黒川弘務・東京高検検事長の黙秘!<本澤二郎の「日本の風景」(3631)

<どう始末つける秋霜烈日の稲田検察>

 安倍・自公内閣の番犬代表ともいえる、東京高検検事長の黒川弘務500万円賄賂疑惑を暴いた、山岡俊介と「日本タイムズ」の川上道大の真相報道には、驚愕するばかりだが、中でも一番驚いている人物は、稲田検事総長ではないだろうか。

 裏付ける録音テープもある。これに黒川がどう出るのか。潔く自首することを、多くの国民は期待しているだろうが、目下のところ、黙秘しているようだ。国民の生殺与奪の権限を独占している正義の検察幹部が、裏では政治屋のような利権アサリをしていたとなると、これはもう日本に正義が存在しないことになる。稲田検察は、秋霜烈日の気概でもって処分して、国民を安心させる責任があろう。

 

<尊皇派・破憲の松下政経塾の松原仁も関係>

 山岡・川上の「日本タイムズ」では、ワルを黒川に紹介した人物を暴いているのだが、なんとこれもびっくりさせる悪党の登場で、都民や民主党関係者に衝撃を与えている。


 松原仁という名前について、記憶が少し残っている筆者でも、彼が警察庁を管轄する国家公安委員長に就任していたことは、全く忘れていて知らなかった。現在は、やくざとの関係が指摘されている武田良太であると記憶している。


 法務官僚と国家公安委員長の関係も興味をそそるが、松原は確か松下政経塾出身である。敗戦で、松下幸之助が追放されたことも知らなかったが、彼が政経塾を立ち上げた当初は、尊皇派の破憲勢力養成塾ということなど全く気付かなかった。

 当時の好意的な評価は、とうに逆転してしまっているため、松原登場について、今回はさもありなん、との印象が先に来る。


<国民の納得する処理が求められている>

 河井事件と関連する安倍疑惑の追及も、稲田検察の当面する課題であろうが、足元の疑惑の捜査を、多くの、特に善良な国民、主権者の期待である。


 国民が、なるほどだと納得するような対応を見せる義務があろう。いい加減な処分で、お茶を濁すと、非難は稲田検察に跳ね返ることになろう。国民の稲田検察の正義に期待する思いは、ますます強まってきている。



<「法の下の平等」を貫く責任がある>

 それはすなわち、憲法が約束する「法の下の平等」ということである。

 まずは、黒川の自首を薦めたい。潔い検事の見本を見せてもらいたいものである。迷宮入りは許されない、というのが、現在の人々の強い思いのはずである。

 男女平等・貴賤の区別なし、法の下の平等でもって、黒川疑惑を処理するべきである。稲田検察への、国民からの切なるお願いである。以下にネットに登場した「山岡俊介の取材メモ」の一部を添付する。

2020年3月21日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

https://

access-journal.jp/47521

「国家公安委員長を務めた者が、その後も警察や、起訴の有無や公判を担当する検察(法務省)にパイプを持ち、黒川氏と付き合いがあってもおかしくはない。まして、それが野党政治家とすれば、稀有なケース故に、野心家であれば、その後も自民党(与党)側とのパイプ役として暗躍できる。一方の法務官僚も野心家であれば、野党側とのパイプ役として重宝するはず。そして、黒川氏は安倍政権のイエスマンともいわれるほどの野心家ですから」。(武田良太・国家公安委員長秘書の話)


「これが黒川検事長500万円賄賂疑惑の証拠録音記録」
https://nippon-times.net/news/
2020
3月 特報 日本タイムズ


浮足立つ永田町<本澤二郎の「日本の風景」(3630)

<五輪幻想曲の裏で進行する政局夏の陣>

 日本の新聞テレビだけは、7月の五輪開催報道に、戦前軍国主義の大本営発表のように徹底していて、かまびすしい。古典音楽になぞらえると、東京五輪幻想曲といったところだろう。誰も信じない幻想曲に付き合わされるテレビ観戦者も楽ではない。

 誰もかれも、特に多少とも長い期間に目を向ける習性を有する国会議員は、浮足立っている。ボールがどこを飛んでいるのか、どこから飛んでくるのか、がはっきりとしないものだから、瞬時にバッターを振り回せるように身構えるしかない。

 すでに夏の政局へと進行しているのだが、誰も予測できない。はっきりしていることは、安倍・自公時代は終わるという漠然とした予想である。


 経済も壊れた。自公政府の不正腐敗によって、人心は病んでしまっている。パニック寸前である。人々はマスクや便所用品の爆買い?に関心を抱いている。1月から、もう春は3月花見時だというのに、止まらない。


