国賊・岸福田安倍の清和会<本澤二郎の「日本の風景」(4582)

<戦後否定された戦前の国家神道勢力の日本政治強奪に大義なし>

 1945年8月15日、日本政府は無数のアジア諸国民と日本の若者を犠牲にする空前絶後の侵略戦争に敗北して、連合国に無条件降伏した。吉田茂内閣は歴史の教訓を踏まえ、国際社会も評価する戦争放棄の日本国憲法を制定し、独立への足がかりをつけた。しかしながら、戦勝国の米ソの覇権争いがイデオロギー戦争という形となって、新たな悲劇的渦を各国を巻き散らした。二つの大国による攻防戦の過程で、日本占領国のアメリカが占領政策を大転換した。日本をアジアの反共の砦にするというワシントン戦略によって、日本はワシントンに従属するという犠牲を強いられることになる。

 その結果、米CIAは戦前の国家神道復活を目論んでいた侵略戦争勢力を、反共の砦の先頭に立たせた。具体的には、A級戦犯の岸信介・児玉誉士夫・笹川良一ら獰猛な旧満州人脈。彼らを戦後日本政治の主役に担ぎ上げた。彼らこそが平和憲法破壊勢力として、吉田の保守本流と激突する。この時点でワシントンの占領政策の正当性は、もろくも潰えてしまったことを意味する。


 保守合同で政権の一角を占めると、安倍晋三の祖父である岸の保守傍流は、保守本流の吉田茂の戦後民主主義勢力を追撃する。そのために、岸ら戦前の侵略勢力は、朝鮮半島の文鮮明という反共主義者を抱え込んだ。文の統一教会を宗教法人にさせ、さらに反共政治組織・国際勝共連合も立ち上げて、半世紀を経て見事自民党を完璧に掌握した。安倍銃撃事件(2022年7月8日)によって、主権者を驚愕させる恐ろしい仕掛け・からくりが露見した。 

 その結果、曲がりなりにも戦後の歴史の教訓を重視する民主的な政府を目指した保守本流は、悲しいかな消滅させられてしまっていた。岸の野望の塊である清和会は、福田赳夫から岸の娘婿の安倍晋太郎と孫の晋三を経由する過程で、神道国家主義勢力が政権を完全に掌握していた。民主を追求する主権者である国民からすると、平和憲法を破壊する清和会政治に大義は全くなかった。人びとは国賊と叫んで、政治の大変革を求めている2022年秋の臨時国会の今である。


<韓国のカルト教団を育成し、日本政治の中枢に関与させた大罪>

 安倍銃撃事件の犯人とされる山上容疑者の自供からは、安倍・清和会政権の背後に、日本国民が断じて許容しがたい外国のカルト勢力である統一教会と国際勝共連合の存在をあぶりだしていた。  

 純朴な家庭の主婦に宗教的呪いをかけて、財産のすべてを吐き出させる信じがたい邪教の正体に、全国民は驚愕した。山上家が1億円を強奪されていた事実が判明すると、新聞テレビも自民党と統一教会の関係に焦点を絞って報道した。


 そして戦争するための自民党の安倍改憲案が、統一教会のそれと同じものだと判明するに及んで、外国のカルト教団に操られる自民党と公明党の政治に対して、主権者は決定的ともいえる不信感を抱いてしまった。凡人ジャーナリストは今もこのことで震え上がっている。何ということか!

 「ワシントンの支配」を信じ込まされてきた日本人は、お隣の国のたかだかカルト教団にも支配されていたのだ。日本は独立国と信じ込まされてきた多くの日本人は、この事実に怒り出した。安倍内閣を引き継ぐと公約した岸田内閣の安倍国葬(9月27日)が、新たな火種となって混乱を招いたことは言うまでもなかった。

 

 岸・福田・安倍の清和会は、果たして日本の政党なのか。国民政党と呼べるものなのか?誰もがその罪は万死に値すると怒っている。まさに国を売り飛ばした悪党・国賊・売国奴であろう。


<罪なき国民の私財強奪で地獄に突き落とす統一教会国際勝共連合>

 現在も統一教会の被害者が沢山存在し、被害者救済のための弁護団が存在することも分かった。既に統一教会の信者獲得の詐欺的な手法を、最高裁も違法であると断罪していたことも判明した。宗教法人失格である。解散させる責任が政府と議会・司法にある。あえて天の声と指摘したい。


 カルト教団による壺などを高額な値段で売りつける詐欺そのものの霊感商法事件は、過去において大騒ぎになった。あるいは日本の女性信者を韓国に連れて行き、そこで知らない韓国人男性と結婚させる、人権侵害の合同結婚式もその一つ。しかし、いつの間にか話題から遠ざかっていた。清和会勢力の膨張時期と符合するだろう。そこに警察当局の不正が存在していたことが、明らかとなってきた。警察・公安を支配する清和会の構造的腐敗の存在である。

 恐ろしいカルト教団の金集め事件のもみ消しに、自民党の清和会が関与していた可能性を否定出来ない。政治はカネと票で動く。統一教会はこの手を使って、自民党どころか維新など野党にまでも手を伸ばしていた。


 さらに驚くべきことは、日本で強奪した巨額の資金が、ソウルの教団の大宮殿建設から、ワシントンの保守政党の共和党大統領周辺にも運ばれていたことも分かった。「統一教会が日本の首相を決める」という教団内部のひそひそ話は、現実そのものだった。

 安倍晋太郎は健康を害して国盗りに失敗したが、小渕恵三死去後の談合で森喜朗が政権を担当すると、次いで小泉純一郎が、そして安倍晋三へといとも簡単に清和会の国盗りは、身内の神社神道カルト教団に加えて、統一教会国際勝共連合の強力な支援で実現していた、その背景を知ることが出来る。自民党の総裁選に深く関与してきたカルト教団について、もはや誰も疑いの余地はないだろう。

 哀れは呪いにかかって私財を奪い取られ、地獄に突き落とされた多くの女性たちである。山上容疑者の母親はそんな一人だった。


<自民党保守本流・護憲リベラルを壊滅=東アジアに緊張まき散らす蛮行>

 気が付いてみると、自民党内に護憲リベラルの派閥も議員も消えてしまっていた。保守本流の宏池会は、あたかも安倍・清和会の別動隊か子分のような派閥に転落していた。宏池会は加藤紘一による森打倒工作失敗の場面で、その姿を消してしまっていた。現会長の岸田文雄は、臆面もなく「安倍を引き継ぐ」と公言して恥じない。

 清和会政治は、繰り返すまでもなく戦前の軍国主義の大日本帝国への郷愁を抱いている戦犯政治集団である。国民が政治の中枢からのけ者にされる政治である。軍国主義は武器弾薬で莫大な利益を上げる軍需産業の社会だ。安倍の改憲軍拡の強力な支援者であることは、言及するまでもない。


<「天皇制国家主義」復活目前に安倍銃撃事件で清和会沈没>

 清和会という派閥政治を、読者の中に「征倭会」が正しい文字だと指摘する者がいた。倭の国とは昔の日本である。日本を征服する清和会という。単なる皮肉以上の意味が込められていないだろうか?


 戦前の日本政治を「天皇制国家主義」と命名したのだが、安倍の「令和天皇工作」を眺めると、なるほどと頷けるかもしれない。平和主義の平成天皇を交代させた安倍・田布施を印象づけていないだろうか。しかし、天は許さなかった?違うだろうか。日本国民は覚醒を求められている。護憲リベラル勢力を立ち上げる時だ。政界再編も不可欠だろう。

2022年10月2日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)