トランプ顔負けの車谷・東芝ファースト<本澤二郎の「日本の風景」(4052)

CVC買収劇は自作自演か=株高で大儲け=非を認めない暴走財閥>

呪われた東芝は、それゆえにじっとしていない。立ち止まって反省することをしない。暴走することしか考えない三井出身の車谷CEOである。電通の防護服もほころびが見られる。と思っていたら、なんと英国からの、怪しげなファンドからの買収話に、車屋がまるで亀さんのように首を長く捻じ曲げて、欧州の島国に目を向け始めた。


 いい話には、必ず落とし穴が用意されている。車屋に立ち止まる勇気があるのだろうか。大分怪しい。ともあれ株高で大儲だ。二人三脚の相手である経産省もびっくりだ。東芝は、原発御三家の一つで、東電福島原発の3号機核爆発メーカーである。それだけではない。日本有数の武器弾薬メーカーなのだ。


 歴史をたどると、戦前の日英同盟による日清戦争と日露戦争の勝利者といえば格好いいが、現在のイギリスは、大英帝国ではない。欧州のはぐれガラス。足場がないのだ。残るはアジアの島国の日本攻略だ。そこから大陸を突き上げるのか。憶測は尽きない。

 どこかいい餌はないか、あった、あった。東芝があった。懸命な株主が台頭、三井の車谷が七転八倒しているではないか。そこで大芝居?


 案外こんなところかもしれない。自らの非を認めない東芝ファーストは、トランプの先輩格である。人の命などどうでもいい。企業の社会的責任は、言葉の上だけのことだ。


 東芝の暴走は、戦前の関東軍・満洲国建国とそっくりである。


<「売却した東芝病院にカネはまだ支払われていない」は本当か>

 満洲国に深く関与した、岸信介の孫の政権が長く続いた。今はその後継政権である。戦争体制の極め付きのデジタル庁設立が、計画通り秋に始動する?それに合わせた東芝ファーストが、CVCを巻き込んだような大芝居に「物言う株主」が株を手放すのかどうか?


 第三者を欺くことで、暴利を手にする東芝ファーストを強行する三井の車谷に、展望は開けるのであろうか。


 妙な情報が、筆者のもとに届いてきた。次男・正文の命を奪った東京・品川区の東芝病院のことである。すでに東芝は、手放したことになっている。ところが、買収金が支払われていないのだ。東芝が詐欺に遭遇している、というのだ。

 コロナが暴いてくれたらしい。東芝病院をコロナ対策の病院にしようとして、新たな買収工作が始まった。結果、東芝病院を購入したはずが、まだカネを払っていない。


 事実とすれば、これは車谷の大失態である。責任問題になろう。6月の株主総会が大荒れ必至となろう。

 経営は、東芝を離れているが、それでいてカネは払われていない。タダ同然、第三者が運営しているというのだ。狐につままれたような東芝病院買収劇?となると、これまた車谷に疑惑がかけられるだろう。


<「狐を祀る東芝の神社なのか」の疑問の声も>

 明日がどうなるのか。誰も予測できない。商売人は、それゆえに存在しない神仏に、それでも願いをかけたりする俗物人間である。天皇を含めて、原始宗教の祭礼に執着することで、かろうじてその権威を維持している、と識者から見られている。


 古い農家に行くと、庭の片隅に狐を祀ったような、実に簡単な彫り物?が置いてある。それらを、財閥のビルの一角でも見受けることが出来る。存外、車屋もこの手合いかもしれない。


 英ファンドのCVCの日本法人に車谷も首を突っ込んでいた。今回の買収話?は、ここと車谷の作り話で、これに経済新聞から通信社、一般の新聞までが書き立てて、うまい具合に株が暴騰した。

 車谷周辺に、インサイダー取引をした人物がいるのかいないのか?これも怪しいが、いたとすれば狐の株も暴騰しているだろう?


 ともあれ不可解千万の自作自演のように思えて仕方ないのだが?


<欧州連合から飛び出し、アジア・日本に救済=逆転日英同盟>

 筆者は経済部記者ではない。ゆえに車谷を持ち上げる記事を書く必然性はない。むしろ、冷静に事態の推移を見守っている。そして、出来ることならば、車屋が人間性を取り戻して、人の命に向き合える人間になってほしいと念願しているジャーナリストである。


 資本主義でも社会主義でも、人の道は一本である。この地球に存在する人類は、みな仲間として尊敬される。コロナとワクチンを使って、人類を削減するという陰謀話は、ためにするものだろうと現在も考えている。

 この世に、人間として生まれたことに深く感謝している。ゆえにその人間を殺す兵器を製造、はたまた核兵器製造を可能にする原子力発電所建設に血道を上げてきた車谷の東芝を、評価することは人間として出来ない。


 たとえ高給をもらっても、人間殺しの企業体である東芝に服従するわけにはいかない。そのことを教えてくれたのが、東芝病院で看護も受けずに窒息死した次男・正文である。凡人ジャーナリストを、少しだけ上に押し上げてくれたことに感謝するばかりである。第三者には到底理解できない、我が信条である。


 思うに、封建時代の徳川幕府を打倒した薩長連合が、その旗幟を鮮明にしようとして、使い勝手の良い人物を明治天皇として、現人神へと押し上げた。しかし、欧米列強の狭間で安全航海などできるわけがない。カネもない、技術もない明治政府の日本である。


 そんなよちよち歩きをする日本に目を付けたのが、世界のいたるところに植民地を持つ大英帝国だった。既にインドを支配下においていた。続いて中国に目を付けた。彼らは少ない経費で中国を配下にしようと画策、その先頭に明治政府を選んだ。


 日清戦争は、ロンドンの強力な支援によって起きた。ついでロシアとも戦わせた。漁夫の利は、すべてロンドンに運ばれた。日本人の猪突猛進政策・暴走は、もう止まらなかった。そのための天皇制国家主義だった。国家神道と教育勅語で、全ての日本人を暴走人間に仕立て上げた。


 狂喜したのが政商から財閥へと昇華する輩だった。というよりも、財閥が政治家と官僚・軍閥を巻き込んで、侵略する日本の暴走・爆走へと拍車をかけることになる。


 敗戦で多少は、目を覚ますはずだった財閥に変化は起きなかった。広島や長崎の教訓を生かそうとしなかった。311でも変わらなかった。この暴走する財閥・東芝は、空前絶後の粉飾決算をしながらも、それでいて人の命に向き合おうとせず、暴走を継続している。


 呪われた東芝は、呪われた日本資本主義の日本ということになろうか。車谷の東芝ファースト監視を怠ってはなるまい。むろん、警察官僚が操る日本政府も、である。

2021年4月12日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


呪われた車屋・東芝<本澤二郎の「日本の風景」(4047) : jlj0011blog (livedoor.blog)



「提案は来ている。これから取締役会で議論する」

 7日朝、日経新聞が「東芝に買収提案へ 2兆円超で非公開化 英ファンド」との記事を1面トップで報じた。M&Aがらみのスクープが飛び出すと、当事者は「ノーコメント」と言うケースが多い。しかし、東芝の車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)は新聞を見て自宅へ集まった報道陣に対して、「その話ですか」と言わんばかりの口調で冒頭のように述べた。(文春)

http://jlj0011.livedoor.blog/archives/28671410.html

車谷SOS!
東芝の指名委員会が社内の幹部を対象に行った車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)への信任調査で、「不信任」との回答が過半に達していたことが12日までに分かった。6月の定時株主総会で示す取締役選任議案に影響を与える可能性がある。事情を知る複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。