1・5億円銀座宴会<本澤二郎の「日本の風景」(3795)

<「稲田検察・林検察も黒川弘務と大差なかった!乾杯」?>

 4連休前夜の7月22日、東京の銀座は珍しく賑わいだ。長梅雨のコロナ禍を吹き飛ばしたという。その余韻が今も話題になっている。筆者への早朝電話は、連日、銀座ステーキ店での安倍晋三主催の宴会に怒りを爆発させる。

 安倍が招集をかけた面々は、総勢8人だが、秘書官や警備のSPを加えると、相当な数だ。

 そこでの安倍は、安倍の秘書時代から知る清和会関係者の解説は「稲田検察も新たな林検察も、黒川弘務レベルだった。皆さん、もう心配する必要はない。乾杯!」と実に適切だ。


 最近になって、一部の市民運動家の中に「林はまだやるかもしれない」と期待する向きもあったらしい。安倍のことも、国会議員、検察のことも、近くで目撃してないための誤った判断であろう。安倍を支える電通大魔神の扇動かもしれないが、林も同じ穴の貉である。


 国民の信頼を失った法務検察の再生は、もはや期待できないだろう。安倍犯罪に比例して、腐敗の度を深めている。


<自民党本部の金庫番に「よくやった!感謝したい」?>

 招集メンバーの中に「おや」と驚く人物がいた。元宿仁である。20年も、たった一人、永田町で現役政治記者をしたジャーナリストは、むろんのこと、彼の名前は知っている。清和会OBなどは、彼が自民党本部でバイトをしていたころから、よく知っている。現在の肩書は、党本部職員を束ねる事務総長という、よくぞ出世したものである。

 黙々と党本部の金の出入りを担当してきた裏方である。幹事長の金の出し入れは、大方いい加減で、法に触れることも多いだろうが、彼は黙々と右顧左眄せずに服従、見事にやり抜いて、党本部職員の頂点に立った。


 しかし、市民や企業・団体からの闇献金を受けない口実で、まんまと政党助成金という血税が投入されることになって、金庫番の任務は俄然、重くなった。年間、血税だけで200億円前後である。


 昨年の参院選では、公認候補に1500万円を出した。すべて元宿の目を通したものだ。しかし、広島の河井には1・5億円。幹事長の二階も知っている。安倍の共犯者である。

 他方、河井夫妻は1・5億円を公言することで、安倍に対して「我々の身を守れ」と圧力をかけた。安倍は黒川弘務を防護服にして、河井事件をチャラにしようとしたが、安倍と二階に押しつぶされた宏池会が反撃して、事件は広島戦争となって拡大した。


 1・5億円事件の本丸は、安倍事件である。ここにメスを入れるはずの稲田検察と思い込んだ筆者らは、うかつにも稲田支援にペンを走らせた。だが、稲田も黒川レベル、後任の林検察も、同じ穴の貉だった。

 腐敗した法務検察に変化はなかった。


<党本部・安倍事務所・ニューオータニの家宅捜索はない>

 事件の証拠は、1・5億円投入の自民党本部を家宅捜索をすれば容易にとれる。4人の秘書を河井につけた安倍、したがって安倍事務所捜索で簡単に証拠は出る。それが河井1・5億円の全貌となろう。公明党創価学会への資金の流れも判明したのだが、とどのつまり、稲田も後任の林も、それから逃げた。


 逃亡というと、安倍の専売特許で有名だが、稲田も林も同じだった。


 この場面で、元宿が手品を使って検察を手玉に取ったのだろう。銀座ステーキ店7月22日の宴会は、党本部の金庫番のための「慰労会」だった。


 桜事件の捜査の核心は、ホテルニューオータニの家宅捜索で、安倍の嘘が全て暴かれる。稲田も林も、これをしなかった。この件でも、二人は逃げた。他方で、学者文化人らの大掛かりな黒川常習とばく事件の告発を、両者は不起訴にした。

 菅原一秀事件も不起訴だ。


 法務検察は、ことごとく安倍事件から逃亡した。国民の検察不信は頂点に達している。法務検察の裏切りに主権者の怒りは、爆発寸前であるが、ここではコロナがブレーキ役を買って出ている。


<三密の芸能人・野球人・評論家などは刺身のツマ>

 コロナ感染者が増えている理由は、PCR検査数が少しだけ多いためである。各国並みだと、膨大な感染者が判明する。

 とはいえ、この時期の銀座での首相宴会は、三密に反する行為である。安倍がそれでも金庫番を慰労しなければならなかったという悪党らの重みある掟を、玄人ならわかるだろう。


 残る二階、林の党幹部と杉、王、森田、初めて知る洋画家などは「刺身のツマ」でしかなかったろう。

 友人は「日刊ゲンダイに登場する、金で動く評論家がのこのこと参加している。

呆れてしまう。反骨の評論家がいない」と寂しく肩を落とした。

 杉が清和会の信者であることは、昔からだった。


<費用はすべて血税・官房機密費。庶民の苦労はどこ吹く風>

 「多くの労働者は、コロナで仕事を失い、路頭に迷っている。失業していて、収入が減少している。先行き不透明な中で、コロナ感染に怯えながら、外出もままならない。精神も肉体も弱って、新たな病に怯えている。長梅雨で野菜や果物も満足に食べられない。本来であれば、新聞テレビの格好の報道材料だが、新聞は宴会の中身を取材することもできない。米ニューヨーク・タイムズが、日本に拠点を置こうともしない言論不自由国というのも悲しい。電通大魔神の言論弾圧を許していいのか」

 わが友人の叫びは、心底からのものである。


 国民の中には、この贅沢な宴会経費のことに興味を抱いているのだが、ネット掲示板の、自由なはずの無記名コメント欄でも、血税である官房機密費が使われていることさえも知らない者がいる。


 官房機密費は、この7年間、際限なく増えているはずだ。血税である。この7年の機密費の総計を知りたいものだが、官邸は総力をあげて秘匿している。安倍だけでなく、菅もがっぽりと使って、子分に流し込んで、国盗りに悪用している。


 菅に面会する政治屋は、金目当てだ。むろん、安倍に面会する自公議員も、である。


<一晩で1か月分収入の銀座ステーキ店とのやっかみも?>

 コロナ禍でも安倍の美食三昧は、これからも繰り返し繰り広げられるだろう。


 韓国の大統領は、当たり前のように、個人の懐から食事代を払っている。大金を懐に入れている安倍晋三には、そうした善良な態度は見られない。官邸がすべて腐敗しているせいでもある。

 お腹の空いたカラスのように、血税に容赦なく口ばしでつついて、止むことを知らない。くだんのステーキ店は「一晩で1か月の収入」との庶民のやっかみも聞こえてきている。

2020年7月25日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)