6月26日閉会した。「野党の内閣不信任に対して解散で応じる」と大見えを切っていた官邸は、結局のところ衆参同時選挙を断念、7月4日公示同21日投票の参院選1本に絞った。理由は、参院単独でも勝てるとのアベの目論見からである。「弱すぎるばらばら野党」と判断したものだ。

 注目すべきは野党分断の犯人である。連合という労働組合連合である。主導権を握っているのは、武器弾薬労組と原発労組だ。改憲軍拡にのめりこんでいる労働者の存在に、日本国民は目を向ける必要があろう。1%の財閥がコントロールしている労働貴族の存在でもある。消費税10%も年金2000万円問題無縁の輩であって、多数の資産のない99%国民とは違う。


<3分の2議席=創価学会+連合の財閥労組>

 安倍の暴政は、国会での議席が自公で3分の2という圧倒的多数の議席を保持している、そのためなのだ。モリカケTBS山口強姦魔という重罪を犯しながら、逃げまくることで政権を維持できる奇怪な無責任内閣にある。史上最低の人物が、長期政権を担当できるカラクリといってもいい。

 野党の存在価値はゼロに近い。バラバラ野党のおかげでもある。小選挙区比例代表制が輪をかけている、改憲のための制度もプラスしているが、この3分の2議席は、したがって創価学会の票集め信仰と連合の野党分断策の成果なのだ。

 財閥が連合労組をコントロールしていることに、国民は重大な関心を示すべきだろう。以前の国民と共に歩んできた総評へと舵を切る必要もある。この連合が、二つの民主党を操って、いつも分かりにくい政治を見せつけられている哀れな日本国民なのだから。


<枝野と玉木が連合の反共勢力と手を斬れば圧勝>

 ご存知、財閥は中国との貿易で暴利を手にしているが、国内最大の反共勢力として、日本政治を水面下で操作している。

 枝野と玉木の不人気も、財閥に操られた連合の秘められた画策の成果なのだ。ここのところを多くの国民は知らない。財閥に操られている新聞テレビは、野党叩きを忘れずに実行して、茶の間のミーハー族の精神を曇らせている。


 国民の総意は、玉木と枝野の民主党指導者が武器労組と原発労組と手を切って、共産党を巻き込んでの野党連合選挙を、強く期待している。

 現在の共産党は、政策面で見ると、保守リベラルと大差ない。一番真っ当な政党であろう。志位とともに両民主党が結束して、複数区でも決死の共闘を組めば、無党派の棄権票を揺さぶって、自公を過半数に激減させることができる。誰もが期待している選挙戦術で、日本の政治を、危険極まりない改憲軍拡路線から、平和と福祉の日本へと大改造できるだろう。

 まずは三者が結束して年金・消費税で100万人集会を列島で繰り広げれば、自公維を蹴散らすことができる。直ちに準備してはどうか。提案したい。できなければ、再び3分の2議席に貢献することになろう。


<改憲軍拡反対のJR総連大会から逃げた枝野>

 JR総連機関紙6月15日号が昨日郵送されてきた。第35回定期大会の様子を掲載している。そこに来賓とメッセージ人物のリストが出ている。国交大臣、厚労大臣の後に立憲民主党の枝野の名前が出ていない。枝野は逃げて、次に玉木がメッセージを寄せた。

 1月の伊勢神宮参拝から狂い始めた枝野である。安倍に倣って、逃げ足が速いのが気になった。


 JR東労組を核とするJR総連の反軍拡・護憲の活動はすばらしい。中でも沖縄平和研修は今も続いている。JR総連はぶれていない。健在である。日本国民の平和主義・日本国憲法と共に歩んでいる。彼らが連合を主導する体制の構築が待たれる。労働貴族を排除するのである。


<松崎明と池田大作の松明(たいまつ)>

 松崎明さんが懐かしい。彼との訪中は、希望小学校建設の時で、夫人も一緒だった。松下政経塾を受験した若い女性もいて「討論会で護憲を主張したら、落とされた」という仰天する話を聞いたのもこの時だった。

 万里の長城周辺の山々が紫色に燃えていた春の季節だった。彼の改憲軍拡阻止の信念は、いまのJRにも継承されていて、実にうらやましい。


 対するに、同じく日中友好にかけた創価学会の池田さんは、見事なくらい公明党に裏切られて哀れだ。平和党は戦争党へと変身、危険極まりない憲法違反法をいくつも強行した。いまも「加憲」を吹聴してやまない。

 その犯人である太田ショウコウを、やくざの浜名に殺害された「木更津レイプ殺人事件」のKT子さんは「太田は裏切り者だ。池田先生は決して許さない」と叫んでいた。

 いま松崎さんと池田さんはいかにも対照的な立場である。いまの公明党創価学会から平和が消えたが、JR総連は健在である。どうする枝野!

