本澤二郎の「日本の風景」(5792)
<ナベツネ御用新聞化に単身抵抗した反骨秘史>10
「日本会議と国家神道が登場 危うし平和憲法」「日本も分断国家突入」という危険な見出しが飛び交い始めた。そう清和会の森喜朗内閣の「神の国」宣言で、権力の中枢では戦前の国家神道が復活していた。そのために用意された、民意が反映しない小選挙区制が作動していたのだが、この悪しき選挙制度にかみついた学者文化人ジャーナリストは、筆者を除いて一人もいなかった。

しかも、野党内からも「選挙制度を改正する動きが出なかった」し、それどころか憲法違反に相当する危険な法案に対して、体を張る政党はついに現れなかった。恐ろしいことに「審議拒否」という民主主義の抵抗運動さえも表面化しなかった。それはすなわち、この10数年間、議会も言論界も昼寝をしていた。公明党創価学会は「戦争党」、立憲民主党は問題法案をスイスイ成立させ、物価高騰の元凶であるアベノミクスを廃止しようとは、全くといっていいほどしなかった。中道敗北は自業自得の典型例である。
野党敗北は、自らまいた種を刈り取らなかった、そのせいである。しかも、こうした当たり前の敗北原因の総括が、中道改革連合の内部からも、いまだ表面化しない。ゆでガエル状態の野党に用意されたナベツネ戦略が、意表を突く電撃冒頭解散だった。

昨日のまやかしの「神の国」の建国記念日に、黒い鎧兜の国家神道が姿を現していた。鹿児島では日本会議鹿児島と県神社庁が開いた「お祝いする県民の集い」には、国会議員や県議会議員、県内自治体の長ら来賓を招いて、約250人が出席しました。徳島でも日本会議県本部が県護国神社で開いた「建国記念の日」を祝う式典には、子どもからお年寄りまで幅広い年代の約80人が参列しました、と報じられた。

「小選挙区制は腐敗を生む」は正しかった!>
一つ民意が反映される選挙制度であれば、二つ悪政に審議拒否で体当たりする野党が存在すれば、今回のような選挙結果は、100%起きなかった。
独裁国には審議拒否はない。しかし、民主主義の国会では、民意に反する悪法に対して野党の審議拒否は許されている。それは当たり前の議会ルールだ。それを縛った張本人が、左翼から右翼に転向したナベツネ新聞の策略だった。むろんのことで、小選挙区制を支援する読売だった。
筆者は言論人の正義を「小選挙区制は腐敗を生む」(エール出版)で対抗したが、野党もナベツネ言論界も動じようとはしなかった。

<新聞も野党も死んで極右・靖国・伊勢「神の国」参拝派の早苗が生き残る総選挙>
恩師・宇都宮徳馬は、生前から新聞と野党の凋落に懸念を抱いていた。「権力監視を忘れた新聞は、ジャーナリズムではない。与党に迎合する野党は、健全な国民政党ではない。言論と野党が健全でないと、民主主義は正常に機能しない」と叫んでいた。
今の日本の政界は、新聞も野党も死んでしまっている。そこにナベツネの電撃解散で、野党は信じられない大敗北を喫した。原因は昼寝三昧の野党に原因がある。本人が認めたように野田佳彦は万死に値する。

清和会の「神の国」、すなわち復活した国家神道の悪政は、ヒトラーのそれを約束するだろう。無知な国民をたぶらかす狐のいなり寿司に人々は、それでも飛びつくことになる。
大混乱の分裂国家日本に対して、ワシントンは莫大な武器弾薬を買わせる。そのために紙切れ(国債)を印刷して、さらなる円激安で、この国は滅びてゆく。

<崩壊した戦後つかんだ民主主義>
日本はヒトラーも驚くような戦争犯罪を犯した。ヒロヒトの侵略戦争に世界は驚愕した。その推進役が、ありえない「神の国の神風」。南京・重慶・ハルビンは言うまでもなく、80年前のヒロヒトの日本軍に、大陸や半島の女子供をいたぶられ、殺害した。従軍慰安婦を強いられた朝鮮人・中国人の忘れがたい呪いは、今回の早苗の内政干渉、それ以前の小泉純一郎や早苗の戦争神社参拝を契機に、新たな怒りに燃え滾っていると聞く。
現在の永田町や平河町では、日中友好を口にさえできない排外主義が覆ってしまっている。「神の国」の仕業でもあろう。
戦後80年の日本人の多くは忘れて、南京訪問を回避してきた。石原慎太郎のような日本人が多数存在する現在である。80年前に手にした非戦の9条憲法と民主主義を忘れた現在の日本は、まさに盲目そのものである。はっきり言わせてもらうと、50代以下の日本人は、歴史を知らない。
戦争はほぼ100%の確率で、第二のヒロシマ・ナガサキ・フクシマを約束する。
「神の国」「ヒロヒト教」で21世紀を生き延びることはできない。ナベツネ教ではなおさらである。100年前の非戦論者・松本英子の生きざまを学ぶしかない。
2026年2月12日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

