どうなる日本<本澤二郎の「日本の風景」(4390)

<「日銀・黒田は直ちに辞めよ」「しかし、後任者はいない」という悲劇>

ロシア・ウクライナ戦争に目を向けている間に、日本の金融政策が大失敗・崩壊に瀕している。それでも、アベノミクスの根幹を支えた日本銀行の黒田の舵取りが続いている。この間、500兆円前後か、それ以上の金を溜め込んだ財閥とその傀儡政府は、黒田の首を撥ねようとしていない。


 天文学的な金融緩和による円のバラマキをして、意図的に円安政策・日本価値の激減を推進、他方で日銀が株の大半を保有するというキチガイ路線を踏襲してきたアベノミクスが、コロナと戦争と欧米の金利上昇で、とうとう馬脚を現した。もはや打つ手がない。日銀崩壊である。


 日々円安が天井知らずに進行している、そこに石油天然ガスなどが急激に高騰して、99%国民生活を地獄へと引きずり込んでいる。日銀の黒田退治が公然と噴きあがって当然だろう。ただし、そのことを新聞テレビは報道しない。相変わらずの黒田の寝言会見を不勉強な記者が国民に垂れ流している。


 経済通は怒り狂って、毎日のように電話をしてくる。「書け」と哀願してくるほどである。むろん、ゆでガエルはそれでも気付こうとしない。日本人のすごいところだ。


<ぼろぼろのアベノミクス下の金融政策=日銀崩壊か>

 日本人は、アベノミクスという中進国行きの特急列車に押し込められてしまったのだ。そこにコロナが襲来した。4兆円五輪賭博で誤魔化そうとしたが、当然、大きな赤字が生まれた。その臭い赤字処理について、東京都も議会も言論も沈黙している。都合の悪い事実には蓋をかける日本政府・アベノミクス流儀である。


 データ改ざんは森友の安倍事件だけではなかった。GDP上げを目的とした、厚労省と国交省のデータ改ざん事件が発覚して、日本政府と霞が関の不正が暴かれたが、今では沙汰闇。果たしてそれだけか。2021年を経過してみると、既にかつての経済大国は、OECDなどすべての国際的データによって、先進国から落馬して、中進国に没落していたのだ。


 そのはずだ。異様な円刷りという金融緩和政策による、円の価値を意図的に下げる日銀の金融政策によって、現在は円売りドル買いへと移ってしまった。貿易収支の大赤字で、ドルもなくなっている。それでも黒田は、輸入大国ゆえの急激な物価高を「一時的」という嘘で逃げまくっている。そのことを追及しない政府と与野党の議会と言論界である。ロシアに似ていようか?


 市民の台所を直撃しているだけではない。馬鹿高い介護保険を支払わせられている年金族は、年金崩壊の危機を本気で恐れ、怯えている。あまつさえ、その年金で紙っぺらになるロシア債を購入していた事実も判明、その驚きは尋常ではない。


 物価は需要と供給によって決まる。今は世界恐慌といえる不況下において、物価がぐいぐいと跳ね上がっている。今後もさらに続くだろう。戦争による異常な原油高が、拍車をかけている。車にも乗れない時代である。


 今の喫緊の課題は、戦争を止めることである。しかし、日本は片方を支援して、戦争の継続に突き進んでいる。戦争に正義はない。善玉はいない。被害者は女と子供である。裏でずる賢いバイデンがエンジンをかけ、英雄気取りのゼレンスキーに塩を送り続けている。それにプーチンの大馬鹿が応戦する構図である。

 経済破綻は両国だけではない。世界が深刻な被害を受けている。日本も危うい。本当に深刻だが、政府・霞が関・与野党議会は相変わらず、ゆでガエルの有様である。

 

<「黒田は財務官わずか」「金融は素人」発言を垂れ流すだけの新聞記者>

 経済通の怒りは天を突く勢いだ。「黒田は財務省で財務官を少しだけかじった男。金融政策は分からない。これまでの実績が証明している。黒田は素人だ。直ちに首を斬り捨て、責任を取らせるべきだ」と公然と非難している。


 彼は新聞記者の劣化にも言及する。「黒田の出鱈目会見を垂れ流すだけで、真面目に批判しようとしていない」とも。その通りだろうが、今の新聞テレビの首脳部が真実報道にブレーキを掛けているはずだ。


 最近の新聞人に反骨の人物はいない。「第一、打つ手のない日銀に後継総裁候補がいない。焼けただれた原野にのこのこと出て行って、再建してやるという気概のある金融政策人間はいない。禁じ手を次々と行使した黒田アベノミクスの日銀を再建できる人物などいない」ということが真相だろう。


 経済破綻寸前のロシアを笑える日本ではないのだ。

2022年3月20日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)