本澤二郎の「日本の風景」(4825)

<核はいらない!放射能も、汚染ゴミも自公の重大深刻な責任!>

 昨日の夕食に、前庭の小さな菜園で採れたジャガイモという、不思議な名前の食材を煮物にしたものを食べた。とろけるような触感に大満足した。インドネシアのジャカルタから、オランダ船が持ち込んだものという。主食にしている国も少なくない。原産は中南米辺りか。

 自然の威力に圧倒され、感謝してしまった。豊かな自然が生き物すべてを育む。自然に感謝し感謝である。それが英国の産業革命を経ているうちに欧米人科学者は傲慢になり、遂には許されざる核に手を出し、その核が日本の侵略を食い止めた。

 この歴史の教訓を受け入れようとしなかったA級戦犯の岸信介。自ら核に手を出してゆく。「核の平和利用」と人類を欺いて原子力発電所建設に狂奔。正力松太郎は読売グループを率いて原発推進を宣伝してゆく。中曽根康弘と渡辺恒雄は、莫大な利権を手にしながら、前者は首相に、後者はいまも利権報道の先頭を走ってメディアを操っている。

 歴史に盲目だと現在も未来も盲目となって、歴史を繰り返すことになる。それでもこの国の人びとは、悪魔に魅入られた政治を選択し、その結果、フクシマ東京電力原発が爆発した。地震に耐えうる原発などありえない。科学者はそれでも愚かな役人をせき立てて、新しい原発を売り込んで、更なる過ちを繰り返し、自然豊かな日本列島を放射能まみれにしようとし、昨今は核戦争にまで手を伸ばしている。


<人間は自然が存在しないと生きられない=核は自然を根っこから破壊>

 ヒロシマやナガサキで被ばくした人間のすべてが●焦げにされたり、生きたまま皮膚が垂れ下がって非業の死を遂げた。地獄絵図そのものであるが、先のG7首脳の面々から原爆資料館見学後に、納得できる衝撃的なコメントはなかった。案内人の岸田は平然とそれを繰り返した。


 繰り返そう。人間は自然としか共存できない、生きられない動物だ。その自然を地中と地上を破壊する。小学生でもわかる。それを世界の指導者は理解せず、そこに戦争当事国の大統領を呼びつけて、ロシア壊滅作戦を協議した。これほどおぞましい国際会議は過去になかったろう。

 悪魔に魅入られた輩は、今また同じ愚を繰り返そうとしている。それに協賛する新聞テレビは、ヘリコプターを飛ばしながら喧伝報道に徹して、日本国民どころか人類に発信していた。一人戦争神社の厳島神社や靖国・伊勢・出雲の白装束の面々が、お腹を抱えて笑い転げていた?違うだろうか。憲法違反どこ吹く風の岸田の内閣だった。


<核に手を出した岸・正力・中曽根・ナベツネ以下清和会自民は悪魔勢力>

 何度でもいわねばならない。悪魔に魅入られた日本人の頂点に戦争犯罪者の岸信介や児玉誉士夫、笹川良一が戦前回帰(大日本帝国)の基盤を築いた。これに挑戦した加藤紘一は立派だった。「神の国」という漫画チックな幻想を振りまく清和会の森喜朗打倒に走った。しかし、神道信者である中曽根や足元の改憲派・谷垣禎一らに抑え込まれて、加藤の戦いは失速してしまった。


 無念の極みである。日本政治は森の後継者の小泉、あろうことか岸の孫である安倍晋三、そして祖父・吉田茂の信念を放棄した麻生太郎、宏池会を飛び出した菅義偉へと継承、ようやく護憲リベラルの宏池会にお鉢が回ってきたのだが、岸田はとうの昔に清和会の乞食に成り下がっていた。この悪魔集団にぶら下がっているのが創価学会の公明党だ。

