欧米戦略の罠<本澤二郎の「日本の風景」(4371)

<仲間同士の殺し合いに内心ほくそ笑むワシントンか>

 米国のバイデンの表情は、映像で見る限り、そんなに険しいわけではない。プーチンの方は、血に飢えた狼に似てきた。なぜか?戦場は旧ソ連のウクライナだ。以前は仲間同士の国だった。いうなれば仲間内の殺し合いである。背後に回って、ウクライナのテレビスターのユダヤ人大統領を「やれやれ」とけしかけている。欧米がこぞって反プーチン戦争に、事実上、参戦している。アメリカの属国である日本も、必死で応援する素振りを見せている。これにはシベリアの天然ガスで大儲けしている、三井・三菱財閥も頭を抱えている。


 すぐに手を上げるものと思っていた多くの人たちは、ゼレンスキーの徹底好戦ぶりに驚いている。一番衝撃を受けているのは、プーチンであろう。強いはずのロシアの狼が、侵略数日後に核兵器をチラつかせている。


 これに悪乗りした我が大馬鹿三太郎のナショナリスト・安倍晋三が「日本も核を持とう」と相槌を打ったものだから、さすがに反清和会の宏池会首相の岸田文雄が、真っ向から反対した。日本列島は大方のところ、反プーチンで反安倍である。いくら読売と産経が安倍を支援しても、国民は相次ぐ安倍犯罪に辟易している関係から、反核の岸田支持に回って、双方の激突を歓迎している。


 モスクワとキエフの闘いに呼応するかのような、東京での岸田と安倍の死闘に観客は大喜びである。もはや東京では、野党がはるかにかすんでしまっている。今春の春霞は濃い!


<日清・日露の戦争は大英帝国の策略>

 現在の日本の教育は、戦前の侵略史を隠ぺいして、軍部の暴走という大嘘で、昭和天皇を死守してきた。生きている日本人の大半が、そう信じさせられてきた。今時、天皇教を支えた原始宗教・神社神道を崇める風潮が、財閥の中枢と自民党本部、それに地方に残っている。近代の合理主義も民主主義も、このカルト教にかかると形無しか。


 そこで誕生した天皇の軍隊は、中国の腐敗した清朝との戦争に勝った。ロシア帝国との戦争にも勝った。勝因は日本を、大英帝国が武器弾薬・資金で支えた結果である。この歴史の真実を学校では教えない。


 実に聡明な弁護士も教えてくれた。孫たちと対話する過程で、いまの日本の小中高の教育を知って驚愕しているのだ。なんと、学校では近現代史を相変わらず教えていない。日本国憲法さえも全く教えていない。事実だ。

 思い出すと、シンガポールを訪問した海部俊樹首相は「日本もこれから近現代史をしっかりと教えます」と公約した。それから30年以上も経っている。海部は自民党文教族で知られた。しかし、同じ文教族でも森喜朗ら、清和会文教族とは水と油だった。


 戦後の文教族は、清和会ナショナリストの影響が強かったことを、今の若い記者も忘れてほしくない。歴史の教訓を放棄する戦後の教育は、最近も変わっていないのだ。これは深刻すぎる。


 筆者のころの日本史は、明治の近代化のところでおしまいだった。中国侵略など教えられなかった。従って大学の受験も、近現代史から問題は出なかったと記憶している。


<浮かれた安倍晋三の先輩たちと昭和天皇が戦犯>

 明治天皇が長州の田布施で誕生した大室寅之助だったということや、病弱な大正天皇の子孫がいたのかいなかったのか、など不明な点が、皇室には沢山ありすぎる。記憶では、ナショナリストの中曽根康弘が「万世一系」と平然と嘘をついた現場に立ち会っている。


 安倍の後見人・森喜朗が「日本は天皇を中心とする神の国」と叫んだときには、人々が森を「サメの脳みそ」とこき下ろしていた意味を、なるほどと頷いたものである。彼は早稲田の裏口入学組で、勉強をしていない。森もプーチンの仲間だった。


 日本のナショナリストは、いずれも戦犯らを英雄と称えていた。戦後の文部省、いまの文科省には、脳みその腐った面々が少なくない。日本の戦犯の最高位は、昭和天皇だ。異論があれば、証拠を見せてもらいたい。


<「プーチンを追いかける安倍を豚箱にいれろ」の市民感情>

 血税を使って繰り返し、プーチンを大接待した安倍の大馬鹿を「豚箱に入れろ」と合唱する市民の声は、列島にこだましている。確かに、安倍を丁重な言葉で表現する気分になれないジャーナリストは少なくない。法の下の平等を貫徹しない日本の警察検察裁判所の司法不信は、相変わらず増大している。

 「悪役・黒川検事は辞めて、今は大手の顧問で優雅な生活を送っている」と元国会議員秘書が連絡してきた。毎回横道にはまり込んでしまうが、本日のポイントは「欧米の罠」について。

2022年3月2日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)