もんじゅ西村謀殺事件裁判
日 時:2026年2月16日(月)13:10~場 所:東京高裁  424 法廷 殺+葬儀ハラスメント
訴訟名:損害賠償請求事件-控訴審 -【判決】⚖️★c被 告:JAEA(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)+田島良明元秘書役
原 告: 西 村  https://kaminisi.muragon.com/
キーワード:未解決事件,もんじゅ・西村裁判,
当損害賠償請求事件 控訴審とは⚖️☢️JAEA及び田島良明元秘書がJAEA内の西村の不審死の証拠(西村の事務机内の全書類、西村のロッカー内の全遺品)を紛失した事への損害。・被告は西村に対し、特命拘束中の労災死亡事故の死因の説明を拒否し、死因を解明する証拠物の管理を意図的に怠り、西村不審死の絶対的証拠物を隠蔽し、未返還である。
 
(YouTube) 参考資料  原子力村による殺人ーもんじゅ西村事件。なぜ刑事裁判でない?By 竹野内真理
廃炉解体中の原発「ふげん」で水漏れ、2025.12.23. 2026.1.16(最近の報道)「文殊」「普賢」は日本原子力機構が関わっている事業、最近のその事故の報道をリンク致します。

 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2366614
 https://www.msn.com/ja-jp/news/national/
 https://www.asahi.com/articles/ASV1J2T1LV1JPGJB003M.html

本澤二郎の「日本の風景」(5791)
<ナベツネ御用新聞化に単身抵抗した反骨秘史>9
第二次安倍内閣を手とり足取り支援を惜しまなかったナベツネのポピュリズム政策が、安倍二号政権でも継続している。その結果、内政も外交も破綻寸前であるが、そんな危うい極右・自民党内閣を有権者は支持した!
財務省は2月10日、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」が、2025年12月末時点で1342兆1720億円だったと発表した。同9月末から8兆5806億円増え、過去最大を更新した、と明らかにした。「高市首相による解散総選挙は855億円もの予算を使う。議員一人誕生に2億円」。

<内政干渉どこ吹く風の早苗>
「一国の指導者(米トランプ)が他国の選挙に際し、特定の人物や政治勢力を支持することは主権国家への内政干渉であり、許されない」(2月7日/朝日新聞)。
「昨年10月の日米首脳会談で、大統領専用ヘリに同乗するという厚遇を受けて横須賀米軍基地に赴き、基地で行った演説では、トランプ氏の横で飛び跳ねるなど“仲良しぶり”を印象づけた高市氏」を当時の新聞テレビは追及しなかった。これこそがナベツネ言論そのものだった。
1972年の日中国交回復の戦後保守リベラル派の政治的遺産を、ぶち壊した早苗の台湾有事発言は、典型的な内政干渉だったが、新聞テレビは追及しないどころか、中国たたきを全面的に開始して、14億人の北京にいやしがたい精神的な災難をもたらした。

「右翼は、緊張がなければ緊張をつくる輩だ」とは宇都宮徳馬の指摘を早くから理解してきた筆者は、それを露骨に宣伝し、追い打ちをかける右翼言論に衝撃を受け、それは今も継続している。そこには80年前の加害責任を忘却した、戦前の軍国主義・国家神道の鎧兜をちらつかせるものだった。

<ナベツネ・徳間の岸の娘婿擁立に東京タイムズ退社で反発>
思い起こすと、ナベツネが右翼のドン・児玉と連携して、国家主義者の中曽根康弘を自民党総裁に仕立て上げ、その後に勇んでワシントンに参勤交代よろしく飛び込むと、彼は「日本は不沈空母」と発言し、日本国民どころか世界を驚かせた。
すでにナベツネの読売は、中曽根新聞に変身していた。それまで朝日、毎日同様に大事な政界の動きを鋏を使って切り抜いていたが、中曽根読売のそれをやめた。中曽根は持論の改憲を口にした。とうとう筆者も、それまでの中曽根政治の評価を変え、批判記事を書き始める。
それにしても「ワシントンでの不沈空母」発言に腰を抜かした。日本国民の多くもそうだった。右翼政治屋の改憲論とワシントンべったりは、A級戦犯の手口を印象付けた。ナベツネを読売新聞に送り込んだ宇都宮徳馬は、この時点でナベツネの本性に気付いて怒り狂った。
宇都宮の反岸活動は、反中曽根へと転進することになる。ナベツネはまんまと恩師を裏切ったのだ。宇都宮は岸を「昭和の妖怪」と断じたが、筆者は中曽根を「平成の妖怪」と弾劾し、ナベツネとの対決に腹をくくることになる。

