本澤二郎の「日本の風景」(4925)
<統一教会擁護の岸田人事の黒幕はツネと日本会議か>
岸田文雄の党と内閣の改造人事は、蓋を開けてみると、政策と同様に岸田カラーが姿を見せることがなかった。相変わらず極右・清和会の統一教会向けの人事で終始した。日本会議と統一教会が必死で支える極右の安倍側近女性も留任した。
唯一の成果は、やくざの倅を防衛相のポストから外したことくらいだった。週刊文春のやくざとの不気味な写真が決め手となった。むろん、内閣最大の火種となった途方もない木原スキャンダルは、今後とも尾を引くことになる。やくざ・覚せい剤・売春が隠れた肩書となって人々の関心を呼んでいる。
筆者は麻生太郎と茂木の留任工作の背後には、読売の独裁者・ツネが介入したとみている。
さて本題の統一教会人事では、安倍側近として統一教会に「信者」として活動してきた萩生田光一の政調会長留任と高市早苗の留任である。隠れた黒幕の暗躍には、笹川ギャンブル財団も加えるべきだとも分析している。
すでにツネと統一教会と日本会議は、水面下で結びついているとも理解できるのだが。岸田の防護服は極右の黒い衣で覆われていて、太陽を顔面に当てようとはしない。一般人にはなかなか理解できない点であろう。ポンコツの凡人ジャーナリストも最近まで軽視してきたが、それは間違いであったと猛省している。友人の中には読売新聞をツネに開いて、ツネの野望分析にいまも取り組んでいる人もいる。頭が下がる。
<大手新聞は蓋したが東京中日新聞は踏ん張る!>
大手の新聞は、すべてツネの軍門に下った。腰砕けの信念のない国民軽視のための報道ばかりだ。しかし、ブロック紙の東京中日新聞は、懸命に奮戦して踏ん張っている。
今回の人事において自民党の政府に統一教会派の人物が7人もいると報道した。さすがである。
自民党政調会長の萩生田、文部科学相の盛山正仁、防衛相の木原稔、環境相の伊藤信太郎、官房副長官の森屋宏と同村井英樹、自民党広報本部長の平井卓也。
もう一人加えると、例の松下政経塾の高市、官房長官の松野博一や経産相の西村も加えるべきか。
厳しい分析だと、あたかも統一教会国際勝共連合の内閣といえるのではないか。木原誠二事件を記事にしなかった大手新聞とNHK、統一教会問題を徹底追及しないNHKと大手新聞を、国民はしっかりと理解し、言論の自由が存在しない日本に驚愕するであろう。
<財閥に切り込む新聞テレビは存在しない日本>
「朝日新聞をやめて東京新聞に切り替えた」という市民は少なくない。それでも財閥に切り込む新聞テレビ雑誌は、この日本に存在しない。戦前の戦争勢力の神道・財閥と43兆円を手にする防衛省・軍閥の復活でもって、A級戦犯の岸信介、正力松太郎、笹川良一、児玉誉士夫、中曽根康弘ら国家主義者が夢見た戦前回帰の日本が、いまや目前にある!
アジアと日本は、厳しすぎる事態に命がけの覚悟が求められている!
2023年9月15日記(ジャーナリスト・政治評論家)
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