性奴隷の歴史<本澤二郎の「日本の風景」(3995)

<韓国歴史ドラマ「奇皇后」に登場した性奴隷(貢女)>

 朝廷などへの貢物は、主に土地の産物などだが、人間を貢者としていた慣行が存在した。中国大陸を征服したモンゴル帝国「元」は、当時属国の朝鮮王朝に対して、特産品の朝鮮人参のみならず、朝鮮女性をも貢女・性奴隷として献上させていた。

 韓国の人気の歴史ドラマ「奇皇后」を見ると、そのことを確認することできる。当初は仰天した。ドラマは実在の朝鮮女性が、元の皇帝の皇后、側室でなく本妻になる物語である。ドラマゆえに面白く、かつ繰り返される悲劇の階段を昇り詰めるという、なかなか見ごたえのある作品だが、当時の乱暴極まる帝国に仕える朝鮮王朝の、吹けば飛ぶような悲惨な様子も見て取れる。草原の騎馬民族・モンゴル帝国の、乱暴狼藉・獰猛さも印象付けている。


 大昔の戦争で、勝者が敗者の女性を性奴隷にするということが、あるいはあったかもしれない。しかし、沢山の女性を貢者として、強制的に強要する制度があったのかどうか。これが学問として確立しているのかどうか、知りたいものだ。女性の人権問題が、21世紀の今日に引きずっていることは、国際社会において、真の女性指導者が存在しなかった証拠でもあろう。男が動かす世界は、今も続いている。


 一般に人権侵害という時、被害者は女性である。戦争では、女性は虫けらのように、性奴隷を強いられている。草原の民は、北京・中国をも制圧して、漢民族の大陸を支配して「元」帝国を打ち立て、抵抗する朝鮮王国「高麗」を属国にすると、帝国の官僚たちは、こぞって朝鮮女性を性奴隷とした。


 中世の性奴隷制度は、モンゴル帝国が抜きんでていたのだろうか。


<草原の騎馬民族「元」と朝鮮王朝「高麗」と二度の元寇の役>

 高麗を属国にした帝国は、たくさんの船を造らせて、実に二度も日本に襲い掛かった。台風が時の北条鎌倉幕府を救ったが、戦いで疲弊した幕府は、まもなく崩壊、次なる時代へと移っていく。


 貢女を免れた日本女性は、朝鮮半島の人たちと比べると、幸運だったことになろう。人類の歴史は、中世から近世へとおぞましく悪化してゆく。おそらく二度の日本遠征によって、悩まされていた海賊・倭寇の襲来から、半島の人々は大分救われたかもしれない。倭寇の人さらいは?日本が海賊国家だという事実を、日本の歴史は詳しく教えていない。


 それにしても、朝鮮の女性史は存在するのかどうか。その悲劇度は群を抜いているであろう。国際社会はしっかりと見つめ直すべきではないのか。 


<明治天皇と三菱・岩崎弥太郎の性奴隷貿易>

 近年、筆者を一番驚かせた史実というと、明治の富国強兵の原資が、なんと未婚の日本人女性を海外に売り飛ばして作ったものだった。

 頷ける史実であろう。欧米の武器弾薬を手に入れての、倒幕後の薩長連合政府が、手段を選ばないやりそうな手口であろう。

 田布施の大室寅之助を明治天皇に担いだ政商・岩崎弥太郎が、日本郵船を設立、その最初の乗客が、日本全土から詐術を用いて集められた、未婚のうら若き女性だった!

