新たな安倍疑惑?<本澤二郎の「日本の風景」(4021)

<全日本私立幼稚園連合会の香川敬は安倍桜組か>

「311は制御されている」と大嘘と、IOC買収で手にした安倍・電通の東京五輪に襲い掛かった世紀の疫病で、開催はできるかどうか。東日本大震災10年の本日も、実現の見通しは立っていない。それどころか福島原発の廃炉は絶望的なことが判明。そうした中で、安倍の新たな疑惑が浮上した、と永田町で指摘され始めた。


 全日本私立幼稚園連合会の会長をしていた香川敬が、4億円不正出金の疑惑で会長辞任、安倍がらみゆえに話題を集めているが、永田町では「安倍桜の中心的人物?第二の安倍桜満開か」と話題沸騰のようだ。


 「4億円の流れを追っていくと、新たな桜開花?を予感させる」と野党は、新たな疑惑追及に色めき立っているという。


 かてて加えて、森喜朗が顧問をしている全日本私立幼稚園PTA連合会でも、4000万円の使途不明金が発覚、会長の河村建夫は刑事告訴すると約束している。五輪に限らず安倍と森の悪党人脈は、永久に切れそうもないらしい。


<清和会OBいわく「オール清和会事件=安倍・森・下村ら公金タカリ!>

 今朝ほどの清和会OBによると、今回の事件は「全て清和会利権」だと断罪した。「安倍と森と下村がたかった可能性が大きい」というのである。「公金も投入されている」とも。これは大変な事件になろう。


 「香川は一介の坊主ですよ。その人物が、公安委員や今も五輪組織委員会の顧問です。背後で安倍と森が支えていることが分かる」とも。

 国民だれしも頷くことが出来るだろう。


<刑事告訴は必至=私的流用発覚で新たな展開も>

 もっとも刑事告訴で、黒白が決まらない日本の怪しげな検察に涙する国民は多い。たとえそうだとしても、今も国会議員に執着する安倍に対してプラスにはならない。


 「私的流用はない」と開き直る香川敬だが、安倍との関係からすると、4億円事件が解明されると、確かに第二の安倍桜・森疑惑へと突き進むかもしれない。永田町が注目する理由であろう。


<「4億円の私的流用疑惑と安倍裏献金疑惑」を事情通が指摘>

 事情通は「4億円が安倍らへの裏献金との疑いが濃厚である。なぜ香川が会長になれたのか、同時に山口県警を操れる公安委員になれたのか。永田町の論理だと、みえみえだ」と決めつける。


 地元では、二代にわたって安倍と林の両派が激突している。林芳正は、次の総選挙で衆院に鞍替えする。「無所属でも戦う」と宣言している。右翼・清和会に対して、リベラルの宏池会の激突が既に始まっている。


 市長選挙でもやくざを投入する安倍の手口は、祖父・岸信介が60年安保の際、右翼の児玉誉士夫を投入したのと同じであろう。現在の下関市長選(3月14日投票)の行方も注目を集めて当然なのだ。


<警察を操る山口県公安委員会の委員の背後に安倍晋三か>

 先に黒い検察で話題となった、黒川弘務を検事総長に起用しようとした安倍である。同じく警察も配下に置こうとする。その手先となったのが、香川敬と事情通は分析する。


 香川の山口県公安委員会委員は、春秋の筆法を用いるまでもなく安倍の警察支配を目的としている。4億円不正出金の表面化で、こちらも辞任した香川である。


 要するに、安倍の防護服である警察は崩壊した。残るは林検察である。ここが覚醒すれば、彼の防護服は全て消えるのだが、林検察はなかなか手ごわいことも事実だ。


 林検事総長罷免運動が表面化した理由だが、覚醒した主権者のそれはなかなかもので、警察や検察に脅されるどころか、逆に彼らを監視してひるむことはない。これは日本国憲法の定着を図る当たり前の義務でもある。

 山口県公安委員会と山口県警に対して、市民の監視は強まっていくだろう。


<3月14日投開票の下関市長選に影響、林芳正派動くか>

 全く興味の対象外のことだったが、3月14日投開票の下関市長選の行方が、永田町の関心事に浮上した。

 野党がまともであれば、安倍VS反安倍の選挙戦にすれば、当初から国民的興味の選挙戦になったはずである。現職は安倍桜の元安倍秘書だ。これに挑戦する女性市議に、山本太郎が応援に駆け付けた。彼の選球眼は今も健在らしい。日本共産党も支持しているようだ。


 公明党創価学会の動向は不明である。裏で、悪党の太田ショウコウがテコ入れしているのか。更迭された創価学会副会長の佐藤浩は、どうしているのか?立憲民主党の枝野がしっかりすれば、面白い選挙戦になるはずだが、彼に期待するほうが現在はおかしいのか。


 もう一つの注目点は、やくざの動向である。下関の歓楽街を知らないので、確たる分析は出来ないが、林派の対応いかんでは、安倍桜現職に予想外の影響が出るかもしれない。ともあれ、安倍桜を散らせる材料が新たに飛び出してきたことは、主権者にとって注目すべき点であろう。

2021年3月11日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)