 歴史の教訓を体現した日本国憲法を破壊しようと、既に既成事実を積み重ねている。核に手を出して核に押しつぶされる日本をくっきりと暗示しているではないか。


<地震に耐えられる原子力発電所はない!>

 311に関係する裁判では、不思議なことに原発崩壊を津波だと決めつける訴えが多いことに気付いたのだが、原因は巨大地震である。原発内には無数の配管が蛇のように走っている。即亀裂が入り、原子炉は破壊する。

 日本は巨大地震大国である。地震に耐えられる施設、建造物などない。原発建設は許されないのだ。仮に地震に耐えられる原発が建設できるのであれば、真っ先に国会議事堂や首相官邸内に作ればいい。出来るはずもない。

 自然豊かな人の少ない地域、すなわち危険極まりない核の知識のない、騙されやすい、カネで左右される遠隔地に建設されている。原子力ムラは東京や大阪に沢山建設すればいい。


 いかなる事由があろうとも、核に平和利用などありえない。


<核兵器開発に狂奔する科学者・政治屋・官僚らは莫大な利権目当て>

 ノーベル賞なんて糞くらえである。一種の政治ショーにすぎない。

 湯川秀樹をえらい科学者と教科書で教え込まれた日本人は、いまも評価する国民がいるかもしれない。核に手を出すような人物は、尊敬など出来ない。科学者の行動は、大半が金目当てだと最近になって知った。


 311の東電原発爆破事件を徹底的に追及している科学者が、何人いるだろうか。大半の学者が沈黙している。市民の訴えを強力に後押ししている科学者を知らない。それまでは善良な科学者ばかりと判断していたが、被ばくジャーナリストからフクシマの実情を知らされて、驚いて立場を変えた。 

 「もんじゅ西村謀殺事件」を何度も報道しながら、政府原発派の悪党に怒りが込み上げてきた。経産相の梶山、科技庁長官の田中真紀子も信用できない。なぜ法廷に出ないのか。それよりも、なぜ刑事事件にしないのか。闇だらけである。

 原子力ムラの中枢を占める経済産業省や文科省の原発派の正体も、いまだ明らかにされていない。言論界の無能さと無責任を露呈している。これでは民主主義のレベルに到達しているはずがない。「カネだけ今だけ自分だけ」の日本の為政者が羊の群れだったことに反吐が出る。


<核保有国に信頼と尊敬の国も指導者もいない!>

 国家神道復活を狙う改憲核軍拡派の本陣である神社本庁は、いまも闇だらけだ。自民党に巣食う神道政治議員連盟も。森喜朗と安倍晋三は特定できたが、おそらく菅義偉や岸田もそうであろう。いまの参院議長もそうだ。靖国参拝派は与野党に存在する。 


 戦争神社と提携している自民党議員のほとんどが核軍拡派といっていいだろう。平和軍縮派はいない。支援する読売・産経グループと日本会議の深い仲も注目される。

 そこで思うのだが、核兵器大国のうち国際社会で信頼と尊敬を集めている国が存在するであろうか。米国は完全に落第生だ。ロシアも、中国も孤立化して久しい。核保有国を人類は尊敬どころか、軽蔑している。

 他方で、ロシアやアメリカの国民の中には、いい人間もいる。アメリカでは近くロバート・ケネディJRが浮上するだろう。善良なアメリカ人がどれくらい存在するか、測定できるかもしれない。彼らはアメリカが民主主義の国だと認識していないのだからまともだ。


<昨夜は朝日新聞記者の出版を封じ込める会社>

 昨夜は朝日新聞の体質を聞かされてがっかりしてしまった。筆者は政治部の次長の時、文春記者から出版社を立ち上げた恩田さんのぴいぷる社の依頼を受けて処女作「塀の上を歩く金バッジの面々」を書いた。

 本来であれば、沢山の賞をもらえる内容である。ただし、東京タイムズは反対しなかった。これには感謝している。ところが、朝日新聞は記者の出版に反対しているという。日刊ゲンダイ記者がこのことについてコメントを求めてきた。

