言論の死<本澤二郎の「日本の風景」(3807)

<電通大魔神の威力にひれ伏している新聞テレビ>

 日本に健全な民主主義、健全な言論の自由が機能していれば、安倍晋三の2度目の登板など考えられようもなかった。安倍晋三の首相就任に、一番驚いているのは、泉下の父親・安倍晋太郎だ、とは清和会OBの実感であるが、筆者もまたそう思う。冗談で言っているのではない。二番目が、母親でA級戦犯・岸信介の長女・洋子であろう。


 結果、この8年近い間に、財閥は500兆円前後の金を蓄財した。株も日銀の黒田の大量株買いで、本来であれば、数百円株が、数千円という高値を維持している。


 株買いに悪用されている、日本国民の唯一の資産である年金基金が崩壊寸前である。借金は、空前絶後の規模に膨らんでいる。


 それでも心臓は動いている?吐血の心配はないのであれば、野党は体を張って臨時国会を勝ち取るべきだ。コロナ危機の渦中にある異常な事態を、安倍に歩調を合わせている余裕はない。体を張る時だ。昔の社会党を学べと言いたい。


 新聞テレビも、電通大魔神の威力にひれ伏していれば、活字文化の死そのものである。



<政治評論なしの日本最大の記者クラブ・内閣記者会の醜態>

 真っ当な政治評論がない。新聞の社説が、1面から姿を隠してしまっている。


 新聞は、いまこそ社説を1面に飾るべきだ。見識のある正義の言論人が、前面に出てきて活躍する時代である。東京・朝日・毎日は即座に実行したらいい。出来ないというのであれば、日本の言論は死んでしまった証拠となる。


 恥を知るべきだ。政治屋から恥の文化が消えてしまって久しいが、言論人も、となると、これはもう日本お陀仏である。


 官高党低の下での安倍報道は、首相官邸を担当する内閣記者会に任されている。日本最大規模の記者クラブでもある。二つの通信社と大手の新聞は、記者を多く配置して、取材をしているのだが、官邸の犯罪に対して特ダネゼロである。「書いてもデスクが握りつぶしてしまう」という不満が現場にはある。

 それだけではない。安倍の番記者は、いずれも右も左もわからない1年生の政治記者を貼り付けている。要は、訓練の場なのだ。

 政治の全体が分かっていないため、質問は幼稚さを極めている。安倍のような犯罪を次々と起こしている首相に対しては、各社とも対応が間違っている。


 他方で、編集幹部に対しては、電通の意向を体した広告担当が目を光らせている。連中は、紙を売るよりも、広告収入に傾斜して久しい。紙で稼ぐよりも、電通の広告費に依存している。


 筆者が現役のころは、政治部長が官邸との緊張関係を監視、これ一本で対応、それ以上の首相との特別な関係はなかった。この官邸と新聞テレビの倫理的ルールをぶち壊した人物は、いうまでもなく、平和軍縮派の宇都宮徳馬が「奴は忘恩の徒である」と決めつけた読売のナベツネである。


 ナベツネは悪党である。左翼から右翼に転向した、言論人というよりもフィクサーであろう。朝日崩壊の黒幕はナベツネと見られているが、頷けよう。



<異様な官邸執務室への役人ラッシュ、しかし臨時国会NOの不思議>

 安倍日程の怪しげな場面は、正体不明ともいわれかねないような、特定された役人が、10人、20人と大挙官邸に押しかけている。「仕事はしている」という見せかけでもある。

 まともな政治記者であれば、現場を確認することが出来る。安倍との密会の中身を国民は知りたいのだが、それが報道されることはない。

 参考までに8月5日の安倍日程を貼り付けたのだが、1年生記者には取材能力はない。参加者が実際、執務室に入ったのかどうかも、この人数では確認できない。

 内閣報道室のメモを記録するだけだろう。


 ともあれ、吐血の危機を乗り越えて元気になったというのであれば、高給を食むだけでなく、臨時国会を開いて、堂々と国民の疑念に応えるしかない。彼は国会をさぼることで、嘘の数を減らしている?


 「こんなちんけな小僧を、首相に担ぐ日本会議・自公の政治責任は重い」と清和会OBは怒っている。気が付いたら、ネツト掲示板阿修羅にも電通大魔神が介入、言論弾圧をしてきている。敵は本能寺なのだ。

2020年8月7日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


8月5日(水)

「ふるさとづくり事例集」を秋葉賢也首相補佐官(右)から受け取る安倍晋三首相=首相官邸【時事通信社】



「ふるさとづくり事例集」を秋葉賢也首相補佐官(右)から受け取る安倍晋三首相=首相官邸【時事通信社】
 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
 午前9時42分、私邸発。
 午前9時56分、官邸着。
 午前10時11分から同25分まで、武田良太防災担当相。
 午前10時30分から同45分まで、薗浦健太郎自民党総裁外交特別補佐。同11時、北村滋国家安全保障局長、滝沢裕昭内閣情報官、防衛省の大和太郎防衛政策局次長、山崎幸二統合幕僚長が入った。同22分、滝沢、大和、山崎各氏が出た。同30分、北村氏が出た。
 午前11時31分から同54分まで、長谷川栄一首相補佐官、森健良外務審議官。
 午後1時55分から同2時22分まで、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長。
 午後2時23分から同59分まで、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村康稔経済再生担当相、今井尚哉首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長。
 午後3時1分から同30分まで、秋葉賢也首相補佐官らから「ふるさとづくり事例集」受け取り。同4時から同30分まで、バングラデシュのハシナ首相と電話会談。同37分、菅官房長官、西村経済再生担当相、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、北村国家安全保障局長、藤井健志官房副長官補、和泉洋人、長谷川、今井各首相補佐官、樽見新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監が入った。同44分、加藤厚労相が加わった。同58分、全員出た。同59分から同5時5分まで、西村経済再生担当相。
 午後5時18分、官邸発。
 午後5時48分、羽田空港着。
 午後6時25分、全日空683便で同空港発。
 午後7時20分、広島空港着。同30分、同空港発。
 午後8時16分、広島市南区のグランドプリンスホテル広島着。同ホテル内のレストラン「ボストン」で長谷川首相補佐官、秘書官と食事。
 午後11時現在、宿泊先のグランドプリンスホテル広島。来客なし。