安倍国葬応援団<本澤二郎の「日本の風景」(4538)

<読売新聞広告の月刊「文藝春秋」は後継者・岸信夫長男を大宣伝>

 311のフクシマも無視して原発を推進する読売新聞、相変わらず改憲軍拡のラッパを吹く読売新聞は、ジャーナリズムではない。不買運動は続いている。その結果なのか、オシガミ(押し紙)をかなり刷って各方面にばら撒いているらしい。友人が新聞を読まない筆者のもとに、その一部を郵送してくれている。たまたま8月10日の朝刊が手元にある。

 「国民の知りたい統一教会と安倍・自民党についての記事は一行もない。1面トップ見出しには、やくざの倅の入閣名がトップ。ゴミウリは本当だ」という市民の指摘がずばり当たっている。「もうナベツネも老いた。それでも編集長もデスクも、教会信者のようにマインドコントロールから抜け出ていない」とも。


 そこで今回も広告に目を向けてみた。月刊「文藝春秋」が真っ先に出た。「安倍暗殺と統一教会」の真相レポートと銘打っているが、登場人物は安倍後継者の売り込み記事が気になった。安倍のお陰で出世街道を走ってきた北村滋も。TBS強姦魔見逃しの秘話でも語ってくれていれば幸いだが、それはない。1200円の価値半減ではないか。


<読売買収雑誌「中央公論」は森と菅義偉、北村滋は「ドゴールに匹敵」>

 もう何十年も前のことだが、以前の月刊誌「中央公論」は見識のある雑誌だったが、経営難で読売が買収した。以来、見たことがなかったが、同日の3面下段にその広告が出た。

 「安倍政治が遺したもの」と題して、菅義偉や森喜朗、それに北村滋が登場している。安倍国葬推進派に違いない。「安倍が死んだのに岸田の配下になれるか」と意地を見せた?菅は「趣味は安倍晋三」と粋なセリフを吐いている。

 三角大福の派閥抗争時代を知るものなら、この最初の発言者は誰なのか、即座に田中角栄側近の二階堂進の「趣味は田中角栄」。菅は、二番煎じだ。


 森喜朗は呑気な父さんだ。「阿吽の呼吸で3期目に備え」ていたと暴露して見せたが、筆者は「3期目の備え」という真意こそが、安倍の日本核武装実現ゆえに危機感を抱いた闇の勢力による暗殺だったとみている。山上単独では辻褄が合わない。

 北村の「ドゴールに匹敵する人物」との表現にも驚く。安倍一族は、文鮮明・韓鶴子に妄信したのであろうが、北村は自身を買いかぶってくれた安倍をフランスのドゴールに見立てた。あっぱれ警察官僚であろうか。恥も外聞もない。元家庭教師の平沢はどう評価しているのか?


<4段意見広告では極右・桜井某が「安倍の遺志を継げ」と岸田にドーカツ>

 7面に意見広告が載っている。恐ろしい言葉がゴシック体で踊る。「岸田首相よ 安倍晋三の遺志を継げ」という命令文である。極右のゴリゴリとして一部で知られているらしい「国家基本問題研究所」のそれだ。女性の大きな上半身の写真付きである。

 その心は「日本核武装せよ」と言いたいのであろう。国民はNOである。アジア諸国民も。それにしてもすごい極右団体があるものだ、少し前までは信じられないことだった。神道・日本会議と一体とみたい。「安倍晋三の遺志を継げ」を、確か岸田もそっくりなぞった発言をしている。

 岸田のお目付け役のつもりなのか。永田町周辺で徘徊している人物はいろいろ。公安調査庁の奮闘が求められそうだ。


<週刊文春は安倍元秘書が安倍専属の統一教会担当秘書の存在暴露>

 8面の週刊文春は、記事も真っ当だ。「安倍晋三と統一教会全内幕」であるが、この広告見出しを見ただけで、安倍と統一教会国際勝共連合のただならぬ関係が見て取れる。

 まずは注目の安倍元秘書の証言である。父親の時代からの秘書なのかどうかは判明しないが、晋太郎にも敵対する秘書がいた。晋三にもいたのであろう。その人物は「統一教会国際勝共連合の専門の担当秘書がいた」と暴露している。そうであろう、筆者は容易に納得できる。安倍と統一教会は一体だった!岸田内閣は、安倍の正体とそれ以前の闇の世界のことにも踏み込むしかないだろう。決別できるか、無理か?

 公安調査庁のファイルには必ず記録されている!

 正直なところ、無知な凡人ジャーナリストは、文鮮明の妻・韓鶴子のことさえ知らなかった。広告見出しだと、文鮮明の子供を14人も産んでいる。産めよ増やせよ、の時代の影響なのか。彼女の体力に驚く。そうか、妊娠中絶禁止のカルト教団だったのだ。

 「女帝」として政治と宗教を一致せよと叫ぶあたり、統一教会で日本・韓国・アメリカなどの政治を壟断する野望が見て取れそうだ。油断大敵だ。

 不思議と週刊新潮の広告がない。はじき出されたものか?

2022年8月18日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

https://www.youtube.com/watch?v=Q-9ZILHqmkE