安倍・死に体内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3537)
<野党は通常国会冒頭解散に備えて万全を期せ!>
安倍という人間は、普通の政治屋ではない。平気で犯罪行為を強行してしまう、発覚すれば嘘と隠ぺいでごまかす能力を備えている。決して非を認めて責任を取るという、人間本来の道義に欠けている。
臨時国会を終えた時点で、もう死に体政権である。党内や野党から本気の攻勢をかければ、もはやどうにもならない。かつての派閥政治であれば、党内からの倒閣運動でおしまいになる。
解散覚悟の野党攻勢でも倒れるだろう。いまは100年に一度やってくる野党の出番である。しかし、傷ついた狼はそれでも立ち上がろうとする。1月の通常国会冒頭の解散だ。野党は、備えて大攻勢をかける好機である。
<安倍は、逆風どころか確実に死に体>
新聞などは、安倍に逆風などと甘い報道をしているが、もうそれどころではない。モリカケもくすぶっている。山口強姦魔救済の強権政治も露見している。桜を見る会では、国費を使っての一大選挙運動である。
地元の運動員をだれ構わずにかき集めての、高級ホテルでの晩さん会と買収供応を底知れずに演じてきた。
その中には入れ墨やくざから、お年寄りの財布から数千億円も巻き上げたジャパンライフの山口という詐欺グループの大将まで招待していた。いずれも「国家への貢献者」という驚くべき条件で。
安倍と山口は35年来の深い仲で、安倍のスポンサーだった。
同じく強姦魔の山口敬夫を不起訴にしたものの、民事裁判では伊藤詩織さんが勝訴、山口の出まかせ主張が裁判所に蹴飛ばされてしまった。山口援護の首相官邸は、日本人女性の敵であることが、改めて証明されてしまった。
「桜」と強姦事件の大爆発は、平凡な庶民の感度を大きく揺るがしてしまった。内閣支持率は、不支持が上回ってしまった。仮に安倍支持を有権者に問うといいだろう。支持率数%のはずだ。
間違いなく死に体首相である。
<安倍自滅スキャンダルで2019年危機消えた!>
多くの国民は、憲法が保障する「法の下の平等」を貫いて、民主主義国の約束事である「法の裁きを受けよ」と叫んでいる。
例を挙げると、韓国の前大統領を想像するとわかりやすい。神社の賽銭箱から10円でも盗むと、犯人は逮捕される。首相も同じルールで裁かれるときに、日本は真っ当な国となる。
筆者は今年冒頭から2019年危機を繰り返し叫んで、憲法改悪の強行に釘を刺してきた。結果は、危ういところで回避した。理由は一連の安倍犯罪スキャンダルによる。
犯罪を隠ぺいすることに専念して、改憲強行のタイミングを失してしまったのだから、これは天命といえるかもしれない。
悪行の山を築きながらの戦争国家に、天地も怒って阻止してくれたのかもしれない。「日本人の平和主義はいい加減なものではないよ」と生前語っていた宇都宮徳馬さんの笑顔が現れた。
<野党は堂々の前進、前進>
野党合流の動きは、猫がじゃれついている様子を見せつけて、官邸と自公を欺いているようだが、大局的に見ると、徐々に前進している。
かつて想像できないほどの出来栄えである。与党を欺きながらも、臨時国会冒頭解散の布石を着実に前進せることだ。
「ネズミを捉まえない猫はいらない」わけだから、もう国民を失望させてはならない。解散に追い込めれば、自公を壊滅させる成果を収めることができるだろう。野党一本化で安倍内閣を打倒し、政権の交代も実現する。
兜の緒を締めよ、である。
安倍暴政に、終止符を打つ2020年であることを忘れてほしくない。
2019年12月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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