怖い集団主義病<本澤二郎の「日本の風景」(3627)

<強制力なしの首相要請に日本の学校などが全休校・休業>

 身びいきしているせいかもしれない、気づくのが遅れたが、ここは歴史の教訓として、是非とも指摘しておかねばならないことがある。侵略戦争で見事に演じた日本国民の集団主義病である。これが起きていた!

 強制力のない首相会見に対して、日本列島が全てひれ伏してしまった。学校のすべてが休校、関連する企業体も休業して、目下、悲鳴を上げている。戦前の国家主義教育が今に生きている!


<自立していない教育現場と児童生徒>

 集団主義の病が、日本人を形成する教育現場で起きたという事実に、いまだ政界さえも気付いていない。与党の自公はいうまでもなく、野党の民主党も、集団主義に徹して、問題の緊急事態宣言の法改正に右ナラエした。ひとり山尾志桜里が、自立する女性国会議員を演じたのみだった。


 国民の代表がこの調子である。恥を知らない点で、安倍レベルである。そして教育現場の無様な一糸乱れぬ対応だった。


 観光地はともかくとして、それ以外はマスク・手洗いで対応可能である。欧州でのパンデミックも、観光地がクラスターとなって、被害が拡大している。なにも2月末の時点で、学校を閉鎖する必要などなかった。都道府県に任せるべきがった。第一、そんな権限が首相にはない。それでいて、このありさまだから、戦前を想起させる事態となり、各地・各業界・国民が被害を受けてしまっている。


 自立する人間によって、民主主義は確立できる。自立しない人間の下では、制度はできても、そこには独裁が生まれる。この7年間は、確実にそうだった。



<自立しない戦前戦後の日本人女性=レイプ文化>

 特に、日本の深刻な事情は女性が自立していない。「木更津レイプ殺人事件」を取材して体得させられてしまったものだが、この事件ではやくざに強姦された女性が、110番通報しなかった。

 性奴隷の日常生活にも屈し、最後の最後に飛び出そうとして「ばらすぞッ」というドーカツに衝撃を受け、突発性の大動脈りゅう破裂で即死してしまった。

 千葉県と東京に立派な娘がいるが、刑事告訴しようとしていない。


 いうところの「レイプ文化の日本」を、それこそジャーナリストとして衝撃的に受け入れするしかなかった。

 日本文化研究の第一人者・ルースベネディクトの「菊と刀」が指摘する半封建性の日本人女性は、戦後も続いていることになる。女性の自立が、健全な民主主義・健全な日本の行く方をけってい付けるだろう。

 それは男尊女卑の日本ということでもある。日本人は、このことについてよくよく考える必要があるだろう。


<森雅子法相の首相にかしずく哀れな姿>

 そうした悲しい女性を演じ切っている現在の人物というと、法相の森雅子であろう。安倍のいいなりに、昨日も参院予算委員会で見せつけられた国民は、苛立たしい気分にさせられた。


 検察庁法に違反して、黒川醜聞検事?を定年延長させたのだが、この時点で辞表をたたきつける場面だったが、そうはしなかった。


 ひたすら安倍にかしずく、忠誠を誓う女性法相を演じさせられた。自立しない森雅子に、有権者は泣いてしまいそうだ。少なくとも、会津の伊東正義ら福島県民は、歴史を紐解きながら、本気で悔しがっていたろう。



<失礼!議会は雀の学校?>

 昨日は、寒い強風のせいで、いつもより長くラジオで、議会の論戦を聞いてしまった。失礼ながら、建設的な成果など全くなかった。

 与野党の議員がこぞって、死に体首相を起こして「これ頂戴」「あれやって」と、休業補償を勝ち取るために、失礼ながら、ぴーちくぱーちくと雀の学校よろしく、直訴することに終始した。なんのことはない、安倍桜事件に負けじと、選挙運動に専念していた。


 すでに海外に、60兆円をばら撒いてきた親鳥に金はない。しかも超軍拡予算などが災いして、莫大な借金を抱えて首が回らない。黒田・日銀も、破綻寸前の青息吐息である。「もう年金基金40兆円が消えてしまっている。泣くに泣けない」と事情通の腸は煮えくり返っている。


 WHOには、五輪工作資金として150億円ほど拠出していて、さすがの死に体首相も、何でもハイハイとはいかない。「五輪開催まで紙を印刷するだけだらいいか」でやり過ごすのであろうが、刻一刻、集団主義の国民も元気を失っていく?


 幸いなるかな、小さな庭に40年前、山からほじくってきたボケの淡い赤色の花が、見事に咲き誇っている。水仙も黄色く輝いている。ツバキの赤と桃色の花もいい。一本のグミから、小さなピンクの花も、まじまじと見つめていると、心が和む。Sさんにいただいた「春一番」というツツジに似た花も、咲き始めたところである。北風と向き合っている桜の大木は、当分先の話である。

 晴耕雨読の埴生の宿も、まんざらではない。ただし、昨年の15号台風が今年も来るだろうから、そのときはどうなるのか。全国的な地震の連鎖も、不気味ではある。


 早朝の海外報道で、トランプ敗北を裏付けるような株の大暴落が飛び込んできた。本日は、日本が後追いすることになる。「安倍よ、逃げないで、すべての責任を取ってから、辞めなければならない」と警告しておこうか。

2020年3月17日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)