日本の平和戦略<本澤二郎の「日本の風景」(3998)

<全ては9条平和憲法の定着にあり!!>

 戦後政界きっての戦闘的リベラリストで、平和軍縮派・宇都宮徳馬譲りの平和戦略論を、一言でいうと、それは決して、複雑で理解できない難しいことではない。捻じ曲げられた糸を、ほぐせばよいだけのことである。戦後の1947年5月3日施行された日本国憲法を、しっかりと定着させれば、アジアの平和と安定と繁栄は、確固として実現するであろう。


 そもそも日本国憲法は、日本の侵略戦争の反省と謝罪を込めたアジア諸国民に対する結晶体だった。それが戦後の米ソ冷戦構造下、日本占領軍は、有無を言わせずに憲法を歪めた。すなわち、日米間に軍事同盟を強要、反共主義の牙城の役目を担って、ソ連崩壊後の今日まで引きずっている。したがって、この悪しき不条理な軍事同盟を解消して、新たに平和友好条約を締結すれば、東アジアは確実に平和を取り戻すことが出来る。沖縄の米軍基地は無くなり、米国の核の傘も返上するのである。一見して厳しい道のようだが、日本国民が結束して推進すれば可能だ。筆者流に言わせてもらうと、それは武器弾薬を海中に沈めた、帆船・日本丸の航海へと舵を切ることなのである。国民の声が大きくなれば、必ず道は開けるはずであろう。


 米ソの軍事的冷戦は氷解してしまっている。9条憲法の定着が、日本とアジアの平和戦略の核心である。


 2月17日の国会(衆院予算委員会)質問で、沖縄・辺野古米軍新基地建設のための埋め立て土砂を、なんと沖縄南部の、沢山の死者が眠る場所から、遺骨と一緒に採掘するという、恐ろしい信じがたい暴挙が暴かれた。日本政府・防衛省が、この悪事に率先して推進していた。このことに衝撃を受けた国民は少なくない。もはや米産軍体制・死の商人の言いなりの、ワシントンの属国政治の継続は許されないだろう。主権者・日本国民が覚醒・大声を上げることで、日本とアジアの平和は、夢ではなく、確実に構築できるだろう。2021年2月22日は、そのための第一歩にしたいものである。


<米ソ冷戦下の日米安保条約を平和友好条約に改編>

 具体的にどうするか、それは1972年の日中国交正常化の場面でのリベラリスト・宇都宮が用いた米議会要人説得会議が、参考になろう。戦後外交史を飾った日中正常化は、表向き田中内閣の決断で実現した。水面下では大平正芳の、執拗な長期の汗かきが功を奏したものである。この隠れた秘話を語ってくれた御仁は、中国外交部高官の肖向前だった。そして側面からの宇都宮による、米議会工作の成果であった。彼は資産を投げ出して、ワシントンの要人らを、カルフォルニア州のサンタバーバラ(会議)に招いた。

 そこで米議会の要人らを説得して、彼らの「日本も共産国になるのではないか」という素朴な疑念を払しょくすることに成功した。日米安保が機能する日本外交は、ワシントン対策が欠かせない要点なのである。宇都宮の偉大な成果の土台の上に、田中・大平の世紀の偉業は実現したものである。歴史家は、このことを忘却してはならない。中国外交部の日本通に指摘されるまで、大平の苦闘を知ることはなかった。また彼は、病に伏す宇都宮の見舞いを敢行しようとして、宇都宮家と筆者を泣かせた。


 要するに、アジアと日本の平和戦略外交を貫徹には、米議会との交流と対話の活発化が不可欠であることに留意したい。単なる絵空事になりかねないために。  


<帆船・日本丸で環境・健康にも優しい日本再生が決め手>

 米国議会には民主党と共和党が存在するが、特に前者はリベラルの議会人が多い。寛容さを旨としている。聞く耳を持つ議会人との交流は、日本政府も議会も市民団体も不可欠である。

 不思議と日本の政府・議会は、右翼的な共和党との接点が強い。


  ともあれ、日本の帆船化に成功すれば、東アジアの崩壊寸前の環境問題に目を向けるだけでなく、人々が健康に暮らせることも約束するだろう。そこでは、共に過去の歴史認識を共有、命を大事にする幸せ社会が約束されるはずである。希望の東アジアの到来である。


 そこから国際社会に目を転じて、世界的な平和戦略を推進・主導することが出来るだろう。各国とも、東アジアのモデルに共鳴するに違いない。とりわけ、帆船・日本丸の航海に、世界は注目を集め、日本への信頼を高めるに違いない。