 安倍桜重大事件追及は、これからというのだが、もう今年の桜が開花してきている。国会の議席3分の2が、戦前戦後を通じて不正腐敗の権化のような安倍政権を支えている。


 公明党創価学会に倫理も国民も関係ない。ひとたび恋した相手を裏切ることも、けんか別れすることもしない。忠告もしない。ひたすら安倍と地獄までついてゆく、というものだから、大衆・民衆の思いなど無関係なのだ。安倍が消えない唯一の理由である。


 問題は、こうした政治構造の鍵を誰も明かさない。打ち明けようともしない日本の言論界である。しかし、それでも日本列島は確実に地殻変動を起こしている。


<インタビュー中止に安堵、次期立候補者との面会も中止>

 私事に触れると、さる月刊誌が自民党に今も残っている政治家とのインタビューを依頼してきた。断れない長い付き合いなので、了解したのだが、その政治家と連絡すると、喜ぶどころか「今回は勘弁して」と断ってきた。


 正直なところ、彼に感謝した。いまのコロナ危機の最中にバスや電車、地下鉄を利用して国会に出向くのは、正確なところ命がけである。コロナの正体が不明なので、どこから襲い掛かってくるのか100%分からないのだから。安堵して当然である。


 このことからも、永田町の浮足立つ様を見て取れるだろう。政局夏の陣に向かって、安倍後に蠢いているのである。板子一枚、落ちれば溺れてしまう。


 安倍日程からも読める。与野党の動きを、さして事情のよくわからない警察官僚から聞き出すのに懸命だ。

 日本会議の本丸・神社本庁は、不動産売却事件や幹部の男女の不倫騒動で、ここもアテにならないものだから、余計に警察情報に頼ることになるのだろう。安倍自身が、真っ先に浮足立っている。


 幸運にも安倍報道に徹してくれるNHKなどが、五輪幻想曲を演奏してはくれているものの、トランプどころか各国政府や各国選手から文句が噴出している。五輪のために東北復興を犠牲にしてきた安倍・自公政府は、いままた甘いコロナ対策で、自国民の命を奪っている。


 森友事件では、公文書改ざんを強いられた、近畿財務局の赤木俊夫さんは、自殺して罪をかぶるという、通常では想定できない霞が関の忠義の人であるというのに、彼の遺言書を見ても、安倍も麻生も、ともに反省も謝罪もしない。

 息子の命を奪って、それでも反省も謝罪もしない東芝経営陣と同じだった。これほどの悪党が、政権を担当して8年目である。



 話変わって、今日は山本太郎の仲間の三井さんとおしゃべりする日だったが、

この時期という事情から、昨夜急遽中止させてもらった。時代の大変革期に政界入りを目指す三井さんは、銀行マンからセブンイレブンへと渡り歩いてきて、本物の太郎と出会ったのだという。彼には希望の2020年となろう。予見できる。


<陰徳あれば陽報あり>

 陰徳あれば陽報あり、というわけではないが、昨日は珍しく宅急便、開けてみると、うれしいことにマスクが、中国製のマスクが入っていた。

 1月28日に日航の片道高額航空券で帰国した時、つけてきたマスク1枚を、今も買い物の時だけ使用してきたのだが、コロナがかなり長引くという現在の場面では、毎回同じマスクだと多少は心細かった。そこにマスクが届いたのだ。感謝感激である。


 送り主は、アジア通信社社長の徐静波君である。すぐに電話したが、つながらないので、彼が毎月送ってくれる「中国経済新聞」のFAXに謝礼文を書いて送信した。人間は、困っているときに助けられると、恩義を感じて忘れることはない。反面、期待した人に逃げられると、これも忘れることはない。人間は、出来ることは応じなければならないが、相手がコロナでは動きが取れない。改めて、三井さんら関係者には、ただ詫びるしかない。


 この日には、わずかばかりの生姜の種を植えて、少しばかり汗をかいた。散歩がてら、馬来田駐在所に出向いて「木更津レイプ殺人事件告発状」についての書面回答を求める文書を、木更津警察署署長宛てに提出した。


<2020年危機は一大変革の年>

 近くの山に白い塊を見つけた。山桜の開花であろう。そういえば、鶯の鳴き声が、当初のぎこちないさえずりから、本物になってきた。庭先の竹藪に目を向けると、数本の杉の大木と一緒に、太い孟宗竹も倒れている。昨年の15号台風の爪痕である。所有主も放置して手を付けていない。


