フクシマ315被ばく死異聞<本澤二郎の「日本の風景」(4742)

<フクシマ取材か315!突発性白血病で亡くなったペンの盟友・長沼節夫>

 2019年11月6日に覚悟の死を遂げた長沼節夫(元時事通信記者)の無念を忘れられない。彼の生涯を故郷の南信州新聞が2022年7月「ジャーナリストを生きる」を販売した。456ページと分厚い。今朝書棚から取り出してめくってみた。朝日ジャーナル1989年3月3日号の「初公開された天皇―マッカーサー」第3回会見の全容に目がとまった。元帥「陛下なくんば憲法もなかったでありましょう」に天皇は「戦争放棄の大理想を掲げた新憲法に日本はどこまでも忠実でありましょう」。

 いま天皇を神として担いだ長州のA級戦犯の岸信介に従順な自民党と公明党+維新民主の右翼政党は、21世紀の翼賛体制よろしく平和憲法破壊に死力を尽くしている。侵略戦争に狂ったヒロヒトは、A級戦犯の亡霊政権によっても破壊されようとしている。神道の神は、人々を死に追いやる不気味な原始宗教そのものであろう。


 それはさておく。長沼を中国訪問を誘ったことがあった。彼は時事通信で唯一のまともなジャーナリストの一人だった。信州の先輩である朝日新聞OBの本多勝一を紹介してくれた。かれとは南京大虐殺記念館でしばし談笑した。日中友好派の日本ジャーナリスト同盟の最後の継承者でも知られたが、突然「白血病」といって東京・虎の門病院に入院した。友人に訪ねると「フクシマの放射能だ。厳しい」と言った。覚悟の入院生活は、彼の人生の整理の時間だった。フクシマ取材も確認した。

 梅が散る311か312,それとも315によるものではなかったのか、との思いを強く抱いている。我が妻の人生も同じだ、と思う。先だった東芝病院で2010年4月7日に医療事故死した次男正文が泉下から叫んでいる。

 315のことを誰も知らない。誰も語らない。NHKは知っていても明かさないのだから。昨日のNHK動画を確認した。廃炉不能と猛毒トリチウム報道は隠ぺいされていた。

 

<昨年1月に肺がんで亡くなった品川区のA社長>

 元気だった東京・品川区で健康商品の販売で成功したA社長は、昨年1月に突然、肺がんで亡くなった。こちらは315被ばくに違いない。


<世田谷区在住の元信濃毎日新聞記者の斎藤さんも突然死>

 朝日新聞記者から信越化学や日経連を経て政界に転じた護憲リベラルの小坂徳三郎や、実兄の善太郎の懇談があると、よく誘ってくれた信毎の斎藤さんが昨年、亡くなった。突然死の報に驚いた。地元では稲門会の歩く会などで健康に気を使って、悠々自適の暮らしをしていた。たまに日本記者クラブで会うこともあったのだが。

 いまコロナと無関係に人々が多く亡くなっている、と警鐘を鳴らすYoutube動画を見たことがある。医学者の怠慢か政府に媚びているのか。311フクシマ関連は闇から闇へと葬られている。315もその仲間にされている。


<2013年11月23日に肺腺癌で非業の死を遂げたわが妻>

 315放射能の首都圏襲来の事実を筆者に真実を明かしてくれた被ばくジャーナリスト(竹野内真理)に感謝したい。次男の医療事故に触れた「医師失格」(長崎出版)を読んでくれた彼女の解説に納得した。息子の後を追ったような妻の肺腺癌についても315関連と判断出来る。

 「3月15日午前10時ごろから11時ごろ。世田谷に設置してある測定器(スピーディー)が証明している」という初めて聞く315放射能襲来。もしも、この時の危険性を事前にNHKその他が大々的に報道していれば、都民など首都圏民の被ばくを回避できた。

 筆者は現在住んでいる築50年余の家の様子を確認するために木更津にいたため、難を逃れた。妻は当時、品川区のマンションに住んでいて、戸外に出ていたかもしれなかった。

 311の翌年2012年から咳が止まらなくなる。本人は「風邪か」と判断して耳鼻咽喉科に通っていたが、効果はなかった。近くの大井中央病院の内科を勧めた。レントゲンの結果、女医は「咳喘息」と誤診した。とうとう本人がしびれをきかした。「精密検査をしたい」と言いだして、ようやく五反田の大病院に行って検査すると、なんと肺腺癌のステージ3。即座に一流という有明のがんセンターに飛び込んだ。

 次男で泣いた父親は、それでも医師の判断に任せるしかなかった。当初この大病院に全国からガン患者が殺到していたことに不思議な思いをした。入院し、勧められるままに抗がん剤を服用すると、一挙に体力に大異変が起きた。

 この場を借りて大声上げて「抗がん剤を打つな」と叫びたい。「おいしいものを食べてのんびり」が命を長引かせると信じている。日本の医療である西洋医学は大したことはない。いまはそう思う。最期は悲劇的すぎた。2013年11月23日に非業の死を遂げた。余りの苦しみに「安楽死を」と担当医に告げたが一蹴された。

 次男の死と東芝病院の反省謝罪しない対応に精神をすり減らしていたさ中の315の被ばくとの思いは強くなるばかりだ。東芝にふたりも殺されたものか。厚労省も日本医師会も嘘と隠ぺいの塊である。悲しい日本である。


<東芝3号機は3月14日核爆発、1号機は12日、2号機15日チェルノブイリを超えた大量の放射能が首都圏襲う>

 日本テレビが東芝製3号機のキノコ雲を撮影している。ネットでも確認できる。核爆発であるが、政府も東電も、むろん東芝もかくしている。報道も「水素爆発」として恥じない。3号機核爆発は世界の常識である。

 315は風が首都圏に向かっていたのだが、この事実を最近まで全く知らなかった。被ばくした首都圏民は多い。それぞれに人びとは命を奪われて行っている。コロナだけではない。だが、議会も言論も沈黙している。電通の仕業以上に、身勝手な官僚主導の統制された、自ら自由を封じ込める言論界規制と断罪できるかもしれない。

 315被害者はこれからも続くことになる!

2023年3月12日記(政治評論家・日本記者クラブ会員) 


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