本澤二郎の「日本の風景」(4970)

<日本国憲法下の国会と国会議員の不思議>

もう国会に足を向けないようになって10年以上になろうか。向き合える気がしないことと、会って対話したい人物がいない、それが原因であろう。

護憲リベラルの宏池会が崩壊して、極右の清和会に屈してしまったことも関係している。均衡を欠いてしまって、改憲軍拡の日本会議の右翼に勢ぞろいして恥じない自民党である。日本人には立派すぎるような日本国憲法破壊の政党に堕してしまい、隙あらば緊急事態条項という大権を、こともあろうに平和憲法に挿入しようとしている。分かりやすく言うと、不戦の憲法に風穴を開けて公然と「戦争国家」へと、いわば戦前の軍国主義の日本・天皇制国家主義の日本に大改造しようとしている。


目下の急務は物価高の元凶である日本円を、意図的に安くさせている円激安政策を、民の生活安定確保のために中止するしかない。アベノミクスを廃止する。したがって円激安のための、円刷りまくりの異次元金融緩和をやめる。ゼロ金利を是正するしかない。当たり前の金融政策をすれば、円急落は食い止めることができる。

物価の相次ぐ急騰で庶民大衆は泣いている。1ドル150円を130円、120円に本来の価値にすればいい。米国債を売りに出すことも。


<高物価の元凶は財閥超優遇の円激安金融政策=だれも止めよと追及しない>

だが、岸田文雄は首相になると、君子豹変して安倍の悪しき政策を止めない。円激安で肥え太る財閥優遇策を彼も受け入れてしまった。99%の大衆は、消費税ゼロによる景気対策に期待をかけているが、自民党の台所を賄っている財閥の膨大な裏献金に魅力を感じる安倍と同様の岸田なのだ。

問題は無知なのか、財閥の魔手に捕まってしまったのか、野党のはずの立憲民主党も、民を苦しめる悪しき財閥のための金融政策に対して、真っ向から追及しない。

日本共産党の質問を聞いてないので知らないが、おそらく鉄槌を食わせる質問をしないだろう。かくして財閥の利益は、400兆円どころか600兆円以上に膨らんでいるとみられる。国の予算を軽く飲み込んでいる。財閥が国家なりか?

まともな野党は、この財閥のあぶく銭を分捕る質疑をして、国会を空転させる審議をすればいい。昔の社会党ならそうするが、いまの立民はそうしない。党首の力量不足と無能さ故とみられる。

財閥の経営陣の年収は、数十億、数百億と見られているが、これに対して税制が甘すぎて、巷には財閥人間の肥え太りが聞こえてくるだけである。国民年金は毎月5万円程度から10万円程度。「厚生年金15万円は恵まれている方だ」と羨望の目を向ける老婦人もいる。年収100万円に届かない若者の群れが、日本列島に怨念を募らせている。21世紀の貧困時代突入そのものである。

貧困弱者の思いを、世界一高い報酬を懐に入れている国会議員は、全く理解できずにいる。「他国レベルに引き下げよう」と声を挙げる政党も議員もいない。不思議な永田町である。


<財閥1%に屈服する自民党から共産党>

超物価高による格差社会・官民格差社会を是正する国会審議はみられない。貧困層に光を当てる審議も、真っ当な政策もみられない永田町である。

霞が関の官僚にも、弱者の声を代弁する正義の士はいない。「ジャンヌダルクが出現しないだろうか」と口にする法律家もいるが、目の前の女性議員は「杉田水脈」レベルばかりの安倍チルドレン。税金泥棒の一方で、大繁盛する武器弾薬メーカーが、大きな話題になっている。新聞テレビは報道しない、報道できないが、これは米国資本帝国主義に日本も突入したことになるのか?


消えた公正・正義の日本であろうか。財閥1%に屈する日本では、平和も安全・安心も期待できない。「戦争」がちらついてきた43兆円の永田町・霞が関・大手町なのか!

財閥とやくざまでもが跋扈する日本丸の前途に希望も期待も薄れてゆく。歴史は繰り返す。これが森喜朗・清和会の神道・神の国に突っ込んでいる潜水艦なのか。帆船・日本丸ではない。


<国民・弱者の味方が存在しない世界一高給取りの国会議員国家>

いま韓流時代劇に凝っている。朝鮮の歴史は無知だが、かの国の王朝を正確に表現しているか不明だが、日本の天皇家のルーツを見聞しているようで興味深い。音楽や服装や履物などが酷似している。天皇文化は、朝鮮文化そのものだと感じる。

1400年代に活躍した世宗大王が、それまで漢字文化のため識字率が著しく低い庶民も理解できる文字(ハングル文字)を発明して、儒者の抵抗を押し切って実現する様子を「世宗大王の誓い」というドラマで半分ほど見た。漢字文化・儒教文化の朝鮮で、民の識字率を引き上げる民のための文字を断行した王の存在に、正直なところ驚いた。朝鮮人が教育を重視する文化を、中国で見聞した筆者も納得である。

自立する民のための朝鮮と韓国、他方で自立できない官に屈するだけの日本人との落差。


福島の核汚染水垂れ流しの官(原子力マフィア)を、NOと言えない民(新聞テレビ)も追随するだけの日本。財閥とやくざに屈して恥じない日本人。それが永田町や房総半島でも。

本日午後千葉県議会の控室で、袖ヶ浦市林・高谷地区の県民代表と県庁の小役人が、核汚染ごみ問題で話し合う。仕切り役として国会の参院行政監視委員長の青木愛も参加する。変革の動きが出てくるのかどうか?税金泥棒の汚名を排せ、と忠告したい!

2023年10月30日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)