<日中南北朝鮮露の平和友好条約の締結へ>

 日米軍事同盟の解消と平和友好条約締結を、南北朝鮮とロシアにも拡大、5か国の覇権否定の平和友好条約を締結するのである。

 二度と不幸な戦争を繰り返さないという、朽ち果てることのない鋼の鎖で約束する平和条約である。断じて覇権主義を許さない平和友好条約締結が、要点である。


 日本の保守派の一部に「中国のポチ」化に不安を抱く向きがあるようだが、平和条約はそこに太い釘を打つことを忘れてはならない。


<北方領土返還も具体化・拉致解消・竹島・尖閣も話し合い決着>

 安倍晋三の北方領土返還交渉は、結局のところ、一歩どころか100歩も後退して、戦後史に残る大失態を演じた。


 それも当然のことで、ロシアが返還した島に米軍が乗り込んでくるわけだから、ロシアの領土返還は、自らの首を絞めることになる。返還は、最初からありえなかったのである。ましてや安倍は、トランプのポチを喜んでいたのだから、お話にならなかった。しかし、日米軍事同盟解消が実現すれば、ロシアの不安は無くなる。北方領土問題は、大きく前進するだろう。


 拉致問題も1日で解決することになろう。日朝国交正常化も即座に実現する。韓国との問題も解消する。南北朝鮮も統一へと進行するだろう。竹島・独島と尖閣・釣魚も、話し合いで決着をつけるだろう。この問題は、双方の漁民の安全を保障すればいい。竹島が日本領土なのか、地理的に問題があろう。このさい、半島に返すかプレゼントしてはどうか。

 尖閣は鄧小平の知恵を生かしながら、共同開発してはどうか。永遠の棚上げもいいかもしれない。日本政府の固有の領土論には疑問符が残る。


<平和で安定・繁栄する覇権否定の東アジアの台頭>

 日本列島に突き刺さった太いトゲである日米軍事同盟を解消、日本国民と議会・官界・財界が協力するようにすれば、道は開ける。新聞テレビが覚醒して、そうした国民運動を展開すれば、より早く可能となろう。


 目下、安倍・清和会・日本会議の岩盤は、崩壊の様相を呈している。寛容で進歩的な世論と、真っ当な議会・政府が誕生すれば、ワシントンを揺り動かすことも可能であろう。


 地球は今まさに東アジアに傾斜している。人々の覚醒と大声が、新たな時代に招待してくれるだろう。日本国憲法を、当たり前のように定着させることに遠慮はいらない。主権者も政府・議会・言論も、憲法を尊重し擁護する義務を負っているのだから。


 日本国憲法の勉強会が、全国津々浦々で始まる日も近い。

2021年2月18日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

善悪逆転の社会<本澤二郎の「日本の風景」(3996)

<警察・検事・判事の悪徳を監視する国民会議発足目前!>

 「悪党が権力を握り、暴政が8年、役人の多くが腐敗、全体の奉仕者を忘れ、主権者である庶民をいじめている。悪人を監視する国民会議を立ち上げるほかない」と清和会OBが叫んで、いよいよ発足の準備が整った。


 真っ先に、安倍事件の数々を、真摯に捜査しないで、逆に擁護している検事総長を、検察官適格審査会にかける要請をしている最中である。


 この国民運動に共鳴した五島列島の出口さんが、運動の成功を祈って、手紙を送ってきた。


<五島列島の出口さんの手紙に共鳴する老ジャーナリスト>

 貧しかったころの中国・北京に、自宅前を通り過ぎる貧者の誰彼を問わず声をかけて、お茶や菓子を配る優しい、やさしいおばあさんがいた。彼女には5人の孫がいた。孫たちは今も、政治権力闘争の文革中に、病の治療も満足な食事もとれずに肺炎で亡くなった祖母と共にいる。幸せな結婚のはずだった美貌の女性は、夫が農作業中の事故で亡くなると、夫の家を追い出された。日本侵略軍と革命軍が激突する中国・東北地方で、幼い子供二人を連れての、筆舌に尽くせない苦しい放浪生活、そこからかろうじて生き延び、娘も結婚して孫もできたが、中央の権力闘争で、娘夫婦は紅衛兵につるし上げられ、孫は下放された。鄧小平の改革開放を待つ前に、無念の生涯を終えた。


 世の中には、不幸な星の下に生まれた人は、地球のどこにもいるが、なかなか陽の当たる世界で暮らすことが出来ない庶民は多い。今日紹介する五島列島の出口さんも、あるいはそんな一人だろう。


