止まらない電通爆走<本澤二郎の「日本の風景」(3856)

<2015年以降経産省事業3663億円を分捕った大魔神>

 毎朝、新聞やテレビ報道を監視している趣味人間が、新聞テレビを配下に従えての電通が、政府よりの世論操作をしながら、財政危機の国の予算・血税を、仕事を放棄して昼寝をしている経産省関連事業を独り占めにしてきている不正の実態を知らせてきた。


 コロナ予算を悪用して、暴利をむさぼって反省も謝罪もしない大魔神・電通の爆走は、昔からなのだろうが、特に安倍内閣を操るようになってから、まるで昔の海賊・倭寇を思い出させるほど、やってることは悪辣で大胆である。


 2015年以降でみても、経産省事業のほとんどを丸呑みして、途方もない金を懐に入れている。みぐるみを全部はぎ取ってしまう強盗レベル以上だ。


 経産省から直接抜き取ると目立つので、まずその間にクッションを用意するのである。それが一般社団法人、環境共創イニシアチブという妙な名前の傀儡組織を経由させる。その金額は4013億円。電通はそこから3663億円を抜き取って、それを傘下の子会社に回すことで、さらなる暴利を手にしていた。


 神社の賽銭箱から10円盗っても豚箱行きの法治は、庶民大衆向けである。

今時の安倍や森喜朗らをのぞいて、神社信仰者がいるとも思えないが、電通は合法という大きな網を潜り抜けて、莫大な血税を懐に入れ、平然としている。電通の見返りは、政府批判をする新聞テレビを監視、封じ込めることだ。そうして、山賊か海賊のような売国的悪行三昧を強行して、お上のお目こぼしをしてもらうようなのだ。


 電通の悪行件数は54件にのぼる。

http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/119.html


<環境共創イニシアチブ=電通の傀儡法人>

 環境共創イニシアチブなんて聞いたことはない。電通と経産省の売国奴が考え付いた用語に違いないが、経産省事業は、一旦ここに投げ込まれる。


 「血税はすべてここを経由してエスカレーターに乗せられると、すべて電通の暴利に化けることになる。こんな甘いビジネスが、この世にあることに驚くばかりだ」と事情通も、過去に役所にも所属していたこともあるだけに、解説しながら怒り狂う。


 環境共創イニシアチブは、無論のこと電通の傀儡組織である。コロナ予算でも同じことが表面化して、世人を震え上がらせた。

 本来、法務検察の出番である。議会の国政調査権が行使される場面である。しかし、それがない。あるはずがない。電通は政府・議会・司法を操っているからである。お分かりだろうか。わかるまい。不勉強なジャーナリストも、つい最近知ったばかりなのだから。


 自民党国会議員の秘書を歴任したベテランでも、この電通の爆走には驚愕しているのである。

 この7年8か月のことなのか、その前からなのか?日本国民は、知りたがっている。外交問題に関心のない国民も、納税者として、予算の使い道に厳しい。

 


<血税を吸い取る吸血鬼=安倍・今井の悪党への還流金>

 予算の使い道に対しての約束事を、ドリルで穴をこじ開ける安倍の規制改革に固執した結果、人の命が奪われた。モリカケ事件などである。大雑把に言うと、主に指南役の経産省出身の今井らの悪行は、即安倍の悪行となって、電通に血税を流し込んでいた。


 今井は菅内閣になっても、内閣官房参与として引き続き、悪行を働くだろうと見られている。いうなれば電通の水先案内人なのであろう。ここまで悪党になれる役人も珍しい。


 加藤六月の娘婿・勝信の義理の姉(内閣官房参与)については、先に紹介したが、今井の動向は今後とも、要注意である。勝信の義姉のパナマ文書には驚かされたが、今井にも存在するのだろうか。安倍や菅はどうだろうか。公明党の太田ショウコウや山口那津男に、秘密口座のパナマ文書が存在しているのかいないのか。確か、発覚の後、ナツオはパナマを訪問している。民衆の関心は強い。


 電通からの謝礼は、安倍や今井らに還流されているというのが、昨今の常識という。大いに気になるではないか。


<朝日新聞は電通離脱に汗をかいている証拠なのか?>

 電通爆走に関する報道は、朝日新聞である。ということは、朝日は電通の支配から抜け出そうともがいているものか。そうだとすれば、これは素晴らしいことで、注目に値する。

 強い新聞は、国民のための新聞である。国民を欺く安倍と菅の内閣に塩を贈るような新聞テレビばかりだと、日本は間違いなく滅びる。すでに亡国の淵に立たされている日本である。


IOC会長バッハに「命より金」を教え込んでいる大魔神?>

 電通の巨大利権の五輪は、常識論では幻となって、ありえなくなっている。コロナ死者がアメリカでも20万人。ブラジル、インドも厳しい。いまヨーロッパも深刻化している。これからは冬の季節、インフルエンザが流行する。予想外の事態が想定されるだろう。

 ワクチン開発は政治論ばかりで、果たして本物が誕生するのかどうか。誰も分からない。いまだにマスクの効用についての議論が起きていて、完全に定着していない。ようやく落ち着いたというニューヨークは、ゴーストタウン化して再生する目途はたっていない。


 不正腐敗の東京五輪に絡んで、前JOC会長の竹田は逃げ回っている。五輪利権の裏方の電通派遣の高橋も雲隠れしている、などと事情通は指摘、JOCと電通の深刻さは新聞報道と異なる。


 「電通の今の恐怖は、広告スポンサーに逃げられることだけではなく、契約不履行による損害賠償のことだ。選手は集まらない。いい材料は全くない。それでも、ことによると強行できる、とのメッセージを世界に発信しなくてはならない。裏側でのIOC会長のバッハ工作も必死。菅からバッハに電話させて、人命よりも金儲けが大事だ、とハッパをかけている」というありさまのようである。


 幻となった五輪に四苦八苦する電通と、続く日本政府と東京都なのか。安倍が降りたのもよくわかるだろう。

2020年9月26日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)