天皇制廃止論の台頭<本澤二郎の「日本の風景」(3305)

<安倍暴政と日本衰退に比例して表面化>

 平和憲法を破壊するために準備された皇位継承なる政治ショーに、賢者は憂いているが、ついに民主主義とは相いれない天皇制について廃止論が台頭してきた。きょう5月5日は子供の日である。確かに、未来に残す遺産的価値を喪失してしまっている。


 天皇制廃止論台頭には、二つの要因がある。ひとつは中曽根バブル崩壊から始まった日本経済の衰退の深刻化は、とうとう貧困時代の日本へと突入してしまった。官民格差は極まっている。それでいて、民意を無視する安倍の暴政である。

<国家神道と財閥=日本会議=改憲による軍国主義復活>

 「日本は天皇中心の神の国」という、おどろおどろした戦前の天皇制国家主義が、復活した国家神道と財閥のもとで、政治の暴走が始まって7年目。

 自民党に巣食ってきた神道政治連盟=神社本庁と三井・三菱など、これまた戦後復活した財閥が、あたかもヤマタノオロチだ、アマテラスオオミカミだなどとほざいて、日本政治を壟断した、異常どころか異様な、民主主義無縁の暴政を強行してきたともいえる。


 1972年から取材してきた自民党政治と無縁の、妖怪政治そのものである。首相は口を開けば、改憲・軍国主義の復活とわめいて、国民生活をないがしろにしてきた。

<元号私物化など166億円の政治利用に怒り>

 それが2019年危機として爆発させている5月1日であり、5月5日であろう。

 166億円という血税巨費を使っての新元号・新天皇の先には、戦争するための憲法改悪、それを2020年に施行するとほざいている。清和会OBにいわせると、主役は「安倍の小僧」である。


 立憲主義を踏みにじっての暴政は、元号の私物化に始まって、新天皇まで牛耳ろうとしている、と賢者の目には映る。

 政治に悪用される天皇制など不要である、との正論台頭も、けだし当然のことかもしれない。

<言論の私物化を恐れる国民>

 深刻重大な点は、ワシントンやソウルにも存在する「言論の自由」が、日本に無くなっている。賢者が歯ぎしりするゆえんである。

 新天皇がロンドン留学時に、学んだ教授に吐いた一言は「ここは自由がある」と率直に打ち明けたというが、いまの日本の新聞テレビに自由な報道が存在しない。

 まともなジャーナリストは、中枢から排除されて活躍の場がない。すべてがヒラメ記者と御用記者ばかりだ。その典型的な人物がNHKや朝日にもいる。


 言論もまた、安倍の私物化である。筆者は10数年にわたって「日本の風景」をライブドアのブログで発進、数千人が毎日、目を通してくれた。それが3月26日から、出来なくされてしまった。ライブドアによる言論弾圧である。


 恐ろしい安倍暴政を裏付ける事件を、自ら体験させられている。

<元自民党本部職員の、まさかの本音を聞く>

 今日は、まさか、の電話が元自民党本部職員からかかってきた。鈴木善幸さんの色紙「徳不孤」と宮澤喜一さんの「大樹深根」が浮かんだものである。

 彼は「天皇制はいらない。誰かが言わなければならない」と思いつめたように語り始めた。多くの国民が思っている内容である。


 「赤紙一枚で数百万人が死んだ。誰一人天皇万歳を言わなかった。天皇万歳は作り話だ。マッカーサーは天皇を追及しようとしていたが、誤解して妥協してしまった」

 数百万人の日本人の若者の命を奪い、その数十倍、数百倍の隣人の命や財産を奪った天皇の責任は、重く消すことができない。


 「国民はトタンの苦しみを受けた。東京裁判では不十分。日本人自ら総括しなければならない。それをしなかったため、日本人の精神的支柱は失われてしまった」

 「私は自民党本部で瀬島龍三の話を直接聞いた。彼は中曽根康弘に引き上げられたいかさまの天皇の軍人だ。彼らが天皇を崇めたというのは嘘。天皇の玉音放送のあと、鹿児島から特攻隊を出撃させている。軍部は玉音盤を奪おうともした。いまだに軍部の総括もしていない」