2019年6月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


腐臭列島<本澤二郎の「日本の風景」(3356)

<安倍よ!自分の金で食事をしろ、これ天の声>

 「腐臭列島 房総半島の闇」を上梓したのは2001年のことである。この時の取材で、東京のオアシス・房総半島が県庁丸ごと、財閥三井に奪われていることを知ることができた。ろくでもない人物が県知事になることも宿命づけられているのだが、いま腐臭は房総半島どころか、東京から列島の隅々にまで及んでいる。その代表が、知る人ぞ知る安倍晋三という小僧だ。清和会OBが「小僧!食事は自分の懐で食え」とけさほど電話で怒鳴り込んできた。


<血税を使って犯罪企業社長と食事するアベシンゾウ>

 「民のカマドから煙が立ち上っていないのは、材木を燃やしていないからだ」と右翼は反論するであろうが、1990年のバブル崩壊で、日本は経済大国の座を中国に奪われた。

 その後に金融危機が襲い、今の日本は経済も福祉も崩壊、消えた年金から2000万円、5000万円不足する老後に、多くの人々はうろたえている。これは本当の事実である。

 誰もが「平成の衰退から、崩壊の令和にたじろいでいる」という現実と向き合っている。そこから1%と役人と役人OBは例外なのだが、それでも警察官が老人から1000万円を詐取する、税務署長の犯罪が露見する列島である。

 不正の連鎖に対して、不正を告発する弱者の日本である。


 例外の例外が、わが日本の心臓である。「数日前の小僧の夕食の相手は、神戸製鋼社長だった。不正だらけの犯罪社長ではないか。そんなものとの食事会の経費にも官房機密費。どういう神経なのか。経産省OBの秘書官の頭も狂ってしまっている」「どうして小僧は、自分のポケットから金を払わないのか。新聞も野党も追及しない」と怒り狂う清和会OBの思いを共有できる。


<高給取りの新聞テレビは書けない、報道できない日本>

 こんなことは書きたくもない。書く内容があまりにも些末すぎるからである。しかし、韓国の文大統領は、原則としてポケットマネーである。それくらいの血税を懐に入れているためで、珍しくもない当然のことなのだから。

 安倍晋三の月収、年収を知らないが、彼は実父・晋太郎が亡くなった時、自宅奥の間の金庫に1万円の福沢諭吉が6億円もあった、と側近秘書が語っていた。清和会OBの配下の人物だったので、今も公言している。


 安倍よ!夕飯代は自分で払え、血税を使うのは、天が許さない!

 高給取りの新聞テレビ記者に代わって、強く指摘しなければならない。清和会OBのきつい注文でもある。


<まともな首相は2年で倒れるほどきつい仕事>

 昨日、茶番劇が事実上、幕を閉じた。田舎の猿芝居に、内閣不信任決議の場面をNHKは生放送しなかった。久方ぶりのNHKの見識といいたいのだが、実はこれら一連の永田町の腐臭隠しに貢献しているのは、まぎれもなくNHKなのである。


 余談だが、昨夜1000円に興奮してジョニ赤を買った。偽物に違いないが、試してみた。なんとなくスコッチウイスキーの味がするので、たとえ偽物でも満足した。

 実は、このジョニーウォーカーの赤ラベルには思い出がある。1972年の春先から東京タイムズ政治部に所属、宏池会を担当した。大平派だ。参謀役が鈴木善幸さんで、生まれて初めての夜回りの席で、善幸さんがこの赤ラベルのウイスキー水割りをご馳走してくれた。記者は2,3人で、共同通信の三喜田さんもいた。

 彼は昨年の年賀状で「安倍が改憲を強行すれば、街頭に出る」と宣言してきた。現在の共同通信に、三喜田さんのような人物がいないのが、悲しい。本当に悲しい。


 善幸さんは、護憲の平和主義者だった。息子は右翼の麻生太郎の配下なので、正道を歩めるかどうか?それはともかく善幸さんは、2年で首相の座を降りた。これには田中角栄が一番驚いた。

 何を言いたいのか。まともな首相は、心労で2年ほどで退陣するものである。ということは、小僧がいかにいい加減で、くだらない人物であるかの、何よりの証拠なのだ。


<奇怪な宗教で守られている心臓か>

 その理由の一つが、安倍晋三の信仰である。梅咲く神社信仰は、田布施の伝来という。皇室の占い信仰と一致している。天皇家を操りながら、政治を操る作法には、反吐が出る国民は少なくない。

 韓国で生まれた統一教会信仰、それに天皇教といわれる生長の家、一部に「創価学会の信者」という話まで吹聴されている。清和会OBの説明では「山口県には宗教がいっぱいある」という。筆者は昔、京都を見学した際、そのことを思い知らされた。不幸=宗教乱立なのだ。小僧を支える宗教なのか?

2019年6月26日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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