 この史実を隠しおおしてきた、明治以降の歴史家には怒りで辟易するばかりだが、戦後、勇気ある女性作家が暴いた。彼女は東北の人らしい。まだ生きていれば、一番会ってみたい日本人である。


 彼女の本を復刻する、勇気ある出版人はいないものか。その先に、侵略と植民地戦争に明け暮れた、日本軍国主義下の日本軍の、朝鮮や中国などの従軍慰安婦が、近代史に登場させられ、現在も朝鮮半島において、財閥の徴用工問題と共に厳しく指弾されている。


<日本軍による強制的従軍慰安婦>

 銃弾が飛び交う戦場で、軍人を相手に、進んで売春で金稼ぎをする女性が、この世にいるだろうか。いるわけがない。日本政府は、それでも「いた」と押し切って、性奴隷問題を否定しようと躍起になって、国際社会に発信している。安倍・自公内閣の非情すぎる外交だった。


 いわゆる慰安婦の悲劇度は、高麗時代の「貢女」と比較しても、悪辣で弁解の余地はない。被害者は朝鮮女性から中国人女性、さらにロシアや欧州に拡大している。この世の地獄を体験した女性を、救済する方法はない。


<海軍主計中尉・中曽根康弘は慰安所設置で喜ばれたと自画自賛>

 この問題に直接関与した、元首相で海軍主計中尉の中曽根康弘に、日本政府と天皇は、大勲位なる勲章を与えている。


 彼は日本軍人を代表して慰安所設置について、誇らしげに打ち明けた最初で最後の人物で知られる。確か彼の慰安所設置は、インドネシアである。「現地の土人を慰安婦にして喜ばれた」と明かしている。彼は隠ぺいするどころか、進んで打ち明けたものだ。


<レイプ文化の日本はやくざ強姦魔跋扈だけではない>

 日本は女性虐待の国である。今も半封建国家なのだ。

 2013年に知り合いの戦争遺児が、やくざ強姦魔に噛みつかれて、翌年4月28日に非業な死を遂げた。犯人も被害者も創価学会員である。それゆえか、千葉県警も木更津署も本格的捜査を開始しない。やくざ強姦魔殺人鬼を見逃している、信濃町と警察である。


 この非情すぎる捜査当局追及が、当面する身近な事件である。「木更津レイプ殺人事件」を迷宮入りはさせはしない。


 やくざ強姦魔が跋扈する日本で、一人勇気ある女性が現れた。TBS強姦魔に屈しない若手ジャーナリストの伊藤詩織さんである。新聞テレビはまともに報道しなかったが、この強姦魔を救済したであろう菅義偉と安倍晋三の罪は重い。


 木更津の戦争遺児は殺害されてしまったが、伊藤さんは屈せずに強姦魔と戦っている。女性を性奴隷にしようとする強姦魔は、やくざだけではない。狼はどこにもいる。女性が自立することと、真っ当な警察力に大改革することが不可欠である。法制度の改革も、である。

 法相・上川陽子は何をしているのであろうか。


<日米属国関係=強姦兵士+武器弾薬購入+軍事基地提供と金、金>

 日米戦争で敗北した天皇制国家主義を歓迎した国民も多かったが、気が付くと敗北で手足をもぎ取られた悪党たちが、政府を掌握している現在の日本で、ワシントンの属国化が急速に進行した。その典型が、ロン・ヤスに続く、安倍とトランプの日本だった。


 亀井静香らは「アメリカのポチ」といって強く勇敢に非難している。いまも沖縄などでは、米兵による強姦事件が起きている。女性は、米軍基地の近くに行けない有様だ。


 不要な武器弾薬を、途方もない高額で買わされてもいる。そのための口実に中国や北朝鮮脅威論を、配下のメディアを使って世論操作している。軍事基地は、米産軍体制向けである。死の商人のためでもある。それだけではない、日本はワシントンのポケットの役割を担わされている。


 2021年2月15日の関東は雨天。庭の梅にも、ちらほらと白い花が咲き始めた。竹藪と杉の大木の、陽の当たらない小梅は、既に今が満開である。我が家の柚子の実を平らげたヒヨドリは、目下、近くの畑の菜花に襲い掛かっていて、すさまじい食欲を見せている。


 日本の女性に限らない。小梅やヒヨドリのような、強さを見せつけられる、自立した女性に変身しなければならないだろう。その秘訣は、声を上げることである。

 木更津の戦争遺児は、声を上げないまま、やくざ強姦魔の餌食になった。いま代わりに警察と信濃町に警鐘を鳴らしている戦いの最中である。伊藤詩織さんに学べ、である。

2021年2月15日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


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