国交相の居眠り行政<本澤二郎の「日本の風景」(3778)

<気候変動に無関心=荒れる国土=河川氾濫・土砂崩れ>

 昨年の11月ごろだったと思う。久しぶりに木更津市から産業道路を走って、千葉市を往復した。「何かおかしい」と感じたのは、車の振動が激しいのだ。ふと米国ブッシュ父親時代のアメリカを思い出した。戦いにばかり明け暮れるワシントンの治政下、道路が破損して、雨が降ると、車が水しぶきを上げて、安心して歩行者も道路を歩けなかった。いまの日本もそうだ。


 時代は下って地球温暖化の世紀に突入、日本列島も夏場に入ると、豪雨や突風が襲来する。竜巻というと、アメリカの話題だったが、今では日本列島でも頻繁に見られるようになっている。


 イギリスで始まった工業化社会の行き着く先を裏付けている。地球破壊の人間に大自然が反乱を起こすようになった現在である。地球破壊者は、トランプだけではない。安倍の日本も同類である。


 不幸なことに日本は、利権官庁として知られる国交省の責任者が、歴代愚か者ばかりだ。公明党創価学会を代表して、太田ショウコウ、石井か石田なんとか、そして現在と、三代の国交相が担当してきているが、いずれも気候変動による国土の弱体化に対して無関心、依然として「居眠り行政」に徹してきた。


 豪雨や風雨に耐えることが出来ない、荒れた国土となってしまった。毎年のように河川が氾濫し、土砂崩れが発生、人の命が奪われている。数日前から九州が大災害に遭遇して、大地と人の命が奪われている。


 それでいて、国交相・首相が現地を視察したという話を、国民は聞いていない。彼らにとって幸いなことは、国民の意向を代表して、政府に物言う新聞テレビが存在していないことだ。


<戦争三法・カジノ法強行に全力投球した公明党創価学会大臣>

 筆者は、まじめすぎる公明党創価学会員で、戦争遺児と知り合いだったことから、たまには雑談をしていて、ついでに信濃町の様子も聞いたりしていたのだが、彼女が2013年12月、戦争法制の第一弾となった特定秘密保護法を強行した国交相の太田ショウコウに怒りを爆発させたあたりから、公明党国交相の仕事ぶりに関心を抱くようになった。


 新聞テレビが報じないため、国民の目は国交相の日ごろの行政から外れてしまっていた。他方で、事情通は「やくざのような大声を発する、太田ショウコウなる安倍に劣らない悪党政治屋は、その後、自衛隊を戦争に狩り出す安保法制・戦争法制まで強行、あまつさえ戦前の治安維持法のような共謀罪にも、率先して手を染めた」と鋭く指摘している。


 このころ、戦争遺児に次いで、沖縄の善良な学会員も声を上げたようだ。学会本部職員も抗議の声を上げ始めたらしい。その線上に沖縄の野原善正を、突如として参院選東京選挙区に擁立する動きが表面化、筆者でも面食らってしまった。大きな波紋は、今も止まらない。


 公明党創価学会の平和主義を信じて疑わなかった戦争遺児が、2014年4月28日バイト先の、デーサービス「かけはし」のやくざ浜名某に強姦殺害されるという悲運を知り、一段と関心を強めることになった。

 太田の後継者は、石井なのか石田か区別がつかないが、彼は国民が反対するカジノ法を強行して、やくざ社会に塩を贈った。それかあらぬか、2019年の15号台風襲来で、わが埴生の宿が揺れて、生きた心地がしなかった。


<利権官庁役人も居眠り・観光利権に目を向けるのみ>

 以前の建設省と運輸省、国土庁が統合されて国交省になったはずだが、ということは経産省に負けず劣らない利権官庁で知られる。

 最高責任者が、安倍に服従するだけの物言わぬ大臣に、役人はそっぽを向いてしまう。まじめに仕事をしなくなるだろう。

 ただでさえ役人人事は、内閣人事局によって操られている。官邸犯罪に手を染めることで出世するという内閣だ。それを熟知している役人が、何かで貢献しようという気分にはなれないだろう。


 国交省に限らない。現在の役所はすべて居眠りしている。正しくは死んでいるようなものだから、人は税金泥棒と呼んで恥じない。


 イカサマの経済政策をぶち上げるだけの安倍内閣が期待する政策は、円安政策による海外からの観光客目当てだ。むろん、昨年暮れからのコロナ禍によってゼロに落ち込んでいる。


 大災害は、これから本格化するが、居眠り官庁に打つ手はない。掛け声倒れに終わるだろう。いまの国交相の名前を知らないが、おそらく太田ショウコウの子分であろうから、国民が期待すると当てが外れる。今後も国土は荒れ、人の命が次々と奪われていくのであろう。

2020年7月8日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)