河井夫妻6月逮捕確実か<本澤二郎の「日本の風景」(3614)

<前法相と参院議員の聖域・議員会館を家宅捜索>

 33日に稲田検察が動いた。秘書ら雑魚の逮捕にもかかわらず、国権の最高機関の聖域である、国会議員会館の事務所に検察の家宅捜索が行われた。しかも、一人は検察を指揮した前法相のである。異例なことである。検察の意気込みを感じる。

 遅くとも国会の会期が終わる6月にも、安倍と菅、特に安倍の指示によるであろう1・5億円投入の、今世紀最大の金権選挙当事者が逮捕されるのは、確実のようである。



<安倍・菅の奴隷・黒川弘務の出番はない?>

 検察に正義が残っていた証拠だと評価したい。

 事情通は、安倍事務所から秘書が派遣されて、裏選対を取り仕切っていたわけだから、1・5億円の一部が還流されているはずだ、とも分析している。この金額も半端ではないだろう。


 捜査次第では、安倍事件としても立証されるかもしれない。


 ここでもう一つはっきりしたことは、安倍と菅の子飼いの法務官僚・黒川弘務の出番がなかったことだ。というよりも、現場は黒川の訴訟指揮に従わなかったものだろう。検事総長自ら指揮を執っていることになる。


 安倍と菅のバックで検察を牛耳ろうとした、黒川の野望失墜と見るのは早計かもしれないが、諸般の状況を判断すると、検察庁法を度外視した、今回の定年延長劇は、検察OBから、現役からも支持を得られなかったといえる。



<安倍・菅の宏池会・岸田撃墜のツケも大きい>

 「安倍の女たらしが原因」とする下衆の勘繰りもあろうが、政治論としては、飼い猫のように服従してきた宏池会の岸田文雄を、昨年の7月選挙で叩きのめすという、まさに生き馬の目を抜く清和会と宏池会の怨念戦争に区切りをつける安倍の策略が背景にあった。


 岸田は、安倍の、ありえない政権禅譲論に屈してしまったのが敗因である。直ちに投手交代するしかない。宮澤喜一のリベラル・宏池会の伝統を放棄した罪は大きい。あたかも、池田大作を裏切った公明党創価学会執行部と似ている。

 宏池会は、名門の保守本流派閥で、民意を反映させるリベラルな政治を目指す政治集団である。このことについて、岸田は宮澤から薫陶を受けたが、路線を大きく踏み外してしまった。林芳正なら極右・国粋主義に対抗できると見たい。


 こうした自民党内の抗争劇が、稲田の正義を突き上げ、支援していることも重要な要素である。

 

<放射能+モリカケTBS強姦魔事件+10%消費税+桜重大事件+新型肺炎水際大失敗+前法相夫妻事件+パンデミック大不況+五輪中止=安倍・自公内閣退陣>

 いかなる政権も長期になると、比例して悪政がはびこる。歴史の真実である。国民は裏切られ、精神も生活も疲弊してゆく。したがって政権の交代は、いかなる国家でも必要不可欠である。


 いわんや日本政治は、戦後否定された国家主義が前面に出て、それをNHKなど報道機関が宣伝を担わされている。言論が死滅する中で、暴政が強行されるものの、言論がそれを肯定するという、二重の罪を犯す、名前だけの民主主義国家に成り下がってしまう。それも8年目である。


 今もそうである。放射能はいい加減に放置され、嘘でもって国民を騙している。廃炉どころか再稼働だ。これを許してしまう自民党と公明党創価学会の罪は、計り知れないものがある。


 人類を騙して勝ち取ったものが五輪であるが、今天罰が落ちて、開催は無理だろう。新型コロナウイルス対策にも失敗してしまった。20年のデフレ経済に大増税、そこに世界恐慌の嵐が吹きまくり始めた。


 人々が失望する中で、唯一稲田検察が動いた。無力野党と無力言論に代わって、国権の最高機関の議員会館に家宅捜索を断行した。

 合わせて安倍桜重大事件にもメスを入れるのであれば、国民も覚醒するに違いない。健闘を祈りたい。

2020年3月4日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)