 彼から届いた手紙を広げてみると、悲しい官民格差を思い知らされる。

 「母親の介護をしない実兄に代わって、朝はデーサービスに母を送り出し、午後4時には帰宅を待つ。これでは働きに出ることもできない。貯金も消えてゆく。保険も解約、お金を借りる生活。突然、そこに税金滞納を、市役所税務課から突き付けられた。こっぴどくつるし上げられ、自尊心をズタズタに引き裂かれ、深く傷ついてしまった」


 税務課の担当者は、彼の苦悩に寄り添ってくれないどころか、鬼のような態度で非難の仕打ち。辛くてたまらなく、入った飲み屋の女将からも「もう店に来ないで」とまるで泥棒猫のように追い払われた。その店は、市役所の小役人が出入りする店だった。彼は人間扱いされなかったのだ。


 考え込んだ。初めて「日本の空気が悪い」と感じた。税金滞納を某市議に相談した。彼は「もう時効だよ」、しかし、当人は「時効」の意味が分からなかった。民法の時効のことである。本人も税務課も気付かなかったのだ。

 しかし、このことで出口さんの人格と健全な精神は、立ち上がれないほど粉々に破壊、人間不信から社会不信、政治不信へと転がり込んでしまった。憲法をかじった。自分は主権者、役人は全体の奉仕者でなければならない。おかしい、狂っていると気づいた。「ワルの役人を許さない社会にしないと、自分のようにいたぶられ、社会から沈没する市民が次々と生まれる」


 そんな時に悪徳警察・検事・判事を監視する国民会議のことを知って、なけなしの10万円で上京、清和会OBと会見、筆者に手紙をくれた。


 「地方の行政が腐っている。悪徳官僚がのさばる社会を糺すためには、警察・検察・裁判官を監視する、市民・国民が立ち上がらなければならない。そう思って昨年10月29日、検察官適格審査会に検事総長・林真琴をかける記者会見に参加した」というのである。


<ワルは長生きして悪事を働き続ける日本社会>

 官民の格差は、如何ともしがたいほど深く拡大している。

 公務員は、すべからく全体の奉仕者でなければならない。だが、現実は一部の奉仕者か、自身のために奉仕して恥じない役人ばかりではないのか。森友事件では、まじめな役人まで地獄に陥れた。主犯は麻生太郎だと、誰もが知っている。


 吉田茂の孫ではないのか。日本の政治は、世襲化していて、民のために働く政治家が、ほとんどいない。真の民主主義にほど遠い。やくざが跋扈して、強姦文化は改善する余地もない。自立しない女性議員が目立つ。


 財閥と連携する政治屋とやくざが日本社会を牛耳っていて、その罠に太田ショウコウとナツオがはまって、中国や北朝鮮との戦争に備える戦争法制を強行した。「池田の教えと違う」と反発した戦争遺児に、やくざ強姦魔が襲い掛かり、彼女は非業の死を遂げた。千葉県警と木更津署は捜査をしないで、逃げている。水面下の信濃町の所業に関心が集まっている!


 善悪逆転の日本ではないのか。


 市民が、女性を強姦するとどうなるか。殺人に相当する重罪である。安倍側近のTBS強姦魔は、菅義偉の努力で強姦事件をチャラにしてもらった。


<何はともあれ声を上げよ!必ず誰かが同調、協力してくれる>

 中東でのアメリカの石油略奪戦争に巻き込まれて、多くの女性が性奴隷にされた。そこから屈しないで立ち上がった女性が、ノーベル平和賞を受賞した。彼女は「声を上げよ」と叫んで、地球にこだましている。


 五島列島の出口さんも、勇気を出して声を上げた。


<お上に屈する人間は、幸せを手にすることは出来ない>

 TBS強姦魔に対して、伊藤詩織さんが声を上げた。戦争遺児は、真っ先に太田ショウコウと公明党の腐敗に対して、声を上げた。しかし、やくざ強姦魔に対しては、声を上げなかった。悲劇である。


 戦争遺児の3人の子供たちは、逃げて母親の救済に立ち上がろうとしていない。強姦魔がうごめくような、木更津市と千葉県である。


<彼は今、カメラを回して弱者救済に立ち上がって活躍中>

 出口さんは、カメラをもって立ち上がった。弱者の声を、動画で世の中に訴えている。長崎県警の不正を暴いて、放り出された気骨のあるOBの叫びをYoutubeで何本も発信した。

