本澤二郎の「日本の風景」(4994)

<自公の防衛費激増に追従する野党=立民の野田佳彦の正体>

たまたま秋の臨時国会衆院予算委での立民元首相の野田佳彦の、実につまらない質問を少し聞いてラジオを切った。国民のための平和な社会を約束させるという護憲リベラルな主張は、米粒ほども聞こえてこなかった。千葉県人でありながら、房総半島が核汚染ごみで埋まっているという、史上空前の事態にも頬かむりした。改めて安倍追悼演説で、極右・日本会議から拍手された改憲軍拡の政治屋に過ぎなかったことを思い出させてくれた。


多数国民は、戦争準備のための43兆円超軍拡予算に対して、恐怖で震えあがっている。新聞テレビは報道しないが、国民は強烈な物価高に加えて、軍靴の音を感じ取っている。鹿児島の反戦集会に次いで、沖縄では全県民が立ち上がり、大規模な反軍拡・軍事基地強化反対の集会(11月23日)を繰り広げたばかりである。過去の歴史の教訓を今こそ生かす時である。二度と過ちを繰り返さない大事な場面で、野党第一党の元首相らしい平和軍縮論に期待したが、それは全くなかった。自民党の腐敗体質は今に始まったことではない。すでに国民は7割がNOを突き付けており、自公政権は風前の灯である。


松下政経塾で何を学んで政界に飛び込んだのか?大分あやしい。70億円の松下幸之助の「脱税資金」の疑いもあるが、そこで彼は偏狭な民族主義と改憲軍拡論を体得した第二自民党的な政治屋に違いない。もう一人の、こちらは自民党の松下政経塾の安倍側近・高市早苗を登場させれば、より理解しやすい。国民のための政治家ではない。


<松下政経塾で偏狭ナショナリズム=父親は元自衛隊員>

実績が証明している。自民党別働隊的な資質を疑うのだが、彼は政権を担当すると、財務省と自民党と協力して消費税を増額させた。これに有権者は、今も怒りを忘れていない。「政治屋の嘘」を国民に納得させた。フクシマの原発対応もいい加減だった。

消費増税を強行した野田に信望はない。「昔の名前で出ています」などと揶揄されないように、次回の解散で政界を引退すべきだろう。それにしても千葉県の有権者は甘すぎる。


松下幸之助という人物も大分あやしい。「丁稚奉公物語」の宣伝本で人気を博したが、戦前は軍需産業として戦争のお先棒を担いで、暴利を得て成功した。尊敬に値しない。

野田は政経塾で「国家と国民のため」という言葉を学んだという。「国民のための政治」ではなかった。「国家国民」というと、自民党議員の多くが、特に極右の政治屋が口にする。正体見たりであろう。国家主義・民族主義に傾倒した政経塾教育が不気味な理念だろう。現に政経塾出身の政界人にまともな人物は一人もいない。

以前、国会に籍を置いていた現在の名古屋市長の河村たかしに「政経塾に面白い人物はいますか」と聞いたことがある。彼も政経塾について研究したり、実際に政経塾議員と交流してみたが、カネは恵まれているという程度のことしかわからなかった。「政経塾とカネ」では話になるまい。


野田は改憲軍拡に反対しない。日本の軍事費増を支持している危ない人物だ。原因の一つに彼の父親が自衛隊員だったことも。武器弾薬に抵抗のない政治屋は、財閥に懐柔される。野田はその典型ではないだろうか、との指摘も。

韓国の司法(ソウル高裁)は韓国人元慰安婦への賠償を日本政府に命じる判決を出した。朝鮮半島の人々の過去の怨念は、消えることはない。隣人は過去を記憶している。野田の視覚には入っていない事柄だろう。


<改憲軍拡は清和会路線そのもの=安倍追悼演説>

改憲軍拡は、A級戦犯の岸信介路線の行き着く先である。日本軍閥と財閥の悲願で知られる。孫の安倍晋三が改憲に強くこだわった理由である。

安倍が岸田に対して改憲軍拡という反憲法的事項の引導を渡したといえるだろう。世界3位の軍事大国実現のための43兆円も、安倍の要望を岸田がそっくり受け止めたものである。

野田は戦争準備超軍拡にNOと言わない。国民のための憲法と歴史の教訓に忠実ではない。財政規律にもいい加減ときている。国民のための政治家とは言えない。


日本国民は55年体制をしっかりと記憶している。社会党は自民党の暴走に歯止めをかけることで、国民の支持を食い止めてきた。山を動かし、政権も担当した。

今の立憲民主党は、油断すると第二自民に転落する。国民の味方といえるのかどうか。環境問題一つとってみても、一部議員を除いて、党としての姿勢がはっきりしない。

少なくとも野田は、清和会路線と波長が合っていると国民に印象付けている。国民は安倍国葬に強く反対した。そんな安倍に対して弔問演説をして、本人は喜んでいた。野党の自覚さえ喪失している。


<連合に振り回される国民のための政党・政治家とは無縁>

連合という支持母体が野党の国取りを阻害する原因となって久しいが、現在も変わっていない。連合は「共産党の支援を受ける候補者は推薦しない」と立憲民主党に伝えたという。

その心は「永遠に政権を取るな」である。ネズミを捕らない猫が一番いい」というのだろう。悪辣な支持母体であろうか。これは連合が原子力マフィアに牛耳られている証拠だと受け止めることができる。清和会や日本会議と、むろんのことで財閥と連携した動きであるが、こうした連合は「国家主義」に染まって、戦争反対の国民目線を放棄しているに違いない。


連合会長は首相と会ったりする。今のナベツネ言論界と同様である。憲法と国民主義に反する。連合の右翼化を阻止する動きがないことも不思議だ。政権与党にぶら下がり、政府の力で労働条件を改善してゆく?想像もできないほど堕落した連合である。その上に胡坐をかく野田なのだろうか。

2023年11月24日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)


追記・今朝数個のうちの最後の1個を食べた。マンゴーのような味がするポポの実。戦争未亡人が助産婦が植えたものが実をつけたものだ。いま大きな葉は黄色い。産婆さん顔負けの繁殖力は強く、地面に落ちると芽がでる。大きな黒い種が強力だ。立憲民主党のポポが房総半島から芽を出し始めている。安心安全を叫んで12区を駆けずり回っている樋高剛への期待は弾む。