本澤二郎の「日本の風景」(5474)
<村上誠一郎総務相直訴=全国の産廃場総点検急務>
ロサンゼルスの山火事に次いで、大船渡の大火災、そして愛媛と岡山の火災へと連鎖している。一方で、房総半島の水源地でも山林に不法投棄したゴミの山が、何らかの化学反応で自然発火して既に3週間を経た。それでも消えない。違法無届産廃場での火災現場は、地下30メートルほどのゴミの山のため、水道水を使っての消化は困難を極めている。強風で周囲の杉の枯葉に飛び火すれば、房総半島がマル焦げになることが想定される。すぐそばには、某教団の墓苑も。山林火災は、日本列島のいたるところで起きる危険性を秘めていることが認識できる。
増税に目がない政府財務省は、国民が知らない間に東北復興税が終わると、それを山林保護税として強制的に血税を集めている。しかし、ごみ溜め化した山林は放置されている。村上誠一郎君の美しい頭脳に期待したい。列島の山林保護についての総点検を直ちに実施したらいい。手抜きは許されない。仙人の判断に間違いはない。即行動せよ、である。
<山林火災は大船渡や房総半島だけではない>
恒例行事のように起きるロサンゼルスの山火事を対岸視してきた国民の多くは、その原因を気候変動にすり替えて仕方ないものとして耐えようとしてきた。しかし、現実は違う。
山林保護が存在しないためだ。そこで霞が関で仕事のない遊んでいる役人を投入する。山林保護とくに悪徳産廃業者による山林のごみ溜め化を阻止する監視人にすれば、山林火災はほぼ解消できるだろう。現存するOO林業という名の自治体のそれは形だけで、まったく機能していない。月に数回関係者を集めて税金を使っての茶飲み会レベルに過ぎない。
現に袖ヶ浦市林地区の山林に不法投棄されていることを、千葉県も袖ヶ浦市、木更津市、市原市も知らなかった。火事の通報は、林道を通り過ぎた通行人が発見して、あわてて消防車が駆け付け、周囲の草刈りから始めて、かろうじてそばの杉林の枯葉に点火する事態を回避したものである。
近くの県道や国道を走る車は察知できない。目下のところは、不幸中の幸いだった。正体不明といわれる千葉県知事の公約は、先の知事選で「災害対策」と触れ回っていたが、かなりいい加減な人物であることも、この火災が裏付けている。
<袖ヶ浦市林地区山林火災は既に3週間=秋葉総業の無認可投棄既に20年=千葉県と地元の市は事実上黙認>
村上誠一郎君、袖ヶ浦市林地区の山林火災は、既に3週間も燃え続けている。現場を見て気付いた。地元有力者の調査によると「産廃業者の山林所有者は、茨城県の鹿島港から4トン車を使って、かれこれ20年も産業廃棄物を不法投棄してきた」という。
産廃業者の秋葉総業による産業廃棄物の不法投棄現場での火災に違いない。国税庁や地元の県や市の担当者の責任は重大である。
<火災現場消防車5、6台常駐、消防士は寝ずの番>
国道から林道に入って数キロ先で火災が起きていた。30メートルも堆積された産廃ゴミの消化は、重機を使い火災ゴミを掘り起こしながら消化をする。火の手を抑えても、くすぶり続ける火を消すことが出来ない。
消防車を5、6台常駐させているが、火消し用の水は小櫃川の汚染水道水。林地区からホースを何本もつなぎあわせての消化能力は、きわめて心細い。強風でソバの杉の枯葉に燃え移ると、房総半島の山林と住家は壊滅的な被害を受けるだろう。
現場の消防士は「毎日徹夜です」と語っていたが、これからも2か月かかると打ち明ける関係者もいる。
という。
<魚のいない武田川汚染源か=小櫃川の水道汚染>
不法投棄された産廃ゴミは、雨水などで化学反応を起こし、水源地の河川に浸み込んでいくだろう。木更津市の武田川に流れ込むことが想定される。既に20年となると、武田川の汚染はかなりの高いレベルに違いない。現に武田川は死の河川死の河川である。
すぐ近くの木更津市の湧き水の里・いっせんぼくの近くには銅線洗浄工場からの水銀も垂れ流されていることが、林地区の公害対策委員会(御園豊)の水質調査で判明している。
<核汚染ごみ・銅線洗浄工場の水銀の水源地=海辺は住化の劣化ウラン6トン補完=安全ゼロの房総半島>
袖ヶ浦市の水源地は、核汚染ごみや銅線洗浄工場からの排水で危険
レベルに達しているだろう。君津市の東洋一の規模を誇る巨大な産廃場による地下水汚染は、君津郡市の水田耕作にとって赤ランプを灯している。
水源地の山林所有者の不道徳な金もうけによる放棄が、房総半島を市の山林へと追いやっている。美しい自然は半壊状態だ。時間が「崩壊」を約束している。
いま産廃ゴミを排除して原状回復しないと、房総半島は死の半島と化し、それが日本列島へと波及していく。いま手を打たないと日本に人が住めなくなる!
政治家・村上誠一郎君の政治の核心に違いない。トランプの気概を持てと言いたい。石破には期待できないのだから。
2025年3月24日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)