返金阻止は違法<本澤二郎の「日本の風景」(4642)

統一教会は岸田文雄内閣の閣僚攻撃、むしり取った違法資金手放さず

 統一教会顧問弁護団と被害者救済弁護団の攻防戦がみてとれるような、統一教会違法献金返金問題に、政府は甘い決断をしたようだ。前者の最高責任者は、元自民党副総裁の高村正彦であろう。長州は岸・安倍一族に連なる人物である。安倍内閣のもとで副総裁にまで上り詰めた。第三者の目には悪党弁護士の第一人者と映るのだが。


 反統一教会の世論は天を突くような盛り上がりをみせている。これほど恐ろしいカルト教団にたじろぐばかりの国民を背景にしながら、統一教会は防戦どころか岸田内閣の中枢を攻撃して、内閣を崩壊させる勢いである。


 自民党議員を丸裸にしてしまった統一教会の牙に対して、法務検察も動かない。安倍は死んでも清和会を走らせている?まるで三国志演義を彷彿とさせるようではないか。野党の追及にしても、日本共産党からして甘い。不可解千万である。

 現在、統一教会弁護団は、あくまで「信者の自主献金」という法的体裁をとっていることが判明した。ということは、いまでも悪魔の私財むしり取り違法行為が強行されている。案の定、岸田もいい加減な答弁で逃げている。彼は反転攻勢の統一教会弁護団と野党と救済弁護団の追及をにらみながら国会答弁をして、救済新法を閣議決定した。

 春秋の筆法をもってすれば、ソウルの統一教会本部は、またしても日本人同士を争わせて、高見の見物をしていることになる。漫画であろう。日本国民は歯ぎしりしている。岸田が救われることはない。


<身内の安倍・清和会を保護する教会=双方の蜜月と闇取引を印象

 過去の自民党には、生長の家の平沼赳夫がいた。今の国家神道を引きずる神社本庁を母体にしている日本会議を主導しているのは、生長の家であるとの見方に同調したい。不気味な天皇教信徒といわれる。

 戦前の国家神道による戦争体制は、家庭では幼いころから家に飾った「神棚」に、ご飯や水の上げ下げをさせた。近所の神社祭礼にも参加を強いた。学校では忠君愛国を強要(教育勅語)した。天皇の写真に拝礼までさせた。そうして「天皇のために死ぬことが忠義」との信じがたい狂人に変身させ、彼らは赤紙一枚で命を捨てた。その数300万人。学校では決して教えない真実だ。

 カルト教の恐ろしさは、77年前に敗戦で終わったが、今また自民党の母体となって復活している。やや同じような文鮮明のカルト統一教会は、日本人の財布を狙った。莫大な資金を懐に入れ、いまや政府自民党の憲法改正や戦争する日本人教育にも深く浸透していることが判明した。

 既に地方議会にも深く浸透し、北海道では公然と胸を張って反統一教会に抵抗する自民党議員もいる。昨日の立民質問で暴露された。千葉県八千代市のことは既に報道した。「関係を絶つ」とする自民党本部の指令は無視だ。

 いま反転攻勢の統一教会の矛先は、安倍・清和会閣僚を外して行われている。安倍側近女の高市早苗や清和会の松野博一、安倍家のお庭番・加藤勝信を標的にしない。清和会の統一教会の蜜月関係は存続している。東京・八王子市の教団に身を捧げたという萩生田光一は、全く反省していない。開き直って岸田いびりを繰り返している。

 統一教会と萩生田は、生長の家の平沼を彷彿とさせる。それは公明党創価学会とそっくりであろう。政教分離の憲法違反が、公然とまかり通る永田町によって、この国の前途は暗闇の世界に飛び込んでしまっている。

 国家神道の日本へと引きずり込まれてしまっている。カルトの日本は、国際社会から違和感を抱かれている。東アジアの宿命的な何かがあるのだろうか。呪われてしまった日本に安住する亡びの日本なのか。

 21世紀において、いい意味での科学的合理的な社会でなくなっていることに恐怖感を抱く。霞が関の官僚も服従して恥じないのか。日本学術会議や日本弁護士連合会など見識を有する組織・団体は、今声を上げなくてどうするのか。


<献金の返金阻止にあの手この手の統一教会の防護作戦>

TBS)旧統一教会が2か月ほど前、富山県の信者に対して、「献金は自らの意思で行った」とする誓約書にサインをさせていたことがわかりました。教団の献金が社会問題になった後に行われていて、献金の返還阻止が目的とみられます。


 7・8安倍銃撃事件から日本は、まるで中世に引きずり込まれてしまったかのようである。隣国のカルト教団による国民の資金奪取作戦に政府・議会が右往左往している。それに手をこまねいている司法である。それが「信教の自由」という名目で強行されている。

 被害者は60万人に達するという。60万人の日本人が文鮮明の呪いにかかると、進んで私財を投げ出すという信じられない悪魔の世界に追いやられてしまう。山上容疑者の母親は、いまだ後悔する様子はないという。人間の弱さを悪用する悪しき信仰がはびこる日本列島!敗戦で目を覚ましたはずではなかったのか。若者までもが虜になって身も心も差し出している!赤紙の世界だろう。そんな狂気の世界に身を投じている自民党議員は、いまだけ金だけ自分だけ!

2022年12月2日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)