五輪を中止してコロナ対策費に回そう(中)<本澤二郎の「日本の風景」(3962)

<中国の取り締まりの物凄さに圧倒!日本と天地の落差に驚く>

 そこは高速道路の入り口か出口だった。黒塗りの高級車は、出てきたところを、数人の警察官に止められた。運転手が窓を開けると、直ちに体温測定が。熱があったらしい。即感染の有無を確定するための測定を、運転手に告げた。


 すると運転手は、逃れようとして急発進、フルスピードでその場から逃げたのだ。普通なら、パトカー追跡となるはずだが、数十メートル先で車が走れなくなった。何らかの操作で車を動けなくさせたのだ。


 扉を開けて運転手が飛び出してきた。マスクを外して近づくと感染させるぞ、と毒づいたのだ。警察官は、逃げ出そうとする男の運転手の頭に、目隠しする網がかぶせられ、男は動けなくなった。そこを完全防護服の警察官が取り押さえて手錠をかけた。現行犯逮捕である。


 以上は、中国のネット動画で炎上中である。中国のコロナ感染防止対策の一コマであるが、まるで映画のシーンさながらの中国当局の徹底したコロナ取り締まり対策に驚いてしまった。


<スーパー買い物には、体温測定とグリーンカード必要>

 北京市の人々の話を間接的に聞いたことがある。

 市内や郊外には、東京でも想像できない、数千世帯のマンションが無数に林立しているのだが、住民は買い物をしないように心がけている。配達してもらい、スーパーなどに行かないようにしている。


 むろん、スーパーに行く人たちもいる。日本ではマスク着用が当たり前になっているが、中国のそれは真っ先に体温測定をしなければならない。熱があれば入店出来ない。もう一つはグリーンカードの提示を求められる。


 数千世帯の中の住人に一人でも感染者が見つかると、それだけで全世帯の住人のグリーンカードが灰色になるのだ。よって入店できなくなるのだという。


 買ってきた食料品・食材にも、洗浄して冷蔵庫、そうでないものはベランダで数日放置する。これは郵便物に対しても、同様である。


<数人・数十人で大騒ぎする中国のコロナ対策>

 正月休みに数千万、数億人の人たちが国内旅行を楽しんだ中国にも圧倒されるが、徹底したコロナ封じ対策の成果である。

 最近、石家荘でコロナ騒ぎが起きた。世界にも発信された。数千人の感染者が出たものか?実際は100人、200人であるが、1000万人の行動を止めた。当局の役人はみな首になったという。


 強力な感染力と無症状感染者の、新型コロナウイルスに対する対策は、こうするほかないのだが、アメリカは全く違った。日本もいい加減な電通五輪優先のコロナ対策に、とうとうコロナもしびれを切らしたらしい。


<菅義偉は万死に値する愚か者=安倍晋三とそっくり=鬼滅の刃>

 「電通五輪に振り回される菅は万死に値する」とは、今朝ほど届いた知り合いのメッセージである。知能教養のない菅を、電通は第二の安倍晋三と決めつけて、五輪強行に疾走している。


 電通ごときに振り回される21世紀の日本の悲劇は、コロナによって見事にあぶりだされている。その電通によって、言論の自由を奪われてしまっている新聞テレビも情けなさすぎる。


 この日本の真実を学者・文化人さえも沈黙して語らない。自己保身に長けた人間ばかりの日本列島なのか。


 菅は安倍犯罪のもみ消し人である。誰か否定できるか。出来ないだろう。万人が認める真実である。安倍とそっくりの知能教養のない政治屋である。昨日、日本学術会議委員を排除した官房副長官の杉田が、菅の前に現れた。


 杉田の下で、また新たな嘘が飛び出すのか?いまは鬼滅の刃が光っている!


 国が困窮した時に、真っ先に放棄するのは、武器弾薬である。改憲軍拡は愚の骨頂である。軍縮平和路線が正しい。帆船日本丸でなければ、安全航海は不可能である。これぞ天下の正論、日本国憲法が命じる真っ直ぐなレールである。


 米俳優のシュワルツェネッガーが今叫んでいる、嘘がヒトラーを生み出し、同じくワシントンにトランプをと警鐘を鳴らしている。東京には、安倍と菅を誕生させた日本である。ともに人間の命に真正面から向き合おうとしない、不寛容の政治を、昨年からコロナが告発しているのであろう。


 東京五輪はコロナを退治した証だ。こうほざく為政者が、地球に存在するであろうか。電通五輪は中止して、コロナ対策費に回すべきである。

2021年1月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

(追記)

 毎日の記事を友人らに発信してきたが、実はその必要性がないことを知ったので、送信を止めると、数人から「どこか悪いのか」という心配の声が届いてきた。思うに「本澤二郎の日本の風景」でブログ掲載記事が見つかる。それを「お気に入り」にしとけば、わざわざ長文記事をメールで確認不要なのだ。要するに、筆者同様にネット無知の人間が今も多いということである。

 Twitterをやれといわれて久しいが、その気がまるでない。ネットで一喜一憂する人間になりたくない。トランプの真似は出来ない。それにしても、現職大統領が、熱心な支持者を煽り立てて、暴徒として議事堂に乱入させたばかりである。アメリカンデモクラシーも死んだことになる。ワシントンが死んで、日本も死を急いでいる政府である。

 地球温暖化による気候変動も恐ろしい。冬野菜も寒波で萎れてしまっている。

 「バイデンがアメリカのリスク」という報道番組をちらと見た。「菅がリスク」という番組には手を出さない、テレビ芸者にも困ったものである。


 コロナ対策には、太陽に当たる・納豆・味噌汁・緑茶がいいとする風説なのか、事実なのか不明だが、もともと大好きなので、喜んで活用している。

202101111524


 午前10時現在、東京・赤坂の衆院議員宿舎。
 午前11時46分、同議員宿舎発。
 午前11時50分、公邸着。
 午後0時52分から同1時42分まで、小泉進次郎環境相、神奈川県健康医療局の阿南英明医療危機対策統括官、済生会宇都宮病院の小倉崇以救命救急センター長。
 午後2時1分から同3時9分まで、加藤勝信官房長官、坂井学岡田直樹、杉田和博各官房