高い国民宿舎・九十九里思考<本澤二郎の「日本の風景」(3591)

<提案・年金生活者が手軽に利用できるコースも>

 カミさん孝行のため、誕生日に合わせて、思い切って国民宿舎・九十九里サンライズに一泊した。お目当ては太平洋から登る直後の赤い太陽を見物するためだ。トランプと心臓が邪魔したものか、前回と同じく目的を達成することが出来なかった。


 せめて安い料金であればうれしいのだが、二人分2万4000円。年金でかすかすの生活をしている貧乏人にはきつい。

 提案だが、老人コースをシーズンオフに実現してはどうか。食事の

量や品ぞろえを削減すれば、可能であろう。20年余のデフレ経済は、異常である。国民宿舎を名乗るのであれば、是非とも配慮してほしい。実現すれば、兄弟や縁者、仲間を誘ってもいい。

 宣伝を無料でもしたい。どうだろうか。


<安倍晋三のように官房機密費を利用できない庶民>

 国民は財政破綻の日本財政の行く方を心配している。しかし、心臓はどこ吹く風である。


 確か韓国の大統領は、自費で食事しているが、安倍晋三は血税である官房機密費をふんだんに使って、毎夜グルメ三昧である。

 健康にも悪い。慶応義塾の主治医は「やめなさい」と注意すべきだろうが、今まではそうしていない。


 超軍拡予算を7年連続編成して恥じない。


<無念・今回も太平洋上に黒紫の雲が邪魔する>

 太平洋上に浮かぶ赤い太陽を、2月11日も拝むことが出来なかった。

 日の出は6時22分ごろだ。同15分ごろ4階の大浴場に飛び込んだ。すでに6、7人のおじさんが入浴して、太平洋をにらんでいたが、無駄な努力だった。


 東の地平線に沿って、帯状に紫がかった黒雲がどっしりと居座って動こうとしない。手前は、これまた黒い帯が幾筋も海岸に迫ってきて、最後は真っ白なしぶきとなって、泡となって消えている。


 太陽は黒雲の頭上へと飛び出す瞬間は、山の端ならぬ黒雲の端が、溶鉱炉の鉄のようになって、多少は期待させてくれたが、そこから飛び出すと、もはや赤い太陽ではなく、普通の太陽となってぐんぐん上昇して、日本列島を照らし出して、九十九里サンライズの大自然の舞台は幕を引いてしまった。


<トランプの嫌がらせか、サンダース頑張れ>

 初めてここで赤い太陽を見たのは、およそ40年前である。その日も真冬だったので、今回も期待したのだが、駄目だった。

 やっかみ半分に「トランプのせいだ」と勝手に解釈した。


 目下、米民主党の大統領候補の78歳、サンダース上院議員に、改めて期待をかけた。富裕層への課税強化は、アメリカのみならず、日本もそうしないと経済は窒息する。時代の流れである。

 財閥500兆円に手を突っ込んで、消費税をゼロにしないと、この国は壊れるばかりである。


<帰路・大多喜城・養老渓谷経由で帰宅>

 帰路、高額の高速道路を利用しないで、ゆっくりと一般道を走った。

 途中、大多喜城に立ち寄った。久留里城とよく似ているが、こちらは有料だ。途中で引き返す人たちも見られた。駐車場の料金にもびっくりした。

 ここには40年以上前、環境庁長官をした森美秀代議士の後援会で講演をした後、秘書が案内してくれた。当時は誰もが自由に出入りできた。世知辛い世の中である。

 2年ほど前に養老渓谷を視察したが、代表的なホテルが朽ち果てていたが、いまも変わりなかった。数件で営業していたが、客は極端に少ない。

 庶民向けの値段にすれば、客足は落ちないはずだが、日本の観光地は、いったん吊り上げた値段を下げない。疲弊して当然である。


<千葉日報の大木晃記者は4年前に逝って会えず>

 今回の九十九里行きには、もう一つの目的があった。千葉日報の記者で活躍した大木晃君との、50年ぶりの再会である。彼は九十九里の近くの山武町の出身である。

 いまは山武市かもしれないが、必死で電話番号を探し当てたのだが、もう4年前に別世界に逝っていた。衝撃を受けてしまった。筆者よりは、3歳か4歳若いはずだ。

 生きていれば、彼はこの界隈の事情を知る主である。昨年の15号台風時に雲隠れした、俳優崩れの知事の正体に詳しいはずだ。いい人間は早死にするのだろうか。

2020年2月11日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)