創価学会大攻勢!?<本澤二郎の「日本の風景」(3914)

<菅・二階を後ろ盾=岸田宏池会壊滅作戦=平和の被爆地広島で>

 「国税のメスが入ると、ひとたまりもない信濃町」は昔から指摘されていたことだが、このところ空中分解論まで取りざたされている創価学会公明党が、自民党きっての名門派閥・護憲リベラルの被爆地で咲いた宏池会壊滅作戦に狂奔している。


 大阪都構想の住民投票では、学会員の6割が反乱を起こして敗北したばかりである。いまだに西日本で衆院議員の議席ゼロ。こともあろうに、この7年8か月の間に、すっかり平和党を返上して、戦争党に衣替えしたことの証明づくり?と言わぬばかりに、護憲リベラルの広島で、あたかも最終戦争のような攻防を、仇敵の日本共産党とではなく、宏池会壊滅作戦を断行するというのである。


 既に公明党代表のナツオが広島入りして、安倍が災害被災地視察をしなかった地域を回って「公明党に任せて」と訴えていたという。ただ、国土強靭化の責任は、公明党の国交大臣の失策にある。どれだけ地元民の心をひきつけたか疑問である。


 受けて立つ自民党広島県連は、宏池会の牙城である。池田勇人内閣は、60年安保の岸政治に挑戦して奪い取った政権である。続いて宮澤喜一が政権を担った。この間大平正芳の大角連合は、日中国交回復を実現、後継の鈴木善幸も首班に擁立された伝統が、今の岸田・宏池会に根付いている。岸田は宮澤の薫陶も受けていることを、忘れてはなるまい。



<河井1・5億円事件に悪乗りした用意周到な第二の1・5億円作戦か>

 このところの創価学会は、自業自得とはいえ、かなり落ち込みが激しい。2013年の旧スパイ防止法の名称を変えた「特定秘密保護法」の強行は、創価学会が戦争教団に変身した最初である。


 池田大作の理念を放棄した太田ショウコウのクーデターと断罪できるだろう。国粋主義者の安倍の腰ぎんちゃくになった太田と安倍の間の密約が何だったのか、両者間の大金の流れがどうだったのか?いずれ政権交代で判明しようが、大義は全くない。


  この場面で、木更津市の戦争遺児が太田NOを突き付けた点は、注目に値する。2013年12月だった。2013年の我が家は、それこそ悲劇で押し包まれた年だった。2010年に次男が東芝で医療事故死、続く東京地検の不起訴という想定も出来なかった事態に、それまでの6年の病院通いと、7年の自宅介護のあと、東芝病院の看護放棄による窒息死に対する検察の仕打ちに打ちのめされた結果の妻の後追いを、医療に無知な人間にはいかんとも出来なかった。猛省しても始まらない。


 日本政治に興味を失ってしまっていたのだが、このころから創価学会の瓦解が始まっていた。続く自衛隊参戦法と共謀罪の強行である。これら憲法違反の戦争三法に対して言論機関は、責任を放棄してしまっていた。マスコミの世界で生きてきた人間として、この悲劇を目の当たりにしたことが、いまのペンの全てを物語っている。


 沖縄では、野原善正が創価学会公明党にNOを突き付けていた。国際的な平和学者は、平和主義を放棄した公明党を「戦争党」と断罪した。


 それゆえの創価学会の用意周到な広島攻略作戦である。背後を安倍・菅・二階が仕切っている。第二の1・5億円事件の再現となろう。河井選挙に突進したことによる創価学会公明党に対する、謝礼金の解明も急がれている。


 大義は宏池会にある。護憲リベラルの広島県民が支援するだろう。


<池田主義放棄の裏切り教となった第二の維新党?>

 いまの創価学会公明党を見ていると、いかに後継者づくりが困難であるかを物語っている。背信・裏切りが、いとも簡単に行われることに驚きを禁じ得ないのである。


 報じられるところでは、池田は人間革命という著書で師弟のことを、それこそ繰り返し叫んできた。機関紙では連日のように、である。それでも権力と金に傾倒する太田のような、むろん、山口以下の公明党に呆れるばかりである。


 筆者にとって無縁である。宇都宮徳馬の薫陶が脳裏から離れることはない。憲法を虐げることは出来ない。日本人の正義は憲法・護憲にある。これは歴史の教訓そのものだからである。


 最近の創価学会公明党は、第二の維新である。宏池会の護憲リベラルを、資金力で破壊できるだろうか。


<広島は宏池会の牙城=生死をかけた古賀・岸田は背水の陣>

 言及するまでもない。広島は、護憲リベラルの牙城である。それゆえの宏池会の牙城である。一度は宏池会に所属した菅義偉は、広島に行くことなく飛び出してしまった政治屋であった。二階は、金と地位に揺らぐだけの紙屑人間であろう。


 二人ともGoToトラベルという観光利権に飛びついて、目下の爆発的なコロナ感染者を生み出している。軌道修正さえもおたおたである。果たして、創価学会を操って、宏池会をつぶせるだろうか。最近の掲示板で目撃した学会ニュースを添付したが、なぜか貼り付けることができなかった。

2020年11月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


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