 昭和天皇の戦争責任、軍部の戦争責任、さらにいうと国家神道と財閥の戦争責任は、戦後70年を経ても、総括されていない。


 「天皇支配の奈良・平安の時代の国民は、いうなれば刺身のつまみでしかなかった。日本の市民・大衆への善政は一度もなかった。天皇に仕える人間にのみ官をつけて、庶民と格差をしてきた社会なので、私は官という言葉を使用しない。警察官・裁判官・検察官は天皇に仕えるという意味であって、民主主義の本義に反する」

 指摘に頷くほかない。読者諸兄はどうか。

 「フランス革命では、マリーアントワネットなどがギロチンにされた。ロシアでも。日本では数百万人の命を奪いながら、天皇が生きながらえてしまった。そして万世一系や伝統で、国民をたぶらかせてきた。瀬島の話から、甘すぎる日本人の総括、国家の滅亡責任さえうやむやにする天皇制。実はもう20年前から考えてきたことだ」


 いい加減・うやむや・誤魔化しという戦後日本政治の、悪しき特性が、隣国との外交にも露呈している。徴用工問題は、日本財閥の致命的な後遺症である。財閥の傀儡政権が怒り狂う理由でもある。


 70年前を総括しない日本、それ故に復活した戦前のゾンビ暴政に、賢者が憂うのも、自然なのであろう。それでも小原庄助さんのように、朝寝朝酒で浮かれていると、この国は次は、必死で生きる人たちに乗っ取られることになろう。日本の子供に未来は?

2019年5月5日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

賢者と愚者<本澤二郎の「日本の風景」(3304)

<「ここ数日新聞もテレビも見なかった」と清和会OB>

 賢者は憂い、愚者は浮かれる!この数日間の日本列島の様子を表現すると、こんなところかもしれない。あなたは賢者、それとも愚者なのか。


 安倍内閣が誕生した際、池田勇人首相秘書、大平正芳首相政務秘書官、鈴木善幸首相政務秘書官を歴任した宏池会事務局長の木村貢さんが、確か「品格のある政治」(徳間書店)を世に出した。

 あまりにもレベルの低い安倍政治に腹が立って、ペンを滑らせたものであろう。それが第二次で、もう7年目。平成天皇を引きずりおろして、令和で大騒ぎする中心人物。むかつくどころの騒ぎではない。


 清和会本家の福田康夫元首相でさえ、「日本は破局に向かっている」と安倍政治を酷評している。清和会創設者の福田赳夫元首相が「中原義正は熱血漢」と評した清和会OBは「もう情けなくて、悲しくて、憂鬱でこの数日間、新聞を読む気にもならない、テレビも見たくない。とうとう新聞テレビなしで過ごした」といって電話をしてきた。

 彼は、間違いなく「賢者は憂う」の人物であろう。

<憲法違反の「令和」に浮かれる愚者の神経が情けない>

 「令和」決定の過程が判明すると、専門家の間からも憲法違反の声が噴出している。NHKなどマスコミが先導して、人々を浮かれさせている。

 「新時代が始まった」とはしゃぐ日本人もいるらしい。会社の名前にする便乗組もいるようだが、5月1日のメーデーに合わせて、韓国から徴用工判決に従って、日本財閥に損害賠償に向けた本格的な動きが出てきた。

 国連機関のWTOは、千葉県や茨城、福島など311関連の放射能問題で、魚介類などの輸入禁止を決めた。これなども歴史認識をいい加減に処理しようとする安倍・自公内閣への怒りの反撃である。

