東芝フクシマ原発と核爆発<本澤二郎の「日本の風景」(3661)

<311から9年、バリアが溶解、原子力規制庁が調査開始!>

 「呪われた原発企業」として沈没した東芝、その東電福島の東芝製3号機に、ようやく科学的メスを入れるという。NHKWEBが昨日小さく報じた。311から9年を経て、水素爆発ならぬ核爆発にメスを入れる不思議に驚く。東芝を長期にわたって采配を振ってきた西室泰三は、小泉内閣に深く関与、米英原発企業WHを、2006年に6600億円という法外な金で買収した。ところが、2011年の311で東芝原発は核爆発炎上、4年後の2015年になって、史上最大の粉飾決算の発覚で沈没、呪われた東芝を印象付けた。

 それでも、政府・東電も真実を隠ぺい、現在も水素爆発と決めつけて、内外の専門家の科学的分析をはねつけてきたのだが、時代はもう許さなくなっている。原子力規制委員会の事務局・原子力規制庁も、やっとのことで腰を上げた。廃炉どころではないのだ。

 

<やっちゃんも西室泰三もいない、安倍・自公内閣も「死に体」>

 バリア(防護壁)が溶解・消えてしまった、それゆえの規制庁初の調査・メスを入れるというのだから、この国のいい加減な原発政策を露呈して余りあろう。以下にNHK記事をコピー、貼り付けることにする。


 それにしても、なぜ今なのか。列島に54基もの原発を建設した政治屋の中曽根康弘もいない。盟友のナベツネも老いた。

 小泉・安倍内閣で頭角を現した、東芝のA級戦犯・西室泰三も消えた。原発推進内閣の安倍・自公・日本会議の政府も、いまでは沈没寸前である。バリアが消滅・溶解した、それゆえである。


 圧倒した世論操作の武器である新聞の地盤沈下も関係しているだろうが、東芝経営人事に深く関与し続けてきた、西室の経産省・原子力ムラと連携・共闘してきた買収路線が、原発のWHに限らず、続く郵政・ゆうちょでも露呈、大失敗の連鎖から、ようやく解放されたためとも理解できる。


 過去に石坂泰三と土光敏夫を経団連会長に押し上げた東芝の威光は、もはや見る影もない。慶応大学の後輩・小泉純一郎を操っての政治力で経団連入りを画策した西室を、311がとどめを刺したかに見える。

 ついで安倍や公明・山口らが、トルコやインドに出向いて原発売り込みを仕掛けたが、原発の恐怖発覚という時代が許さなかった。三菱・日立の原発御三家は、共に沈んでしまった。

 背後の安倍も、ここにきて五輪と新型コロナウイルス対策の二重苦で、完ぺきに失墜、退陣は時間の問題であろう。規制庁の公正な科学的メスが期待されるところだが、それにしても、対応が遅すぎた。


<東芝3号機は核爆発!呪われた東芝の再生は依然厳しい>

 地元テレビ局が撮影した東芝3号機の爆発の様子は、世界にネットで発信された。それは1,2号機の水素爆発とは全く異なる。内外の専門家は、立ち上るキノコ雲と原子力建屋の破壊力から「核爆発」と断定している。

 核燃料棒は、プルトニウム混合のMOX燃料である。核爆発による中性子の威力はすごい。首都圏にも及んでいる。東芝マンいわく「1000キロ離れていれば大丈夫」という話も説得力があろう。多くの健康人の細胞が破壊されて、亡くなった市民が想定される。


 原発の製造者責任も表面化するだろう。呪われた東芝の再生は依然として厳しい。東芝病院で命を奪われた次男に対して、反省も謝罪もしない、悪魔に魅入られたような東芝・車谷CEOの対応を、引き続き注視していきたい。

