やはり神だのみ!<本澤二郎の「日本の風景」(3641B)

<「アビガンなら免疫力高める強ミノがいい」と>

 先週の「サタデー6」で、安倍晋三が不思議なことを言った。コロナウイルス退治に喘息薬の「アビガン」を宣伝した。気になって調べたら、何のことはない、安倍のスポンサー兼ゴルフ仲間の富士フィルムの古森重隆の製品であることが判明した。


 それならば、自信をもって言わせてもらうと「高血圧患者への大量投与を除けば、肝臓の特効薬・強力ミノファーゲンCがいい」と声を上げたい。これは漢方薬で知られる甘草のエキスで、適量であれば副作用がない。

 昔のことだが、中国・観光局の招きで旅をしていると、水や食べ物が合わなかったりして、よく下痢をした。風邪も引いた。そこで、強ミノを打って出かけると、それが解消した。白血球が活発化して、免疫力が高まるためである。

 残念ながら、今は病院に行くと、感染の危険があるので、打ちたくても打てない。確か錠剤があるかもしれない。薬屋で売られているか、確かめてみたい。

 強ミノ愛好者は田村元・河野洋平・鯨岡兵助ら。読売のドンもそうかもしれない。免疫力を高めるこの薬のすごいところは、副作用がない点である。酒飲みだけでなく、一般人も試すといいかもしれない。


 「神だのみ」の安倍推薦の「アビガン」よりは、安全であろう。


<五輪1年先は神社の参拝と皇室の祭祀?>

 昨日、無料で見られる韓国の王朝時代のドラマを見ていたら、偶然、疫病が流行する場面があった。実は、毒薬を利用したもので、悪党一味が事前に特効薬となる漢方の薬剤を買い占めて、暴利を得るためのものだった。


 コロナに当てはめることはできないかもしれないが、疫病によるワクチンを手にする輩は誰なのか?興味はある。


 事情通の連絡だと、朝日新聞が「サメの脳みそ」と単独会見記事を載せたという。そこで判明したことは、1年後の開催は「神だのみ」であると断じた。確かであろう。

 アメリカの新聞は「世界が疫病と死と絶望に包まれている時に、なぜ五輪日程なのか」「無神経の極み」という適切な記事を流して、安倍とIOCに怒りをぶちまけていた。

 これから安倍の神社参拝が恒例化するのであろうか。伊勢から出雲、靖国めぐりが具体化するのか。皇室に対しては、コロナ退治のための祭祀を強要、皇后を悲しくさせるのであろうか。韓国ドラマだと、巫女の舞いが登場、笛や太鼓・雅楽が宮廷を押し包むらしいのだが?


 中世であれば、こうして民衆をたぶらかせるだろうが、21世紀の今日では無理というものだ。


<スポンサー企業崩壊・スポーツビジネス崩壊で五輪パンク>

 最近の五輪は、金儲けの手段と化している。莫大な金が動く。その東京五輪買収劇をフランスの検察当局は、現在も追及、電通元専務の9億円疑惑を暴いている。ロイターが配信したばかりである。


 今回の危機は、リーマンの比ではない。金融危機なら紙を印刷して、政府が保証するだけのことだが、今回はそれにコロナ禍が襲い掛かって、企業の生産活動を止めてしまっている。


 五輪スポンサー企業がのたうち回っている。選手一人に、50億とか100億の金が動くスポーツビジネスが崩壊している。

 まず来年の五輪は絶望的である。神風は吹かないだろう。現在の常識である。


<原油20ドルで、米国社債購入の日本の銀行連鎖倒産>

 その証拠に原油の1バーレルあたり、1月時点で60ドル、現在は30ドルを割り、20ドル前後である。

 原油産出国ナンバーワンは、サウジでもロシアでもない、アメリカである。地下の粘土質に付着している原油を取り出すシェルオイルのためだが、採算ラインは50ドル前後。20ドルだと破産必至だ。米政府が、多少のテコ入れしても焼け石に水である。


 これが日本の銀行を破綻させる!日本の銀行が、シェルオイルの社債を大量に買い占めてしまっているためだ。銀行の連鎖倒産が表面化する。

 現在の、安倍や森のノーテンキにあきれてモノも言えない。


<安倍と小池の政権延命策はコロナ!>

 ズバリ言わせてもらうと、緊急事態宣言の時期をめぐって、安倍と小池がボールを投げあっている。その心は7月都知事選、これに総選挙も?コロナ目当ての政権延命策である!要注意!

2020年4月1日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)