本澤二郎の「日本の風景」(4941)

<溶解・漂流する世界の暗闘>

西洋の工業化と科学がついに地球を破壊し、気候変動による異常な温暖化を招き寄せてしまい、それを解決するどころか核科学は追い打ちをかけている。このまま人類は滅んでしまうのか。個人的にも今夏の猛暑は堪えられたが、来年以降はどうなるか。誰も自信がない。米国発の生物兵器・コロナウイルスはいまも猛威を振るっている。大気も水も地球は、核で汚染され続けている。


ロシアとNATOの戦争を「西欧の没落」と決めつける報道が現れたが、正確には「地球の没落」である。日本はたとえば「異次元の金融緩和」という、日本の価値を政治的に墜落させるアベノミクスを10年以上も続けて、異次元の物価高を生み出している。それでも言論も議会も、政府・日銀の暴政を批判さえできないでいる。国民生活は破綻し、財閥株屋と投機筋を肥え太らせる、異次元の格差社会を作り上げてしまっている。


他方で、民衆に目を向ける政治勢力が誕生しないこの国の没落過程において、若者どころか老人を含めて、人々は自暴自棄に陥っている。はては「いくらでも国債を発行してもいいのだ。国民は関係ない。どんどん借金すればいい」という暴論までが飛び出し、反対すると「財務省信者」という途方もないレッテルを貼られる。日銀の黒田東彦と同じ学者馬鹿も「物価の番人」という使命を放棄して、財閥にひれ伏している日本の衰退もただ事ではない。21世紀の財閥解体論も表面化してきた。


そんな時に311の核の汚染水を海洋投棄するという暴挙を強行した東電原子力ムラと日本政府。「汚染水をたれ流すな」という国際常識に対して、反対に非国民のレッテルを張るナベツネ配下の言論界は、当たり前の批判国に謝罪するどころか、逆上したかのように「非科学的」と追撃して恥じない。自らの非を棚上げして、反対国を血祭りにする、いわゆる偏狭なナショナリズムに戦前化した日本を感じる。恐ろしい事態は欧米どころかアジアでも起きて、第三次世界核戦争を待ち受けている!


<久しぶりの北京だより>

先ごろ雑草刈りと樹木の伐採を業者に2日ほど依頼したところ、1日1万5000円の労賃。周囲から「高い」と指摘された。昨日は末っ子が草刈りをしてくれ、大分畑も整理できた。主も鎌を持ち出して大地と格闘した結果、大好きな茗荷を4個見つけた。まじめに生きている息子の前途に明るい希望がないのが悲しい。


昨日は、北京に戻った友人から便りが届いた。日本の偏向報道では、中国は日本と同じくデフレに入ったと決めつけていたが、実際はその逆で物価高・インフレ。「買い物に苦労」している。「タクシー代がべらぼうに高い」のだが、日本人特派員は実際に乗っていないため、気付かないらしい。


年配の友人は、いま2か月かけて、ようやくタクシー・バス・地下鉄に乗れるようになった。現金を使わないで何事もスマホカード。大変なデジタル社会では、老人は生きられない。

しかし、人間は生きるために何でもする、どんなことでも平気で堪えることができるのか。「タクシー運転手は一日15時間労働をしながら、文句を言わない」という。文革に逆戻り、覚悟の生活をしているのか?


昨日は北京から内モンゴル省のバオトウという工業都市に旅した友人は「鉄道チケットの購入に苦労した。4時間もかかった。到着駅から3キロほどタクシーを利用した。運転手は北京とバオトウで暮らしている。北京にも家があるが、環境のいい内モンゴルがいい。車が少ないだけいい」と語った。

友人は北京が好きではない。人と車が多すぎる。今も変わっていない」というのだ。


国慶節の中国の地方都市である。ホテルに荷物を降ろし、夕食に広東料理の店に入った。「久しぶりに中国を代表する広東料理に満足した。エビや太刀魚など海の魚も出た」という。味付けが最高で、日本人のみならず中国人も、広東料理に一目置いている。「食べ過ぎて翌日のバイキング朝食を抜きにする。それに値段も安かった。北京とは違って物価が安い」と人間は誰もが食事で評価する。


友人は、実をいうと北京入りした直後にコロナに感染した。2週間も寝込んだ。飲み食いできない2週間の間には「もうだめか」と人生に終止符を打つような時期もあった。

病の大敵は「食べない」「眠れない」ことである。この難病で死を覚悟したという。労働は健康の秘訣だと、昨日の草刈りでも感じさせられた。睡眠を約束してくれる。適度な酒もいいだろう。


日本産の魚介類を敬遠する北京では、内陸の湖水で獲れる淡水魚が人気だという。新彊産が人気だという。友人の住む近くにイスラム系の地区がある。そこでは新鮮な肉がスーパーの輸入肉よりも多少安く手に入る。

「以前に比べてマンションの庭が美しくなった。緑がいっぱい。その代わり蚊もいるが、日本の蚊に比べてかゆみが少ない。900戸ほどのワンルームマンションには出稼ぎの住人は少なくなった。電気代はべらぼうに高い。深夜や早朝に料理をするようにしている」とも。

厳しい生活環境の中でお互い住人は助け合って、励ましあって生きている人たちも少なくないという。子供の教育は相変わらずで、母親の教育熱心は相当なもので、外野席から苦言を言い出す余地もない。

友人の近くに中規模の病院がある。そこで漢方治療を受けているのだが、若い医師は優しく親切で最高だと喜んでいる。日本の医師の中には特権意識をちらつかせる藪医者が少なくない。

2023年10月1日記(政治評論家)
https://x.com/010_seisaku/status/1706667971643646274?s=20

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm42818055

 接種後死亡者数何と3115000人強‼️

 年末になったら400万に達するということです。

きちんとデータを調べ確認もとって、反論の余地無しです