本澤二郎の「日本の風景」(4929)
<毎日新聞の内閣支持率25%はまだ高すぎる!>
50年以上日本の政治を膚で見聞した日本人は、そう多くはない。日中国交回復の1972年からだ。清和会の創立者で岸信介の後継者・福田赳夫でさえも「全方位外交」を貫いて、中国との平和友好条約を締結した。しかし、福田の子分たちは「岸の子分」だった。原始宗教・神道という戦前の「国家神道」を信仰する清和会・日本会議の政権が誕生し、森喜朗から小泉純一郎、安倍晋三という神道に統一教会が加わると、岸の政治が再生し、それを宏池会の岸田文雄が踏襲して、安倍以上の安倍、すなわち史上再々低の暴政が繰り広げられている。
それでも読売・産経の極右の新聞テレビどころか、公共放送のNHKまでが政権の広報宣伝を行っている。すべての世論調査には下駄をはかせている。そのおかげで、最新の毎日新聞は内閣支持率25%と報じた。実際は20%を割っている。しかし、多くのゆでガエルの政治屋は、真実をつかめないでいる。木原誠二事件のすごすぎるスキャンダル追及に対しても、ひるんでいるではないか。
<野党は目を覚まして無党派を味方にして解散に追い込め>
このままの悪政が継続してゆくと、ほぼ90%の確率で21世紀の日本軍国主義体制が復活・再生され、東アジアは火の海になるだろう。
新防衛相の木原実は、凡人ジャーナリストを含めて知らなかったが、すでに「台湾有事」を想定して、強固な軍国主義国家体制へと突っ込んでいる。「やくざの鉄砲玉」と揶揄する向きもある。「戦争しない、戦争できない自衛隊」ゆえに飛び込んだすべての隊員と家族は、間違いなく恐怖に陥っているに違いない。第一、沖縄の海兵隊員も米本国に帰還したい希望者が殺到しているという。
日米の「死の商人」に人生を捧げられる人間など、この世にいないのだから。現に孫や子供に男がいる家庭の老人たちは、歴史を知るため本気で不安の毎日を過ごしている!
世界一の高給取りの政治屋の面々は、目を覚ます必要があろう。立憲民主党の少年探偵団のような党首は、どうみても失格である。幹事長の岡田克也も時代が読めなくなって、発言に威力がない。共産党の志位は何をしている?毎日の国会デモの先頭に立つべきだろう。
血税を食い散らすだけのゴキブリに堕すること勿れ!
<彼岸の中日に先輩の墓前に立てないツネの子分>
今週の土曜日は彼岸の中日。我が家にも数本の彼岸花が咲いた。戦争準備に特化した岸田の墓参先が気になって仕方ない。安倍は確か田布施に出かけた。岸田の墓参先は、自民党きっての名門派閥・宏池会である。
池田勇人・前尾繁三郎・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・加藤紘一らいずれも護憲リベラリスト。二度と戦争しない、してはならない信念の塊の先輩である。
宮澤は親類、直接薫陶も受けている。派閥は違うが、福田の倅・康夫は、戦後外交の第一人者の宮澤の門をたたいた。そのためか康夫は、岸の路線を否定して現在も日中友好の立場を貫いて動じない。利権屋の二階とは違う。彼は政治家だ。むろん、統一教会を相手にしていない。
岸田は、彼岸の中日を外交で雲隠れ、逃げ出すか?それとも父親の墓前で軍国主義を誓うのか。はたまた岸の配下として、満州で利権あさりに専念した祖父の墓前か?
宮澤は「中原の鹿を追う」と称して中曽根政治を否定して、加えて渡辺恒雄の「改憲するなら全面的に応援をする」との甘言を蹴散らした信念の人だった。岸田はツネの軍門に下って史上最低の汚名を着せられている。
9月23日の岸田の日程に注目したい!
2023年9月19日記(反骨ジャーナリスト・政治評論家)
毎日新聞は16、17の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は8月26、27日実施の前回調査(26%)から1ポイント減の25%で、横ばいだった。25%は、岸田内閣発足以来最低だった2022年12月調査と同じ支持率。支持率が30%を下回るのは3カ月連続。不支持率は前回調査と同じ68%だった。
千葉県と京都府との落差!川で基準の50倍以上の有機フッ素化合物を検出 京都・綾部市 府が事業者に水処理改善を指導(関西テレビ)
コメント