物価高に庶民の抵抗<本澤二郎の「日本の風景」(4330)

<自動車保険大幅値上げに屈せず、約1万円安く新契約=行動する市民>

 コロナは基本的にはお役所任せではなく、自分でしか対応できない。昨今の異常な物価高には、便乗組の悪徳業者も少なくない。これも自己の努力と知恵で乗り切ることも大事だろう。役人も政治屋も税金泥棒の時代だから、なおさらのことである。


 冒頭にささやかな成果を紹介しよう。高すぎる、掛け捨ての自動車保険である。ごく例外的な老人運転の事故にかこつけて、保険会社は掛け金を一方的に釣り上げてきた。安くて良心的なと判断してきたA社の契約を止める決断をした。

 恐る恐るインターネットで、いい保険会社探しを始めた。なかなか難しい。そのうちに会員になっていた楽天で探そうと判断、すると何社かの見積もりを紹介するというコーナーを見つけた。


 即座に2社から期待する金額の保険会社がメール送信してきた。驚くなかれA社も出ている。しかも、金額が安い。こすからい会社の正体を見てうんざりである。最初だけ金額を安くして置いて、数年後に吹っ掛けるのだ。むろん、A社を二度と信用しない。

 M社に決めた。しかし、ネットでの手続きが厄介だ。途中で引っかかるのだ。

念のため、問い合せをした。この場合、なかなか相手につながらないことが多い。この時点で、普段は諦めるのだが、今回は恐ろしい物価高が襲い掛かってきている。

 やっとのことで処理して、めでたく契約した。ほぼ1万円安い金額で決着をつけた。当節、税金泥棒の役人や国会議員は別として、庶民の1万円の価値は大きい。


 数時間かかったが、快挙に気分爽快である。やればできる。節約は可能なのだ。


<安倍晋三に甘い汁を吸わせてなるものか=一寸の虫にも五分の魂>

 市民運動家の多くは、犯罪行為を次々とやって、それに対して林真琴検察は、お縄をかけない、このことにいきり立っている。普通の人間であれば、当たり前の反応であろう。


 「安倍逮捕」の看板を首にぶら下げ、自ら安倍に向かって「嘘つき野郎」と大声を張り上げた、気骨ある市民運動家もいる。市民としての良心を、行動で示している。無能・無関心派ではない。

 腐りきった社会の変革を求めている。本来は政治家・官僚・司法が為すべきことを、一市民が行動でもって、世論にも問いかけている。善良な市民は、子ども食堂にも、教会の炊き出しにも参加している。埼玉県民のみならず、国民は頭を垂れるしかない。


 「安倍は日本人ではない。犯罪者だ」と信じる国民は、決して少なくない。正義と勇気の日本人は、神奈川県にもいる。いや千葉県にもいる。どこにでもいるだろう。

 悪人がのさばることのできない社会、これこそがユートピアなのであろうが、文句なしの民主主義の国、国民が主人公の明るい希望の社会でもある。凡人ジャーナリストは、反骨のジャーナリストでなければ、主権者に応えることなどできない。


<新聞やめ・テレビは廃品業者・追い炊き入浴・灯油ストーブ>

 狂い咲きの社会では、それ相応の知恵を出し、節約をしながらの生活が必要である。元首相・大平正芳は、息子を東京電力に就職させたが、家の不要な電灯を消すことに熱心だった。

 その癖が筆者にも伝染している。


 新聞購読を止めた。息子が持ち込んだ大型の液晶テレビは、廃品業者に持って行ってもらった。お陰で居間は明るくなった。NHKとのトラブルに時間を取られることもなくなった。


 風呂は、体を温めるだけなので、追い炊きを2回、一回の水で都合3回利用している。これくらいのことは平気である。

 気候変動も災いしてか、寒さもこたえるため、多くの人たちは電気毛布を使用しているらしいが、湯たんぽでホッカホカの布団で過ごしている。


 昔の日本人が製造した灯油ストーブに、ひどく感心する昨今である。2、30年以上前から使用している。芯は取り換えていない。それでも元気に部屋を暖めてくれる。しかも、お茶などを飲む湯は、問題ないし、サツマイモを蒸かしたりしている。机の下には、友人の思いでの品である小型の電気ストーブで膝を温める。ひざ掛けをしている。


 50年前に300万円(200万円は都から借金)で建てた、今では貧弱な埴生の宿に過ぎないが、南側に竹藪と大木となった杉が、午後3時ごろから太陽を遮られてしまい、冷え冷えとするのが正直、閉口してしまうが、いただいた小さな炬燵でやり過ごすことが出来る。その分、夏は涼しい。


 郵便局には、できるだけ歩いてポストに辿り着くようにして、足腰を鍛えている。東京の友人は、3回目のワクチンを打ったというが、マンションから外に出ない。其の点、田舎は安全だ。気が楽である。


 「ケチケチ人間」と非難されることもあるが、安倍晋三のような悪党になるつもりは、毛頭ない。質素倹約で、あと何年持ち応えることが出来るか。


<新発見!天皇教(神社神道)のルーツは、四川省山イ族のお祓い原始宗教か!>

 昨日炬燵に入ってYoutubeを見ていてハッとした。中国・四川省の山奥に住んでいる、少数民族のイ族の10年を、日本のテレビが取材していたので、つい見た時である。原始宗教の神社神道の源流が、そこにあったのだ。大陸から朝鮮半島を経て、渡来してきたものだと理解するようになって大分経つが、その根っこを見つけた。


 貧しい農家の子だくさんの父親が病気になった。都市部の病院に行くカネが全くない。どうしたか?なんと、そこに神社神道と同じ「お祓い」が登場したのだ。まじないの男が、何やら声を上げている。そこに生贄の鶏の口に、病気の父親が口から息を吐き出している。邪気を鶏に吐き出すという「お祓い」である。もう一つ、この地区の祀りが、大木に火をつけて燃やすという、これもまじないの一つ。神社でも年に一度、大木を燃やすという行事がある。大いに合点した。


 神社神道は、お祓いを基本にしている。原始の宗教は大陸から朝鮮半島を経由して、天皇族が日本に持ち込んだものなのであろう。そういえば、Youtubeに現在、やたらと天皇問題を取り上げている。日本国憲法の課題というと、第一章である。先日も友人弁護士が指摘した。時代の変わり目かもしれない。

 これまた田布施の安倍の、166億円皇位継承の天皇利用と関係しているのかもしれない。国民は、けちけち作戦で1日でも長生きするしかない。

2022年1月20日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)