2020年4月21日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 福島第一原子力発電所の事故の調査を再開している原子力規制委員会は、3号機が水素爆発をおこした瞬間の映像を入手し、分析することになりました。爆発の威力や原因となった水素がどれだけ漏れ出したかなど解明を試みるとしています。東京電力の福島第一原発3号機は9年前の事故の際、核燃料が溶け落ちるメルトダウンを起こして水素が発生し、原子炉のある建物の上部が吹き飛びました。事故原因の調査を再開している原子力規制委員会は去年12月には、3号機の内部に入って激しく壊れた壁や設備の様子を撮影するなど調査を進めています。そして、より詳しく爆発の状況を調べるため、地元のテレビ局が撮影した爆発の瞬間の映像を入手して、分析を行うことになりました。3号機の水素爆発は最上階付近で起きたとみられ、下の階にも大きなダメージを与えましたが、爆発の詳しい分析はこれまで行われていません。規制委員会では水素や爆発物の専門家も加えて、炎や爆風の様子を分析し、爆発の威力のほか、どこからどれだけの水素が漏れ出したのか、また発火のタイミングや原因など解明したいとしています。規制委員会の事務局の原子力規制庁は「爆発の状況を調べることで、非常に燃えやすい水素の発生リスクをより明らかにできる。調査結果はほかの原発の安全対策にもつながる」話しています

お年寄りへ<本澤二郎の「日本の風景」(3660)

<「暮れてなお 命の限り 蝉しぐれ」で101歳の長寿がいい>

 昨日、番記者の見た「平成の妖怪・中曾根康弘」という小論をまとめて、月刊誌「月刊タイムス」にメール送信した。確か半年ほど前に、狭い部屋の整理をしていた時に、材木屋のやっちゃんが進んで書いてくれた「為本澤二郎君」の色紙が見つかった。

 やっちゃんの気配り上手は、ナベツネが指導したものであろうが、やはり懐かしい思い出の品である。文面は「暮れてなお 命の限り 蝉しぐれ」である。彼はそうして101年を生きた。

 ロッキード事件・児玉―中曽根ルートを、なんとか切り抜けての天下取りで、すっかり舞い上がってしまった闇のフィクサー・ナベツネの自慢顔を想像できる。

 長寿の政治屋の死去に、人々は礼賛の文字を献上して止まないものだが、ジャーナリストである以上、事実を捻じ曲げるわけにはいかない。


 いえることは、いかなる宗教者と言えども、人生は一度きり、そのあとはない。靖国神社に「合祀」されているというフィクションも、事実に反する。一度きりの命を、むざむざと失う者は親不孝であろう。新型コロナウイルスの犠牲者になっていいわけがない。この1、2年は辛抱、辛抱、思索のための貴重な時間として過ごせばいい。これもまた人生に相違ない。


<小泉純一郎結婚式の引き出物の時計が今も元気>

 現役時代に「思い出」として、鈴木善幸さんと宮澤喜一さんに色紙を頼んだ。前者は「徳不孤」、後者は「大樹深根」である。二人とも護憲リベラルのまともな政治家だった。鈴木さんは大平・宏池会の参謀から、政権を担当した。岸田文雄は宮澤さんの薫陶を受けながら、国粋主義の外交を踏襲して、落馬してしまったようなもので、残念のきわみである。

 時代は、護憲リベラルを求めている。改憲軍拡の国家主義では断じてない。


 本当は、大平正芳さんと宇都宮徳馬さんのが欲しかったのだが、残念ながらない。宇都宮さんは、学生運動やらで、書の訓練をしなかったらしく、文字は上手とはいえず、まことに難解である。秘書の山谷さんが、書き直さないと、今では貴重な軍縮論の月刊誌「軍縮問題資料」の巻頭文を活字にできなかった。

 思い出すと、鳩山邦夫の色紙は、驚くほど下手なのに驚いた。安倍晋三もそうだろう。中曽根さんや田中角栄さんの文字は、力強かった。福田赳夫さんの文字は、もう記憶にない。


 福田さんが仲人をした小泉純一郎氏の色紙は無論ないのだが、結婚式の引き出物のちゃちな電子時計が、現在も我が家の狭すぎる玄関で、元気に動いている。一度電池を交換しただけだ。


<靖国参拝で怒る中国に青くなったやっちゃん>

 1985年8月15日の中曽根さんの靖国神社公式参拝に対して、中国の政府と党と学生が、激しい抵抗を始めた時のことを思い出す。日本の侵略軍の蛮行による中国人民の被害者は、数千万人に及ぶ。空前絶後の災難を与えた国家神道の本山に、日本の政府代表が参拝することは、中国のみならず、アジア全土に強烈すぎる精神的痛みを与える。


