安倍・自公翼賛政治<本澤二郎の「日本の風景」(3656)

<国会議員の優雅すぎる財布の中身公開>

 地獄に追い込まれている貧者向けに、1か月20万円を返上するという動きが出ている。「冗談にもほどがある」といって、清和会OBが何度も電話してきたので、この機会に一部を公開することにした。まともな国民は「税金泥棒」と声を上げるかもしれない。


 自公の翼賛政治の正体の一部がどういうものか、まじめな公明党創価学会関係者?のみならず、多くの善良な国民は、多分、怒る前に腰を抜かすかもしれない。

 同じ人間なのに、この驚くべき格差に愕然とするだろう。自民党から共産党までもが、まことに優雅な財布の中身なのである。議会での与野党攻防も、国民向けのお芝居?の可能性が強い。しかし、国民の命が奪われるかもしれないという、このコロナ危機の今こそ、働いてもらわねばならない、と怒り出すかもしれない。わずかな年金生活ジャーナリストも、正直なところ、唸ってしまった。

 金儲けしたいのであれば、国会議員になれ、である。


<1か月歳費129万円だけではない>

 安倍の、血税を使っての贅沢三昧や夫人のご乱交も、ここでは棚に上げて、国会議員の財布に的を絞ってみると、月収が129万円と高額である。母子家庭や非正規社員にとっての年収を、日本の国会議員は1か月で手に入れることが出来る。


 「タクシー運転手が夜昼働いても、年収300万円にもとどかない時代に、国会議員の歳費は、世界一高い」と清和会OBは、厳しく弾劾して止まない。むろん、このほかにも財布を膨らませてくれているという。


<夏冬ボーナス638万円>

 民間企業では、もちろんトヨタ自動車などの花形企業の給料や、NHKから民放テレビ職員の収入は、べら棒に高いと聞いた。朝日新聞でも「1本の社説が100万円どころか150万円」と時事通信OBの仲間が教えてくれた時もあったが。

 さて、わが日本の国会議員にも、年二回のボーナスが支給されている。なんとなんと、夏と冬で638万円である。年収200万円にも届かない年金生活者にとって、この議員ボーナスにも、とても太刀打ちできない。311の時にも、わずかな金を、国民をだまくらすために、返上した国会議員だが、特別手当という日本特有の手口を懐に入れた国会議員は優雅すぎる。

 NHKが決して報道しない真実である。


<文書交通費1200万円>

 まだあった。文書交通費という理由で、年間1200万円も懐に入れているのである。1か月100万円だ。

 働こうが働くまいが、関係なく一律支給である。犯罪者であろうがなかろうが、国会議員でありさえすれば、この大金を手にすることが出来る。実際は、議員の派手で、秘密の遊興費に化け、銀座や高級料亭を潤すのだろう。国民不在の無用の大金支給である。

 「金儲けしたかったら議員になれ」である。魅力的な女性をレイプ・性奴隷にして、左うちわのやくざでも、地方議員から国会議員になったものがいる日本議会である。地方議員の土建族の多くがやくざか、やくざまがいがバッジをつけている日本なのだ。

 やくざが国や県、市の公共事業に食らいついて、暴利を得ている日本であることも、理解できるであろう。

 そもそも国会議員の優雅な収入が、やくざ暴力団を跋扈させている遠因といっていいだろう。


<立法調査費一人1000万円>

 まだあった。立法調査費年間1000万円。不勉強なジャーナリストも、気づかなかったか、忘れてしまっていたのか。

 亡くなった妻が生前、びっくりする話を聞かせてくれた。親類の社会党副議長経験者の話である。彼が言うのに「記者にも二種類ある。汽車と、炭鉱で使われるトロッコで、トロッコが朝日新聞にもいて、よく小遣い銭をせびられた、といっていた」というのである。

 金のない野党議員という思い込みが、自民党派閥記者20年にこびりついていたものだが、与野党議員そろって豊富な血税で、懐は膨れ上がっているのである。

 野党議員と名刺交換すると、決まって自己宣伝の機関紙と一緒に銀行振込用紙が届く。これは怪しい。野党議員は「金がない」というイメージを植え付ける手口なのだ。名目をつけることで、血税を引き出す日本の議会なのだ。


<共産党除く政党助成金358億円> 

 まだあった。

 政党助成金である。公金だ。このための予算額は358億円である。途方もない高額の政党助成金である。政党の議席に比例して配分されている。「ここまで血税に手を出すのは、おかしい」という日本共産党は、受け取っていない。

 例の河井選挙資金として、安倍晋三は1億5000万円を投入して、政権の禅譲をにおわせ続けてきた岸田文雄の宏池会壊滅作戦を強行した。目下、稲田検察が、広島高検と広島地検を叱咤激励して、莫大な安倍・金権買収選挙違反事件捜査に取り組んでいる。


 政党助成金を悪用しての公選法違反事件が解明されれば、安倍・自公翼賛政治は解体するしかない。コロナの行く方と共に、国民注視の、戦後政治史に残る大捕り物である。


<さらに集金パーティー+莫大な闇献金>

 政党助成金なる悪法は、小選挙区制導入の際、政治改革と称して学者文化人やマスコミを巻き込んで実現したものであるが、彼らこそが御用学者・御用文化人・御用言論人の典型である。


 表向きの理由は、政治家の金集めを止めさせるというものだった。政治屋恒例の集金パーティーや、裏口などでの闇献金をなくすという口実で、政党助成金を誕生させて、政党の台所に莫大な金を流してきている。


 実際は、何も変わっていない。与野党とも、派手な金集めをしている。さしずめ国会議員は、吸血鬼そのものである。これでは、いい政治など期待できない。


 安倍・自公が強行したカジノ法は、公然たる金集めの手段である。これに手を出している中国企業関連で、一人だけ国会議員が逮捕された。米ラスベガス関連は、どうなるのか。ほかにも、まだいっぱいいる。黒川検察は何もしない。


<毎夜新宿歌舞伎町の売春宿出入りOK

 庶民生活無縁の贅沢三昧の国会議員は、新宿の歌舞伎町に姿を見せて、運の悪い国会議員はマスコミに登場することになる。

 最近は、立憲民主党の当選3回生が、売春宿のような店に出入りしていることが判明した。法外な金を手にする国会議員の、ご乱交防止に20万円削減で成果を上げることが出来るだろうか。


 安倍自民や山口公明が、理解することは無理かもしれない。しかし、国民を愚民として道連れにすることだけは、やめてもらいたいものである。

2020年4月16日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)