菅義偉の公助論<本澤二郎の「日本の風景」(3912)

<女性自殺多発は財布を握ることの心労=貧困化が原因>

 晩秋の季節がいいので、忘れていた自宅南のわずかな雑草地の開墾を始めた。畳1畳ほどの広さでも、隣家の孟宗竹の太い根が縦横に走っているので、なかなかきつい。戦前から戦後も、両親はここで春は麦、秋はサツマイモを耕作して、4人の子供を育ててくれた涙が出るような尊い場所である。

 自分で鍬を振り上げてみて、その都度、父親の偉大さをかみしめることが出来る。亡き妻や次男のことも胸をよぎる。無心で、というわけにはいかない。休み休みの作業でも、小一時間で疲れる。


 今日は3日ぶりに風呂に入れる。というのも、我が家は東海ガスのプロパンを使用している。同ガスの強い推薦で購入したノーリツ給湯器が、5年も経たないのに故障してしまった。一昨日は、水のシャワーで震え上がってしまった。


 東海ガス経由でノーリツに連絡、昨日午後に修理の担当者が来てくれた。原因は「ファンモーターの不具合」で、取り換えにものの30分。それでも部品代7200円、出張料2500円、作業工料7200円。言い値で請求してきた。老人の年金生活者にとって、想定外で全然安くない。コロナ禍の詐欺的値段なのか?内心、面白くない。消費者庁は機能不全か。

 メーカーは、あらかじめ故障する部品を使っているのだろうか。老人家庭には、どこからでも散在が押し寄せてくる。無知だと対応できない。実をいうと、財布を握ったのは2014年からである。


 ここから見えることは、女性の苦労・心労は、財布から来ていると確信した。富裕層はいざ知らず、貧困が女性の心を直撃する。耐えられず命を絶つのではないか。コロナ禍で倒産・失業による貧困が、女性の精神を奪い、前途の希望を奪い、そして女性の命を奪っていく。宗教哲学無力だ。新聞は書くべし。


 何が言いたいのかというと、一律10万円支給よりも、貧困家庭に30万円が公平・公正な政治なのである。一律10万円で、金集めをしている政党・教団が存在していると聞くと、なおさらそうである。貧困層への公助についての菅の公助論は、口先だけなのだ。


 ともあれ、3日ぶりの入浴に安堵した。湯上りに、夏に買った缶ビール1本を楽しもうと開けたものの、いい味がしなかった。季節外れのビールだった。


<首相の公助、せめて食事代は自腹を切れ、官邸の名コックに失礼だ!>

 安倍晋三は、毎夜高級料理店で美食三昧の日々を過ごしていた。彼は清和会派閥の中でも「度ケチ」で有名だった。したがって、食事代は官房機密費という血税で支払った。


 以前韓国の大統領・文在寅は、公的な昼夕食会以外は、すべて自身の財布から支払っていた、という韓国報道に驚いたものである。日本の官邸は、倭寇のくせが染みついているのか、その点で、かなり野蛮なのである。


 官邸には、立派な食堂とコックが控えている。池田勇人が首相在任中、官邸のカレーライスが有名になった。首相官邸の名コックの食事にありつけたいと思う日本人は、今も多い。

 だが、秋田県のイチゴ農家で優雅に育った菅は、官邸の食堂が気に入らないらしい。周辺の高級ホテルの食事一本で、民衆をイラつかせている。本来は、官房長官が抑止力を働かせる場面だが、安倍家のお庭番の加藤勝信には、そうした配慮などない。


 食事ぐらいは、自助でいいのではないか。財政は火の車である。コロナ禍後の大増税に、大衆はおびえているのだから。菅の公助は狂っている!


<人事院の防護服で贅沢三昧の霞が関などのコロナ無縁の役人生活>

 最近の人事院総裁は、女性が目立つのだが?勘違いだったら訂正しなければならないが。

 人事院は、戦後の経済混乱期の役人の給与を民間に比例させるという任務を帯びていて、存在を認められたものである。高度成長期を経由して、特にバブル後の低成長期に入った今日おいて、発足当初とは真逆の、役人上位の高給体系を敷いて恥じない。


 2020年のコロナ不況下、ボーナスを支払えない企業は少なくない。大掛かりな首切りが横行している。そのための契約社員・非正規労働者に、悲惨すぎる貧困生活を強いている。そこからの自殺の多発である。


 だが、我が国の人事院は、役人こそが上級国民とばかりに、高額給与に力を入れてきた。コロナ不況どこ吹く風の売国奴機構の人事院であるから、夏冬の特別手当もどっさり支給している。これはどういうことなのか?

 役人や議員ら高給組は、庶民大衆の非難に無頓着である。菅の公助に霞が関も、与野党議員も肥えてばかりいて恥じない。倫理・道徳も消えてしまった日本なのだ!

2020年11月22日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)