 1972年の国交正常化をご破算にするような打撃を与えたことに気づいた中曽根さんは、窮地に立たされてしまった。この危機を救ったのが、元奈良市長から中曽根派議員になっていた鍵田忠三郎さんだ。

 その前段に触れると、日中友好を実現した大平さんと角栄さんの、次なる目標が平和友好条約締結問題。福田内閣の自民党幹事長の大平さんの大事な任務となっていた。福田さんの背後には、米CIAが戦後復権させた岸信介が、監視を強めていたため、これが、大きな壁となっていた。外相の園田直さんの取り込み役が、田中派・愛野與一郎外務政務次官。愛野さんは数回、目白の田中邸に園田さんを呼んで、岸包囲網を実現した。他方で大平さんは、福田タカ派内閣で自信喪失していた北京に立ち上がってもらうため、密使として鍵田奈良市長を派遣した。


 福田内閣は、こうして中国との平和友好条約を締結したもので、原動力は大角連合だった。この時の影の立役者となった鍵田さんが、1985年の中曽根ピンチに一役買った。


 「二度と靖国参拝させない」という確約の下に北京を説得して、この事件は収束した。この時のやっちゃんの喜びようはなかった。鍵田さんの筆者への報告によると、それは「あの中曽根さんが、わしに何度も頭を下げよったよ。そして繰り返しありがとうというたんだ。アハハ!」と大平密使も大満足だった。ちなみに、西安と奈良市は日中友好都市第一号、これに骨折ったのが大平さんと周恩来総理である。二人とも長寿を蹴飛ばす人生だった。


 人生朝露の如し、コロナ禍なれども長寿に勝るものなしか。

2020年4月20日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

つっかい棒!<本澤二郎の「日本の風景」(3659)

<「はずすぞッ」ク―デター脅しに屈した心臓と日本国民>

 日本国民の財布を握っている財務省が打ちひしがれている。コロナ禍を口実にした、やくざ強姦魔から公務員・財閥関係者など1億2000万人に、等しく10万円を配るという、信じがたい善政ならぬ暴政のための、屈辱的な補正予算の組み換えに、大汗を流さなければならなくなった、そのためである。戦前でも、軍閥に押し切られたこともあったろうが、戦後では初めてのことである。


 繰り返すが、やくざ強姦魔から億万長者にまで10万円を配る?信じがたい日本政治であろうか。無法無天の日本列島なのか。


 戦後の日本の霞が関官僚の雄は、大蔵省現在の財務省官僚である。わずかな借金も許さない健全財政を基礎に、経済の高度成長を実現、そのOBの天下り先は優雅そのものだった。家庭に例えると、借金のない安定した生活であるが、中曽根バブル崩壊以降、空前の借金まみれの先進国最大の借金大国となって、いまや三等国以下に沈んでしまった。


 安倍・自公・日本会議の長期政権は、軍拡にのめり込み、中国叩きに60兆円をばらまいた。そして今回のコロナ禍に対して、108兆円の経済対策に加えて、岸田文雄政調会長主導で、生活困窮者向けに30万円支給という大風呂敷を広げた。


 どっこい、信濃町が連立離脱を武器に安倍晋三と麻生太郎を脅しまくった。「つっかい棒を外すしかない」とクーデターまがいの脅しに安倍もひざを折り、両手をついてしまった。現生利益を説く創価学会の理念は、ぶっちゃけていうと、金くれ政治でしかなかった。100兆円の超大型予算に108兆円の景気対策、さらに12兆円から14兆円を工面させられる財務省・国税庁の、怒りの反動の行くへも注目させられるが、その前に日本沈没も?