 群馬県の警察正常化協議会の大河原宗平さんの活動にも共鳴、映像化した。加計孝太郎事件の情報公開問題にも切り込んでいる。

 もはや、五島市の小役人の不正などに、目を向けてはいられないのだろう。

不正に屈しない善良な市民のために彼は、動画撮影で、この不浄な社会の大改革に立ち向かっている。

2021年2月16日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

(追記)庭先の水仙が飛び出してきた。フキノトウも数個見つけた。今日の関東は好天である。五島列島のコロナはどうだろうか。コロナは暖かくなると、活動が鈍るという。ワクチンは本当に効くだろうか。水仙のように、声を上げる春が近い。

以下に毎日新聞記事一部抜粋。赤木未亡人も声を上げた!

赤木さんは改ざん発覚直後の183月に自殺。雅子さんは、20年に国や改ざんを主導した同省元理財局長の佐川宣寿氏に賠償を求めて提訴し、今月8日には国側にファイルの提出を命じるよう地裁に申し立てている。【青木純】

性奴隷の歴史<本澤二郎の「日本の風景」(3995)

<韓国歴史ドラマ「奇皇后」に登場した性奴隷(貢女)>

 朝廷などへの貢物は、主に土地の産物などだが、人間を貢者としていた慣行が存在した。中国大陸を征服したモンゴル帝国「元」は、当時属国の朝鮮王朝に対して、特産品の朝鮮人参のみならず、朝鮮女性をも貢女・性奴隷として献上させていた。

 韓国の人気の歴史ドラマ「奇皇后」を見ると、そのことを確認することできる。当初は仰天した。ドラマは実在の朝鮮女性が、元の皇帝の皇后、側室でなく本妻になる物語である。ドラマゆえに面白く、かつ繰り返される悲劇の階段を昇り詰めるという、なかなか見ごたえのある作品だが、当時の乱暴極まる帝国に仕える朝鮮王朝の、吹けば飛ぶような悲惨な様子も見て取れる。草原の騎馬民族・モンゴル帝国の、乱暴狼藉・獰猛さも印象付けている。


 大昔の戦争で、勝者が敗者の女性を性奴隷にするということが、あるいはあったかもしれない。しかし、沢山の女性を貢者として、強制的に強要する制度があったのかどうか。これが学問として確立しているのかどうか、知りたいものだ。女性の人権問題が、21世紀の今日に引きずっていることは、国際社会において、真の女性指導者が存在しなかった証拠でもあろう。男が動かす世界は、今も続いている。


 一般に人権侵害という時、被害者は女性である。戦争では、女性は虫けらのように、性奴隷を強いられている。草原の民は、北京・中国をも制圧して、漢民族の大陸を支配して「元」帝国を打ち立て、抵抗する朝鮮王国「高麗」を属国にすると、帝国の官僚たちは、こぞって朝鮮女性を性奴隷とした。


 中世の性奴隷制度は、モンゴル帝国が抜きんでていたのだろうか。


<草原の騎馬民族「元」と朝鮮王朝「高麗」と二度の元寇の役>

 高麗を属国にした帝国は、たくさんの船を造らせて、実に二度も日本に襲い掛かった。台風が時の北条鎌倉幕府を救ったが、戦いで疲弊した幕府は、まもなく崩壊、次なる時代へと移っていく。


 貢女を免れた日本女性は、朝鮮半島の人たちと比べると、幸運だったことになろう。人類の歴史は、中世から近世へとおぞましく悪化してゆく。おそらく二度の日本遠征によって、悩まされていた海賊・倭寇の襲来から、半島の人々は大分救われたかもしれない。倭寇の人さらいは?日本が海賊国家だという事実を、日本の歴史は詳しく教えていない。


 それにしても、朝鮮の女性史は存在するのかどうか。その悲劇度は群を抜いているであろう。国際社会はしっかりと見つめ直すべきではないのか。 


<明治天皇と三菱・岩崎弥太郎の性奴隷貿易>

 近年、筆者を一番驚かせた史実というと、明治の富国強兵の原資が、なんと未婚の日本人女性を海外に売り飛ばして作ったものだった。

 頷ける史実であろう。欧米の武器弾薬を手に入れての、倒幕後の薩長連合政府が、手段を選ばないやりそうな手口であろう。

 田布施の大室寅之助を明治天皇に担いだ政商・岩崎弥太郎が、日本郵船を設立、その最初の乗客が、日本全土から詐術を用いて集められた、未婚のうら若き女性だった!

