本澤二郎の「日本の風景」(4969)

<朝日新聞が袖ヶ浦市を取り上げたが=失望の衝撃!>

筆者も含め袖ヶ浦市の水と空気を考える市民団体や林・高谷地区の住民は、10月28日付の朝日新聞千葉版の記事に注目した。朝日購読をやめて大分たつ筆者の下にも、市民活動家から記事のコピーがパソコンに送信されてきた。やや胸を躍らせながら開いてみた。なんと林や高谷地区住民の素朴な叫びは、抽象化され、事実上全く記事にされなかった。あえて凡人ジャーナリストに言わせてもらうと、「衝撃的失望」でしかなかった。間違いなく、朝日千葉支局記者は千葉県を知らない?やくざが跋扈する房総半島に対する認識がまるでなかった?地元住民の被害説明と貴重な資料に目もくれなかったのか。言論の危機は、読売産経新聞のみならず、ほとんどの言論機関が課せられた使命を果たそうとしない。昨日も改めて感じさせられてしまった。新聞の衰退を裏付けて余りある。


住民の切実な叫びは届かず、市当局の逃げの姿勢がしっかりと取り上げられていた。


<列島を揺るがすワコーの核汚染ごみ不法埋設事件を回避!>

日本人の戦後を生きる原点は、核・放射能問題である。核のない世界・核を封じ込める地球にしなければならない。これに対抗した読売新聞は、原発推進広報に徹した。そうして311の福島が。水と空気に本格的な赤信号がともった。

あろうことか福島の核汚染ごみが房総半島に埋設されていた。地元住民が放射能測定器で見つけたのだ。犯人は産廃業者のワコーである。住民の怒りにワコーは逃げまくっている。市も県も逃げている。「原状回復」の義務がワコーにある。


もはや疑惑ではない。事実である。林地区と高谷地区の住民が声を挙げて数年たったが、警察も動こうとしない。

無法無天の房総半島にやくざが跋扈している、そのことと深く関係している。はっきり言うと、311による東北復興資金32兆円は、土建業者によれば「ゼネコンとやくざ」の利権である。いまも国民は復興税を徴収されている。両者は空前の暴利を得ているが、ほとんど記事にならない。小出裕章のいう「原子力マフィア」が見て取れる。

木更津市に本店を構えるワコーの巨大な産廃施設は千葉県随一の規模を誇るという。総元締めは君津市亀山の豪邸に住む元千葉県警マル暴刑事。故ハマコーの配下で知られる。


ワコーの暴走に千葉県も手を出せない。闇の資金で蠢く県会議員も少なくない。まさに「ブラック」だとゼネコンとやくざに詳しい事情通の説明である。

住民は「およそ60万立法メートルの核汚染ごみが水源地に埋められている。しかも、認可もとらない違法づくめの産廃場に埋め込んで、住民の疑惑を隠してきたが、近代兵器の放射能測定器が、恐ろしい事実を暴いてくれた」と厳しくワコーというやくざ系の産廃業者に原状回復を激しく求めているのだが、朝日の記者はそのことに蓋をかけた。


<日高金属の汚染水垂れ流しで清流・松川に魚も蟹もゼロにも>

埼玉県の中国人が経営する日高金属もあくどい会社で、汚染水をずっとたれ流してきた。林地区を流れる清流・松川には蟹もいない、魚一匹いない、住民は怒り狂って大分たつのだが、市は無関心で住民の反発にそっぽを向いたままだ。

この松川も小櫃川に合流、市民の水道水として40万人の市民が命の水として利用している。

ワコーと日高金属は距離的に近い。核汚染ごみは同汚染水となって、共に水田や飲料水に化けて、人間が利用している。このあたりの住民は、地下水をくみ上げてそれを飲料水にもしている。上総掘りの地帯で知られる。


<40万人の小櫃川の汚染水道水に怯える市民のことも>

小櫃川の水道水を利用している君津郡市と市原市姉崎地区の40万市民は、君津市の水源地に東洋一の産廃場が設置されている事実さえ知らない。そこからの核汚染物資と有毒物資が、小櫃川に合流している川に地下水や雨水などで流れ込んでいる。加えて袖ヶ浦市の水源地からの核汚染水などで、小櫃川河口で魚が姿を隠して数年が経つ。地元の漁師も深刻な事態に直面している。

さらに重大なことは、麻生太郎が水道の民営化利権に食らいついたことで、この小櫃川の水道も民営化されてしまった。いまだに汚染水の実態を公表していない。

人間が生きるための水に赤ランプが付き、福島の放射能が地上に舞い上がる被ばくという二重三重の命の危機に直面している房総半島なのだが、以上のような真実の報道と、まともな住民自治が到来する日が来るのであろうか。


11月12日に袖ヶ浦市長選が実施される。再選を狙う現職は、やくざ系代議士と一緒の事前ポスターを市内全域に張りめぐらせて、独走態勢にある。それも2か月前からの事前違法ポスターが!選管も腐ってしまったのか?

言論が衰退すると、政治行政も経済も衰退することになる。永田町の腐敗は、地方の袖ヶ浦市・千葉県の腐敗を約束していたようで、悲劇そのものである。

2023年10月29日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)

小出裕章さんのIAEA発言남기정 교수(南キジュン教授)と同じ趣旨の発言を小出裕章さんが9月18日の集会でされていますね。 以下のとおりです。     私は以下の発言に注目しました。 小出裕章さんのメッセージ9.18より(2023-9-18) IAEAとしては「海への放出を承認したわけでも推奨したわけでもない」とちゃんとその報告に書いてあるんです。山ほど方策があるのに、日本政府がそれを取らなかったということをああいうIAEAがむしろちゃんとそれを指摘するということになっています。もう一つは先日G7という広島サミットというものが開かれました。その報告書に日本の政府がいや公式声明は英文なんですけれども、その英文を日本政府が訳して、そのG7の宣言に「福島の汚染水は海に放出するしかない」と実は書いてあるんです。しかし公式宣言にはそんな文言は一つもありません。必要なのはIAEAがこれから「監視することが不可欠だ」と書いてあるのですけれどもそれを日本の政府が意図的に誤訳をして「海に流すことが不可欠だ」とそんな記述にしてしまいました。本当にこの国は腐っていると私は思います。