野原善正の辻説法<本澤二郎の「日本の風景」(3816)

<信濃町の裏切り集団退治は続行、池田の一人立てを実践>

 山本太郎の支持者が、池田大作親衛隊の野原善正のインタビューYOUTUBEを送信してくれた。その前に以前、一度インターネットのメールアドレスでやり取りしていたため、彼の突然のれいわ離党を直接問いただしておいたので、概要は理解していた。


 勇気ある野原は、真正面から池田裏切り集団と化した公明党創価学会現執行部の鬼退治の密命を帯びての戦いを、2019年7月の参院選で敢行した。その環境を用意した、山本太郎なのか小沢一郎なのか、その鋭い政治感覚に驚いた国民は多かったろう。


 わずかな運動期間で21万票を集めた。これは大変な数字である。21万人が信濃町を包囲したと仮定すると、信濃町の鬼退治は1日で大成功を収める。野原の誠実・実直な物言いを、有権者が評価したものだ。信濃町の赤鬼たちも、真っ青になった。


 いうなれば、特定秘密保護法という憲法違反の戦争法にNOを突き付けた木更津の戦争遺児の思いを、野原が共有したことになるため、筆者も注目していた。大義ある野原の行く手を遮る力は、太田も山口も原田にもない。


 ところが、この信濃町最大の脅威に浮上した野原を、あろうことか山本太郎とその側近が排除した!一体何が?


 現在わかったことは、それでも野原の独り立つの池田大作の遺言である辻説法は続く。このことがインタビューで判明した。



<信濃町の金と権力に屈した山本太郎と側近?>

 素人でもわかることだが、自民党を打倒する唯一の方法は、信濃町を昔の池田の平和主義に引き戻す戦いに勝利する、これしかない。いくら野党が踏ん張っても、日本会議の極右体制を打倒することは、困難であろう。


 安倍がこけるが、次なる手段で彼らは、生き残りをはかる。いくら小沢一郎が檄を飛ばしても、無党派は動かない。野原に勝るミサイルを手にしていない野党の体たらくを、有権者は感じている。


 山本にとって、日本会議瓦解の決め球である野原を、なぜ排除したのか。信濃町の工作に、なぜ屈してしまったのか。このことから太郎の弱点が見えてくるだろう。権力と金に屈してしまう、れいわに明日はない!


<野原が明かしたこの1年間、れいわはコロナと共に休眠>

 野原インタビューで判明したことは、野原選挙で沸騰した成果を、継続拡大という当たり前の組織論を棚上げしていた。そして野党候補分断を策した都知事選出馬と太郎惨敗で、れいわへの期待は失望に変わってしまった。


 選挙資金の枯渇かもしれないが、それにしてもわびしすぎるこの1年間だった。そこで大西問題が表面化、その流れの延長に野原離党である。信濃町の喜びが伝わってくるだろう。


 知らなかったことは、野原は太郎の都知事選で応援演説を止められていた。ということは、この時点で、れいわは信濃町工作に屈していたことになる。作戦参謀がいれば、彼はつるし首に相当しようか。


 「マイクを握って安倍批判をしている限りでは、評価を得られるが、それ以上の力のない太郎が証明された」との事情通の指摘は当たっていようか。


 政治不信の中での一服の清涼剤だったのか?



<池田親衛隊「創価改革」は野原の信念、スポンサー・支持者の結集>

 日本の諸悪の根源は、極右・日本会議ら関係者をのぞいた多くの庶民・大衆の目線からだと、それは平和を吹聴してきた公明党創価学会が、あろうことか憲法違反の戦争三法を次々と強行成立させたことである。


 不気味な宗教団体の陰に隠れての大胆すぎる変身・変質を、特に善良な日本人は許さない。歴史の教訓は、純粋・純真な平和主義である。この当たり前の禁を破って、日本会議・財閥の戦争三法に共鳴、それを強行した歴然たる事実を、誰も打ち消すことはできない。


 その証拠となる彼らの蓄財について、野原だけでなくジャーナリストも追及するだろう。比例して野原の仲間たちがスクラムを組んで、沖縄や東京・信濃町に集まるだろう。野原らの信念、木更津の戦争遺児の思いが貫徹されると、日本は変わる、希望が生まれてくる。帆船・日本丸の航海が待ち構える!

2020年8月16日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)