信濃町三国志<本澤二郎の「日本の風景」(3602)

<池田大作氏と国民を裏切った公明党幹部が安倍の前に勢ぞろい>

 死に体の安倍晋三が、治療のため使用している六本木のホテル「グランドハイアット」に飛び込んだのは、2月18日午後6時39分。場所はいつもと違ってホテル内の中国料理店「CHINAROOM」。


 7年前から5年、中国ととことん対決、国際社会で60兆円もの大金をばら撒いてきた実績を、最近は鉄の蓋で覆っての日中修復を印象付けようとの思いが、この店での宴会となったものだろう。


 待ち構えていたのは、世間から「公明党毒饅頭組」と言われている面々。筆頭の太田ショウコウ前代表以下、配下の斎藤哲夫幹事長、石井啓一幹事長代行、高木陽介国対委員長、佐藤茂樹選対委員長、それに安倍内閣の国交相・赤羽一嘉。


 「池田が最も忌み嫌う国家主義者・国粋主義者の安倍の軍門に下り、死に体の場面でも、忠誠を誓う悪党の面々らだ。池田が元気であれば、全員が追放されていたろう」と事情通でさえも、口を開けば悔しがっている。

 もはや公明党の再生はない。


<一抜けた代表の山口那津男?亀裂が入った公明執行部>

 歴代の公明党のトップは、必ず落馬した。池田の教えに反して、敵の大将に懐柔され、大金を懐に入れて、それをやり過ごしてきたからである。

 その第一番手が竹入義勝だった。池田の意向を受けて日中友好に貢献したが、田中角栄にどっぷりとつかりすぎてしまった。軽井沢に別荘を構えるなど、蓄財に目がくらんでしまった。


 二番手の矢野純也は、竹下登との深すぎた関係である。東京にも邸宅を構えているという。

 両者とも、政治家に慣れなかった。政治屋として、池田と純朴な学会員を裏切ってしまった。


 三番手が太田ショウコウ(昭宏)である。この人物に注目するようアドバイスしてくれたのは、木更津市の戦争遺児のKT子さんさんだった。彼女は、2013年12月に戦争三法の一つ、特定秘密保護法が成立した時点で、太田国交相の裏切りを、強く指摘した。


 

 彼女の次女の娘婿は、公明新聞幹部だった。内輪の情報を知る立場にあったのだろう。もともと戦争遺児は、平和に強い執着がある。このことは、2013年の時点で公明党内部で、戦争三法に対して池田派と太田ら公明執行部の間で論争が起きていたのだろう。


 それは当然のことで、公明党創価学会は「右翼の安倍を抑える役割を公明党が担い、果たす」と内外に吹聴してきていた。日中友好派の筆者も、それに期待してきた一人だった。

 リベラルな宗教政党という、池田党に安心する国民も存在した。現実は違った。池田どころか、国民をも裏切って、公明党創価学会もろとも、安倍にひれ伏してしまった。3分の2議席は創価学会の成果である。


 そこで安倍の暴政が始まった。信じがたいことだが、特定秘密保護法、自衛隊参戦法、共謀罪の戦争三法が太田の支援で強行成立した。安倍が感動したことは言うまでもない。「どれほどの毒饅頭が太田の胃袋に入ったのか。そのことだけでも取材する価値があろう」と政界雀は、今もはやし立てている。


 そして四番手の山口那津男である。彼も怪しい。しかし、逃げるのも早い。安倍が招集したCHINAROOMに欠席した。

 これをどう読むか。永田町監視人は「山口派と太田派に亀裂が入った」と分析している。そういえば、最近の山口は、言葉は柔らかいが、安倍の国会答弁に批判を強めている。


<改憲派憲法調査会長の北川は姿隠す>

 公明党の改憲派で知られる北側は、憲法改悪の一里塚である国民投票法の成立に躍起となっている。安倍の期待の星だ。

 「例の自衛隊参戦法の集団的自衛権行使を強行した悪党で注目を集めている人物」と事情通は指摘している。


 この大事な宴席に北側も姿を見せなかった。山口の説得に応じたものか、それとも参加することで、新たな関心を呼ぶことに警戒したものか。


 創価学会内部も亀裂が入っていることは、先の参院選に沖縄の野原善正が、池田親衛隊の代表として、山口に対抗した。

 恐怖を抱いた太田は、いち早く選挙区選挙を返上して、早々と比例区に回ったが、戦争反対の学会婦人部の怒りは継続している。

 徐々に真相が判明している中で、彼女らが親衛隊の核になってきている。



<病に伏した諸葛亮孔明の所在不明をよいことに暴走>

 信濃町三国志の主役は、諸葛亮孔明こと池田大作である。

 病に伏して10数年も経つ。その様子は杳として知られていない。生きているのか、死んでいるのか。孔明の晩年を印象付けている。


 信濃町の裏切りは、そこから始まった。いえることは、後継者を育てていなかった点である。次々と裏切られて、駒が無くなってしまったのか。組織はトップが倒れると、全体が腐るというが、いまの信濃町がそうである。


 結果からみると、池田後の公明党創価学会は、歴史に耐えることはできなくなっている。極右に賛同、支援して安倍ナショナリストと共に墜落するのだから。


<戦争三法の太田ショウコウ、カジノ法の石井>

 こともあろうに、戦争三法を強行、法外な毒饅頭を胃袋にはち切れないほど押し込んだ公明党を、池田が知ったら、それこそ大衝撃で、突発性の大動脈りゅう破裂で即死するだろう。


 太田を信濃町の事情通は、意外な話を披歴してくれた。

 「太田は池田の後継者を狙った。その野心に気づいた池田は、太田を公明党に押し込んだ。そして機会あるごとに、太田に油断するな、と警鐘を鳴らし続けてきた。その本人が倒れて、太田の暴走が始まった」


 カジノ法は太田の後任の石井が強行して、安倍を感動させた。カジノ汚職はいまはネズミ一匹だが、根っこは深い。法務検察が覚醒すれば、一網打尽が待ち構えている。

 山口後継で信濃町は、いま新たな騒動が起きている。


<歴代の竹入は角栄、矢野は竹下、昭宏は心臓の毒饅頭>

 それにしても、公明党の体たらくは三国志演義を超えて、国民に宗教政党の危うさ・危険性を知らしめている。


 竹入・矢野に続く太田、そして山口と、政治家らしい政治家がいない。池田の「人間革命」はなんだったのか?

2020年2月22日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)