イケイケどんどんNO<本澤二郎の「日本の風景」(3944)

<日本国民とアジア諸国民の安全を守る9条を死守せよ!>

 日本国民だけではない。アジア諸国民も知っている。あの呪われた大戦の教訓として手にした、戦争放棄の9条を断じて手放してはならない。財閥と右翼の餌にしてはならない。隣国の様子を口実にした改憲軍拡論に騙されては、元も子もない。泉下で、平和軍縮派の宇都宮徳馬が叫び続けている。

 安倍晋三に続く、菅と実弟の岸信夫の暴走を許してはならない。



<改憲軍拡は戦争の危機を招き寄せる魔酒=全国民は知っている!>

 時は21世紀だ。日本人は広島・長崎の教訓を、教科書で学んで知っている。誰でも、9条のおおよその中身も知っている。


 軍拡が利権の巣となっていることも知っている。徐々に、大戦の主役が財閥であることも、彼らの最大の金儲けの手段であることも知っている。国会の右翼議員・改憲派に対して、財閥から資金が流れている構造的腐敗現象のことも、理解するようになってきている。


 自公維を中心とする与野党議員の多くが、金で動く売国奴であることも分かってきている。これらのことは、新聞記者であれば、誰でも知っていることである。


 改憲軍拡論は、戦争に向けた悪魔のお酒である。安倍や菅の回答を求めたい。なぜ安倍犯罪と菅犯罪に、人々が怒りをもって抵抗するのか、それは戦争の危機を食い止めるためである。二人を豚箱にぶち込みたい、という誘惑に駆られて当然のことなのだ。戦争反対派が今、安倍事件捜査の林検察に注視する理由でもある。


 コロナ禍で思考する時間を持てる識者は、それぞれの場で声を上げる憲法的義務を有している。コロナ禍に隠れての超軍拡に、議会はブレーキを踏まねばならない。衆院議長の大島と参院議長の山東の責任である。これら二人のノーテンキ議長監視も、国民の務めである。


<9条違反=安倍が辞めても菅も超軍拡路線・戦争体制は止まらない!>

 戦争準備に突っ走った安倍内閣最大の悪徳は、憲法違反の戦争三法を強行したことである。これを止めるという公約を掲げてきた公明党創価学会は、逆にアクセルを踏んで、強行成立に絶大な貢献をして、日本国民を裏切った。


 公明党創価学会は、憲法が禁じる政教分離違反の宗教団体と政党である。ゆえに、権力に食らいつくことで、日本の戦前派後裔政権を助ける約束で、9条違反法を強行した、その罪は重い。池田大作が元気なら、想定さえ出来なかったことである。

 戦争党変身を演じるこの宗教政党に期待することはないし、むしろ百害あるのみである。


 安倍の超軍拡路線は、コロナ禍で悲惨すぎる財政下、菅もそれを拡大して平然としている。専守防衛をドブに捨てたことに与野党も言論界も沈黙している。アジア諸国民も、である。


<台湾派右翼・安倍の実弟でA級戦犯・岸信介の孫・岸信夫が推進役>

 河野洋平の倅は、少しばかり英語が使えるというだけで、軍拡にはしゃいでいたが、彼の後任は安倍の実弟・岸信夫。軍需産業・三菱向けの人事に他ならないが、案の定、兄弟そろっての軍拡派だ。


 利権が少なくなった台湾派は、このところ岸が先導している様子がみえる。安倍家から岸家に養子に入っただけのことだから、兄弟そろって岸・A級戦犯の遺伝子が詰まっている。行動が証明している。

 岸の水面下の台湾介入も注視すべきだろう。


<長距離の巡航ミサイルと海上イージス開発で専守防衛破棄>

 幻の軍拡兵器の陸上イージスがご破算になると、ついでバタバタと海上イージス利権に防衛省も自民党防衛族も、背後の日米軍産体制の意向に沿って、始動するとまもなく、これが予算化されようとしている。

 「まともな与野党議員がいた以前であれば、政権が倒れる場面だ。新聞テレビは防衛省・防衛族の宣伝機関でしかないため、何でもスイスイ、イケイケどんどん。海のものか山のものか分からない机上の空論に、20兆円もかけるのだという。山谷や小野寺の悪党がはいずり回って、岸の大馬鹿を支援して恥じない現状だ」と事情通は指摘している。


