急げ中国の仲裁出番<本澤二郎の「日本の風景」(4373)

<ロシアとウクライナの等距離外交=砲艦外交NO!>

 いかなる事由があろうとも、そのために武器弾薬を行使することは容認されない。21世紀人類の最高の価値観である。国連はそのための国際組織である。

日本時間2月3日国連総会特別会合で、ロシアのウクライナ軍事侵攻を非難する決議案が、圧倒的多数で可決された。賛成141,反対5,棄権35。


 ちなみに砲艦外交でソ連は崩壊、アメリカも衰退したことを忘れるべきではない。目下の一大事は、戦争を止めることに尽きる。どうするか?欧米諸国は反プーチンで結束していて、仲裁の資格がない。唯一、両国と友好条約を結んでいる中国が、仲裁の鍵を握っている。王毅外交部長は、急ぎモスクワとキエフを往来して、休戦と同時に、プーチン戦争を止めさせる。ウクライナをNATOの傘下に押し込むことを食い止め、中立国としての再生に持ち込む、これしか、軍民の命を救済する方法はないだろう。

 中国にとって21世紀最大の外交的出番であろう。この名誉を担えるのは、中国だけである。ロシアとは、中ロ善隣友好協力条約、ウクライナとも友好条約を締結している。


<米CIAのウクライナ工作の浸透と俳優大統領のパフォーマンス>

 徐々に判明してきたことは、プーチンは大軍をウクライナ東部のロシア人地区に送り込めば、それでもってゼレンスキーが手を上げると見ていたらしい。ウクライナ軍の捕虜の発言などから想像できる。


 しかし、事実は逆だった。俳優のユダヤ系ウクライナ大統領は、国民に徹底抗戦を呼びかけた。国民を人質にして戦争を続けるといわぬばかりだ。士気の上がらないロシア軍は、アメリカ製の最新対戦車砲で戦列を破られた。

 ウクライナは徴兵制を強いていた。女性兵士も少なくない。18歳から60歳までの男性を、半強制的に戦線に狩り出している。


 大統領は、半袖のTシャツ姿で、繰り返し声明を出して、NATO諸国の首脳部を、仮想の戦場に引きずり出した。ドイツは戦後初めて、禁じ手の武器弾薬をウクライナに輸送する、といいだした。背後でのCIA工作員のテコ入れと、米軍顧問団の隠れた強力支援を見て取れる。


 素人政治家をしっかりと操っており、事実上、ウクライナをNATOの先兵に仕立て上げていた。元KGB大統領の裏をかいた作戦にプーチンはいきり立ったのであろう、禁じ手の核使用をチラつかせた。これが、国際世論のさらなる怒りとなった。プーチンの敗北は必至であろう。


<国民を盾にするゼレンスキー作戦も間違っていないか>

 髭をそらない、Tシャツ姿に人びとは、英雄と勘違いするだろう。しかし、プーチン抗戦は、国民の命を盾にしていることにならないか。現に民間人の死人が、人々の胸に突き刺さってくる。1分1秒でも早い休戦と、対話による戦争終結が人類の悲願だ。

 住宅へのミサイル攻撃は、本当なのか、ウクライナ側は詳細を明らかにすべきだろう。これ以上の民間人のみならず、兵士の死を増やしてはなるまい。抗戦よりも、無条件で休戦のための話し合いに持ち込むことが、大統領の任務だ。モスクワのクレムリンに単独で乗り込んではどうか。プーチンとて、やみくもに暗殺することは出来ないだろう。虎穴に入れ、である。


<非武装中立・日本国憲法9条採用が最善の策>

 ウクライナは中立という素晴らしい宝を手にしたようだ。モスクワの要求なのだから。非武装中立は、人類誰もが望んでいる国家体制である。武装中立は次善の策である。日本国憲法9条を手にすることが出来るのだ。9条国家は、帆船ウクライナ丸を意味する。日本人の夢でもある。


<周恩来外交を再現させる機会を逃すな!> 

 中国外交部にかつての周恩来外交が、残っているだろうか。是非とも再現する好機であろう。国際社会は、中国外交の厳しさを強調しているが、決してそうではない。中国習近平主席は、ウクライナとの国交樹立30年の祝いで「戦略的パートナー関係の発展を非常に重視している」と評価、また2月4日の中ロ首脳会談では「NATO拡大に反対」と共同声明を発表している。

 今回の戦争は、旧ソ連圏で行われている。NATOの策略である。欧米は直接手を下さない点で、日清・日露戦争と同じ欧米の策略だ。ここは中国の「内政不干渉」「主権領土の尊重」で両国を納得させるしかない。

2022年3月3日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

中国外務省によりますと、この中でクレバ外相は、先月28日に行われたロシアの代表団との会談について説明し「戦争を終結させることがウクライナの最優先事項であり、現在の交渉は順調ではないが、冷静さを保って交渉を続けたい」と述べたということです。その上で「中国はウクライナ問題で建設的な役割を果たしており、停戦を実現するために中国の仲介を期待したい」と述べ、中国側に停戦に向けた仲介を求めましたNHK