 ワシントンからも貿易圧力がかかっている。円安誘導のカギである為替操作にも、とうとうメスが入ろうとしている。

 ワシントンのポチに対して、ロシアのプーチンは「日米同盟の中止」を求めてきた。これが北方領土問題解決の基本的条件という。

 北朝鮮に対しては「条件なしで金委員長と会談したい」と右翼新聞でほざき、かつまた2020年に新憲法施行を繰り返した。「こやつ頭が狂っている」と清和会OBの指摘は厳しい。

<「確実に沈没している日本」と本気で嘆く>

 日本は、間違いなく沈没している。経済面で国際社会をリードする何物もない現在である。物つくりの現場は荒れ切っている。自動車メーカーでさえも、さえない状態に置かれている。


 平成は、バブルの崩壊で、多くの日本人が犠牲になった。いまや若い労働者に夢も希望も無くなっている。貧困というと、以前は中国のことだと思い込んでいた日本人が多かった。

 現在は、年金生活者どころか、母子家庭から普通のサラリーマンにも及んでいる。その一方で「安倍の小僧は、海外に50兆円以上もばらまいてきた」といって清和会OBは怒り狂っている。

<マスコミの大々的キャンペーンに166億円が?>

 「日本にまともな言論が存在すれば、安倍・自公内閣は1日でつぶれる」とも決めつける。したがって、彼の怒りは「皇位継承費用166億円の一部が、マスコミに流れている可能性が強い」と。


 ここで宇都宮徳馬の遺言の一つを紹介したい。

 「民主政治が正常に機能するためには、なんといっても議会と言論が健全でないと無理だ」と。現在、議会与党に人材がいない。政治屋ばかりが跋扈していて、政治家が見えない。

 超軍拡予算を阻止しようとしない与野党に、人々の精神は破壊されている。武器弾薬・死の商人に国民は、殺されているのではないか。泉下の宇都宮さんの叫び声である。

 腐りきってしまった自民党と公明党と野党の体たらくに、賢者はあきれ返って声も出ない。おわかりだろうか。大軍縮で貧困層救済が急務である。世紀の行財政改革が急務なのだ。

 時代は浮かれることを戒めている。それがわからない安倍一族に、怒りがこみあげてくるのを抑えるのに、賢者はいま必死なのだ。

<破憲をわめく安倍に韓国から痛撃>

 安倍晋三は山梨の別荘近くのゴルフ場から、「2020年を改憲施行の年」と命令した。彼の令は命令の令である。

 破憲の田布施の首相は、財閥のポチとなって武器弾薬国家を強行する考えである。そのための令和ということなのだ。これを朝鮮半島の人たち、政府も市民も分かっている。かの国には賢者が多いのだろう。

 従軍慰安婦・徴用工・放射能汚染は、財閥と軍閥に向けられている鋭い槍であろう。かの国の政府は、財閥のお尻にぶら下がっていない。安倍と文在寅は、文句なしの水と油で、大義は安倍にないことを賢者は理解している。

2019年5月4日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

憲法記念日は五月晴れ<本澤二郎の「日本の風景」(3303)

<破憲の安倍・自公内閣を駆逐せよ、が天地の声>

 平成最後の4月30日、令和の5月1日、2日と悪天候が続いたが、憲法記念日の5月3日は、文句なしの五月晴れ。鶯のさえずりも、一段とさえわたっている。天と地が平和憲法を祝ってくれている!2019年危機を撃破せよ、との声であろう。破憲の安倍・自公・日本会議を駆逐せよ、が2019年5月3日の、平和を希求するアジア諸国民へのメッセージでもあろう。

 戦前の国家神道・財閥・軍閥の完全復活阻止を誓い合う2019・5・3でありたい。天皇退位から新天皇・新元号へと、166億円の血税巨費を悪用しての、破憲の野望に対して、平和を希求する主権者は、断じて敗北するような事態を招いてはならない。