 朝日は阪神襲撃事件で「赤報隊」に屈したことが最近判明して腰を抜かしてしまった。本当に驚いた。赤報隊は統一教会だった。警察も、それ故に捜査しなかった。朝日と統一教会は裏で和解していた!こんな無様なことが許されるのか。


<袖ヶ浦市放射能埋設事件通報に朝日新聞千葉支局は動かなかった!>

 ついでに紹介すると、千葉県袖ヶ浦市の水源地・林地区住民が、やくざ系産廃業者が太陽光発電の下に膨大な量の放射能汚染物質を埋設するという、信じがたい重大事件を発見した。

 放射能測定器で確認した。そこをボーリングすれば大変な事態が判明するのだが、住民は確認した資料を朝日新聞千葉支局に持ち込んだが、1年以上経つが現地取材をしない。現在は別ルートで呼びかけている始末だ。

 朝日新聞は死んでしまった!


<木更津レイプ殺人事件の通報にも取材拒否>

 筆者はやくざに強姦され、その後に性奴隷を強いられ、逃げ出そうとして脅迫されてしまった凶悪殺人事件を発見した。犯人は富津出身のやくざ浜名。妻名義でデイサービスをJR岩根駅近くで営業している。被害者は戦争遺児だ。

 この恐ろしい悲劇的事件を自ら取材したので、朝日新聞木更津通信部に通報した。感謝されると思いきや「警察が動かないと書けない」といって逃げてしまった。

 これにはフリーランスジャーナリスト兼政治評論家も声も出なかった。特ダネ意識を喪失した記者ばかりの朝日に期待することはない。一方で、朝日の復活にも期待しているのだが、いまも腐ったままであることを日刊ゲンダイ記者の指摘に泣いてしまった。朝日新聞の読売化は本当なのである。


<放射能汚染ゴミを自民党から公明、共産党まで袖ヶ浦議会で質問しない>

 袖ヶ浦市の話に戻る。林地区の住民は、市議会の関係者を現地を案内し、資料も見せた。彼らは驚いた。しかし、市議会でまともに質問する議員は一人もいなかった。

 市民の代表が一人もいなかったことになる。自民党も公明党も、そして共産党も動こうとしなかった。地元が放射能まみれという新事態に腰を上げない。何かがある。やくざ産廃業者に懐柔されている可能性を否定出来ない。それにしてもあくどい議員たちだ。


<対馬に核のゴミ!冗談言うな!カネより命だ!徹底抗戦して阻止!>

 昨日の記事で対馬で核ゴミ最終処分場問題が起きていることを知った。

対馬は沖縄同様に自然豊かな観光基地で十分だろう。カネより命が大事だ。断固として阻止するしかない。

 筆者は長崎で講演した際、一人の県議と交流してきた。彼は反対に立ち上がるだろう。推進派の業者や悪徳市議は「今だけカネだけ自分だけ」の人間に違いない。原子力ムラも先が見えてきている。第二のフクシマが心配される。そして核戦争も視野に入ってきたというのに!

2023年6月5日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


以下の記事は朝日新聞!

原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、長崎県対馬市での調査に反対する市民団体など計5団体が6月2日、第1段階である文献調査に応募しないよう求める「要望書」を比田勝(ひたかつ)尚喜市長に提出した。提出したのは、厳原町女性団体、核のごみと対馬を考える会、対馬市水産加工連絡協議会、対馬地区漁協青壮年部連絡協議会、文献調査に反対する市民の会の5団体。)

「核のごみ」の最終処分場をめぐり、対馬市の比田勝(ひたかつ)尚喜市長が3月市議会で、誘致に反対する議員から方針をただされ、「恐喝」などと発言していた。議会は531日、「不穏当な発言」として議事録から削除したうえで公開した。)