 

<戦争三法に協力した創価学会公明党がコロナで「銭くれ」闘争>

 それにしても、不思議な宗教政党であろうか。

 事情通は「池田大作の指揮棒が無くなると、平和主義を放棄して、安倍の国粋主義・神社本庁に屈してしまった。現に特定秘密保護法も自衛隊参戦法も、国民の自由を奪う共謀罪も、公明党創価学会の支援で強行可決。なんでもありの信濃町になってしまった」と指摘している。


 国際的な平和運動家は「戦争党になってしまった創価学会とはおさらばだ」と嘆いたという話は有名である。神風が吹くという戦争神社靖国も顔負けであろう。


 昨年12月から始まったコロナ戦争に対しては、生活に困っている人たちに30万円を支給するという安倍と岸田の決定に「とんでもない、一人10万円を出せ」と息巻いた。「創価学会のすさまじい突き上げに、公明党代表の山口キツネまでが青くなってしまった。自民党の菅や二階にも様子を聞くと、それがいいということになった。安倍側近の二人は、すでに安倍から離反、岸田叩きに徹していた」と事情通は明かしている。政争のゴングも鳴っている。


 創価学会の予想外の「銭くれ」闘争に一番面食らったのは、山口だったのかもしれない。そして官房長官と自民党幹事長までが、安倍叩きに転進していたことにも驚いたであろう?

 安倍・自公連立政権の下で、創価学会が初めて安倍を揺さぶったのだ。その威力は途方もなく強力だった。しかし、冷静になって考えてみれば当然のことである。3分の2議席は、信濃町の実績である。


 譬えると、2019年の15号台風で、杉の巨木が倒壊したが、周囲に支え・つっかい棒のある杉は、倒壊を免れた。この理屈が、自民党と公明党の関係である。


 いくら安倍が犯罪事件を起こしても、野党が厳しく追及しても、安倍天下は変わらない。信濃町のつっかい棒のせいである。安倍の暴政・悪政も、信濃町が支持している限り、安泰なのである。理屈は単純で、明解なのだ。



<日中韓の民度の大きすぎる落差に驚愕する!>

 コロナ戦争における日中韓の民度を測定してみると、興味深い事実に驚かされてしまう。中国の人民と韓国の市民の方に、誰もが軍配を上げたくなってしまう。右翼には面白くない結果である。創価学会関係者は、もっと嬉しくないだろう。


 それというのも、中国の武漢で「金くれ」という声は全くなかった。命を救済するために、医師が命がけで声を上げた。60人もの医師が命を奪われながら、寝ないでコロナ戦争に立ち向かった。

 それに金のある民間人は、懐を開けて資金を提供して、政府を支援していた。本来は、宗教法人なるがゆえに莫大な金がある創価学会は、資金援助をすべき立場であるはずなのだが、それは聞かない。財閥1%も。これはおかしな日本人の民度を暴いていないだろうか。

 あさましくも、おぞましい日本人なのか。


 韓国では、徹底したPCR検査を実施して、感染者治療に徹した。そのことを人々は強く支持した。先の総選挙で政府与党は圧勝した。一人10万円を配るということは、安倍の「桜を見る会」の数千倍の、全国民向けの行為である。


 以前の日本人には、収入がなくなり、生活保護を受けられるというのに、それを拒絶して餓死した者もいたのだが。


<日蓮の末裔?の信濃町の勝利か大罪か>

 創価学会の本尊は日蓮であろう。彼の現した「立正安国論」は宗教者にとって有名である。時の北条幕府に対して、それこそ命を懸けての諫言の日々だった、と伝えられているのだが、その末裔の創価学会の今回の行動は?


 果たして、信濃町の勝利といえるものであろうか。それとも、日本丸を沈没させるかもしれない大罪なのか。

 確かに創価学会には、やくざ強姦魔がいることを、安倍のようにしっかりと確認して6年が経つ。安倍の公金による「桜を見る会」にもやくざやマルチ商法の詐欺師も招待されていた。彼らにも、空前の超借金の中から、10万円を配ることがいいのだろうか。


 生きているのかどうか、かつての指導者・池田大作に、直接問いただしてみたいと思う市民は少なくないらしい。



<「安倍と山口のおしまい」の始まり劇場始動>

 「国民一人一人に10万円を配らないと安倍さん!あんたも私もおしまいになる、それでもいいですか」

 創価学会の突き上げを受けた、山口一世一代の大芝居に安倍は膝をおり、両手をついた。安倍は即座に財務大臣の太郎を呼んだ。太郎も涙を呑んだ。


 「安倍と山口のおしまい」劇場の始まりが、これからである。

2020年4月19日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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