本澤二郎の「日本の風景」(5420)
<特集「日本の警察」(4)=小選挙区制が諸悪の根源=日本沈没の最大要因=神道と改憲新聞の共闘>
日本衰退の30年は小選挙区制の実績である。警察は正義の組織から、政権に都合の良い組織に変質してしまった。最大の目的は、少数の民意で改憲軍拡を実現するための選挙制度であった。清和会と読売新聞日テレとフジサンケイグループとの共闘を具体化させ、他方で国民生活をないがしろにした。それは神道国家主義の台頭だと断罪できる。歴史の教訓を否定する改憲軍拡論を、公共の電波であるNHKまでが推進した。特に安倍内閣は、自公による戦争法、岸田内閣の43兆円の人殺し予算は、ともに平和憲法を裏切った。
自民党の神道政治連盟と闇の日本会議が主導した極右政治でもあった。個人名を上げると森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三。その亜流の麻生太郎・菅義偉・岸田文雄。岸の児玉誉士夫や笹川良一の右翼暴力団との関係が継承され、現在のやくざ暴力団の跋扈を容認し、取り締まるはずの警察・検察が、彼らとグルの関係を維持している。その典型が房総半島で起きていることを3年前に確認した。フクシマの核汚染ごみを、命の水源地に投棄するという犯罪行為にも、警察も千葉県も、そして新聞テレビも蓋をかけている。「小選挙区制は腐敗を生む」(エール出(エール出版)は正しかった。
元宏池会秘書として小選挙区制導入時の自民党の会合に代理出席していた御園豊前袖ヶ浦市選管委員長が昨夜「ようやく選挙制度の見直しが始まる。本来であれば20年以上前に見直すという条件で始めたもの。1日も早く改正し、小選挙区制を廃止する必要がある。民意が反映する選挙制度であれば、やくざ暴力団が核汚染ごみを我々の住んでいる場所に不法投棄することはなかった。悔しくてならない」と連絡してきた。
<神道国家主義と岸信介A級戦犯改憲政治を支援した読売産経!>
冒頭の見出しをじっくりとかみしめてほしい。日本をつぶした元凶は、改憲軍拡の極右・清和会と改憲軍拡の読売産経の共闘だ。日本の偏狭な民族主義・ナショナリズム化への情報操作にある。
歴史に無知な国民は、知らず知らずのうちに隣国との対立と敵視する政略の罠にはまっていく。アベノミクス犯罪を理解しない。日銀の株価操作に酔いしれている一部の株屋。ガソリンが180円、野菜も食べられない、コメも急騰している。それでも悪政の本質に気付こうとしない愚民に反吐が出る。
日本の若者300万人の死の元凶といえる「国家神道」が復活し、自治会などから大金を吸い上げている。こうした犯罪犯罪行為にも無関心な人々に、正直うんざりさせられている。
神道国家主義の独裁政治は、死刑に相当するTBS山口強姦魔を救済した。安倍と菅の実績である。警察の犯罪なのだが、当事者にためらいなどない。本人は犯罪を犯して警察庁の長官を射止めた。同じことが検事総長にも言えるが、言論界はすべて読売路線を踏襲して批判しない。
やくざ暴力団の関係者が防衛相・国会対策委員長・議院運営委員長の要職を占めているが、だれも文句ひとつ言えない。おかしいではないか。法治がすたれ人治に変わってしまった。
それでも新聞テレビは文句一ついえない。朝日新聞も死んでしまった。元凶の渡辺恒雄は死んでいない。それでも権力監視の使命を果たさない。渡辺の盾が消えても、今もフジサンケイの日枝久が君臨している。
<「小選挙区制は腐敗を生む」(エール出版)は正しかった>
小選挙区制は戦前派の戦犯の流れを継承する清和会の台頭を許してしまった。言論界の悪党である渡辺の黄金時代?でもあった。いま彼の遺産相続の行方に、人々の関心が集まっているのだが。
改めて思うに拙著「小選挙区制は腐敗を生む」は正しかった。
強行した河野洋平・小沢一郎らの反省を聞かない。石井一は反省の弁を本にしている。この本を激賞してくれた人物は、渡辺の政治部長の前に政治部長だった多田実。硫黄島に赤紙一枚で引きずり出されたが、幸運にも復員した中央大学法学部の大先輩。彼のゼミ学生に門田という右翼学生がいた。「あいつには困っている」と白状していた。多田から渡辺の悪行の数々を聞かされた。
読売にもジャーナリストはいたが、渡辺にすべて排除された。同じことを日枝がして、目下非難されている。
<民意を反映しない最悪の選挙制度>
憲法を破壊するための小選挙区制を30年も継続して沈没した日本!多数の有権者の意思を無効にした最悪の選挙制度である。右翼清和会の野望に呑み込まれた政治屋の政治責任は重い。強行した小沢の正論が、与野党に広がらない原因ともいえる。
大政党に有利な制度ゆえに、大きな政治変動にも対応できない。この30年の間、財閥は有効な活動の手段を打ち出せず、ひたすら政府日銀の株高政策による暴利に甘んじてきた。
特に政府と共闘してきた朽ちた言論によって、30年をいたずらに過ごして、革新的な成果を内外に打ち出すこともできなかった。衰退から衰退へとへと、あたかも地獄に真っ逆さま。311のフクシマを目の前にしながら、さらなる原発推進に突っ込んで恥じない。
民意を反映しない選挙制度のもとで、イカサマの右翼人間が政界を闊歩している。
<派閥解消で安倍独裁=日本沈没>
派閥解消は絵に描いた餅である。人間は3人集まれば派閥ができる。これを押さえつけても無理であるが、公然と派閥解消を党是とすると、自由な社会を拘束し、競争・革新の芽をつぶす。
安倍独裁は構成員を沈黙させた。公認さえとれば当選が約束される、まさに死んでしまった自民党である。ものいえば唇寒しは、自民党の共産党化・公明党化。
今の公共の衰退ははた目にも痛々しい。それは政策面にも現われ、政党の体をなさない。日本沈没は共公の出番のはずだが、第二、第三の自民党派閥レベルに落ち込んでしまった。
そのことを袖ヶ浦市の議会で目撃した。公共の存在はゼロに等しい。木更津市には共産党市議がいない。やくざ市議ばかりが目立つ。小選挙区制は腐敗を生み、革新と平和・正義を押しつぶす最悪の選挙制度である。言論界が右翼改憲政党を批判せず、支援するという独裁的後進国に堕してしまっていることにも、気付こうとしない愚民の群れに涙が出るばかりだ。警察腐敗は推して知るべし!
2025年1月30日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
石破茂も嘆く小選挙区制の大罪!
与野党が選挙制度について話し合う協議会の初会合が29日午前11時ごろに開かれました。小選挙区制度の見直しも焦点です。衆議院の選挙制度協議会は2024年12月に設置され、与野党の全会派が参加しています。現在の小選挙区制度は導入から約30年が経過し、「1位の候補者しか当選できないため、少数派の意見が反映されない」ことや、「党執行部の権力が強まり、多様な人材が育たない」といった弊害も指摘されています。石破首相も「党派を超えた検証が必要」と選挙制度改革に前向きです。
神道に浸透した外務省
外務省は29日、国連の女性差別撤廃委員会が昨年10月、男系男子に皇位継承を限る皇室典範の改正を勧告したことへの対抗措置を発表した
新潮の正論見出し=「橋下徹氏を重用するのは日枝さんの影響」「自分の脅威になる優秀な人は偉くさせない」 フジテレビを壊した根深い「日枝支配」