繰り返し黒川弘務辞職の勧め<本澤二郎の「日本の風景」(3684)

<「逮捕の悪夢で眠れない心臓」と清和会OB

 現職の首相が刑事告発を受けるという、史上初めての汚名を着せられた安倍晋三を、永田町・霞が関・言論界・市民の受け止め方は尋常ではない。官邸史上、想定外の最悪の事態なのだ。あべ・自公・日本会議の政府に対する主権者の正当な不信任は、700万人のTwitterで明白だろう。日本政府の正統失墜を意味するものである。先進的民主国家であれば、即首相取り調べ・逮捕という異常な局面なのだ。


 安倍犯罪事件の数々の発覚は、祖父の岸信介の薫陶を受けてきた晋三にとって、まさに想定外だったろう。現実に、そのことで、国民は反発、怒り狂っている。そのためのクロカワ防護服を着用したいのだろう。ゆえに全国民が、安倍と黒川にNOを突き付けている。清和会OBに言わせると、それは「検察の取り調べ・逮捕という恐怖の悪夢にうなされて、夜も眠れないる毎日を過ごしてきている、それゆえの黒川定年延長閣議決定と、その違法行為を正当化させるための検察庁法改正だ。だから、何としてでもを強行成立させる考えなのだ」という解説になる。


 誰しもが理解できる説明である。違法で大義のない黒川・定年延長、その先に安倍のためのクロカワ防護服が確定している。それを受け入れる悪党検事を貫いてしまうのか。まだ間に合うだろう。辞職して、検察の権威と大義を死守すべきではないのか。繰り返し、辞職勧告しなければなるまい。主権者の叫び声は、天をも突き通す勢いである。


<強行採決反対の泉田内閣委外しが、心臓の意思表示>

 確かに検事にもいろいろだ。一度の悲しい経験だが、それは東芝医療事故死事件で、被害者の言い分を全く聞き入れずに、財閥企業・東芝を不起訴にした松本朗なる悪徳検事の存在からも、検察内部の不純な人物の存在が見える。

 この機会に、首相・議長・最高裁長官から国民一般にわたって、生殺与奪の権限を握っている、検察の改革が急務であろう。米国の地方検事は、選挙で選ばれている。日本も、国民に奉仕する正義の検察改革が喫緊の課題ではあるが、今はそれどころか、不正腐敗まみれの安倍と、安倍を守護する悪徳検事のための法改正を、コロナ禍で人々が生死におびえている深刻な場面で、なぜこっそりと強行するのか。

 700万人の黒川NOの、インターネットを駆使した、戦後の政治史上、画期的な反対運動を目の前にしても、反省のそぶりを見せなかった安倍晋三である。しかも、強行採決に反対する衆院内閣委員会の泉田委員を、即座に首をはねたことも発覚した。

 強行成立を図るとの心臓の、明白な意思表示である。クロカワ防護服にすべてをかけている安倍晋三を証明している。狙いは、憲法の9条破壊と緊急事態条項挿入による、戦争国家の完結にある。

 日本国民とアジア諸国民に対する裏切り行為であろう。


<薩摩の堕落した安倍忠犬・森山裕は「元農協職員」と中馬辰猪>

 安倍の意思であれば、それが間違っていようがいまいが、とことん貫徹することに徹する自民党国会対策委員長の森山裕の国会運営にも、人々の注目が集まっている。

 薩摩生まれでも、西郷隆盛のような人物とは無縁である。金とポストにしがみついて、徹底して安倍に服従する犬に徹していると見られている。


 「農協職員から中馬辰猪の秘書になったことが、政界入りの契機となったものだ」と中馬と親しかった清和会OBの説明である。「倫理・道理など通用しない、安倍のための忠犬」という。


 それゆえの内閣委員会でもって、こっそりと審議して安倍を喜ばせようとの魂胆だろう。これに自民党も公明党国対も服従する。異論が出ない。クロカワ防護服着用問題に対して、公明党は当然のことながら、自民党も、三役も盲腸レベルの不要の長物なのだ。

 この重大案件で、岸田の政務調査会が激論を交わしたという報道はなかった。鈴木の総務会で全会一致で決定した、との報も聞かない。安倍4選論を口にしなくなった幹事長も沈黙である。

 700万人のTwitterに敵対する輩は、安倍と森山だけではないのだ。


<ロ事件の堀田検事までが「クロカワ排除」主張>

 日本人の沈黙は、文化なのか。人々が声を上げない。その点で「#検察庁法改正に抗議します」の700万人の声は、国民レベルでの政治的一大変革を

裏付けて余りある。声を上げる庶民大衆の山を動かす大軍である。


 今朝ほどの友人の報告によると、朝日新聞にロッキード事件で活躍した、当時の堀田検事が登場し、検察総体を代表するような主張をして、各方面に反響を呼んでいるという。

 ポイントは、黒川弘務と森雅子(検事総長の誤り)そろっての辞職勧告要請である。検察内部の怒りと動揺を代弁しているようだ。一つの具体的な事案は、1・5億円河井選挙に深く関与した4人の安倍秘書の取り調べについて、である。この件に対して、稲田検察への国民の突き上げは、一段と強まっている。


 信じられないような1・5億円の巨費が、自民党本部から河井案里候補へ投入した事実は、岸田政調会長や鈴木総務会長のみならず、全自民党議員に衝撃を与えている。


 そこに首相兼総裁秘書4人も投入した、安倍晋三の目的は何だったのか。改憲のための、単なるリベラル派つぶしだけだったのか。総裁候補の岸田を叩き潰すだけではなかったのか。もっと深い狙いが隠されていたのか。


 国粋主義者の精神分析に平和国民の関心は強い。

 人の道が理解できる黒川であるならば、即刻辞職して国民を安心させるべきである。繰り返し辞職を勧めたい。

2020年5月14日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)