 麻生太郎のいう「呪われた(安倍)五輪」は「小池東京五輪」へと連鎖する。5月の都知事選の展開も興味深い。

 2020年危機は、一大変革期でもあろう。

https://ameblo.jp/64152966/entry-12582330003.html

2020年3月20日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

自殺遺言の証拠能力<本澤二郎の「日本の風景」(3269)

<恥を知る(廉恥)公僕の遺言は圧倒的>

 NHKが軽く報道するニュースこそが、国民がもっとも知りたいものである、という不思議日本は、いつまで続くのであろうか。昨日からの大ニュースは、森友事件を左右する財務省公文書改ざん事件の責任をとって自殺した赤木俊夫さん(54歳)の遺言書のことである。彼は安倍や麻生ら無恥人間と違って、廉恥の人だった。国民に対する裏切りを、自害して責任をとった公僕だった。その場面で人間は、本当の自由を手にする。そうして書かれた内容である。その証拠能力は、圧倒している。これに検察も判事も逆らうことなど出来ない。その威力は、天を貫くほど強力である。


 犯人は佐川理財局長(当時)と、彼に指示したであろう安倍・麻生らと、支持した自公内閣全員が加害者だ。彼らもまた、損害賠償の当事者であろう。


<赤木俊夫未亡人!よくぞ生き抜いてくれました>

 それにしても、多くの国民は、改めて涙を流したはずである。未亡人が立ち上がって、声を上げてくれたことに対して、である。

 正直なところ、筆者は「よくぞ生き抜いてくれました」と絶賛したい。彼女の苦悩を取り除ける人間など、この世に一人もいない。

 彼女もまた、絶望の淵に追いやられて、後追い自殺するような場面であった。真っ暗闇に突き落とされている間にも、やくざの脅しが繰り返されて、窒息する寸前だったはずである。


 110番通報をしても、警察は動かないことはわかりきっていたのだから。親類縁者も「辛抱して」と泣きついてきたかもしれない。動くに動けなかった。亡き夫の遺言が、生きる支えだったのだろう。


 完ぺきな後追い自殺の舞台装置に、耐えられる人間などいない。それでも耐えた。それは「夫の無念を必ず、いつか晴らしたい」との一心であったろう。その時が今である。


<彼女の意図をくめない人間は、人間に値しない>

 昨日の国会での答弁などから、安倍や麻生、それに財務省の役人は、彼女の必殺剣に抵抗している。彼らは人間ではない。

 強姦魔のようなケダモノかもしれない。


 善良な人間は、彼女に対して全面的に支援・声援を送っている。当たり前の人間は、未亡人の味方であろう。官邸や霞が関には、悪魔のような人間が多いだろうが、中には廉恥の人がいる。声を出してほしい。



<森友改ざん事件を不起訴にした女特捜部長は森雅子レベル>

 森友事件の改ざん刑事事件を不起訴にした当時の女大阪地検特捜部長を国民は、いまも記憶しているだろう。


 森雅子に期待したように当初は、彼女の采配に希望を抱いたジャーナリストも、まもなく失望させられてしまった。

 友人いわく「検事も判事も、女性のほとんどが男性にかしずいてしまう。森雅子だけではない。資格試験の成績はよくても、人間性に欠けている。彼女らこそが、出世欲の塊で、人格的に尊敬できない」と。


 最近の傾向は、森雅子が国会の大舞台で毎日のように演じてくれるので、納得するほかない。

 日本人エリート女性は、自立していない。伊藤詩織さんのような人物は、山尾志桜里さんくらいだろう。



<都知事候補は山尾志桜里か山本太郎だ!>

 そう考えているものだから、今朝ほど連絡してきた事情通に伝えると、彼は「シモの方が心配だ」とクレームをつけるものだから、もう卒業しているはずだと反論。


 事情通は「都知事候補に山尾か山本を担ぐと面白い」と真顔で言い放った。筆者も飛びついた。

 沈黙する日本文化・強姦文化に対抗できる点で、自立した二人は合格点だ。急いで、二人で話し合ってはどうかと提案したい。石原慎太郎退治を公約した小池は、もういらない。

 五輪は消えた。大半の選手が練習する場所もない。トランプのみならず、各国の五輪関係者から、公然と延期論が叫ばれている。そもそも「五輪を利権の巣」としていることに大義などない。ギリシャに返上したらいい。


 話題が、大分横道に反れてしまったが、自立した赤木俊夫未亡人の健闘を祈りたい!

2020年3月19日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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