 さらに長距離の巡航ミサイル開発に岸は、待っていたとばかりにゴーサインを出した。残るはここに核を取り付けるだけなのか。専守防衛が完全に骨抜きにされてしまった。


 「対中作戦に本格的に始動した日本の改憲軍拡路線」と指摘されそうだ。



<空母「出雲(いずも)」に続いて、二隻目の空母「加賀(かが)」にも最新鋭F35B

 大掛かりな超軍拡路線のもう一つの動きは、空母「出雲(いずも)」だけでは不足だとして、二隻目の空母「加賀(かが)」も改修という名目の建造費として、新年度予算に組み込まれたことが報じられた。


 艦載機は米ステルス戦闘機F35B。コロナ禍で泣き叫んでいる庶民を嘲る様に財閥や防衛族は、100%の予算を確保できるの信じて、財政超悪化に貢献している。そのツケは、次世代の国民が支払うことになる。恐ろしい国は、恐ろしい犯罪首相と、その犯罪もみ消し人の後継首相の下で、急ピッチで進められて止まらない。


<核武装化に向けての野望にブレーキをかけない与野党>

 残るは核兵器開発だが、原発推進で54基もの原子力発電所を有する日本は、有り余るほどのプルトニウムを保有している。


 9条を嘲笑う事態が目の前に起きている。それでいて、議会内に軍縮議員連盟が誕生したという報道を聞かない。拉致問題の家族会は、以上のような超軍拡に、いいように利用されてきた、という事実さえも、認識していない。新聞テレビも真実を報道しない。電通に屈服した新聞テレビは、もはやジャーナリズムとは言えない。


 政府お抱えの家族会は、即座に解散すべきだろう。北朝鮮問題は3兆円支援ですぐさま解決できるのだが、超軍拡のために、そうはしない菅内閣である。


<ほくそ笑む財閥1%と日米産軍体制>

 国民は軍靴の音を聞きながら、それでも沈黙している。他方で、ほくそ笑む財閥と日米産軍体制のコロナ禍の今である。


 戦争に向けた超軍拡を止めるためにも、犯罪首相を豚箱へ、安倍国会喚問は不可欠である。天の声であろう。


 やればできる。予算を人質にした野党国会戦術で可能である。安倍喚問で、法の下の平等を貫く司法にすれば出来る。枝野や小沢の覚悟いかんである。その責任は重い。出来るか!(以下に通信社記事を添付)

2020年12月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2021年度の防衛予算案は20年度当初比0.5%増の5兆3422億円となり、7年連続で過去最高を更新した。航空自衛隊F2戦闘機の後継となる次期戦闘機の開発費として576億円を計上。35年の配備開始に向け、機体やエンジンの設計を進めるほか、米軍機との相互運用性確保に向けた研究に着手する


 政府が21日に発表した2021年度予算案で、防衛省は広島県呉市の海上自衛隊呉基地を母港とする護衛艦「かが」の改修に203億円を計上した。米国から購入する最新鋭ステルス戦闘機F35Bの運用を想定し、事実上、空母化する。在日米軍再編に伴う都道府県向けの交付金に20年度と同額の50億円を盛り込んだ。米軍岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転を受けた山口県だけに交付されている。


(追記)酷寒の散歩は、太陽が真上の昼過ぎがいい。先日は、武田川で鴨の親子が7羽泳いでいた。大手町のカルガモ親子はよく報道されて知っているが、こちらはすでに成鳥した鴨の家族に大小はない。スイスイと元気がいい。よく見ると、両足の水かきが激しく動いている。言論や自民党防衛族を泳がせている水面下も、同じに違いない。

 畑作の鍵は、太陽である。我が家の前庭は、竹林で午前10時ごろから日陰になる。それでも遅蒔きの大根が、細いながらも霜に耐えている。大根の根は深く地中に突き刺さって枯れないのだ。今の貧困層の姿とダブってしまいそうだ。耐えて春を待つか、それとも決起して太陽を招き入れるか?国民の決断次第だ。

 早朝に自生した菜と乾燥わかめに、味付けした味噌汁で、体を温めてパソコンを打っている。田舎暮らしの醍醐味だ。そうそう昨日、Nさんが贈ってくれた北海道の松前漬けを食べた。酒の肴に最高である。北の寒さに耐えた好物か。