本澤二郎の「日本の風景」(4787)

<人が人を殺す猿以下の社会=袖ヶ浦市レポート20最終回>

本連載を一旦終わるにあたり、水源河川の松川について触れたい。地元では江戸期から代々伝わっている大事な遺言。松が生い茂る中を流れる清流・松川は、近隣の7村の約500ha水田の命の川だった。この水源の水を割り振る担当の村が、当時の永地村。永地村の長(今は区長)が松川の分水の責任者で、下流7村のコメ作りを担って人びとは生きてきた。大恩ある河川だ。

 「米が命」の時代は、松川の水が命だった。9年前に松川は殺された。有毒汚染河川になった。犯人は日高金属とワコー。袖ヶ浦市の深山地区に、放射能と有毒汚染工場を誘致したことから、房総半島の桃源郷は死んだ。その責任は、関係する市の環境部長や歴代の市の責任者、猿以下の人間である。彼らがやくざ黒企業に許されざる「開発」を委ねたことにある。その責任は永遠に、房総半島史に刻まれることになろう。


 以前に「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)を書いた。地方自治体の不正腐敗の一部を暴くためだった。そこでは財閥・三井不動産など三井が千葉県政を操り、風光明媚な東京湾を埋め立て、そこに石油コンビナートを立ち上げた。まさに利権の巣にしたのだが、政治屋のグループは現在の改憲軍拡を主導する、A級戦犯の岸信介をルーツとする清和会だった。

 問題は統一教会を養成した極右政治屋集団である。岸・児玉・笹川の暴力を背景にした危険極まりない自民党派閥で、宏池会の岸田文雄を呑み込んで、いいように動かしている。財政が破綻しているというのにも関わらず、43兆円かけて戦争体制を構築し、核大国の中国とロシアに歯向かっている。

 日本の極右が期待するワシントンもまた財政危機に陥って、坂道を転げ落ちている。ドル体制にも亀裂が入った。日本の前途に光明を見つけることなど土台無理なのだ。孫や子供たちの前途は厳しい。

 ゆでガエルの日本人では、この危機を乗り越えることは無理だ。今回の統一地方選挙でも、覚醒しなかった有権者。だが、袖ヶ浦市の林・高谷地区の住民は、徐々に目を覚ましてきた。健康と命を守るために人びとは決起している。昔の農民一揆を連想できる。


<袖ヶ浦市大気中放射線測定結果0・23msvは大甘目安=信じると危険>


(毎時0・23マイクロシーベルトは、政府が長期目標に据えた個人の年間追加被曝線量1ミリシーベルトを1時間当たりに換算したものだ。条件は1日のうち野外に8時間、木造家屋に16時間滞在すると仮定し、外部被曝線量は空間線量の0・6倍として算出された。この基準値は、同原発事故後に旧原子力安全委員会などが示した長期目標「年1ミリシーベルト以下」に基づき環境省が算出。計算式に当てはめる条件は仮定を重ねたもので、あくまでも基準は除染対象の地域を絞り込むための「目安」だった。)

 以上の数値はいい加減な数値である。国民向けの詐欺的数字だと断じたい。そもそも外部被ばくと内部被ばくには天と地の開きがある。放射能は風の影響を受ける。筆者の妻は、311の4日後の315の時に大量の放射能に被ばくした可能性が高い。フクシマから茨城・埼玉・千葉をかすって都内にも飛んできた。同日午前10時前後に戸外にいて内外被ばくした都民の多くが肺がんなどで亡くなっている。いまもその傾向は続いている。

<まだあった袖ヶ浦の大量劣化ウランの危機=半減期45億年>

 袖ヶ浦市は石油コンビナートからの税収利権に舞い上がってきたが、その実態は深刻そのものである。奥座敷の桃源郷は放射能まみれ、海側も放射能が大量に保管されている。

 住友化学が保管する劣化ウランは半端な量ではない。311によるコスモ石油の大火災が、住友の大量劣化ウランの存在を露見させた。目下、英国の劣化ウラン弾をウクライナに持ち込もうとしていることが問題になっている。ウランは核兵器の原料である。

 日本では、殺人鬼のオウム真理教が、豪州にまで乗り込んでウラン採掘を始めていた。背後に安倍晋三が絡んでいたことも分かってきた。石原慎太郎とオウムも深い関係にある。カルト教団と清和会は同じ貉といっていい。

 「住化は200L缶2132本」を保管している。詳細は劣化ウラン触媒468トン、内劣化ウラン65・9トン、天然ウラン1・233kg。千葉県内では最大量である。住化の岸壁に保管してある。

 袖ヶ浦市の市民が望む政策研究会の2013年4月24日の見学会では「半減期45億年」という説明に腰を抜かした。市の反対を押し切って見学した区長会は「台風で油送船が激突すれば、首都圏は全滅になる」と青くなったと証言している。

 興味深いことに区長会の視察に際して、市の副市長が「我々は工場のお陰で行政をしている。視察などするな、と釘を刺してきた」という。ここにこそ袖ヶ浦市と財閥工場群との見事な不条理な関係を暴いて余りあろう。

 やくざと財閥の利権に取り込まれた袖ヶ浦市は、正に死に体である。1日も早く原状回復した林地区の桃源郷を見たい!千葉県民どころか日本国民の悲願であろう。

2023年4月27日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


米軍がプルトニウムを空中散布

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英国、劣化ウラン弾をウクライナへ供与😱

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福島甲状腺ガンの異常多発が隠蔽されています😱拡散して下さい💨

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