五輪政権延命策破綻<本澤二郎の「日本の風景」(3628)

<フクシマ汚染に蓋をかけ、東北復興を犠牲にした五輪にコロナ直撃>

 昨夕、無料テレビに東京五輪の担当者が登場、サーカスのピエロよろしく聖火行事の説明を長々と説明、そこに愚かすぎる運動部記者が、つまらない質問をしていた。


 40歳の次男が東芝病院で窒息死させられたのが、2010年4月7日なので、翌年の2011年3月11日は、時間を経ても記憶から消えることはない。もう10年である。

 莫大な血税投入などで、東芝の東電福島原発3号機の廃炉も、目途がついているころだが、まだ先が見えない。東北の復興でさえも、9年の間、さしたる成果を見せていない。


 理由・原因を、今では多くの国民はわかっている。安倍の嘘とIOC役員買収という犯罪行為で、獲得した東京五輪によって、新たな犠牲を強いられてきた。原発放射能垂れ流しと東北復興を犠牲にした、安倍の改憲軍拡のための長期政権の延命策としての五輪だった。


 2020年冒頭、安倍はとくとくと五輪開催にZ旗を掲げて、桜重大犯罪に蓋をかけたのだが、そこに天罰が落ちた。大陸から、新型コロナウイルスが襲い掛かってきた。それでも、五輪開催に執着して、まともな医療対策を取らなかった。今も、である。


 もはや打つ手はない。日本列島は、コロナ退治不可能な蔓延で、医療機関もお手上げのようだ。WHO工作も功を奏さず、すでに世界的大流行・パンデミック宣言をした。人モノのが止まり、原油の需要は激減、パンデミック恐慌が世界を押し包んでしまった。

 五輪どころではない。各国とも、生きるか死ぬかの防止対策に熱中している。


<「東北の小沢一郎・鈴木俊一は、森昌子と同等か」と国民の怒り殺到>

 この7年の日本政治を振り返ってみて、複雑な思いをさせられるのは、以上のような深刻極まる重大事態を目にしてきた、東北は岩手の小沢一郎や現在、自民党総務会長の鈴木俊一ら有力政治家が、人々を納得させるようなビジョンを提示、声を上げていないことだ。死に物狂いで、体を動かしている様子を感じることが出来ない、という不思議である。


 確かに、五輪が中止されれば政局に発展するという鈴木発言は、ややまともだが、この9年間、大馬鹿太郎の足元で、一体何をしてきたのか、今どうするべきか、を東北の人たちに叫んできていない。

 安倍にかしずいて、検察庁法違反を強行して、極右腐敗政権を擁護するような東京高検検事長の定年延長をした森雅子と、どこがどう違うのか。

 小沢にしても、ネットにごそごそと安倍批判をしているだけで、野党連合さえ実現できていない。

 結果的に、極右政権の延命に手を貸している、という批判に気づいていない。政治は命がけの仕事である。血税を懐に入れているだけと思われるようでは、本物の政治家ではない。


 鈴木も小沢も、東北人であるならば、どう行動すべきか、人々を安心させられるのか。決断し、行動をして、森雅子のような無様な政治屋に成り下がってほしくはない。


<佐川事件新証拠発覚・自殺した本人遺書がようやく露見>

 昨日のネットに、森友事件に絡んでの文書改ざんに関与させられた近畿財務局の赤木さんの遺書が、ようやく遺族の手によって明らかにされた。

 財務省中枢による近畿財務局の文書改ざん担当者の遺書の証拠は、圧倒的な重みがある。「犯人は佐川という当時の理財局長」であることが、遺書で判明した。この事件は振り出しに戻っての捜査となる。

 国税庁長官に昇格した佐川に、改ざんを強要したのは、安倍か麻生ということになろう。二人しての共謀か安倍夫妻と麻生の三者か、おそらく3人が関係していることがわかる。

 森友事件判決後に飛び出したことについて、遺族は恐怖で打ちひしがれていて遺書公開ができなかったという。やくざの脅しに屈したのだ。

 思うに、やくざにレイプ、性奴隷の挙句の果てに、逃げ出そうとしてドーカツされて、卒倒した「木更津レイプ殺人事件」の被害者も、声を上げることが出来なくて命を奪われた。

 悲劇の当事者が声を出せない、そこにやくざの脅しが関係するという日本社会が、自立できない日本人を形成している。集団主義という悪しき民族性も、そのラインにある。

 「権力とやくざ」「やくざと警察」の不浄な関係が、時に炸裂する中で、赤城夫人の決断に心から敬意を表したい。政治論では、安倍政府の衰退と関係している。


<「声を上げよ」の伊藤詩織さんに続け!>

 ノーベル平和賞の受賞者の「声を上げよ」は、近年の話題の国際的用語となっているが、沈黙を当たり前のようにして生きている日本人に対しては、強烈な刺激となっている。

 アメリカで、というよりも、日本の伊藤詩織さんのTBS強姦魔に対する怒りの声は、日本の女性史の1ページを飾るだろう。自民党の「女性議員を増やせ」は、第二の森雅子であろうから、とうてい納得できない。いざという場面での、自立する女性が日本社会最大の課題なのだ。

 その点でも、赤木夫人の声に心から拍手を贈りたい。彼女はやくざのドーカツに対して、即座に110番通報するだろう。

 法律は、声を上げる国民に対してのみ保護するが、声を上げない国民を守ってくれない。「木更津レイプ殺人事件」の悲劇は、そうして起きた。

 ただし、伊藤さんの声に法律は守ってくれなかった。安倍の不正腐敗による。中村格の仕業だけではない。安倍や菅も関与しているだろう。


<集団主義・沈黙のレイプ文化を返上する時>

 コロナ問題は、日本の集団主義の健在ぶりを、見事に露呈した。そこで改憲軍拡政権である自民党と公明党が暴走すると、どうなるか、あらかじめ予想される。

 「沈黙の文化」に山本太郎の政党が、気づいていることを確認した。「声を上げよ」である。伊藤さんこそが、日本人として初めて声を上げたヒロインである。


 女性の沈黙・自立しない女性こそがレイプ文化の、不浄な土壌である。やくざが跋扈する理由でもある。声を上げる女性は、今国会で山尾志桜里が登場した。知らなかったが、阿部知子も、問題の安倍・緊急事態宣言の法改正に棄権していたという。なぜ堂々と山尾と手を組めなかったのか?


 女性の弱点は、なぜか女同士の連携を好まない。対して、男にかしずく女は、男尊女卑を容認することだから、猛省と覚醒を呼びかけたい。


<安倍・自公内閣の失速は自業自得>

 暴政の長期政権は、とうとう自ら仕掛けた落とし穴に落ちてしまった。

 残るは、表からは見えない、野党による延命策のみとなった。野党によって支えられる政権は、戦前の翼賛議会そのものであろう。

 しかし、年金基金も莫大な損失を出し、五輪返上による経済損失も半端ではない。野党に力がなければ、自民党内の革新派の決起しかない。死に体の自公政府の再生は、全く想定できない。自業自得である。

2020年3月18日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)