それが中曽根後継人事で表面化する。政界では宮澤喜一・竹下登・安倍晋太郎をニューリーダーとはやし立てていた。自民党総裁が首相になる時代だ。誰が民意に沿ういい政治家か、の派閥抗争の勃発だ。筆者はA級戦犯の岸の娘婿を嫌った。しかし、彼こそが本命だとする保守派の評価が圧倒していた。
護憲リベラルの保守本流派閥の宏池会が推薦する宮澤こそが、国民に幸いするはずだが、保守系の読売産経フジテレビは安倍を本命と決めつけていた。
選挙ではなく中曽根指名選挙で決着するという不思議な総裁選だった。中曽根が誰を指名するか?中曽根改憲論を批判する宮澤にチャンスは低い。まずありえなかったが、民意を重視する筆者は、それでも宮澤に賭ける。対してナベツネは岸の娘婿だ。安倍は毎日新聞出身で仲間である。

このころ東京タイムズ社内で異変が起きていた。毎日OBが二人も編集幹部として入社していた。元毎日の外信部長・大森実が関与していた。彼は徳間書店から数冊本を出していた関係を悪用して、外信部の後輩を東京タイムズ社長を兼務していた徳間康快に押し付けてきた。要するに安倍晋太郎内閣工作だ。
他方で、徳間は元読売新聞社会部記者から出版社を経営、東京タイムズや映画の「大映」を買収して、それなりに羽振りの良さを内外に振りまいていた。しかし、彼の主力銀行の平和相互銀行の経営が、不正発覚で住友銀行に買収される事態に発展もしていた。

「何かとナベツネの政治力」に期待していた徳間。ナベツネは知る人ぞ知る岸・正力・児玉・笹川との関係が深い。中曽根に次ぐ安倍内閣に期待をかけていた。最近山上事件で判明したのだが、統一教会の文鮮明も岸との関係で、安倍内閣実現に狂奔していたことが判明した。
ただ、唯一の弱点は中曽根と福田が犬猿の仲だったことだ。旧群馬3区で中曽根と福田赳夫は犬猿の仲で知られていた。福田は岸の後継者だ。安倍応援団長である。この時点で、ナベツネと中曽根は後継選びで一致していなかった。内外政において秀でる宮澤を中曽根はNO。同時にライバルの福田を喜ばせる安倍もNO。結果は竹下に軍配は上がった。

東京タイムズ社内では政治部長の筆者が宮澤、社長の徳間と毎日からの編集局長が安倍支援。これでは勝負にならない。潔く退社することに決めた。自主退社には退職金は雀の涙。相談する相手はわが恩師・宇都宮徳馬だ。さすがは恩師。「最低生活は俺が面倒を見てやる」といううれしい提案に一決。政治評論家人生に駒を進めるしかなかった。
ナベツネ・徳間の読売と毎日に屈した、人生初めての人間社会の複雑な運命に翻弄されることになる。宇都宮の反骨人生が、わが身にも伝染する。
そうはいっても、在京政治部長会8年9か月の暮らしは、実に貴重で素晴らしいものだった。その先に日中友好の花が開花していた。「日本の悲惨すぎる加害で、中国人は辛酸をなめてきた。彼らの悩みや問題を、できることは何でもしてあげなさい。中国の歴史、文化は深い」という恩師の後押しが、日中友好派へと突き進む。思えば人生は、何事も人間精神を変え、成長させてくれる恩人に違いない。
ナベツネとの単身での抵抗もまた、わが人生に花?を添えてくれる。

死んだ言論を何としても、生かさないと、この国は亡国へと突っ込んでいるのだから。
2026年2月11日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
亡国の神道政治!
© 東洋経済オンライン
トランプ、習近平、プーチンといった世界の指導者たちは宗教を「大切」にしているといいます。トランプは牧師と祈りを捧げ、習近平は仏教寺院の再建を支援し、プーチンはロシア正教会を称えるなど、密接な関係を見せているようです。なぜ指導者たちは宗教に近づくのでしょうか。また、それによる影響はどのようなものでしょうか。ポール・シーブライト『ビジネスとしての宗教』から一部抜粋。宗教は、アダム・スミスが予測したとおり、政治にも大きな影響を及ぼしている。アゼルバイジャンからブラジル、イエメン、ジンバブエまで、宗教の権威からお墨つきをもらおうとする政治指導者は世界中に見られる。

最終的には有害なものにもなりうる
したがって、熱心な信者の獲得を通じて、すでに力を手に入れていなければ、政治指導者から特権を授けられても、宗教団体は自分たちの力を盤石なものにはできない。政治指導者が自分に都合のよくない宗教の弱体化を図ろうとして、ライバル組織に特権を与えても、その組織がみずから信者を増やすという基本条件を満たしていなければうまくいかないのだ。

最終的には有害なものにもなりうる

したがって、熱心な信者の獲得を通じて、すでに力を手に入れていなければ、政治指導者から特権を授けられても、宗教団体は自分たちの力を盤石なものにはできない。政治指導者が自分に都合のよくない宗教の弱体化を図ろうとして、ライバル組織に特権を与えても、その組織がみずから信者を増やすという基本条件を満たしていなければうまくいかないのだ。

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