安倍晋三1・5億円再炎上<本澤二郎の「日本の風景」(4311A

<広島県連会長・寺田稔は「説明不十分」「検証作業不可欠」と心臓一突>

 波乱含みの2022年政局の、前半の鍵を握る人物が浮上して、永田町と広島県、山口県で、正月早々に注目を集めている。ことと次第では、林真琴検察の出鱈目救済捜査を根底から揺さぶることも?


 厳寒の2022年1月1日の日本列島に、世紀の悪党である安倍晋三を、一突きで心臓を射抜く、倒すという勇者が現れた。自民党広島県連の会長になった寺田稔。何者か、調べてみると、知能・教養において、晋三の比ではない。


 宏池会の伏兵か。安倍の1・5億円事件の解明に、命を賭けようとしているかもしれない。「説明不十分。検証不可欠」と決めつけて、広島県民と多くの国民の思いを共有している。岸田文雄の本心を、代わって決着をつけるというのだろう。

 多としたい。あえて元日の朗報記事に格上げしたものだ。


<タカ派かハト派か?広島県民の意思に従うはず!>

 寺田の正体は分からない。彼の義理祖父は、吉田茂の後継者となった池田勇人である。池田は保守本流の悲願を込めて、戦前派を代表する傍流の岸信介を退治して、経済の高度成長を実現した。


 池田を目指して大蔵省入り、その後に政界に入った。今では、岸田・林芳正に次ぐ3番手にのし上がっている。宮澤喜一も彼の大先輩である。日本会議や神道政治連盟という極右の組織とも関係している。

 本心からか、それとも?タカなのかハトなのか。池田の政治後継者、しかも被爆地の広島市の出身である。池田が岸を嫌ったように、安倍を嫌っているのかもしれない。


 1・5億円問題を徹底的に追及するという寺田は、ことによると自民党の勇者、国民的英雄になるかもしれない。安倍退治を悲願とする国民への、正月のプレゼントであってほしい。


<池田勇人の娘婿・行彦の後継者、宏池会の伝統はいかん!>

 足を小型の電気ストーブで温めているので心配はないが、パソコンを打つ両手が冷たくかじかんできた。しかし、ペンだとうまく字をかけないが、其の点パソコンキーは楽である。北陸のひとたちや電力がないという中国東北の人たちに比べれば、ここは天国である。ああ、また活字がおかしい。


 寺田のネット情報で判明したことは、我が家の居間らしくない居間に置いてある池田行彦の写真が、彼の議員会館事務所の応接間に飾ってあった。そうか、彼は行彦の後継者だったのだ。行彦の地盤を継承して国政に歩を進めていたのである。


 筆者は、宏池会事務局長の木村貢とも特に親しかった。彼は池田の秘書を経験、大平正芳や鈴木善幸、宮澤喜一の首相主席秘書官になった。安倍が首相になった時、彼は「品格のある政治」を徳間書店から出して、岸・安倍政治の改憲軍拡路線を批判した。木村の最後の仕事が、行彦内閣を誕生させることだった。


 大蔵官僚OBの行彦は、勇人に似て豪放磊落で、口げんかしていても楽しかった。彼は一度、わざわざ信濃町の自宅に呼んでくれた。満枝未亡人が麦飯を炊いて歓待。「貧乏人は麦飯を」という勇人の歴史的国会答弁を、彼女は初めての新聞記者訪問に実演してくれたのだった。麦飯は健康の源である。行彦の最高のプレゼントだった。


<行彦は岸信介の60年安保の国会デモ常連・樺美智子さんの友人>

 自民党の頭から足まで見聞してやろうという、腰の軽い東京タイムズ政治記者を、行彦は夕刻、議員会館でいつも待ち構えていた。部屋に飛び込むと、ウイスキーで乾杯しながら、よもやま話に花を咲かせた。


 その一つを今も記憶している。岸が強行した60年安保に対して、日本人は初めて怒りを爆発させたが、行彦もその一人だった。国会デモは、過激的な学生デモと機動隊の攻防に発展した。行彦は東大から、毎日のように国会デモに参加した。

 彼の親しい友人が、かの歴史的有名になった樺美智子。彼女も熱心な反安保の東大生だった。彼女が命を奪われたその日、行彦はどうしても聞いておきたい授業があった。その場面の行彦の無念を明かしてくれたのだが、寺田は知る由もないだろう。


 宏池会は、一番まともな派閥だった。いま変質して安倍に屈服しているが、池田勇人・前尾繁三郎・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・加藤紘一・池田行彦の護憲リベラルの復活・再生に、野党衰退に比例して、国民の熱い視線が集まっている。古賀誠も奮戦しているようだ。


<アベの政党助成金1・5億円を処理すれば、政権奪取の芽も出てくる!>

 林検察の不甲斐ない安倍救済劇に、正義と公正を求める国民の失望は、政治不信の塊となって、列島を凍らせている。


 アベノミクスという出鱈目の背後で、統計数字の捏造が行われて、国民と国際社会を騙してきた安倍・菅政権だった。経済実態は、開けてびっくり玉手箱、日本国民の平均所得は、韓国にも負けていた。貧困の時代の日本である。

 隣国との外交は失態続きで、関係悪化は止まらない。


 広島を中心としているブロック紙「中国新聞」は、衰退著しい改憲軍拡新聞・読売と異なる。河井1・5億円事件を「ばらまき」というタイトルで、出版した。寺田が決起するヒロシマの民度に応じたもので、彼らしい見事な対応であろう。

 不正腐敗に屈する日本国民は、今日からオサラバしよう。明日に希望を!

2022年1月1日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(朝日)自民党広島県連会長に就任した寺田稔首相補佐官(衆院広島5区)は29日、2019年の参院選広島選挙区をめぐって党本部が河井克行元法相夫妻側に提供した15千万円について「説明が十分ではない」と述べた。会計士などの第三者を交えた検証作業を求めていく考えも強調した。


寺田氏は「河井陣営から出てきた資料をうのみにしている。検証はなされていない」と指摘。会計士など党外の有識者を入れて「領収書や帳票といった証拠と一緒に検証することを求めたい」と述べた。今月14日に県連会長に選任されてから党副幹事長らと面会し、検証を求めたことも明かした。

(ブックバン)私は選挙と民主主義を愛している。それだけに、2019年参議院広島県選出議員選挙で行なわれた大規模買収事件に対して強い憤(いきどお)りを覚えた。公平であるべき選挙、民意を反映する機会としての選挙を冒瀆(ぼうとく)していると感じたからだ。  本書(ばらまき)は広島県で起きた世紀の愚行を地元紙・中国新聞の記者たちが追った記録である。買収した側の論理はもちろん、現金を受け取った側の見苦しい言い訳やふるまいが余すところなく刻まれている。恥ずべき金権選挙の実態を記録した資料として、十分な価値がある。  この事件では、国会議員の夫(河井克行)と参院選に立候補した妻(河井案里)が選挙区内の地方議員や有力者100人に現金を配っていた。総額は判明しただけで約2900万円。夫妻の有罪は21年に確定した(案里2月、克行10月)。一方で、現金を受領した県内の首長、地方議員40人は一人も起訴されなかった。辞職してけじめをつけたのは8人だけで、多くが職にとどまった。  こんな理不尽な話はない。記者たちは群馬県や千葉県の金権腐敗も追いかけた上で、こう書いている。 「表面化していないだけで、買収行為は今も全国どこにでもあるのだろう」  行間から怒りや悔しさがにじみ出る。金権体質を支えた一方の当事者たちは、今も広島で生き残っているからだ。(中国新聞取材班「ばらまき」)