 平和軍縮へと舵を切り、帆船・日本丸の航海が、21世紀の地球号の姿である。その先頭に、日本は立つ。そのことを1947年のこの日に、全国民が誓って誕生させた世界の宝物が日本国憲法である。

<「あたらしい憲法のはなし」(文部省)を聞こう>

 手元に「あたらしい憲法のはなし」というすばらしい本がある。敗戦2年後の8月、文部省が発行、全国の中学1年生の教科書として学んだものである。

 まじめで、まともな教師と出会えた当時の生徒は、この教科書を読んでいるわけだから、破憲首相の国会での嘘答弁を即座に見抜いたろう。そこに軍靴の足音を聞いて、もう7年目である。


 「みなさん、あたらしい憲法ができました。そうして昭和22年5月3日から、私たち日本国民は、この憲法を守ってゆくことになりました」という冒頭の文字が、今読んでみても新鮮だ。この憲法教科書だと、家庭教師の平沢勝栄もできの悪い生徒を、モノサシを使わずに教えられたはずだ。


 この本は復刻版である。埼玉県越谷市の人権派弁護士・遠藤順子女史に「読むように」といただいたものである。国会議員の多くは、憲法を学んでいない。不思議なことだが、これは事実である。特に自民党議員は読んでいない。この本だと、みなさん読了できる。本を読まない首相から目を通してもらいたい。読めば暴政しなくなるかもしれない。


 憲法は最高法規、基本的人権について説明、この憲法が日本国民が作った最初のものだとも。

 「これまであった憲法は、明治22年にできたもので、これは明治天皇がつくって国民に与えられたもです。しかし、こんどのあたらしい憲法は、日本国民がじぶんでつくったもので、日本国民ぜんたいの意見で、自由につくられたものであります」

 「この国民ぜんたいの意見を知るために、昭和21年4月10日に総選挙が行われ、あたらしい国民の代表がえらばれて、その人々がこの憲法をつくったのです。あたらしい憲法は、国民ぜんたいで作ったということになるのです」


 ついで、日本国憲法が、国際平和主義・民主主義・主権在民主義で成り立っていることを教えている。非の打ちどころのない憲法であることを、強く指摘して、天皇は「政治に関係しない」「象徴である」、国を治めるのは国民がやってゆく、そして「天皇は神様でない。国民と同じ人間」と説明している。


 ということから、森喜朗が首相時代に吐いた「日本は天皇中心の神の国」発言は、憲法に違反する。

<戦争=人間と国を亡ぼす>

 戦争放棄については「戦争して、日本の国はどんな利益がありましたか。何もありません。ただおそろしい、かなしいことが、おこっただけではありませんか。戦争は人間をほろぼすことです」と教えている。


 破憲首相と国民の乖離は、この一点にある。「戦争は人間、国を亡ぼす」

それでいて武器弾薬の蓄積にまい進する安倍・自公内閣は、売国奴どころか日本人と日本国を亡ぼそうというのである。

 1947年の当時の霞が関の官僚は立派である。安倍とは真逆の立場・価値観であることが理解できるだろう。

<戦争放棄=武器弾薬の放棄=正しい道=一番強い手段>

 「そこでこんどの憲法では、日本の国が、決して二度と戦争をしないように、二つのことを決めました」

 「兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争するためのものは、いっさいもたない。これが戦力の放棄です。しかし、みなさんは、決して心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中の正しいことぐらい強いものはありません」

<死の商人=財閥NO

 江戸時代の商人は、明治維新を推進して、一躍士農工商の一番手に躍り出た。福沢諭吉の思想的立場で、彼はそのために慶應義塾大学を設立した。

 明治に政商から、戦争景気で財閥にのし上がり、相次ぐ侵略戦争を起こした。その芽をつぶした日本国憲法なのだ。破憲の黒幕は、戦後に復活した財閥である。まことにすごい先進的な憲法なのである。

2019年5月3日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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