 この史実を隠しおおしてきた、明治以降の歴史家には怒りで辟易するばかりだが、戦後、勇気ある女性作家が暴いた。彼女は東北の人らしい。まだ生きていれば、一番会ってみたい日本人である。


 彼女の本を復刻する、勇気ある出版人はいないものか。その先に、侵略と植民地戦争に明け暮れた、日本軍国主義下の日本軍の、朝鮮や中国などの従軍慰安婦が、近代史に登場させられ、現在も朝鮮半島において、財閥の徴用工問題と共に厳しく指弾されている。


<日本軍による強制的従軍慰安婦>

 銃弾が飛び交う戦場で、軍人を相手に、進んで売春で金稼ぎをする女性が、この世にいるだろうか。いるわけがない。日本政府は、それでも「いた」と押し切って、性奴隷問題を否定しようと躍起になって、国際社会に発信している。安倍・自公内閣の非情すぎる外交だった。


 いわゆる慰安婦の悲劇度は、高麗時代の「貢女」と比較しても、悪辣で弁解の余地はない。被害者は朝鮮女性から中国人女性、さらにロシアや欧州に拡大している。この世の地獄を体験した女性を、救済する方法はない。


<海軍主計中尉・中曽根康弘は慰安所設置で喜ばれたと自画自賛>

 この問題に直接関与した、元首相で海軍主計中尉の中曽根康弘に、日本政府と天皇は、大勲位なる勲章を与えている。


 彼は日本軍人を代表して慰安所設置について、誇らしげに打ち明けた最初で最後の人物で知られる。確か彼の慰安所設置は、インドネシアである。「現地の土人を慰安婦にして喜ばれた」と明かしている。彼は隠ぺいするどころか、進んで打ち明けたものだ。


<レイプ文化の日本はやくざ強姦魔跋扈だけではない>

 日本は女性虐待の国である。今も半封建国家なのだ。

 2013年に知り合いの戦争遺児が、やくざ強姦魔に噛みつかれて、翌年4月28日に非業な死を遂げた。犯人も被害者も創価学会員である。それゆえか、千葉県警も木更津署も本格的捜査を開始しない。やくざ強姦魔殺人鬼を見逃している、信濃町と警察である。


 この非情すぎる捜査当局追及が、当面する身近な事件である。「木更津レイプ殺人事件」を迷宮入りはさせはしない。


 やくざ強姦魔が跋扈する日本で、一人勇気ある女性が現れた。TBS強姦魔に屈しない若手ジャーナリストの伊藤詩織さんである。新聞テレビはまともに報道しなかったが、この強姦魔を救済したであろう菅義偉と安倍晋三の罪は重い。


 木更津の戦争遺児は殺害されてしまったが、伊藤さんは屈せずに強姦魔と戦っている。女性を性奴隷にしようとする強姦魔は、やくざだけではない。狼はどこにもいる。女性が自立することと、真っ当な警察力に大改革することが不可欠である。法制度の改革も、である。

 法相・上川陽子は何をしているのであろうか。


<日米属国関係=強姦兵士+武器弾薬購入+軍事基地提供と金、金>

 日米戦争で敗北した天皇制国家主義を歓迎した国民も多かったが、気が付くと敗北で手足をもぎ取られた悪党たちが、政府を掌握している現在の日本で、ワシントンの属国化が急速に進行した。その典型が、ロン・ヤスに続く、安倍とトランプの日本だった。


 亀井静香らは「アメリカのポチ」といって強く勇敢に非難している。いまも沖縄などでは、米兵による強姦事件が起きている。女性は、米軍基地の近くに行けない有様だ。


 不要な武器弾薬を、途方もない高額で買わされてもいる。そのための口実に中国や北朝鮮脅威論を、配下のメディアを使って世論操作している。軍事基地は、米産軍体制向けである。死の商人のためでもある。それだけではない、日本はワシントンのポケットの役割を担わされている。


 2021年2月15日の関東は雨天。庭の梅にも、ちらほらと白い花が咲き始めた。竹藪と杉の大木の、陽の当たらない小梅は、既に今が満開である。我が家の柚子の実を平らげたヒヨドリは、目下、近くの畑の菜花に襲い掛かっていて、すさまじい食欲を見せている。


 日本の女性に限らない。小梅やヒヨドリのような、強さを見せつけられる、自立した女性に変身しなければならないだろう。その秘訣は、声を上げることである。

 木更津の戦争遺児は、声を上げないまま、やくざ強姦魔の餌食になった。いま代わりに警察と信濃町に警鐘を鳴らしている戦いの最中である。伊藤詩織さんに学べ、である。

2021年2月15日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


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